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次回は液状房間が希望です

プリマク氏からロバート・グラスパー観に行かないか?ということで、
ものすごく久しぶりのビルボードライブ東京。
セカンドの自由席で観たかったのだけど、流石に満席だということで、
ファーストの自由席にするか、セカンドのカジュアルにするか迷った挙句、
ファーストを選ぶことに。

とはいえ、5時半会場という時間は、しがない勤め人にとって無理な時間、
まあ席はどこでも仕方がないと思っていたのですが、
世間の皆さんの事情も同じようで、プリマクさんと待ち合わせて会場に入ると、
ど真ん中の席が空いていて、これは大変ラッキーでした。
一番前となるとステージ上のモニターやアンプの音がそのままで楽しめるし。

さて、エクスペリメント名義での来日であるのだが、
ドラムはマーク・コレンバーグという人で、
巷で大人気のクリス・デイヴではなく、残念な感じではあったのだが、
結論から言うと、我々2名がこの日一番興奮させられたのが、
他でもないこのコレンバーグのドラミングだったということで、
結果的には良かったなぁと。
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ヒップホップ育ちのハイブリッドなドラマーを生でじっくり味わうのは
もしかすると初めてかも。
例えば、エリカ・バドゥが連れてきたドラマーなんかも間違いなく
その手のスタイルだったはずですが、あの日はエリカ様に五感の全てを、
いや、味覚はちょっと違うか、まあ、集中力の9割以上をエリカ・バドゥに、
残りをバンドに、という感じになってしまいますしね。
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音のメリハリというか抜き差し、リズムの分断のさせ方、
ハイハットでの何気ない刻み、自由で複雑で柔軟、
実にヒップホップですね。
静かに席に座って聴いていいようなドラムではないですね。
調べてみると、物凄い共演暦。
エリカ・バドゥ、ローリン・ヒル、Qティップ、モス・デフ…。
コモンの「Like water …」のツアーにも参加していたらしいということで、
2年前のエリカ・バドゥのツアー・メンバーだったりして。
(どなたか確認してください。)

バンドは流石に腕達者が揃っているだけに、凄い密度。
ケイシー・ベンジャミンのヴォーコーダーは予想していたよりも
宇宙からの電波を大量に受信している感じ。
あえて言うと、グラスパーの水晶がパラパラと砕けるようなソロが
ガシガシ聴けるとありがたかったのですけどね。
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やっぱりグラスパーの音楽はもっと小さなスタンディングの箱で
立ち見で観た方がいいのかもしれないですね。
随所に白熱する場面はあれど、淡々とステージが進んでいくし、
これから行くぞってところで、あえなく時間切れ。
ファーストステージだったので、アンコールがなかったのは仕方がないとして。
ライブ自体はとても良かったのだけど、
凄く美味い食べ物を試食しただけで終わってしまった感じは否めないかな。

ということで、グラスパーは別のシチュエーションで見たいわけですが、
リキッドルームなんかがいいかなぁ。
ビラルと一緒のステージだと8000円、
マックスウェルのバンドとして、+クリス・デイウだと9500円かな?
マイロン&ザ・ワークス、つまりンデゲオチェロ+グラスパーのセットだと
どうしましょうかな?
ヨメと子供を質に入れても行かなくちゃね。
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by zhimuqing | 2012-06-13 08:28 | On The Corner | Comments(0)

私も離陸したい!

ヨメさんの誕生日ということで、
某所へプレゼント用の古着を買いに行ったのだが、
その道中、車で何を聞くか?という問題、
以前に比べ車に乗る時間が短くなっている私にとって
かなり重要な問題なのだ。

ということで、マイルスのボックスの蓋を開けて、
適当に取りだしてみたCDが70年の名盤≪At Fillmore≫。
キース・ジャレットとチック・コリアのキーボード2名体制時代の、
はっきり言って、ビッチズ・ブルーよりも好きな1枚。
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ジャレットもコリアもその活動には全く興味が無い私ですが、
マイルスとやってたこの頃は、流石に無視できないですね。
グジャグジャした音の塊をブジュっと押し出して去っていくような
気持ち悪い音像が全編で展開されて、大変気持ち良い。
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とはいえ、個人的にはリズムが立っているほうが良いので、
水曜マイルスと木曜マイルス、つまりディスク1のほうが好みです。
ジャック・デジョネットも凄いですが、ここで耳を惹くのは惹くのは、
極太で骨太な音が際立つデイブ・ホランドですね。
全部均等に聴きこんでいないので、断言できないですが、
ホランドの演奏の中でも、かなり黒い方角に踏み込んでいる気がします。
スティーブ・グロスマンのソプラノもかなり良い。
まあ、でもマイルスのトランペットが入ってくると、
聴覚神経の大半はペットに吸い寄せられてしまうのですが。

この1年後にティキが2回だけマイルスのバンドに参加するのだけど、
ティキが何故か上手くいかなかったんは勿論残念なんだけど、
ジミヘンやスライに傾倒していたこの時期のマイルスを考えると、
電気マイルス、Pファンクともっと接近出来ていたら良かったんですけどね。

マイケル・ヘンダーソンよりもずっとジミヘン魂あるブーツィーが
アガルタ、パンゲアでスペース・ベースを炸裂させる様とか、
ブギーがオン・ザ・コーナーでブリブリと弾きまくるとか、
腰で弾くエディ・ヘイゼルのあのギターにピート・コージーが絡むとか、
そういうのを想像するだけで、悶絶しそうです。
イメージとしては、初期ファンカというよりも、断固として中期ファンカ。
(話は脱線するが、エディを語るのにマゴットブレインのソロだけで語る人は
ファンクのことも、さらにいうとジミヘンのことも分かっていないと思う私。)

でも、この≪At Fillmore≫を聴いていると、むしろ試して欲しかったのは
バーニー・ウォーレルではないのか?と思いますね。
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マイルスのワウをかけたトランペットに呼応するシンセベースとか
エムトゥーメイに絡みつくクラヴィネットでのカッティングとか、
コージーと一緒に宇宙に飛んでいくシンセ。
ハンコック、コリア、ジャレットにも負けない演奏能力、
ファンクのリズムに対する解釈、絶対良かったはずなんだけどねぇ。
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ということで、私の妄想は膨む一方なのでありますが、
もう我慢ならんという訳で、古着屋でヨメさんへのプレゼントを購入した後、
近くにあるブラザGの住処を強襲、マイクロ・コルグその他を強奪して
家路に着いたのでありました。
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私もなんとか15センチでもいいので、離陸したいものです、はい。

とはいえ、離陸する前に、根回しをしなけれないけないところが、
凡人のなかなか難しいところであります。
雨の中、大枚をはたいて購入した献上品の数々。
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念の為、保険をかけておく。
もちろん、一人ですべてお召し上がりになる訳ではない。
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by zhimuqing | 2012-05-03 01:28 | On The Corner | Comments(0)

生で見たいものだ

クリス・デイヴはやっぱりカッコええなぁ。
サンプリングから生まれる撚れたグルーヴを生で再現するのだけど、
そこに生である必然性があるのが、いいではないですか!
見た目がそんなにイケてない(失礼!)なのも良い!
一度近くで本物を拝見してみたいものだ。




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by zhimuqing | 2012-02-27 01:28 | On The Corner | Comments(0)

ガンボ喰いたし

アメリカに注文していたブツがようやく到着。
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クエストラブのパーカー。ええ、どうせ私はミーハー(死語?)です。
バックのプリントが大変カワイイとムスメにも好評。
サイズはやや大きめか?
でもまあ、パーカーなので、まったく問題なし。今度友人諸氏に自慢しよう!
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さて、1988年にPヴァインから出ていたニューオリンズの編集盤「ガンボ・ヤ・ヤ」。
名編集盤の誉れ高いこのアルバム、編集と解説は湯浅学。
リー・ドーシーの凄さを先日改めて思い知らされたので、
引っ張り出して聴いてみると、やはりこれも凄い。
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1960年代のニューオリンズのヒット曲(一応、地元での小ヒットも含む)を
ほぼ年代順に収録しているのだが、ほぼ実質的にアラン・トゥーサンの手に
因るモノが多いのは、選者の趣味もあるのだろうけど、
それよりも、この時代のトゥーサンが凄すぎるのだから仕方がない。
なので、トゥーサンが兵役についていた63~65年の音源はほとんど入っていない。

独特の柔らかいというよりも、ゆるい湯加減の曲調。
一見ノベルティ物のように聞こえるが、リー・ドーシーと同じように
しぶといファンクネスが足元でトグロを巻いているので、油断大敵ですね。
バックのメンバーについての記載がほとんどないのが残念ですが、
それをいうと、歌っている歌手自体、経歴がよく分からない人が多いので、
まあ仕方がないのか?

それでも、いわゆるディープ・ファンクの名の下に山ほど出た編集盤に比べると
一本筋が通っているというか、明らかに出来が良い曲が多いのだが、
これは当時のニューオリンズに腕利きが多かったことによるものなのか、
それともトゥーサンの差配が良かったからなのか、分からないが、
個人的には後者の説を採用したい。
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まあ、はっきり言って、どの曲も必聴といって良いレベルであるが、
ジェシー・ヒルやドーシーの軽み、郷愁に満ちたトゥーサン自身の歌も
大変印象深い。随所に入るあのピアノの良さは言うまでもなく。
アルヴィン・ロビンソンのもっさりとした味わい、
アーシーな魅力全開のNOの女王、アーマ・トーマス、
そしてNOの至宝ジョニー・アダムズの懐の深さが特に耳に残ります。
特にアダムズ、もっと研究しなければ、と反省させられるほど、
実に素晴らしい歌ですね。
声の張り上げ方、喉の絞り方、ファルセットの噛ませ方、ほぼ完璧です。
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あと、やはりこの兄弟は昔から偉大だったなぁと感心させられます。
エアロン・ネヴィルは若い時から滋味溢れていたことを示す60年の②、
個人的にNOを濃厚に感じさせるアートのあの節回しも
初期の段階から完成されていたことが良く分かる⑭も良い。
(後ろで鳴っているピアノは誰の仕業?)
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で、一番興奮するのは、末弟シリルのファンクネス極まるデビューシングル。
ディープ・ファンクの流れで近年紹介されているが、89年の段階で
この曲をピックアップしていた湯浅学は偉い!
Josieから69年に発売されたこの曲、勿論バックはミーターズ。
ジガブーの名演奏は数多いが、ジガブーのベスト5に入るのではないか?と
思ってみたりするのですけど、いかがでしょう?
シリルの歌はそれにしても筋肉質ですね。

ちなみにアルバムの最後もミーターズがバックをつけたアール・キング。
もしかしたら、ミーターズって、他の人の後ろで演奏している時の方が
良かったりするのではないかと、そういう気持ちが芽生えつつある今日この頃。
スタジオでのオリジナルアルバム8枚は確かに良いものが多いのだけど、
トゥーサンがあまり関与していないこともあり、
未整理のものもあって、玉石混合という感も無いわけではない。
稀代の天才トゥーサンの意見がより多め、強めに入っている
他人のバックでの演奏のほうがやはり味わい深いのではないか?と。
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73年、ミーターズのステージにスティーヴィーが乱入。
この時の音源があれば、1本出してもいいぞ!

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それにしてもニューオリンズの沼は奥が深いですね。
誰か、詳しい人、教えてくださいな。
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ちなみにトゥーサンのアルバムだと、この写真が大好き。
カメラマンは誰なんだろう?
このカメラマンの写真集とかないのか?
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by zhimuqing | 2012-02-26 07:28 | On The Corner | Comments(2)

ちょっと齧っただけで、偉そうに述べてみる

出張帰りに新宿のDスクユニオンに寄ったところ、
欲しかったブツを格安で発見、奪い取るようにレジに。
ホクホク顔で帰宅したのはよいのだが、
なんとお釣りを貰い忘れるという間抜け極まる失態を。
翌朝慌てて電話する私。
お店の丁寧な対応に、単純極まりない私は嬉しくなってしまうのは仕方ない。
因みに何をゲットしたかには、ここでは触れますまい。

さて、本職?であるベースとは別に、最近ドラムをこっそり齧っている私、
人前で披露するつもりは微塵もございませんが、
お陰でこれまで以上にドラムに注目(耳)してしまう今日この頃。
とはいえ、派手なフィルインやトリッキーなフレーズには興味はなくて、
むしろバスドラ、ハイハットとスネアの三位一体の組み合わせの妙だとか、
組み合わせの中での微妙な揺れぐらい、アクセントの付け方、
太鼓それぞれが響く時の音の響き方(響かせ方)とか、
そういうミクロ的な部分に心惹かれてしまいますね。

ちょっと齧っているだけとはいえ、そういう耳でドラムを聴くとなると、
ヒップホップのカッコよさを改めて思い知らされる訳ですね。
90年代半ばまでのヒッポホップって、ちょっと聴きには同じに聞こえるほど、
その部分にこそ執念をかけていたといっても過言でないですからね。

ということで、家にあるヒップホップとかその香りが強いR&Bを
片っ端から聴き直しているのですが、やはり個人的な趣向でいうと、
ATCQとかピート・ロックの緻密に組み上げたドラムや、
Jディラのザックリと仕上げた音のカッコ良さがやはり完璧だってことで、
これまでも好きだったアーティストの音がやっぱり良いということで、
ぐるっと一周回って、同じ結果になってしまうのが我ながら面白いところです。
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ATCQで一番ドラムの音が良いのは、このアルバムだと思う。

とはいえ、存在自体を忘れかけていたアーティストもいる訳で、
個人的に申し訳ないと思ってしまう筆頭がDITCの貴公子と呼ばれていた
ロード・フィネスですかね。
多分にもれず、この人経由でロイ・エアーズに目覚めたというのに、
これまで忘れてしまっていて申し訳ないです、はい。
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2ndはどこに行ってしまったか分からないのですが、
3rdはきちんと家の在庫で見つかりましたが、
こんなにカッコよかったかと改めてその凄さに驚きました。
まあ、当時から名盤の誉れ高かったアルバムですけど、
私の耳がまだ青かったということでしょう。

当時はメロウな雰囲気が好きで聴いていて、
その魅力は今でも全く減じることはないのですが、
ドラムの音がカッコ良すぎる。
アナログ盤でもっと良い環境で聴くと、さらに凄味が増すのだろうけど、
mp3音源でヘッドホンで聴いても、凄いものは凄い。
上手く説明できないが、タイトで柔らかい。
あえて使わないようにしているけど、ドープな音とは
こういう音を指すのでしょう。

乗っかるフィネスやその仲間たちのMCもリズムに対して
様々なアプローチを取っていて、実に魅力的。
個人的には、その存在感の前ではどんなトラックもねじ伏せられてしまう
KRS‐ワンの高圧力ぶりが盛り上がりますかね。
それにしても、ヒップホップとして音の理想像の一つが
ここにあるのは間違いない。
当時、DITCのメンバーのアルバムで買い逃していたのも結構あるので、
ここはひとつ、集めてみようかしらん。
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それにしても、ヒッポホップのCD、持っていたはずのものが
結構見つからない。
このアルバムも買い直すか!?
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by zhimuqing | 2012-02-19 22:28 | On The Corner | Comments(5)

本棚までかっこいい

WILL SESSIONSの演奏「Mix Takes」、これはかなりカッチョいい!
特にドラムがいいのでは!?
ドラムの後ろの本棚もかっこいい!
ああいうセンス、憧れます、はい。



シンセベースが欲しくなるぞ!
困ったものだ。


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by zhimuqing | 2012-01-30 22:28 | On The Corner | Comments(0)

理性が眠ったまま、変わっていないような

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映画とか美術展というのは、開催期間が長いだけに
どうしても後回しになってしまいがちですね。
絶対に見ておきたかった「プラド美術館所蔵 ゴヤ 光と影」も
危うく見逃すところでしたが、無事に滑り込むことが出来ました。
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いわゆる西洋美術というものにさして興味がないというより、
ほぼ無知といって良い状態の私ですが、ゴヤは別格ですね。
権威者への批判精神、上流階級への憧れ(の裏返しが批判精神なのだが)、
子供や小動物への優しい眼差し、人間であれば誰しもが持つ暗闇、
そういう諸々が濃密に混ぜ合わせられた状態で
目の前にズドーンと出されるので、なかなか興奮させられるのです。
異端審問に代表される当時の宗教界(今も対して変わってないと思うが)を
小馬鹿にするような、やや捻くれた批評眼は200年経った今でも
実に有効だと思いますしね。
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「理性の眠りは怪物を生む」、けだし名言!

ゴヤといえば、まずは着衣のマハと裸のマハとされているようで、
今回の展示でも「着衣のマハ」が前面に押し出されています。
実は、<マハ>に限らず、肖像画やタピスリー用原画には
あまり興味がない私ですが、実物を見ると、流石に圧倒される。
(サイズが予想以上に大きいというのもある)

一見立派に見える王族や貴族の肖像、もちろん良く描かれている人もいるが、
よく見ると性格悪そうだったり、愚鈍であることが一目瞭然だったりする等、
あまり美化していなさそうなのがゴヤらしくて面白い。
かと思うと、子供なんかはひたすら可愛く描かれている。
(ゴヤの描く子供は大抵物凄く可愛いのだけど)

残念ながら、今回「黒い絵」が持ってこられていなかったのは残念だが、
私の好きなゴヤの本領が発揮されるのは、素描だと思っているので、
<ロス・カプリーチョス>や<妄>がたくさん展示されており、
見応え十分、かなり興奮しました。
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<ロス・カプリーチョス>40番 何の病気で死ぬのだろうか

このロバのシリーズなんかは、今でも十二分に通用する批評性に唸らせられ、
ジャーナリストとしても優れていることが良く分かるのだけど、
同時に見ていて噴き出してしまいそうになるほどエッジが立っている。
もちろん本人を存じ上げてはおりませんが、
随分ヒネくれた人だったのではないですかね。
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<ロス・カプリーチョス>69番 それ吹け
あまり有名でないが、私のお気に入り。


それにしても、この素描、特に<戦争の災禍>を見ると、
科学技術が発達しても文明はあまり発展してきたとは言えないし、
宗教も人を救うというよりは、むしろ逆の面の方が強いな、と
溜息をつきそうにもなります。
スタートレックが描いている未来の姿は遠いなぁ。
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あと、絵画とか彫刻なんかは、百聞は一見にしかず、というか、
実物と写真とはまったく違う、当たり前すぎるのだけど、
当たり前のことを改めて痛感。
もっと早く観に行って、もう1回観るチャンスを作っておくべきだった。
次はもっと早く観に行きます。
プラド美術館は遠いので、次は<黒い絵>シリーズを持ってきてほしい。
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ゴヤと言えば、やっぱこれですよね!
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by zhimuqing | 2012-01-25 23:28 | On The Corner | Comments(0)

置いておくもんだ

いきなり雪が積もっていて、朝の駅までの道路は大渋滞で困ったものですが、
こういう日には元気が出る音楽に限るわけで、
ここはGrand Master Flash & the Furious Fiveですね。
我が家にはベスト盤しかないのですが、とはいっても3枚組みなので、
たっぷりとあの時代(といってもリアルタイムでは知らないけど)を
味わうことが出来るのであります。
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このジャケット、結構好き。

私がヒップホップを聴き始めたのが87-88年ぐらいなので、
ちょうどその辺のオールドスクール勢が一番古く感じてしまう頃。
「Message」は名盤認定されていたし、メリー・メルの声はいいなと思っていつつも、
なかなか手に取ることは無かったのですね。

その後、ジュラシック5とかファーサイドなんかが出てきて、
集団MCの魅力に開眼したのをきっかけに少し漁ってみたのだが、
歯切れの良いラッピン(フロウというよりもこちらがしっくり来る)の
格好良さには痺れたものの、エレクトロな部分が引っかかって
聞き込むまでには至らなかったのだが、改めて聴くと違和感もなく
かなり気持ち良くなっている。
置いておくものですね。売り払わなくて良かった。

音は基本的にブレイクビーツではなくて、弾き直しによるもの。
手元には(当然ながら)クレジットがないのですが、
シュガーヒル御用達のミュージシャンでしょう。
キース・ルブランとかダグ・ウィンビッシュとかスキップ・マクドナルドあたりの、
後にタックヘッドになる一味ですよね?
あとは、レジー・グリフィンとデューク・ブーティ?
原曲よりもメリハリがついたキビキビとした演奏。
良く言えば、イナタイ、はっきり言うとやぼったい原曲よりも
こちらの鬼タイトな演奏の方が凄いです。
こういう風にカッチリ演奏するのって、物凄く難しいんですよね。

昔ミュージックマガジンにこの辺のミュージシャンが紹介されていて
割と興味深いように書いてあったので、色々探してみたのだが、
思ったように見つからなかったですね。
シュガーヒルで演奏する前の前身バンドBrass Wood & Steelとか、
デューク・ブーティのソロアルバムぐらいかな?入手できたのは。
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とはいえ、Brassのほうはサンプリングで引っ張りだこらしいけど、
私にとっては、70年代後半にありがちなファンキーだし、
ブーティは当時あの手の音を探していたブラザGにすぐに奪われてしまい、
あまり記憶に無いのが、なんとも言えない感じです。
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こちらのジャケも良い!

それはさておき、Grand Master Flash & the Furious Fiveといえば、
何はともあれ、勢い溢れる集団MCに尽きるわけで、
息をつかせぬマイクリレーがたまりませんね。
途中で名乗っていないと、5人いるMCの声の聞き分けは出来ないのだが、
太さと艶っぽさが際立つメリー・メルの声は分かりますね。
でも、他の4人も個性溢れていて、声の躍動感が半端ではない。
この躍動感を何かに喩えるとしたら、あれですね、
魚釣りで魚がかかったときの竿に伝わる振動に喩えるのが一番かな。
釣りはあまりしないのだけど。

歴史的に重要なのは「The Message」ということになるのだろうけど、
私としてはやっぱり「Freedom」ですかね。
パーティーラップの最高峰、この勢い溢れる感じは何度聞いても盛り上がります。
改めて聴き直すと、ラヒームの歌が意外に聞かせることに、
今頃気がついたわけですが、やはり現場の叩き上げということで、
達人が揃っていたのだな、と感心するのであります。
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前からの疑問だけど、ジャケに写っている人は7人。
偽者?は一体どいつだ!

それだけに、88年頃には過去の人になっていたのが、非常に残念。
あと10年とは言わないので、せめて3年もっていてくれれば、
また、別の意味でカラフルなトラックの上で群舞する5人が
堪能できたのですけどね。
でもまあ、そのサイクルの速さこそがヒップホップの魅力なのでしょうけど。
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しかし、味わい深い6人。
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by zhimuqing | 2012-01-24 20:28 | On The Corner | Comments(0)

シ、センス抜群だ!

エミネムとか50 cent とかには全く興味が湧かないので、
ずっとスルーしているのだが、この度50 centが契約したという
女性ラッパー、MCパリスの写真には反応してしまう私。
何事も隠しておいた方が、殿方にはより魅力的に思えるということなのでしょう。
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思うに、ムハンマドはなかなか良く分かっていたということでしょう。
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ウーム、ウーム。

さて、ごくごく一部で話題になっているRitmo Machine、
注文から4週間後の今日、ようやく我が家に届きました。
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4週間かかるとなれば、早く聴きたいという気持ちを取るか、
それとも数百円安いのを取るか、ということになりますが、
なかなか悩ましいところですね。
しかしまあ、私というか我が家には聴くべき音楽、たくさんありますから、
どうしても後者を選んでしまうのであります。

ということで、プリマク氏の聴いてみる?という誘惑を振り払いつつ、
ここまで我慢してきたリトゥモ・マシーン、
まあ我慢した甲斐があったかな。
一聴チープな感じが無きにしも非ずだが、
そこが(そここそが)カッコいいっすね。
ラテン音楽マニアの先生方の耳にどのように届くかは分からないけど。

サイプレス・ヒルのメンバーであるEric Boboと
ターンテーブリストであるLATIN BITMANとのコンビ初作。
とはいえ、サイプレス・ヒルと言えば、1stと2nd、
メンバーはDJマグスとB・リアル、センドッグ、
スペイン語ラップの創始者ねって感じの私なので、
知ったかぶり出来ないのですけど、エリック・ボボって
あのウィリー・ボボの息子らしいっすね!
うんうん、素晴らしい伝統だ!
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ということで、基本路線はヒップホップなのだが、
エリック・ボボの叩くパーカッションが全面に散りばめられており、
大変心地よいです、はい。
しかも、それぞれの曲で色々なリズムを使い分けているのも
架空のラテン音楽世界一周って感じで、ポイント高いです。
しかも、頭で考えた、とか、学究的に突き詰めてみました、という感じがなく、
手(と腰)が勝手に動いてしまいました、という感じには、
初期衝動に溢れていて、とても好感が持てます。

あと、ヴァイブやオルガン、アコーディオンの散りばめ方もセンスを感じますけど、
随所に入るギターのダサカッコ良さが耳を惹きます。
C-FUNKという人が弾いているらしいが、実に効いています。
サイプラス関係では、ゲストでセンドッグが入っているのも嬉しいけど、
個人的には、Bリアルも入っていたら、もっと嬉しかったんですけどね。
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ということで、耳にした初日、あまり聴き込めていない段階で、
早くも次作にも期待してしまう私ですけど、
やはりこの二人のセンスに期待した私は
プロデュース関係にも大いに期待したいところです。
BANDCAMP で検索してみるとするか!と思ったりするも、
そうなると、大幅に夜更かししてしまいそうで、
少し躊躇してしまうのであります。

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とはいえ、親父ボボのほうが、まだカッコいいかな?
ふぅ、それにしても、4レターワード、たくさん使ったな、今回。
パリスたんからの流れは何と申しましょうか。
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by zhimuqing | 2011-12-12 23:28 | On The Corner | Comments(0)

恐れなき破壊者

最近RZAの音作りをもう一度じっくり聴き直してみようと、
部屋のCD棚をひっくり返しているのですが、
どうしても「Ironman」とか「Tical」が見当たりません。
自分の整理整頓が出来ていないだけとはいえ、困ったもんです。
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ということで、久しぶりにウータンを聞き返す日々なのですが、
メソッドマンの華やかさやGZAの渋み、ソウルフルなゴーストフェイス・キラ、
いずれも捨てがたいですが、こうやってまとめて聴くと、
オール・ダーティー・バスタードの壊れっぷりこそ、
私があの頃(今もだが)惹かれたウータンの魅力だったのだな、と再認識。
ODBがいなくなっても、ウータンは強力で物足りなくはないが、
でも、一抹の寂しさは隠せないのであります。
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ODBといえば、来日公演でのステージ上で本当に寝ていたとか、
寝ていたけど、むっくり起きるなり、物凄いフロウを披露したとか、
LAの病院に入院させられていたが脱走→NYで発見される等、
数々の逸話がありますけど、私が一番好きなのはウータン・マークの話かな。
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交通事故に逢いそうになった子供を突然現れたODBが助け、
むっくり起き上がると、名前だけでも教えてくれと言う母親を尻目に、
一言も喋らず、紙1枚渡しただけで立ち去っていくODB。
その紙には、ウータン・クランのマーク「WU」とだけ書いてあったという話。
もはや都市伝説の類だけど、奇人変人のODBってところが肝。
メスだったら似合い過ぎてて、マーベル・コミックになってしまうもんね。
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さて、ウータンのメンバー風に名前を変換してくれるサイトがあるのだけど、
私の場合は、Profound Warlock (深遠なる魔法使い)、
ウータンっぽいけど、若干パンチに欠けるのが残念。
娘と息子はそれぞれ Crazy Leader と B-loved Samurai ということで、
まあ、悪くはないんだけど、これは逆にウータンっぽさは控えめかな。

ブラザG は Irate Menace、怒り狂う脅威ということで、
人に結構気を使っているのだけど、内心怒っているのかなと、少し心配。
なお、我がヨメの名前で変換して見ると、なんと Fearless Destroyer!
恐れなき破壊者だったのか! 
変換してみたことを少し後悔しつつ、明日から気をつけようと肝に命じる私。

友人諸氏だと、新婚プリマク氏は Violent Artist、
その奥方は Tuff Madman ということで、全く余計な心配だが、
なかなか凄まじい家庭を想像させますな。心配です。
ロンマク夫妻だと、旦那が Sarkastik Beggar 風刺的な乞食、
奥方が Respected Ambassador ということで、
おお、これはまさに外野から見た家庭内の力関係を示しているではないか!
モヤーン氏の Wacko Wizard 風変わりな魔法使いってのも、
氏のトリッキーな行動や生活様式、ドラミングを上手く表現しているかも。

最近頑張っているバンド関係では、バンド名(名はまだ秘す)は Mad Lover、
意外に悪くない感じですかね。
親分肌のドン・イマーイ氏の Dynamic Ambassador もぴったりだが、
男前 B(Ⅴ?)氏は Mighty Swami ということで、スワーミってなんでしたっけ?
インドのお坊さんでしたっけ?こうなると、よく分かりません。
マイティー自体はドラミングと合致しているのだが。

一方微妙なものもあって、ロノブ兄さんの Thunderous Bastard とか
ケンドリックス君の Unlucky Desperado なんてのは、
雷のような私生児? 不運な無法者?
よく意味が分からないが、ある意味ウータンっぽくもあるか?
完全に外れているものもあって、ヤマドリーノ・アンチェ氏が
Gentlemen Overlord 紳士的な君主ってのは、こりゃ完全にハズレですな。

ということで、結構楽しんでいる今夜ですが、
明日これを読んでも多分あまり面白くない気もするが、
まあ、人生ってのはそんなもんでしょう。
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それにしても、こういう集団野武士的なグループにめっぽう弱いな。
Pファンクとかダンジョンファミリーとか渋さ知らズとか。
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by zhimuqing | 2011-11-26 00:28 | On The Corner | Comments(5)