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ジャイヴでスウィング!

ファンクやレゲエ、ブラジルものに比べるとラテンは愛好者の裾野が狭いので買い逃すとなかなか入手できなくなって焦るものですが、そういう意味ではジャイヴやジャンプなんかは更に裾野が狭いわけで、なかなか苦労するわけです。

ということで、Pヴァインから出ていた「ジャイヴでスウィング」シリーズの全11枚。初めてこのシリーズに気付いてからちょうど10年。発売されたのは何と18年前のこのシリーズ。途中で1回再発されたにもかかわらず、必殺の格安購入大作戦に加えて、拡大する一方の守備範囲にかまけて、結果入手困難になっていたのですが、待ってみるものです。この度、無事に残る2枚をサルベージ、ようやく全部揃いました。パチパチパチ!
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1.天才ジャイヴ・ギタリスト テディ・バン
2.ビッグ・バンド・ジャイヴ・ベスト選
3.ジャイヴ男性グループ・ベスト選・上
4.ジャイヴ男性グループ・ベスト選・下
5.女性小唄シンガー・ベスト選
6.掛け合い漫才小唄ベスト選
7.ジャイヴ・ギタリスト大全
8.ジャイヴ・ハーモニー・ベスト選
9.ジャイヴ・ピアノ&ヴォーカル・ベスト選
10. ラジオ~モノクロ時代のスウィンギン・ジャイヴ
11. ビッグ・バンド・スウィンギン・ジャイヴ・ベスト選

今回、入手できたのは5.の女性小唄選と11.ビッグバンド選。廃盤価格で強引に行くこともなく、足で稼いだ?11枚。なかなか感慨深いものが、いやそんなにあるわけではありませんが、でもシリーズものが揃うとなんだか嬉しくなりますね。

もっとも現時点で熱心に聴いているものは実は限られていて、ジャイヴ男性グループをまとめた3と4、これまたその続編ともいえるハーモニー選の8、そしてゲイラードがかっちょいい9の4枚なのですね。ずいぶん長いこと聴いているのに飽きさせないというところもなかなか凄いものです。逆にほとんど聴いていないのは掛け合い漫才小唄6とビッグ・バンド・ジャイヴの2。この辺はこれからですね。私の場合、どうしても芸人臭が強いものが好きなので、仕方ありません。
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ジャイヴ男性グループの2枚はジャケもウルトラかっこいいっす!ポスターあれば欲しいくらい!
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そうそう、このシリーズ聴き返していると、そんなに著名でない人の演奏に吾妻さんのあのフレーズの元ネタのようなものもあり、ジャイヴという音楽の深さに感心しつつ、吾妻さんの研究の深さにも改めて感心するのでありますね。ま、とにかくこれで当分一安心てなもんで、1枚ずつ丁寧に聴いていこうと考えつつも、ジャイヴなバップが出来るようになりたいとも思う今日この頃なのです、はい。
by zhimuqing | 2019-01-15 07:28 | Blues 4 Terapin | Comments(0)

今年の聞き納め

久しぶりに吾妻さん@次郎吉。
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先日のマダムギター同様、観るのは多分3年ぶりぐらいでしょうか?すみジャズなんかでニアミスしていたのですが、いつもバンドのリハなんかで観ることが出来ていないので。

今回はコンボ編成にスペシャルゲストで福島タンメンさんが登場。タンメンさんは吾妻さんの名著「ブルース飲むバカ歌うバカ」の中にところどころで登場していて、その異色な芸名でひときわ印象に残る人ですが、これまで一度もライブを見たことがないわけで、これは実に良い機会だと思ったのですね。ちなみに、私の一番好きなくだりはスリム・ゲイラードのところですが、改めて読み返してみるとゲイラードに対する吾妻さんの愛情全開な筆致にぐっと来てしまいますね。
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さて、整理券20数番で入れた会場、座席のポジションはピアノのすぐ横。吾妻さんは向かって右側、岡地さんはドラムセットの左側が少し隠れてしまうけど、ご尊顔を存分に味わえるという、絶好のポジション。これは正解でした。やっぱりグランドピアノのすぐ横で指裁きを間近に見つつ、割と生の振動を味わうのは気持ちのいいものです。バンドの音が出た瞬間から久々に味わう地元の馴染みの定食屋(ただしすこぶる旨い)でご飯を食べるようにほっこりしてしまいますね。
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さて、個人的に楽しみにしていた福島タンメン岩雄!勝手に私が予想していた風貌(まるっこい感じ)とは違い、たっぱのある初老のシンガー。ひと節歌っただけで私は痺れました。
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ジャンプ・ブルースの偉大なビッグヴォイス、例えばロイ・ブラウンとかワイノニー直系のストロングな歌いっぷり。ソウルでいうと少しだけジョニー・アダムスも感じるかな。荒っぽい節回しも繊細なフレーズも自在に。ただただ聞き惚れる私。ブルース聴きに行ってこんなに聞き惚れるのは近藤房之助さん以来です。タイプはかなり違いますが。ルイ・ジョーダンの“Nobody knows you when you’re down and out”には本当に痺れて涙が少し滲んだし、学生の頃から知っているという早崎さんのソロに聞き入る姿にも感じるものが色々と。
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あと、フロントから半歩下がって横でギターを弾く時の吾妻さんのカッコよさ。昔、藤井康一がバッパーズにゲストで出た時にも感じましたが、吾妻さんが実力派のヴォーカルの横に立ってギターを弾く姿はロック的なカッコよさが出てきて超かっこいい。ギターを弾きながら後ろで吠えつつ、パキーンとソロを聞かせる姿。全盛期のウルフとサムリン、ウェルズとバディ・ガイなんかはこんな感じだったのかもしれません。
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アンコールでTボーン弾きで魅せる吾妻さん。思いっきりぶれているけど、逆に昔のブルースマンのライブの写真みたいに笑。

ということで、ライブを見に行くのも多分これが年内最後かな。きっちりといいもので〆ていただいて最高です、ハイ。来年はバッパーズ観に行きたいし、かなうのであればタンメン、バッパーズと歌う、というのも見てみたいものです。
by zhimuqing | 2018-12-16 00:28 | Blues 4 Terapin | Comments(0)

おもて寒いよね。

Baby It's Cold Outside(おもて寒いよね)がセクハラで放送禁止になったと聞いて、正直驚いたわけですが、実は歌詞もいろいろなパターンもあるそうで、中にはセクハラというよりもすでに事後のといった感じのものも(lend me your combなんてセンテンスも)あるわけで、この曲を一概にセクハラと決めていいものだろうか?という気もします。もっとももっとも有名な曲はシナトラ・バージョンらしく、まあ全盛期のシナトラが自信たっぷりにこの歌を歌うとなると、そりゃ威圧的だし#MeTooと感じてしまうのも分からないわけではありません。
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私の一番好きな、そして一番粋なバージョンはスウィンギン・バッパーズの「おもて寒いよね」。小悪魔的な思わせぶりで振り回す服部恭子、なりふり構わず追いすがる吾妻光良。情けない男の姿を描写した歌詞に本当にしみじみとしつつも、吾妻さんの相手の手に微苦笑がこぼれます。元のバージョンの生々しさをマスキングしてペーソスで包んだこのバージョンを聴いてセクハラだと思う人はいないと思うのですが、もしこれも駄目だというのだったら、私も十四年の初場所の朝青龍戦での栃東のように受けて立とうではないか!と思うのであります。
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出~たぞ、寒波の注意報!とか、食べないか焼きそば~の所が特に好きです、はい。それにしてもバッパーズ、聴けば聴くほど、吾妻さんの凄みを感じますね。前作が出てから早5年。そろそろ新作出してほしいよね。
by zhimuqing | 2018-12-08 10:36 | Blues 4 Terapin | Comments(0)

ジャニス

神田のジャニスが11月末で閉店したということで、ここ最近は私自身もめっきり利用する機会が減っていたとはいえ、やっぱり寂しいものがありますね。
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ファンクやサザンソウル、ヒップホップの品揃えは国内最高峰、ジャズも私が好んで聴くせまーい範疇では凄い品ぞろえでした。最近足が遠のいていたのは私の興味が集中していたアーリーレゲエやカリブもの、ジャイブものの品揃えがやや弱かったためではありますが、それでも膨大な在庫を気軽に借りることが出来るというジャニス、本当に貴重な場であり、一つの文化だったと言っても過言ではないでしょう。最終日にお別れに何百人という人が訪れたようですが、私も行けばよかった。

それにしても1991年の著作権法改正による洋楽新譜の1年レンタル禁止措置は結果的に日本の洋楽市場をつぶす愚行でしたね。CDの売り上げという話ではなく、リスナーの裾野の開拓、拡大が劇的にストップしてしまったという点で。その後のJポップバブルにただ踊っていたレコード会社の人たちは今どう考えているのでしょう?
by zhimuqing | 2018-12-04 00:28 | Blues 4 Terapin | Comments(0)

猿風呂でのぼせあがる

音浴Gallery Bar猿風呂にマダムギターと岡地曙裕が登場!
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実は結構久しぶりに見るマダムギター。ブログを見返してみると、なんと2013年ですから5年前になるのですね。少々驚きました。マダムと岡地さん、ここ最近58兄さんの周りにチラリチラリと見え隠れしているので、もっと見ているものだと思っていました。

今回初めて訪れた猿風呂ですが、噂に違わぬなかなか愉快な空間でその月に合わせたテーマでレコードを飾っている様子をネットで拝見していたのですが、カウンター正面の上の段にはクリントン、サンラー、フェラ・クティ、リー・ペリーとパーフェクトな並びで驚かされました。初めて行った私を待っていたような。ちなみに横の壁にはジャケ付きの7インチが飾ってあるのですが、パーラメント、スライ、細野晴臣、チャールズ・ミンガス、サンダーキャットという並び。素晴らしい!アルコールが飲めない私でも常連になりたい感じです。
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トイレにナンシー関の絵とランキンタクシーの名言が貼ってあるのもいいですね!

さて、久々に見たマダムギター。年を重ねて更なる進化を遂げておりました。もう気のいい樹木希林のような素晴らしさ、つまり最高だということです。ギターのジャックの調子が悪くて音が出なくなってもまったく動じない姿は最近呪いにかかっていると評判の私には神々しく感じます。磨きがかかった歌とギターの一体感。スローな球を絶妙に通していく制球力。あと見過ごされがちなリズム感のすばらしさを今一度強調しておきたいです。私の一番好きなお別れの歌とクセは治らないとクアハウスが聴きたかったけど、ま、それは次回のお楽しみということで。
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少しご機嫌斜めだったギターのナナちゃん!

岡地さんはドラムセットとは言えない謎のセット。トラベルコンガとハイハットとバナナのシェイカーとプラスチックの太鼓とその他諸々。でもそうと思わせないグルーヴ。やっぱり憧れの地ではなかった、あこがれの人です。あと、随所で歌っていて、マダムとの夫婦掛け合い歌唱の絶妙な混ざり具合が実に良い塩梅でした。

終演後、58兄さんの陰に隠れつつ、マダムと岡地さんとブルースやサザンソウルの日本の女性に対する普及の難しさについて語ることが出来たのは素直に嬉しかったですね。
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踊る骸骨を感じさせるライトニンはOK、バディー・ガイはジミヘン的なのでOK、ジョニー・テイラーやボビー・ラッシュはムリ。オーティス・ラッシュやブランドは絶対無理。プリンスはOK。分かるような分からないような。私はローウェル・フルスンを持ち出すもマダムに却下されてしまいました。ま、分かっててゲイトマウスとかルイ・ジョーダンを引っ張り出さなかったものの、やはり女心を理解するのは難しいものです、はい。
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そうそう、マダムギターのこの写真を見てもらえたのもなかなか嬉しかったのだ。あれからもう過ぎ12年。次は一緒に会いに行こう!
by zhimuqing | 2018-11-30 00:28 | Blues 4 Terapin | Comments(2)

片山広明

片山広明。
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立ち上る男気に満ち満ちた剛毅な咆哮、その中にうっすらと滲む男の色気とユーモアとだらしなさ。私がこれまで生で観ることが出来たサックス吹きで、これほど圧倒された人は他には梅津和時以外にはいません。オーティス・レディングに一番近いサックス吹きというのが一番分かりやすい表現かもしれませんが、もっと荒々しくて華麗な感じもあった人。スペンサー・ウィギンズとかジェイムズ・カーのほうが近いかもしれません。でも、得も言われぬ華やかさも。生で観ることが出来て本当に良かった。でもやっぱり寂しいです。
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私の師匠の上村さんがベースを弾いているアルバム。初めて体験した片山広明さんはそれはものすごい演奏を聞かせていたのですが、ステージ上で酔っ払って上村さんに向かって倒れてしまい、ベースのジャックを壊してしまっていましたが、その後、上村さんに謝りながら、更にすごい竜巻のような演奏をしていたものでした。
by zhimuqing | 2018-11-14 05:17 | Blues 4 Terapin | Comments(0)

ZZ

新橋のライブハウスZZが閉店するという事で、松川純一郎さん主催?のライブに58 Specialで参加。
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夏のすみジャズ以来のライブ、当日のリハまで音合わせなし、展開もよく分からない、しかも私の体調も最悪で関節ダルい、という中でのライブでしたが、いざとなればなんとかなるものです。ツェッペリンとかAC/DCという私が完全に門外漢な選曲。ですが、ドラムがMr.Pということもあり、ファンカデックの曲だと思えばなかなか楽しく弾けるってなものです。肝は歌の姉御二人に集中すること。私はやはり歌ものが好きなのだという事を再認識させられた夜でした。
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それにしても、昨年の新宿JAM、今年の池袋鈴ん小屋 、そして新橋ZZ。ライブハウスがどんどん無くなってきていますね。寂しいことです。

新橋ZZ 2018年2月10日 (土)

58 Special

58△:ギター
スミエ:歌
ランチ:歌
P:ドラム
マゴ:ベイス

1. Love Sick Blues
2. Lucille
3. Sweet Inspiration
4. Proud Mary
5. Whole Lotta Love
6. Highway to Hell

by zhimuqing | 2018-02-19 00:28 | Blues 4 Terapin | Comments(0)

ようやく耳が開く

ポール・サイモンの≪グレイスランド≫から本格的に音楽が好きになったと言っても過言ではない私にとっては、かなり近いところに見え隠れしていたヒュー・マセケラ。当時ちょっと聴いた感じではポップなエスニック風味のフュージョンのような気がして、あまり興味が沸かなかったのです。が、9年前の石田昌隆の名著「オルタナティブ・ミュージック」の中で触れられていたのを読んで興味を持ち、ベスト盤を買って聴いてみると、これがなかなか面白かったのですが、それきり忘れてしまっていたというのが情けない限りです。

ということで、寂しい訃報に接して、慌てて棚の奥から取り出した聴いたマケセラ、いやこれは相当面白くて、びっくりしました。単に私の耳が開いていなかっただけだという事がよく分かります。人間と同じで、優しい表情を持った音楽の中には、意外とタフで生命力に溢れたものがあるという事をまたもや思い出させられました。
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私が持っているのは≪The Collection≫という編集盤で1974年から94年までの13曲を集めたものですが、軽やかな丸みを帯びた音の奥の方にがっしりとした核が見え隠れしている。70年代の曲も90年代の曲も同じ感触があり、おそらくずっとぶれていない本人の信念のようなものが感じられます。リズム隊を中心にアレンジも相当練られているはずで、勉強にもなります。(でも、そんな練られた形跡をほとんど残していないのがまた凄いのだ)
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でもまあ、そんな能書きを並べてもあまり意味はありませんね。ようやく気が付いたこの魅力に身を委ねることが先決です。この気持ちよい音を楽しんでいると、自然にマセケラの思いも細胞に染み込んでいくのだと思います。年末にたまたま聴いたタジ・マハールの≪Happy Just To Be Like I Am≫にも驚いたものですが、このマセケラ山脈は相当なものの予感がします。調べたところ50枚ぐらいあるマセケラ山脈、ゆっくり分け入ってみるのもなかなか面白そうです。遅すぎると言えば確かに遅すぎますが、どんなに遅くても遅すぎることはないとも思うのです。

そうそう、石田昌隆の書いた文章が気になって≪オルタナティブ・ミュージック≫でマセケラを探してみたのですが、本人の写真が見つからない。そんなはずはないと、ゆっくり探していると、マハラティーニのところに少しだけ書いてあり、私の記憶違いかなと思っていたら、ミュージックマガジンにインタビューがあったのを思い出しましたね。スカリプソウル特集の号。ミュージックマガジンを読まなくなって久しい私ですが、この号は捨てずにとっておいたのでした。
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インタビュー自体は短いものですが、真摯に問いかける石田昌隆、真摯に答えるヒュー・マセケラ、やはり読みごたえのある記事であることは間違いありません。ヒュー・マセケラに対する追悼についても、この記事が最も素晴らしいものだと思います。それにしても、石田さんのこういう一連の記事はなかなか素晴らしいものが多いので、このまま埋もれてしまうのはやっぱり勿体ないと思うのですが、どうでしょう?
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by zhimuqing | 2018-02-01 23:28 | Blues 4 Terapin | Comments(0)

導き!

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いつ入手したかは忘れてしまったのだが、ザッパの名曲“Inca Roads”でのザッパのギターソロのみを延々と集めた音源があるのですね。数えきれないライブ音源を使って、延々ザッパのギターソロが2時間2分にわたり、存分に味わえるというもの。

ソロが長ければ長いほどかっこよくなると言えば、エディ・ヘイゼルやジミヘンやプリンス、ロック畑だとガルシアなんかがいますけど、ザッパもやはりそのタイプですね。様々な時期の演奏を継ぎはぎしたものなのですが、一音でザッパと分かる音が素晴らしい。と、同時に様々なアプローチが存在していて、ザッパの永遠に尽きることのない湧き出る想像力に感服いたします。あと、時代をまたいで繋いでも全く違和感のないライブ演奏のバンドの実力にも。

ということで、本日22日(アメリカで21日)はザッパの77回目の誕生日。深夜バンコクへ移動する最中に突然ザッパが聴きたくなったというウソのような本当の話、はザッパのお導きでしょう。今の日本にこそ清志郎が生きていてほしかったように、今のアメリカにこそザッパが必要だったのに。音源が欲しい方はご一報ください。

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いつも行っているタイの工場の運転手さんが履いていたサンダル。ドープ過ぎる。ザッパを感じさせます。というか、これもザッパの導きかと!
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by zhimuqing | 2017-12-22 08:44 | Blues 4 Terapin | Comments(0)

山脈が呼んでいる

体が突然フランク・ザッパを欲している気がしたので、棚からザッパのCDを一通り引っ張り出して聴いてみたのですが、私のとってのザッパはやはり≪Hot Rats≫と≪One Size Fits All≫に尽きます。初めて聴いた(買った)ザッパが≪Hot Rats≫、2枚目が≪One Size Fits All≫で、当時ファンカデリックを熱心に聴いていた私にとっては新たな鉱脈を見つけた気持ちになったものです。その後も折に触れて購入していたのですが、この2枚を超えるものに出会うことが出来ず、気が付くと私のザッパ山脈攻略はフェイドアウトしてしまったわけなのです。

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ちなみにその2枚については、私の中で本当に甲乙つけがたく、どちらが良いか?と聞かれると、その時の気分で答えが変わってしまうというものですが、今この瞬間ですと≪Hot Rats≫に軍配を上げたくなりますね。
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何といってもファンキーなのが良いですね。全部聴いていないので断言はしませんが、私が聴いた中ではザッパの他のアルバムに同じ感触のものはありません。ま、これはザッパの2枚目のソロ名義でのアルバム。バンドとしてではなく、LAの周りの名人を集めての音だからということなのでしょう。

それにしてもリズム隊いいよね!という事で、ライナーを読んでみる。その昔は日本語ライナーしか読んでいないかったのですが、ライナーを書いているのが岸野さんだったことにも軽く驚きます。各曲の参加メンバーがなかなか興味深い。名曲”Peaches En Regalia”の唸るベースを弾いているのはシュギー・オーティス!残りの5曲でベースを弾いているのはレッキング・クルーのマックス・ベネイ。クルセイダーズの名ライブ盤≪Scratch≫でベース弾いている人でもありますね。

で、一番驚いたのは “Son of Mr. Green Genes”“The Gumbo Variations”2曲でドラム叩いているのがポール・ハンフリーだということ。ハンフリーにベネイのコンビ、そりゃファンキーにもなりますよね。まあハンフリーは当時ロスのファーストコールなドラマーだったわけで、ザッパが参加を要請したのも頷けるわけですが、こういう繋がりがあったとは知らなかった私にはもの凄く新鮮に感じます。

他の2曲でドラムを叩くジョン・ゲリンは普通のエイトを刻んでいても、ハイハットの響きがヒップホップっぽくてなかなか良いし、ドン・シュガーケイン・ハリスのフィドルも最高。初期マザーズ、後にクインシーとも仕事をするイアン・アンダーウッド(We are the worldでも演奏してますからね)もお見事。鍵盤も最高ですが、ここでの白眉はサックスやフルートだと思いますね。

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それにしてもドン&デューイのハリスを招いてみたり、ホーンにローランド・カーク的なアレンジをホーンに凝らしてみたり(音色もそう)、ハンフリーに叩かせたり、何よりもアルバム全曲の作曲とアレンジ能力、この辺はやはり流石フランク・ザッパ。まさに天才だけが可能な技かと思いますね。69年の時点でこのレベル。ローランド・カークのVolunteered Slaveryが並び立つぐらい、ジミヘンよりも少し前に、マイルスよりもかなり先に行っていたと思うのですが、どうでしょう?やはりもう一回きちんとザッパ、聴かないといかんと思うのであります。
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by zhimuqing | 2017-11-01 20:21 | Blues 4 Terapin | Comments(2)