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カテゴリ:Open the gate( 56 )

工藤さんの宇宙

祖母の116回目の誕生日だった昨日、休みを取って(それでも遠慮なく電話はかかってくるのですが)、朝一番で午前10時の映画祭。オープニングの「未知との遭遇」。マザーシップの内部が描かれないバージョンを堪能したのち、電車で遠出して国立まで「工藤さんの宇宙」を。

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4年前に亡くなった工藤定義さんが残した多面体の一部を住んでいた国立のアパートに飾った展示会。特に著名だったわけではない工藤さんは、独自に数式を駆使して多面体を大量に作り続けてきた人。特に学校で数学を学んでいた人ではないところが素晴らしい。

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天井から吊り下げられた大量の多面体が自然にゆっくり動いているのを四畳半の部屋に寝転がって眺めるのは不思議に良い気分。築50年を超えたアパートの部屋が少しだけ傾いているのもまたいい感じ。やはりありきたりですが、百聞は一見にしかず、ですね。未知との遭遇の余韻が残る心と身体にゆるゆると染み込んでいきます。

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部屋には無造作に設計図も置かれていて、これがまたなかなか興味深いもの。恐らくは設計者である工藤さんにしか分からないものですが、数学の美しさを見事に写し取っています。

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生前の工藤さんはよく地球屋に来てお酒を飲んでいたそうで、その作品を地球屋に飾っていたこともあるそう。実は今でもまだ少しだけ飾られているとのことで、次回のライブの時にしっかり確認しなければと思うのであります。

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本日の感謝
by zhimuqing | 2019-04-06 00:28 | Open the gate | Comments(0)

文吹一致体

電気グルーヴにはそんなに詳しくないのですが、ピエール瀧のことは結構好きなんだと気付かされる昨今。番組や映画の放送自粛とかCDの出荷停止・自主回収なんかで一個人が犯した罪を解決することはならない。だったらJBもジミヘンもビートルズもストーンズもマーリーもスライもクリントンもフィル・スペクターも全部出荷停止して自主回収しろよって話。そうそう、今回配信まで停止したソニー・ミュージックには全盛期のジョージ・マイケルの創作を妨げまくった前科があることを私は忘れていないぞ。

さて、「大好きでリスペクトしている偉人達の何人かは殺人をおかし、ドラッグに溺れ、自殺している。殺されている。」とツイートしたこだま和文。気が付けば東京ソイソース2019のチケットを買いそにれてしまった私(というか、出張の関係で行けるかどうか不明だったのですぐ買えなかったのだ)ですが、先日本屋で見つけた著作「空をあおいで」が実に素晴らしくて。

前半がエッセイを集めたもの、後半は自伝「スティルエコー 静かな響き」を合わせたもの。書きすぎず、思考の揺らぎをそのまま空間の揺らぎへ変換してしまうような筆致。そのトランペットの演奏と同じような空気感。行間の味わいは実に芳醇なのですが、思わせぶりなところがない。見事なまでの文吹一致体。日本海の冬のヒリヒリした鈍い空気感も。(福岡育ちにも少しだけわかる感覚なのです) 

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なかなか感動して「いつの日かダブトランペッターと呼ばれるようになった」も慌てて購入。こちらは本人が語りたくなかった青春時代について、インタビュアーに語った言葉をまとめたもの。自筆の文章と比べるとギリギリまで削り落とした感じは少なめですが、さすがにその語り口は魅力的。2冊とも、これからも折に触れて大切に読んでいきたい本。と同時に、明日のチケット、やっぱり買っておくべきだったと暖かくなってきた日差しの中で激しく後悔するのです。

追記
センスの枯渇して久しい大物芸人が痛々しい一方で、レゲエで日本で三本の指に入るお店の素晴らしいツイートがこちら。

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レゲエならではの芸人魂。こうじゃなくちゃ!

by zhimuqing | 2019-03-16 00:28 | Open the gate | Comments(0)

シュガー山脈もある

私の周辺では誰よりも一番シュガー・マイノットを愛しているHさんがフロリダから来日?帰国?されてて、某所でご一緒させていただいた時に、ありがたくもTシャツを頂きました。かっこいい仕上がり、嬉しすぎます。ありがとうございます!
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さて、そのシュガー・マイノットの≪Ghetto-Ology≫。Hさんも、聴きこんだ結果、これがシュガーのベストのような気がする、と言っていた一枚。そんなにキャッチーな曲や派手な曲があるわけでなく、聴き手をねじ伏せるような歌が聴けるわけでもないのですが、気が付くと何度も聴きたくなってしまう、そして聴くほどに味が染み出してくるそんなスルメ盤。
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シュガー・マイノットのスタイルはジャマイカならではスタイルのような気もしますが、メロディーを下から滑らかに掬い上げていくようなフレージングやヴィブラートの波の形状なんかはスモーキー・ロビンソンのようでもあります。と言っても、全盛期のミラクルズの頃ではなくて、もっと時代を経た80年代の頃の。そういえば、じわじわと気が付かないうちに聴き手をその魅力に包みこんでしまう感じも共通するような気がします。

とはいえ、80年代のスモーキーとマイノットの決定的に異なる部分は甘い語り口の奥に潜む鋭さでしょうか。ずいぶん奥の方に隠されたものではありますが。特に79年のこのアルバムにはアルバムタイトルや当時の背景云々を抜きにしても、隠し切れないキレがあります。ま、ジャメイカ音楽の格好良さの肝の部分だから当たり前でしょ?と言われればそれまでなのですが。
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ざっくりした作りもまた魅力的ですね。ポップスやロックステディーのメロディーやリディム、サム・クックの名曲に想を得た歌詞なんかも含め、うまく流用してしかも自己の表現に変えてしまうところはスタイルが違うとはいえ、ヒップホップ的でもあります。正確に言うと、順序が逆なのですけどね。コード進行間違えても、演奏陣が展開を見失っても一向に気にせずに、それもまた味!としてしまうところも◎。

演奏陣はチナ・スミスとかグラッドストーン・アンダースンとかバガ・ウォーカー等。ドラムにフレディ・マクレガーの名前があるのが目を引きます。どの曲でマクレガーが叩いているかは分かりませんが、全体的にドラムの解釈が結構面白いように思います。随所で聴こえるグラッドストーンの乾いたピアノの音も実にいいです。ちなみに今のところ一番好きというか、燃えるのは “Walking Through The Ghetto”。ファンキーですからね。

私は後発のファンですから、マイノットのアルバムで聴いていないものが山ほどあるのはなかなか嬉しい気分です。これから探索するのもなかなか楽しそう。もっと後の時代の軽やかな、悪く言えば少しチャラいバックの音でのマイノットも実はすごく好きなんですね。むしろそちらにベストとなる曲があるのではないか?とも思っていたりもするのですが、どうなんでしょう?今度Hさんに聞いてみることにしましょう。

by zhimuqing | 2019-03-07 00:28 | Open the gate | Comments(2)

ベイジョーからの使者

ジャメイカ音楽は聴けば聴くほど奥が深いと実感する今日この頃ですが、いくら奥が深くてもこのアルバムのジャケ以上にスタートレック度が高いアルバムはありませんね。
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ということで、アビシニアンズの『Satta Massagana』。アビシニアンズはヴァージンから出ていた『Arise』が有名ですけど、もっと有名なのは前身のグループであるカールトン&ザ・シューズでしょう。多分に漏れず私も中古屋でふと目について買ったカールトン&ザ・シューズの2枚目から入ったくち。その後、1枚目→『Arise』と辿ったわけですが、なんとなくカールトンのほうがいいよな、なんて思っていたものですが、『Satta Massagana』で完全にアビシニアンズの沼にズブズブとはまったのでありますね。
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どこから見ても、ベイジョーの宗教者にしか見えない。

このSattaには様々なバージョンがあり、『Forward On To Zion』とか『Satta』とか『Satta Amasagana』というタイトルで出ている上、曲名も微妙に綴りが異なっていることもあり、なかなか悩ましい、いや別に悩む必要はないのですが、そんな感じなのですね。まあ、ジャメイカらしいといえば、これほどジャメイカっぽいものもないわけですが。

ちなみに私はレコード屋で『Satta』のLPのジャケを見てムムム、これは良さげなオーラだ!と思っていたところに、Heartbeatから出ているこの拡大盤CDを発見して、そのあまりのスタートレック度に驚いて購入を決めたという経緯があります。ま、興味のない人にはどうでもいいことなのでしょうが。
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同じ写真を用いたLPもあるようで、これは欲しくなりますね。CD版は写真に被せた模様のデザインが邪魔と言えば邪魔だし。というかポスターがあれば是非とも買いたいものです。
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こちらが絵バージョン。味わい深いけど、ベイジョー・バージョン?には及ばない。

それはさておき、中身はとても素晴らしい。頭から最後まで何回でも通して聴ける内容。メッセージを含め楽曲が粒揃いなのが大きいですね。リードの歌は三人でそれぞれ取っているようですがメインはバーナード・コリンズではないかと推測しております。カールトン&ザ・シューズ直系(というか本人達なのですが)の青白い炎のようなコーラスが実に清冽。リードを高低で挟み込むコーラスは他ではなかなか味わえません。

ベースを弾いているのはロビー・シェイクスピアとヴァル・ダグラス。ダグラスのフレージングはちょっとした癖なんでしょうが、随所に気になる引っ掛かりがあって、なかなか耳を引きますね。少し変わったフレーズも弾くギターはマニング兄弟の長兄カールトンかと思ったのですが、ライナーの記載ではチナ・スミスの模様。歌に呼応するクライブ・ハントのフルートもまた素晴らしい。76年ごろのレゲエは完熟している時期でややマンネリ化しているアルバムも結構あると思っているのですが、これは本当にフレッシュ。お勧めできます。

なお、数あるバージョンではやはりHeartbeatからの拡大盤がおすすめ。追加で収録された“Leggo Beast”がこれまたかっちょいいし、そのダブも入っているし、私の一押しの“Abendigo”の長尺版も入っているし、中古屋で安く転がっているし、ベイジョージャケだし。それにしても、ここまで良い内容だと、70年代のアルバム未収録の今日が大いに気になるところですが、さすがに集めるのはハードルが高そう。誰かコンプリート音源を取りまとめてくれないかしらん。

by zhimuqing | 2019-01-18 00:28 | Open the gate | Comments(0)

カッツ先生に遭遇

デイヴィッド・カッツが来日!
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カッツと言えば、スティーヴ・バロウと並ぶレゲエ研究の世界的な大家。リー・ペリーの調査研究発掘に関しては多分世界で一番有名な人かと。なんといっても伝記『ピープル・ファニー・ボーイ』の著者ですから。玉石混交(誰だ、石ばかりと言うのは!)の数あるペリーのコンピ盤でも、カッツ印への信頼感は抜群。超有名なところでは聖なる三位一体の≪Arkology≫、私が気に入っているのはMotionから出た≪Born In The Sky≫、ドライブなんかに便利なのはTrojanの≪Trojan Upsetter Box Set≫。うーん、お世話になっております。あとは『ソリッド・ファンデーション』でしょう。これまたジャメイカ音楽の歴史について書かれた本の決定版です。もう亡くなってしまったレジェンドの発言がたっぷりと詰まった貴重な本。そういえば、スティーヴ・バロウの辞典『ラフガイド』にもカッツは協力していますね。

イベントですが、前半はカッツが語るリー・ペリー、後半は未発表らしいペリーのドキュメンタリー映画。あの分厚い伝記の中で触れられた逸話がほとんどなので、特に新しい話はなかったように思いますが、日本と言うことを意識した分かりやすい英語は助かります。ところどころで入れるペリーの曲はオーソドックスな選曲ではありましたが、その辺は逆に基本が大事だというメッセージのような気もしつつ、いや時間が少ないのでどうしようもないのでしょう。カッツのDJを聞いてみたかったものです(と思ったら、12日に新宿OPENでやっていた模様。失敗しました!)途中で流れたPipecop Jacksonに変身したペリーの映像は強烈でした。

後半のドキュメンタリーフィルムは90年代後半以降のペリーの姿をとらえたもので、まあ最近のペリーの姿ではありますが、そこはペリー、面白い発言が多いわけですが、正直やや冗長な部分もあったかもね。ほぼ自主製作のようなフィルムだし、対象がペリーとなると作り手の苦労も並々ならなかったでしょうが。それにしてもあの鏡やらなんやらを張り付けた帽子は本当にかっこいいです。
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イベント終了後、カッツに持参の本とArkologyにサインをしてもらう。なんでArkology持ってきているんだ?と聞かれ、いやこれはあなたとバロウの力作コンピでしょ?これは私の初のコンピなんだとか、まあそういう会話を。新作をずっと待っているのですが?と伝えると、パブリッシャーを見つけるのが本当に大変なんだとのこと。たしかにこのご時世、しかも市場の狭いレゲエの本ともなると出版社を見つけるのは本当に大変そう。というか、最近結構頑張っているディスクユニオンあたりに、まずはカッツのジミー・クリフ本の翻訳を出してほしいものなんですが、どうでしょう?
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シンパシーの湧くサイン!
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by zhimuqing | 2018-09-14 17:21 | Open the gate | Comments(0)

夏休み、本当に良いものを見た!

トリックアート展やってるみたい、トリックアートが見たい!との会話を経て、娘と一緒にミラクル・エッシャー展へ。上野の森美術館。恥ずかしながらマウリッツ・エッシャーのことはあまり知らずに見に行った私ですが、だからこその不意打ちに痺れました。
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ポップな作風の中に潜む偏執的な視点で表現された版画は数学的で論理的。平面充填やメタモルフォーシスにただただ圧倒されましたが、自然の中に潜む静寂を見事に捉えた水たまりの版画もまた素晴らしく美しい。若い頃の作品も素晴らしいですが、個人的に惹かれるのは40を過ぎた後の作品群ですね。正則分割の絵はどれだけ見ても飽きることがありません。宇宙に偏在する美しさや無限に広がる法則を畏怖の念をもって掴み取り平面に落とし込もうとする意志も感じて、ただただ感動。科学、聖書、風景、人物、広告、違法、反射、錯視のテーマに沿った切り口も良かったのではないでしょうか。大トリにメタモルフォーゼⅡを持ってくる展開には、初心者の私も娘も同じように痺れさせていただきました。夢に出てきそうですが、出てくればそれはそれで幸せだとも思いますね。
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パンフレットの心配りも素晴らしい。コピーしやすいような綴りになっている。
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娘が好きだと言っていたのはこの広告
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私はどうしてもこの系統だな。
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夏休み。実に良いものに出会えました!
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もう一回見に行きたいけど、会期は7月29日まで。時間が作れない!
by zhimuqing | 2018-07-25 00:28 | Open the gate | Comments(0)

スケールのデカさは島随一

スタイルとして完成された音楽を好む人も多いのでしょうが、完熟後の音よりもそれ以前の音、試行錯誤している時代の音のほうに面白みを感じる人も結構いると思うのですが、どうでしょう?私は完全に後者。ソウルやファンクもラテンもヒップホップもジャズも完熟一歩手前の音こそが面白い。雑味が入っている方が旨味を感じるということだと思うし、横綱の相撲よりも横綱昇進をかけた大関の相撲のほうが面白いということでもあります。

ということで、ジャメイカ音楽も完熟した70年代後半よりも、60年代後半から70年代半ば。アビシニアンズよりもカールトン&ザ・シューズ、フレディー・マクレガーよりもアルトン・エリスのほうを聴く比率が大きくなるのですね。どちらが素晴らしいという話ではなく、単なる個人の好みとして。例外はグレゴリー・アイザックスぐらいでしょうか。

ということで、デニス・ブラウン。この人も長らく私の中では難しかった人。レゲエ聴き始めの頃に聴いたライブ盤がピンと来なかったこと、私がレゲエを聴き始めた90年代半ばには全盛期が過ぎていたこと、それでもアルバムは粗製濫造されていたこと。重く引きずった歌唱方法に気後れしたこと。昔の有名盤はプレミアがついていて入手しづらかったこと。様々な要素が重なって、割と疎遠な関係でいたのでした。
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とはいえ、名歌手がゴロゴロいるジャメイカの中でも確実に5本の指に入る実力派。積極的に聴かなくても自然と耳に入ってくるもの。特に70年代後半のデニス・ブラウンの充実度は流石としか言いようがないもの。どれも優劣が簡単に付けられるものではなく、そこにあるのは収録曲に対する個人的な好みがあるのみ。そういう意味で、私の中でのベストはやっぱり≪Words of Wisdom≫ですね、今のところ。
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レヴォリューショナリーズ(ジョー・ギブス録音なのでプロフェッショナルズ名義ですね)中心の面々の演奏は100点満点、充実期を迎えていたジョー・ギブスの曲作り、冴えわたるエロール・トンプソンの卓裁き、完璧な三位一体。そのうえでジャメイカの香りがプンプン香るデニス。圧倒的にスケールのデカい歌は説得力に満ち溢れていてあまりにも素晴らしい。

全12曲、うち1曲はジョニー・テイラーというよりこの場合はアルトン・エリスのあの名曲“Ain’t That Loving You”ですが、残り11曲がそれを凌駕するほどの名曲揃い。この1枚あれば梅雨が明けた関東の蒸し暑さをさらに上回る濃厚な歌でジャメイカの熱帯夜の気分も味わえるというものです。ロッカーズな感じの推進力のある演奏のほうがデニスの歌のグルーヴとの相乗効果が出てくる気がするので、私が好きなのはやはり “Drifter”、“Should I”に“Words Of Wisdom "。

とまあ、そんなわけでデニス・ブラウン。苦手意識はなくなってきた今日この頃なのですが、このアルバムは編めば噛むほど味が出てくるスルメ盤。手元にあるデニス・ブラウンのアルバムは4枚しかないので、いろいろ探しに行きたい気持ちもあるのですが、手ごろな再発盤はあまり見当たらず、なかなか手が出ないのもまた事実。ま、気長に探しましょ。
by zhimuqing | 2018-06-30 00:28 | Open the gate | Comments(0)

これまた楽しみすぎる!

フリーマガジンRiddimの最新号を探しに都心まで。
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Stussyに置いてあるはずなのですが近場では見つからず、結局新宿のHMVでようやくゲット。それはそうと、HMVの新宿店、初めて行きましたが、なかなかスペースが広くて物が探しやすそう。掘り出し物が眠っていそうな気配は感じませんが、今度じっくり漁りに行きましょう。
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さて、Riddimの最新号、石田昌隆さんの特集「ジャマイカ1982」。1年前に引き続いての特集。迫力あるミュージシャンの写真と同時に、当時のキングストンの市井の人々の写真もあって、思わず笑みがこぼれる私。
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このナイヤビンギの写真は本当にかっこいい!
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みんな大好きトゥーツ・ヒバーツ!
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バイロン・リーまでフォローしているのがすごいところ。
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こんな写真がたんまり載っているのにフリー。今のうちに急いでゲットすべし!

ページをめくっていくと、なんと写真集「JAMAICA1982」の発売予告が!今年は音楽的にも大当たりの年ですが、音楽に関する書籍も当たり年になりそうで、うれしい限りです!
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楽しみすぎる!
by zhimuqing | 2018-05-04 23:28 | Open the gate | Comments(2)

磨き抜かれた音

クアトロでKODAMA AND THE DUB STATION BAND。

こだま和文のバンド、なかなかスケジュールが合わなかったのですが、ようやく体験。自分の中にある様々な感情が体表から染み出してくるようなそういう音。ジャズのスタンダード中のスタンダードをレゲエ化、その研ぎ澄まされた音に乗せるこだまさんのトランペット。手垢のつきまくったはずのスタンダードであっても演奏する人の心の乗せ方で景色の見え方も随分と変わるものだと感嘆。

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コーチさんのしぶといベース(音がよく聴こえて本当に良かった)も凄いが、ハカセサンの鍵盤、これが凄かった。メレンゲを掻き立てるような、花で翼を休める蝶のようなカッティング。リトル・テンポでのライブで観たのはKedaco Soundsの時だから16年ぐらい前ですが、当時はそのすごさがあまりわかっておりませんでした。

 

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 それにしても精鋭部隊というのがふさわしいバンド。音から感じる乾いたロマンティシズムに「馬賊」という言葉を思い出したのですが、その武器は磨き抜かれた美しい音。帰りに興奮して最新12インチを買いましたが、これまた素晴らしい。早いところ、ワンマンを観に行かなくてはいけないと痛感した夜。いいものを聴かせてもらいました。

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ランキン・タクシー乱入!呼ばれてないのに乱入!というのが最高だ!


by zhimuqing | 2017-10-06 23:28 | Open the gate | Comments(0)

ロック、紛れもないロック

タイへの出張から帰ってきて家にいったん荷物を置いて、向かうは代官山。ReggalationIndependanceのライブ。アルバム≪Reggalation Rock≫のリリースパーティー。

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8月頭に下北沢のド深夜に観た時よりも低音が引き締まっていて、バンドの凄みが3割増しで堪能できました。素晴らしいライブ。特にドラム、ベース、パーカッション、ギターの4ピースの怒涛のリズム隊に燃えました。ドラムの一音入魂の引き締まった音、全盛期の武双山の突進を思わせるコウチさんのベース、センスしか感じさせないギター。前回観たときもそうですが、あのギタリストは本当にかっこいいです。見た目がハンターxハンターに出てくる蟻にやられた人に似ていると同行のサンディーと盛り上がったのですが、そのキャラの名前が思い出せずにモヤモヤしていましたが、帰りの電車で思い出しました。「カイト」です、ああすっきりしました。

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それにしても変則的なリズムがさらに磨きがかかっていて面白い。曲を聴きながら必死で拍を捉えようとしてみたのですが、これがなかなか難しい。17拍子(2017年にちなんだそう)までいきなり出てこられると、流石に捉えきれない。捉えきれなくても、十分に躍らせてしまうのがまた凄い。変則的な拍でドッカンドカン叩きまくるドラム、アフロ度の高い呪文のようなリズムを刻むギター、淡々と肝を押さえているかと思わせておいて突然ズドーンとぶち込むベース(この場合、ベイスというのが正しいのかと)。フォーマットとしてはジャマイカ音楽がベースなんでしょうけど、レベル・ミュージックとしての佇まいは紛れもなくロック。痺れました。
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ゲストも凄くて、ランキン・タクシーにこだま和文。芸人魂炸裂のランキンさんは合間の素に戻る瞬間の感じが実に可愛らしくて面白い。オウトオブキー唱法は気持ち悪いのだけど、気持ちよいという変な展開。いつものようにアジテートも笑える。こだまさんは生で観るのは二回目ですが、一音吹いただけで景色を変えてしまうのが凄い。あのトランペットに合わせて/その後にホーンを吹く人は気の毒だな、と。卵の殻の上を歩くのはマイルスですが、殻を割らずに彫刻する、いや違うな、これでは表現できていない、もっと的確な表現がありそうだ。やはりDub Station Bandを観に行ってじっくり味わうしかありませんね。

ということで、燃えたRI、次回は10月にリトル・テンポ、リクル・マイとのライブがあるそう。25日水曜日、果たして時間を確保することが出来るのか?うーむ。

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by zhimuqing | 2017-09-16 00:28 | Open the gate | Comments(0)