ベーシストだったら誰もが一度は憧れるチャック・レイニー。レジェンドの中のレジェンドが次郎吉に登場するとなると、これは何としても観に行かなければならない!てなもんで、久しぶりの次郎吉。何とか整理番号14番をゲット。上手の端っことはいえ、かぶりつき。ラッキーです。もちろん年齢層は高め、前列は(私も含め)ねっとりした視線多めに感じるのは、そのほとんどがベーシストだからかもと想像してみたのですが、どうでしょう?
最前列なので、じっくりマスターの指裁きを堪能しようと思ったのですが、なんとマスターは右手側に置いた譜面も見ながら、つまり下手側を向いての演奏。なんてこったい。 親指でネックを握りこむスタイルなので、フレットの上を左右に動きまわる感じでなく、もっと省エネな感じ。左手の薬指はあまり使わない。右手は必殺の一本指のアップダウン奏法ですが、早い弦飛びなパッセージでは中指もしかしたら薬指でも弾いている模様。(早くてよく分からない) 必殺技その1のダブルストップは思ったほど飛び出さず。正確には、下手を向いている時のほうが多かったかな。 流石に78歳なので、全盛期ほどのキレはないし、曲もうろ覚えなところがあったわけですが、それでもさすがはレジェンド、はっとさせられるところだらけ。一番燃えるのはグルーヴに乗って四分音符でぐいぐい攻めてくるところですね。そういえば、初めて生で見たレイニー、音色を含め、ウッドベースの感覚が強いことが新鮮でした。左手の薬指もあまり使わないし。生で見て初めて気が付くチャック・レイニー。お年を召して、ルーツに戻ってきているのかもしれませんね。 曲目のリストはこんな感じ。 1. Steady Rolling Man 2. Don’t Blame Me 3. Feel Like Makin’ Love 4. What’s Going On 5. Mr. Magic 6. Sunset Blues 7. Drive My Car 8. I Want You 9. You’ve Got A Friend 10. Until You Come Back To Me 11. Fragile Enc. 1. Cissy Strut まさかのアンコールでのミーターズ。ちなみにこの日のベストはアリサの“Until ”でした。 マスター・レイニーのベストを何とするかは人によって分かれるところ。同じテーブルで楽しく話をさせていただいたギタリストの先輩はスティーリー・ダンでのレイニー、終演後サインに並ぶ列で盛り上がった先輩はマリーナ・ショウ。私の場合はやっぱりアリサかマーヴィンかクインシーかマイゼル兄弟との諸作か。どれか1曲と言われると、“Rock Steady”か“I Want You”か“I Wanna Be Where You Are”か“Ironside”か。やっぱり選べません、はい。 さて、終演後サインをもらったのですが、私が持参したのはレイニーのセカンド、≪Born Again≫。本当はマーヴィンかアリサのアルバムにサインしてもらいたかったのだけど、そこは遠慮してしまう私。楽屋に押し入りサインをねだる私に対して、周りをレイディーズが囲まれてご機嫌な様子のレイニー師は噂に違わぬジェントルマンぶり。 LPのジャケを見ながら、周りのレイディーズに「ハッピーな表情をしてるだろ。離婚した直後だったからな」「えー何回目の?」という微笑ましいやり取りの後、握手をしてもらった私。これで多少はベースがうまくなったのではないかと思ったのですが、帰宅してベースを弾くもいつもとあまり変わらない模様。帰るまでに効能が切れてしまったのかもしれません。それにしてもレイニー師、いつまでも元気にベースを弾いていただきたいですね。勉強になりました!今度はデイヴィッドTとのコンビで観たいですね、やっぱり。
by zhimuqing
| 2018-11-28 00:28
| Funkentelechy
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