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歌唱(を)評価(したい)な一枚

ビラルの1stは制作陣がバラバラで統一感がないため、
名曲がたくさん入っているのに、見過ごされているアルバム。
音楽性の高さでも過小評価されてしまうという点?でも
文字通りビラルの原点ですね。
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ジャケはあまり好みではないけど。

ホセ・ジェイムズのようなジャズをネオソウルに、
あるいはネオソウルをジャズにおとしこんだナンバーもあるし、
ラファエル・サディークとエムトゥーメイ!が組んだネオソウルでは
揺蕩うような絶品のリズム感が楽しめるし、
クエストラブのキャタピラのようなドラミング(ベースはピノ)を従え、
本気になったシャカ・カーンのような歌を聴かせるファンクもある。
(この曲のポイザーの鍵盤は凄い)
一曲一曲丹念に聴いていくと本当に名曲揃い。
ドレーの2曲が流れを削いでいる感じがあるのだけど、
でも後半の“You Are”は名曲です、はい。

が、しかし、16年の今の耳で聴いて一番刺激的なのは、
ラストのビラル自身がプロデュースした曲“Second Child”。



ケンドリック・ラマーの先を行くこと10年、
全盛期のコモンが“Electric Circus”で狙うも達成出来なかった音。
今聴くからこそ、その真価も分かるというものですね。
現在ゲストとして引っ張りだこになっているのも頷けます。
本人が好きなミュージシャンをピックアップしたバンドでのライブが
見てみたいのですが、そうなった時には誰を選びたいのか!
一度本人に聞いてみたいものです。
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個人的にはエリカ・バドゥとの双頭アルバムが聴いてみたい!
by zhimuqing | 2016-10-04 00:28 | Funkentelechy | Comments(0)
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