昔々、福岡の親不孝通りにインドカレーのお店がありまして、
たしかミスターPに教えてもらったお店だったと思うのだけど、
プリマクさんやロンマクさんと食べに行った時に、
誰かが「木の実のカレー」を頼むと、
インド人(多分)のウエイターさんが真剣な顔で
『やめておいた方がいいです』とアドバイスを。
逆に興味が沸く羽目となるのですけど、
さて、話題はチリマンゴーなのですね。
以前も書いたことがあるのだけど、
アパートの近くのレストランにあるアイスクリームの中に
チリマンゴー味というものがあり、
これは酸味の効いたアイス?の中に唐辛子の粉末が入っているもの。
チリマンゴーにインスパイアされたアイスクリームなのです。
個人的には結構というかかなり好きなのですが、
注文するとウエイターがこちらを驚いた顔で見返すという一幕が
毎回繰り返されるという一品でもあります。
で、以前から興味があったチリマンゴーを食べてみましたよ。
成熟しても甘くならずひたすら酸っぱい緑のマンゴーに
色々な粉?等をかけて召し上がるというデザート。
というか、マンゴーには見えないですね、この緑の果実。
こちらは砂糖と塩に唐辛子パウダーを混ぜたもの。
マンゴーが酸っぱいので、甘味、塩味、酸味、辛味の4つの味が
微妙に混ぜ合わさるというものですね。
苦みを除くと、ほぼ主要な味覚が揃っている味付け、
五味識別検査の検体か?という感じです。
これはですね、実は私の好みの味なのですね。
隣にいた日本人(男性、30代、ワンピースと女子バレーが好き)は
早々に撤退してしまったので、その分も私が喜んで食しましたよ。
威張ることではないですが、私は妊婦さんもびっくりするほどの
酸っぱいもの好きですからね。
ま、うちのヨメさんをはじめ、酸っぱいものが欲しくなる妊婦さんは
実はそんなにいないとも聞きますけどね。
とはいえ、五味識別検査を行うのであれば、
旨味もなければいかんばい!ということで、
ナンプラー・ベースのつけダレです。
旨味の本家本元、東南アジアの心のよりどころですね。
ただね、これは、個人的にはノーサンキューかな。
ご飯の付け合わせとして食べるのだったら、ありかもしれませんが、
デザートとしてはちょっといまいちかな、と。
とはいえ、東南アジアのデザート界の底の深さを感じさせる一品とも言えます。
でもまあ、一番美味いのはやっぱりアイスクリームかな?ということで、
何のオチもない話になってしまいますが、
まあ、人生にはそんな日もあるということで。