遂に捕獲成功!

好きなブルースメンはフルソンとブランド、ゲイトマウス、そしてBB。
つまり、どちらかというとゴージャスなビッグバンド系が好きな私なので、
コンボ・スタイルのブルースにはもう一つ触手が動かないのですが、
70年代ブッダでのジェイムズ・コットンだけは別ですね。
長らく探していた物をようやく捕獲しましたよ。
≪Live at Electric Lady≫、コットンの未発表ライブです。
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結構前から狙っていたのですが、気が付いた時には廃盤。
戦前のジャンプ・ジャイブものほどではありませんが、
チェスとかケントなんかの定番ものに比べると、
この辺も一回外すとなかなか見つけることが困難。
どれどれ、ためしにアマゾンを覗いてみましょう。
【新品の出品:3¥ 9,026より 中古品の出品:7¥ 6,000より】
うーむ、アマゾン名物、大物一本釣り物狙いのぼったくり価格ですな。

それはさておき、内容は極上の一言。
あまり大きくないハコのようで、音を聞いた限りは次郎吉ぐらいのサイズ?
観客の盛り上がり具合もよく分かりますが、
鼻血が出そうになるぐらいカッコいい演奏を聴けば
それも当たり前のことですね。
同時期に同一のリズム隊で録音されたライブ≪Live & On The Move≫と
甲乙付けがたい内容で、ゲット出来て良かった!
ちなみにダブっている曲は半分の7曲のみで、お得感もあります。
もっとも、こういう凄腕のバンドは演奏の醍醐味を楽しむものなので、
曲が全部重複していても、それはそれで全く問題ないわけですけどね。
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ジャケはこちらの圧勝ですが。

マーフィー親方を筆頭にリズム隊の3人のコンビネーションは完璧、
タイトという言葉はこの3人のためにあるといっても過言でありません。
カッコ良くて真似してみようかという気分になるも、これは流石に出来ないと、
すぐに心をへし折ってしまうという意味では、
プレイヤー泣かせの一枚とも言えるでしょう。

やはりこのバンドの肝はケン・ジョンスンのドラム、特にバスドラかな。
同時期のファンク系バンドに比べても、キレと勢いで勝るレベル。
そのドラミングに合わせるベースのチャールズ・カルミーズは
以前のブルースメンでは弾かないような細かいフレージングを
鉄壁のピック使いでキメるわけで、音の出る/音を切るタイミングが
タイコやシンバル音の残響にぴったり合わせているのは
マッスル・ドッキング並みに難易度高いと思います。
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この時期のコットンと言えばファンク・ブルースの代名詞的扱いですが、
16ビートの感覚は確かに強いとはいえ、
One More MileのようなJB的なリズムを流用した曲は
実はあまり多くありません。

むしろ昔ながらのブギを猛烈に高速化した曲のほうが多く、
そういう曲はタイトすぎるリズムと相まって、ロックっぽいというか、
ブギのパンク版と呼んだほうがしっくりくる感じでもあります。
なもんで、ブルースが持つ柔軟性やバネに欠けるのでは?という意見が
一部で出てくるのも理解できる気もします。
でも、改めてこの勢いとキレを聴いて、いつものように圧倒されてしまうと、
やっぱりこれはファンク・ブルース以外の何物でもないと確信するのですが。
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この辺のドラマーの写真というのは本当に少ない。うーむ。

それにしても、大番頭のマーフィー親方は凄腕すぎますね。
バッキングもソロも凄い。
コットンよりも年上で、どっぷりとブルース界に浸かっていた人なのに、
若手の出す16に乗せて、軽々と見せる(魅せる)指裁きの巧みなこと。
移動中の飛行機の中でも練習する人だけのことはあります。
≪Live & On…≫よりも、ソロを聞かせる場面が多めなのも嬉しいっす。
少しばかりジャズっぽいフレーズが入るのもカッコいいし、
なによりも全体の構成力が凄い。
上手いばかりでなく、荒っぽい技がちょいちょい入るところも良い!
流石はメンフィス・アグレッシヴ・ギターの第一人者。
あんな顔して、エグいギターを弾くギャップがいいです、はい。
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ということで、コットン・バンドの同時期の他のアルバムと同様に
いつでも誰でも聴きたいときに買えるように
このアルバムもカタログに載せ続けておくべき1枚だな、と。
入手困難のままになっているのは勿体ない。
早急に再発をお願いしたいです、はい。
あとね、映像も観たいので、誰か発掘してくださいませ。
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35年後の共演!実にいい感じ!
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by zhimuqing | 2015-05-21 22:28 | Blues 4 Terapin | Comments(0)
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