電車での通勤時間は音楽か読書に集中する時間なのですが、
(座れると、爆睡できるのですが、そんな僥倖は年に1,2回だけ)
昨日私の目の前に立っていた年配の女性は英語の勉強に打ち込んでいましたよ。
声こそ出さないですが、口も動いていて、一生懸命です。
でもね、ふとした拍子に見えてしまったんですよ、その本の中身が。
疑問詞+on earth の構文を覚えようというページ。
まあ、それは別に問題ないのだけど、例文が面白い。
一体、私をなんだと思っているの?から始まり、
一体、彼とどこで知り合ったの?
一体、私たちはいつ結婚するの?
一体、いつ引っ越してくるの?と繋がり、
一体、これでどうやりくりするの?でページが終わるという構成。
(斜め前から見ていたので、順番は違うかも)
なにやら世の男性の喉元になにかを突き付けられているような構成。
これはすっかり頭の中に構文が染み渡りそうだ。
ちなみに、この話、職場で話したところ、なんだか悲しくなるという感想を
言った人が複数いたのが、またこれも面白いところです。
さて、こちらは古本屋で108円で買ったピーター・バラカンの本、
猿はマンキ お金はマニ― 日本人のための英語発音ルール。
ピーター・バラカンが日本で生活してきた中で気になる英語の発音を
出来るだけ分かり易く日本人向けに発音しやすく伝授しようという試み。
読んでみたというか声に出して発音してみた感じでは、
たしかに自分が上手になったような気もしますが、
ただここでバラカンさんが書いているような発音の法則を
我が身のものとするのは難しいと思うし、
発音に関して言えば、耳で聞いたほうがやっぱりいいですよね。
とはいえ、出てくる例が音楽関係が多くて興味深い。
ツェッペリンじゃなくてゼぺリンだとか、モンクではなくマンクだとか、
やっぱり面白いですね。(とはいえ、今更読み方を変えようとは思わないけど)
あと、文体にも人柄が現れるのだな、と。
仮にこの本の著者がデーブ・スペクターだと想像すると、
もうこれは嫌味紛々にしか思えないわけでね。
ということで、ピーター・バラカンのあの穏やかな口調があっての本ですね。
バラカンの本はやはりこれ!
高校生の時の私がものすごく影響を受けた本。
ばらばらになるまで読みました。
あ、ちなみに新版は買ってないです、すみません。