某所で見かけたブツ。
バスドラは要らないので、箱だけ貰えないかな?
ひょんなことから格安でどうだと言われ、
ラリー・ハーロウを観にブルーノートまで。
絶対に良いとは分かっているのだけど、
腰が重いし財布は軽いしで、これまで観るチャンスがなかったのですが、
やっぱり本物は凄いですね。
圧倒されました。
サルサのライブは人数が多く、このバンドも12名。
リズムセクションだけで6名ですからね、ステージに上がるなり、
いきなり飛び出す濃密なリズムに一瞬唖然として、
後はもう身を任せるだけですね。
見所が多くて、どこを見ていたらいいか分からなくなるのだが、
ハーロウ曰く「みんなNYに自分のバンドを持っている」メンバーだけに
これはもうどこを見てよいか、分からなくなる気ですね。
(まあ、どっちにしても分からない訳ですが)
それにしても、サルサっていう音楽はやっぱり現場の音楽ですね。
お客をいじってナンボ、踊ってナンボの世界で、
まあサルサが踊れない私としては、なんとももどかしいわけですが、
おとなしいブルーノートの客、しかも年齢層高め、に対しても
果敢にちょっかい?をかけ続けるフロントの歌手2人の
男臭い心意気は全くたいしたものだ。
演奏のほうも生ならではの自由な演奏が素晴らしい。
自由に動きまわる(フレーズとしてね)のだけど、
周りのパートとのバランスを乱しすぎない自由さは
百戦錬磨のメンバーなので、当たり前というば当たり前なのだろうけど、
目の当たりにすると、やはり凄いなぁと。
(プエンテ楽団なんかの出身者もいるので当たり前ですね、やっぱり)
やはりニッキー・マレーロのティンバレスとカウベルに釘付け。
派手に暴れるパートも当然かっこいいけど、黙々とカウベルの4つ打ちを
続ける姿にこそ、真実があるのだと確信しました。
今度はパルミエリと一緒に来てくださいな。
あとは、コンガのウィルソン・チェンボ・コルニエルと
ベースのレイ・マルティネスかな、やっぱり。
隙間を埋め尽くすのではなく、他のメンバーとの会話を楽しむような演奏。
憧れの境地ですね。
ラリー・ハーロウはラティーノではなく、ユダヤ系の人らしいが、
子供の頃にラテン音楽にあこがれて、努力で努力、練習に練習を重ねて
この世界でマエストロまで上りつめた人ということで、
そういう感じはあまり見せずに飄々と演奏するのですが、
まあ、なんと言いましょうか、私も色々と努力しないといけないなと思いながら、
家路に着いたのですが、本日に至るまでまだ努力を開始出来ずにいるのが、
我ながら情けないところですな。
フロアで一人で踊っていたオジサン(お兄さん?)、かっこよかったので、
ああいう風に踊れるようになればと思ったりもしつつ。
それにしても、他の日にはなんとあのタモリがステージに乱入して、
コンガを叩きまくったのことで、なんとも羨ましいセットもあった模様。
まあ、そういうのを含めて、やっぱり現場の音楽ですね。
今度来たらまた観に行こう!