ヨメさんの誕生日ということで、
某所へプレゼント用の古着を買いに行ったのだが、 その道中、車で何を聞くか?という問題、 以前に比べ車に乗る時間が短くなっている私にとって かなり重要な問題なのだ。 ということで、マイルスのボックスの蓋を開けて、 適当に取りだしてみたCDが70年の名盤≪At Fillmore≫。 キース・ジャレットとチック・コリアのキーボード2名体制時代の、 はっきり言って、ビッチズ・ブルーよりも好きな1枚。 ![]() マイルスとやってたこの頃は、流石に無視できないですね。 グジャグジャした音の塊をブジュっと押し出して去っていくような 気持ち悪い音像が全編で展開されて、大変気持ち良い。 ![]() 水曜マイルスと木曜マイルス、つまりディスク1のほうが好みです。 ジャック・デジョネットも凄いですが、ここで耳を惹くのは惹くのは、 極太で骨太な音が際立つデイブ・ホランドですね。 全部均等に聴きこんでいないので、断言できないですが、 ホランドの演奏の中でも、かなり黒い方角に踏み込んでいる気がします。 スティーブ・グロスマンのソプラノもかなり良い。 まあ、でもマイルスのトランペットが入ってくると、 聴覚神経の大半はペットに吸い寄せられてしまうのですが。 この1年後にティキが2回だけマイルスのバンドに参加するのだけど、 ティキが何故か上手くいかなかったんは勿論残念なんだけど、 ジミヘンやスライに傾倒していたこの時期のマイルスを考えると、 電気マイルス、Pファンクともっと接近出来ていたら良かったんですけどね。 マイケル・ヘンダーソンよりもずっとジミヘン魂あるブーツィーが アガルタ、パンゲアでスペース・ベースを炸裂させる様とか、 ブギーがオン・ザ・コーナーでブリブリと弾きまくるとか、 腰で弾くエディ・ヘイゼルのあのギターにピート・コージーが絡むとか、 そういうのを想像するだけで、悶絶しそうです。 イメージとしては、初期ファンカというよりも、断固として中期ファンカ。 (話は脱線するが、エディを語るのにマゴットブレインのソロだけで語る人は ファンクのことも、さらにいうとジミヘンのことも分かっていないと思う私。) でも、この≪At Fillmore≫を聴いていると、むしろ試して欲しかったのは バーニー・ウォーレルではないのか?と思いますね。 ![]() エムトゥーメイに絡みつくクラヴィネットでのカッティングとか、 コージーと一緒に宇宙に飛んでいくシンセ。 ハンコック、コリア、ジャレットにも負けない演奏能力、 ファンクのリズムに対する解釈、絶対良かったはずなんだけどねぇ。 ![]() ということで、私の妄想は膨む一方なのでありますが、 もう我慢ならんという訳で、古着屋でヨメさんへのプレゼントを購入した後、 近くにあるブラザGの住処を強襲、マイクロ・コルグその他を強奪して 家路に着いたのでありました。 ![]() とはいえ、離陸する前に、根回しをしなけれないけないところが、 凡人のなかなか難しいところであります。 雨の中、大枚をはたいて購入した献上品の数々。 ![]() ![]() もちろん、一人ですべてお召し上がりになる訳ではない。
by zhimuqing
| 2012-05-03 01:28
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