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山脈踏破を少しずつ進行させる

最後の「とうようズ・トーク」を読んだのだが、
なにやらモゾモゾ書き連ねているだけで
世間に向けた辞世の言葉としては、正直釈然としないものが残る。
釈然としないので、何回も読み返してみたのだが、残るのは苦い読後感だけ。
もっとも、どんな言葉を残されても、私は納得できないと思いますが。
ちなみに次号は中村とうよう特集らしいですが、
正直あまり期待できないかな。
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ちなみにQ兵衛様に変わって以降、快進撃が続くBMRですが、
今月号は多分これまででもっとも充実した内容か?
コラボ特集はまあまあかな?という感じだけど、
続く、特集「ご当地ですよ、USA!」は切り口が面白く、
そして毎年恒例のエッセンス・ミュージック・フェスティバルの記事と
読みどころが満載だ。
ジル・スコットのインタビューまで入っているし。
巻末の編集後記にある中村とうように触れている部分がまたよい。
『ワシには「とうようっぽさ」があるらしい』
『ワシは氏を「まだ見ぬ師」のように思っている部分もあった』

Q兵衛師にかける期待は日増しに大きくなるばかり。

さて、本日イングランドよりブツがようやく届きましたよ。
The Complete UK Upsetters Singles Collection volume 2
アップセッターズのイギリスでのシングルを集めたこの編集盤、
Vol.4まで発売されていたのだが、気が付いたときには廃盤、
入手困難になっていて、どうしてもこのvol.2のみ手に入らなかったのだ。
山脈踏破を少しずつ進行させる_e0147206_2395941.jpg
ブラックアーク以前のダビーになる前のペリー先生だが、
ポンコツなファンクネス滴るこの時代はこれで物凄く味わい深い。
バレット兄弟やジャッキー・ジャクソン(勿論マイケルのお兄さんではない)、
グレン・アダムスとか腕っこきによるファンク風味濃厚な演奏は
今の耳で聴くと、ヒップホップ以外の何物でもない。
特にこのvol.2はバレット兄弟が多めなので、
どうしても欲しかったブツなのだ。
期待通りのいなたい演奏がたまりません。
オルガンが前面に出ているのも◎。

でもこのシリーズでは、ウェイラーズが登場するvol.3がやはり凄い。
KayaとかSmall Axeとか、後にアイランドで再演するナムバーが多いのだが、
ヒリヒリ、ピリピリした殺気の度合いが違う。
ウェイラーズ最大の名盤との世評も高い「African Harbsman」に
入っているのだけど、リー・ペリーの他の仕事との並びで聴くと、
味わいがぐっと深くなって行く気がするのは私だけ?
やはり、リー・ペリーはレゲエ界の裏番長ですね。

ということで、とりあえず一安心と言いたいところなのでありますが、
なにせ多作でないと生きていけないジャメイカ関係なんで、
ダブマスター以前に限定しても、ペリー師のお仕事の氷山の一角。
もちろん私とて、全部聞けるとは思っていないが、
まあ気長に攻めて行こうと考えている訳です。
それにしてもJB、モータウン、ラサーン、プエンテ、ペリー、コルティーホ、
思いついただけでも、美味しそうな山脈はたくさんありますが、
いずれも踏破困難極まりない山脈ですねぇ、うーむ。
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とりあえず4セットを並べてみる私。
写真的にはvol.4(右下)の鼻の穴に指を突っ込んでいるのが一番好き。
by zhimuqing | 2011-08-21 02:28 | KUNG FU MEETS THE DR | Comments(0)
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