腰を直しにブラザG行き付け?の整体に行ったところ、
帰りにはほぼ回復という確かに素晴らしい腕前だ。 ただダンサーを多く診ている所に、 最近何も鍛えていない私が行くというのも、 何だか申し訳ないようなそんな感じです。 さて、街に出たついでになかなか普通の本屋で売っていない ワックスポエティックスの最新刊を買いに行ったのだが、 ミュージックマガジンの別冊「クロスレビュー」が発売されていたので、 少し迷った挙句、同時に購入。 ちょうど80年代を満遍なくカバーしている。 頭からじっくり読んで見たのだけど、やっぱり勢いがありますね。 ピックアップされた音楽の多くは私にはあまり馴染みがないロック関係が多いけど。 情報量が今ほど多くなかった中で、手探りで言葉にしていこうという姿勢が 暑苦しくも清々しい。 クロスレビューという形を取ってはいるが、 目玉は中村とうようだったことは今の時点で読んでもよく分かる。 (なもんで、中村とうようが登場しなくなる89年5月から急に生彩を欠いてしまう。) 自分の感性を基準(思い込み、独断ともいう)とした辛口批評というイメージなんだが、 徹頭徹尾攻撃しているヒップホップを除けば意外に客観性があり、 流石に名物編集長だっただけはある。 この辺のバランス感覚とか批評の効かせ具合が今のマガジンに3%でも残っていれば、 今でも結構良かったんでしょうけどね。 (とはいえ、ここ数号は読んでいないので、昨年までの話ね。) 様々な人が評者として登場しますが、 全体を通して感じるのは、やっぱりレアグルーヴ以前の文章だなということ。 使える音かどうか?というグルーヴに対するDJ的な視点、嗅覚の意識が欠けている。 ライムの流れ、言葉のグルーヴ、音響を含めた空気感を理解するという概念が 当時はまだあまり無かったんだな、ということを改めて感じますね。 なので、ヒップホップやレゲエ~ダブに対して、歯切れの悪い言葉が列挙されていて、 言葉が分からないので理解できない云々の言い訳が連発してしまっている。 だったら、ポルトガル語とかナイジェリア訛り英語で歌われた音楽は、 殆どの人が意味が分からなくて、聞いても楽しめないということになるんですけど、 当時高校生の私も含めて、そんな指摘をする人はあまりいませんでしたね。 あと、やっぱり売れている音楽に厳しくあたってしまう傾向があって、 そういう立場になってしまう気持ちはよく分かるんですけど、 自動的に耳(と目)を閉じてしまうと、それはそれで良くないな、と。 耳馴染みの良い音楽、売れている音楽=ダメという図式にハマらないように 耳をきちんと開いとかんと、後で損をするかもね、と思いました。 さて、同時に買ったワックス・ポエティックスなんですけど、 正直楽しめる記事は少なかったんだけど、アイス・キューブの1stにまつわる インタビュー記事だけでも、元が取れたかな? その昔、アイズリーズをサンプリングしたIt was a good dayにやられ、 同時期に福岡で佐世保のブラザーに囲まれながら、強力なライブを見たんで、 4枚目のPredator がベストアルバムだと思っていましたが、 やっぱりボム・スクワッドと激突した1stが一番カッコイイですね。 というか、ボム・スクワッド関連で一番カッコいいのでは? 久しぶりに聞くと、極めてファンク濃度が高いのに改めて感服。 ワックス・ポエッティクスの記事ではボム・スクワッドだけでなく、 キューブとサー・ジンクスも大きく関係してたということで、 言われてみれば、このファンク指数の高さはキューブとジンクスの 仕業だったんですね。 途中で入るアル・ヘイズのギターとベースも非常に良い感じ。 それにしても、ブラザーに囲まれて見たアイス・キューブのライブは なかなか凄まじいライブだったなぁ。 前座に出てきた日本人3組は始まって1分足らずで、 ブラザーのファッキュー大連呼で、早々に退散させられて、 少し気の毒だったんだけど、確かに面白くなかったんでしようがない。 じらすだけじらして出てきたキューブはもう鬼のようにカッコよく、 1stからの大ヒット曲The Nigga ya love to hateでは、 サビ?のファッキュ・アイスキューブをオーディエンスに大合唱させる等、 一緒に観ていても、物凄く面白かった印象があるし、 ライブ終わった後のキューブにサインを貰う機会があったんだけど、 おっかなびっくり近寄った私に対して、とても紳士的だっただけでなく、 ライブで着ていたTシャツまで貰ったのでありました。 今では、当時貰ったサインも流石に薄れて来ていますけど、 アイス・キューブ、音楽に役者にと、まだまだ健在なのが私は結構嬉しいぞ。 それにしても、この1stのAmerikkka’s Most Wanted、 あまりの良さに驚いている今日この頃。 セカンドのミニアルバムKill at will も聞きたくなってきたのだが、 どうも家には無いみたい。 中古屋で探してみることとしよう。 17,18年!?の前のサインなんで、薄れてくるのは仕方がないですね。
by zhimuqing
| 2010-09-23 00:28
| Funkentelechy
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