相変わらず新聞テレビを問わず、対小沢一郎の大爆撃が続いていますね。
爆撃は激しくなる一方で、朝日新聞なんかは既に発狂したかのよう。
社説から経済欄から投書欄まで前面に大展開。
小沢一郎を何とか潰して、その政策を実現させまいとしているのが
逆に良く分かって、面白いようなそんな感じすらしてくる。
私はマスコミに限らず、完全に中立な立場というものは
地球上に存在しないと思っているので、この朝日の逆上ぶり、
私は別に構わないですけど、それならそれで、
『私たちは対米従属』です、とか
『俺ら、給料多いから格差が広がるのも大賛成』だとか、
そういう社説も発表してほしいと考えているのであります。
小沢の主張、やっぱり彼らは到底飲めないもんなんだろう。
・大企業の内部留保を社会へ還元しろ
・消費税の前に官僚の無駄を省け
・天下りは禁止
・沖縄に海兵隊は要らない
・非正規の雇用比率に制限をつけろ。
そんな中、仕事もめちゃくちゃ忙しいのですが、その合間を縫って、
Mr.隠れ多極主義こと田中宇の講演会を聞きに行きましたよ。
なんといっても一回生で話を聞いてみたかった人の一人。
アメリカ同時多発テロの真実を求める映画を集めた911映画祭のイベント。
もちろん仕事があるので、映画も見たかったのだが、さすがに無理。
最後の田中宇の講演にはギリギリなんとか間に合ったのでした。
さて、初めて見る田中宇、顔は写真で見たことがあったのだが、
はっきり言ってイメージと全く違ったので、ちょっとびっくり。
ヤンチャというか、悪ガキがそのまま大きくなったというか、
飄々としつつも、言葉にパンチが効いてて、しかも早口でリズミカル。
小気味の良さは、クールGラップのようだというと誉めすぎかな?
陰謀論者とか売国奴と何故かレッテルを貼られるということを
ぼやいていたが、それもまた緩急が付いて、いい感じだ。
話の内容は本人も言った通り、
『田中宇の国際ニュース解説』で
これまで書いてきた内容に沿ったものだが、
プロパガンダの話がちょうど今の日本の状況とフィットしてるし、
話が次々に飛んで行くので、かなり面白い聴きものになっている。
小沢の顧問の榊原英資が円高を歓迎するのはドル崩壊を見越しているから、とか
中国は金儲けには優れているが、仕組みを作る部分では遅れている、とか
イギリスはインドをコントロールしようとしているが、マスコミが良くボロを出す、とか
小沢政権になった時に官房副長官になりそうだった鈴木宗男の失職とか
面白い話が満載で、あっという間の1時間だった。
全編面白かったのだが、特に印象に残ったのは、
今回放映された911の映画に対し、真相を追究しろ!というばかりで、
その裏側を分析しようとする態度が見えない、と不満を述べたところや
今日週刊誌で小沢密会のスクープが出ているが、あれはおそらく嘘である、
最近のマスコミはわざと検証せずに、偽情報をだして惑わせてくる、と分析した部分、
そして、米軍が大事なのだったら、普天間基地を横田基地に移転しろ、と
憤慨したところですね。
かなり知的興奮に満ちた1時間、講演後サイン会をやるということだったので、
少し迷ったのだが、まだ買ってなかった新書『米中逆転』があったので、
サインをしてもらう、ミーハーな私なのであった。
サイン会は初めて、字が下手なので次回まで練習しておきます、と言っていた。
ちなみに、14日は小沢が勝つと予想している模様。