バンコックより南に位置するホーチミンから更に南下している私ですが、
ベトナム、最近の東京よりもぐっと涼しいので驚きです。
ちなみに先週初めて日本に行っていたベトナム人に日本の感想を聞くと、
Too HOT!! の一言でした。
ということで、昨日からベトナム出張なのだが、
日曜日に無理して買いに行ったQuanticの新作があるので、
もう準備はばっちりってなもんだ。
10年に1枚レベルの大名作だったと確信が深くなってきている前作から
まだ1年しか経っていないのに早くもリリース。
素晴らしい活動振りだ!
なんといっても、このバンドというかウィル・ホランドのこのユニットの魅力は
優美で芳醇なリズムにつきるでしょ?
木陰に吹いた涼しげな風に揺れるスカートのような軽やかなリズムは
おそらくコロンビアの伝統音楽に因るところが大きいのだろうけど、
そこにヒップホップを通過した世代ならではの音というか空間処理が
絶妙な濃度や緊張感を生んでいて、体表から無理なく染み込んで来る。
新作はQuantic PresentA Flowering Inferno名義ということで、
メディア関係ではダブ・レゲエ色が強まっていると紹介されているが、
正直あまりそういう感じは受けない。(まだ10回ぐらいしか聞いていないが)
もちろん、ボーカルやホーンにリバーブがかけられたりする場面が多いし、
アルバム冒頭でリー・ペリーのディレイの得意技グゥワシャァァァァンも目立つけど、
それらのエフェクトによって、根っこにあるグァグァンコーとかクンビアの血が
より鮮やかに浮き上がってきているようだ。
そのため、前作に比べリズムの蠕動がより生々しく感じられる。
(音数が絞られた結果、より軽やかになっていることもある。)
表皮部分がより薄くなって、中で流れる体液が透けて見える感じかな。
それにしても、前作から顕著になった、このロマンティックでありながら、
どこかヒリヒリした空気感(観?)はなかなか他では得難いものだ。
やはりウィル・ホランドがコロンビアに移り住んだのが良かったのだろう。
今年度屈指の名盤であることは間違いないですね。
今後もかなり期待できるのではないだろうか?
今の私の中ではウィルといえば、ライカーかこの人なのだ!
しかし作る音楽とこの人のルックスがどうにもイメージに合わない。
メンバーはコロンビア人が多いのか、私の知らない名前が多いですが、
コンラッド・ケリーはもしかしてUKレゲエで有名なドラマー?
うーん、勉強不足の私です。
ベトナムのヘビはなかなかファンキーな感じ。
毒蛇かどうか、一緒にいた人、誰も分からないので、
思うほど接写できない臆病者の私。