飛翔体というか、衛星、ミサイルなんでもいいですが、
先日飛んで行ったあの物体ですが、
前後の動きを見ていると、なんといいますか、
壮大な出来レースだった感じを受けますね。
北朝鮮にとっては、第3世界に対しての長距離ミサイルの
販売促進プロモーションとして十分でしょうし、
意識があるかどうか分からない将軍様もお喜びになられたことでしょう。
金融商品も車も全くダメで、売るものがなくなっているアメリカは
日本(と韓国)にミサイル防衛おままごとセットを売り込めるので、
国防省と軍需産業はニッコリだ。
日本はといえば、ミサイルの危機を煽ることで、
まず強硬策をがなりたてることで、麻生内閣と自民党の支持率が上がる。
もう顔を見ることが無いだろうと個人的に喜んでた、
シンゾーやらアル中昭一がマスコミに良く出るようになったし。
さらに防衛費削減の流れを止めることが出来て、
防衛族とそこに絡む業者がいい思いをする。
また選挙の争点を雇用や年金から「北」問題にシフトさせて、
与党を有利に出来るし、バックの経団連もニコニコだ。
三者三様、それぞれにメリットがあるわけで、
やはり出来レースだった感じがしますね。
損をしているのは、そんなやつらに自由に税金を使われる
我々一般人になるわけで、まったくもったいない話だ。
そんな話はさておいて、最近訳あってシャーデーを
良く聞いているのです、等と言うと、
各方面から軟弱だ、裏切りだ、転向だ、と攻撃されそうですが、
いやいや、実はシャーデー、なかなか凄いです。
雰囲気モノの枠を出ないBGMと思っていたシャーデー、
耳に心地よいスタイリッシュな歌や演奏の物腰の奥にある
磨きぬかれた情熱が実は熱いです。
バンドの演奏は歌が持つ力を最大限に活かす為に、
無駄な自己主張をしないのですが、
相手の癖を知りぬいた有機的なコンビネーションが凄い。
リムショットの入るジャストのタイミングで音を切ったりと
べースの音の長さは物凄く注意が払われてて、
あの緩やかなのにうねる演奏は、こういう細部への
こだわりから生まれた事が良く分かる。
さすがに初期の頃のサックスは野暮ったいですけどね。
シャーデー・アデュの歌は淡々としているが、
じっくり聞くとその語り口(歌い口?)は実にソウルフル。
特に目立つ業を使うわけではないんですけどね。
しかも年を経るごとに、どんどんさりげなくソウルフルになっている。
でも単に真似しただけでは、ありきたりな
ソウルを感じないものになってしまうんですよね。
やはり天与の才だとつくづく思います。
新作を早く聞きたいものだ。
とりあえず、今のところの最新作。