911直後のノーム・チョムスキーの言葉ですが、米国をイスラエル、というかシオニズムに置き換えた方が良い。というか、あれがジェノサイドでなくて、何がジェノサイドなのか?民族や文化の殲滅を図る人類最悪の所業の数々。 4125本のこの白い小さな線、一本一本が前回の停戦までに殺されたパレスチナの子供1人1人。 爆弾をアメリカが渡す イスラエルがそれをパレスチナに打ち込む パレスチナが世界に助けを求める アメリカが拒否する #
by zhimuqing
| 2023-12-11 03:00
| Make Me Wanna Holler
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ロイ・ハーグローヴのドキュメンタリーを観る。最後のツアーの様子を古くからの知り合い、イリアーヌ・ヘンリ(アンリ?)がフィルムに収めたもの。各地でのオフステージでの二人の対話、ハーグローブ周辺のミュージシャン(超豪華)の証言、そしてライブの様子から組み立てられた、不世出の体裁ミュージシャンの最後の日々がぎっしりと詰められたもの。
喜怒哀楽、全方位からのブルーズがハーグローブの立ち振る舞い、語り口、そしてトランペットから溢れ出してくるもの。映像を見ているこちらは、この映像の直後にハーグローブが亡くなってしまうことを知っていることを抜きにしても、感情を大きく揺さぶられます。イリアーヌ・ヘンリだからこそ撮れた映像なのでしょう。体調のことを含め、相当に突っ込んだやり取りもしていて、ハーグローブの人となりが浮き彫りになってきていて、そういう意味でもとても貴重な記録でもありますね。
おそらくはハーグローブは音楽を作り出すこと以外には何も出来ない、というか音楽(とファッション)以外は全て後回しになってしまう人だったのでしょうが、それでも全面に横溢するのは音楽を創造する事への圧倒的な喜び。見ている私まで鼓舞されてしまうほど。個人的にはそれだけでも映画を見た価値があったというものです。ファッション面でアレン・アイバーソンと比較する話も挙がっていましたが(マクブライド先生だったかな)、A.I.がNBAに持ち込んだヒップホップのメンタリティーと同様のものをロイ・ハーグローヴが持ち合わせていたことこそが2人に共通していることだったとも強く感じます。
証言するミュージシャンの豪華さはもうびっくりするレベルですが、エグゼクティブ・プロデューサーに名を連ねるエリカ・バドゥ、そしてモスデフの言葉が特に印象に残りますね。そして理不尽なマネージャーに対する怒りを露にする仲間たちの姿も。マネージャー側のコメントがない(というか全く協力してもらえていない)ので断言は出来ませんが、でも本当によく聞く搾取の構造がここでも展開されていて、やりきれない思いになるのもまたいつもの通り。マネージャー側から見るとまた別の話もあるのでしょうが、アートとビジネスがなかなかうまく折り合わない難しさを感じさせて、そう考えるとビヨンセとジェイZの夫婦は本当にうまくやっているなと感じるのであります。(ソランジュもね)
おそらく見た人誰もが同じ意見だと思いますが、ハイライトはホテルの部屋で一人トランペットを吹くところでしょう。あの映像だけ延々とリピートしてみてみたい。というか、未発表のライブシーン等のボーナス映像を含め、まとめてブルーレイで発売してほしいぞ。とはいえ、マネージャーの協力が得られないので、自作の曲は使えないのでしょうけど(それがもったいなさすぎる)。勿体ないと言えば、アメリカでは映画としてはまだ公開されていないそうなのは本当にもったいない。
その他、おまけ ・クエストラブのインタビューの後ろにMJのBADのポスターが貼ってあるのが単純にうれしい。BAD、なんだか軽視されている気がしている私は同志を見つけた気が。そしてソウルクウェリアンズについてはあれだけの尺だと短すぎるので、どなたかが一度全部きっちりまとめてドキュメンタリーを作ってほしい。(ネルソン・ジョージとかがやってくれると嬉しいのですけど)
・ある意味一番やばいシーンはハーグローブが仏教について語るシーン。ハービーの仏教ですからね…。 ・監督のヘンリさん、私が観に行ったヌバイア・ガルシアのライブにいた模様。というかステージ向かって右後ろのシートに座っていたちょうかっちょいい女性がそうだったはず。先に映画を見てたら、話しかけたのに! #
by zhimuqing
| 2023-11-30 23:28
| U GOTTA FRIEND
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噂のコーシャス・クレイ@ブルーノート東京
コーシャス・クレイのブルーノートからの第1作≪Karpeh≫は特に前半のリズム隊のざらざらとした感触、そこに切り込んでくるフルートとサックスが素晴らしく、かなり私好みな音でお気に入りの1枚。ドラムや歌に噛ませているエフェクトが実に良い塩梅。もっとも後半にはややロックなSSW然とした歌が展開され、正直少し私の好みから外れてしまう部分もあるのですが、その辺はブレイクに至る流れを考えると仕方がない。というより、そういった側面も含めた音楽をやっている人ということなのでしょう。
ということで、個人的にはタイムリーな来日。(と言ってもここ最近は来日が重なって懐的には結構厳しい感じではあるのですが。)バンドはドラム+ベース+ギター。ステージ出てきてバンド全体でスタートした1曲目の音量が驚くほど極小で、正直かなり驚いたのですが、演奏は上々。クレイは歌だけでなくフルートとサックスを吹くのだけど、一番得意なのか、一番イマジネーションに満ちた音が出てくるのはフルートを吹いている時。逆に歌へのうまみ成分含有率が高い人ではないので、ロック調な曲になると個人的には盛り上がらない感じ。この辺はアルバムから予想できる範囲の話ではありましたが。
バンドメンバー的には何と言ってもドラムのブライアン・リッチバーグが見もので、私としてはどうしてもドラムに引き付けられてしまうのでありますね。完全に今様のスタイルなのですが、他の3人の様子を伺いつつ、どんどん自分から切り込んでいくのが気持ち良い。後半はほぼドラムを聴いていたと言ってもいい感じ。若い(26歳と言っていた)のに素晴らしいものです。ギターはソロを結構取っていたけど、アルバムで弾いていたジュリアン・ラージのほうが好きだったかも。
ということで、ライブとしては正直100点満点とはいかなかったのですが、一方でオフステージで話したクレイ先生はなかなか感じの良い人。アルバムも結構好きだし、今後も期待してしまうのであります。 #
by zhimuqing
| 2023-11-22 00:28
| Blues 4 Terapin
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チャールズ・ステップニーのドキュメンタリーが一晩だけ上映されるとのことで、青山へ。 チャールズ・ステップニーの名前を私に教えてくれたのは福岡時代に知り合った変態メロウギタリストのカートムさん。もうウン10年前のことになるのか?年月が過ぎるのは本当に早いもんですね。携帯無くして連絡先が分からなくなっているのですが、お元気にしてるのでしょうか?今こそ一緒に音を出してみたいのですけど。 さて、映画はYouTubeに発表されていた4遍の短編ドキュメンタリーに字幕をつけて繋ぎ合わせたもの。デルズとテリー・キャリアーが好きな私としては、その御両人、デルズはチャック・バークスデイル、が出ていて、ちょっと感動。もうお二人とも亡くなっていて、特にテリー・キャリアーとは大阪で話したことがあるので、かなり感慨深いものがあったし、その2人の口からステップニーが語られるのは本当に貴重なもの。なお、私にとってのステップニーはデルズとテリー・キャリアーの頭脳としての存在だったのですが、世間一般的にはEWFとミニー・リパートンのプロデューサー。当然その線に沿って話が組み立てられるけど、それはまあ仕方ないかな。 ドキュメンタリーとしては、ユニウス・ポールがマカヤ・マクレイヴンなどと一緒にステップニーの音楽を再現したライブを行うシーンが一番の山場。本番の映像が流れないのがなんとも残念なのですが、これがそのままお蔵入りするのはもったいない。B*(カメラマンとして写っていた)の3部作のように、映像をきちんと商品化してもらえないのかな?マカヤ・マクレイヴンが再構築したステップニーの音楽、絶対に素晴らしいと言い切れる自信があります。 本編の後は、原雅明と富田ラボのアフタートーク。トークの内容はステップニーの特殊性について触れたり、EWFのモーリスに与えた影響と貢献度のことだったり、亡くなる直前にステップニーが進もうとしていた方向性だったりで、とても興味深い話がてんこ盛り。富田ラボによる音質の話とかストリングスの音域の話等は実際にミックスしている人の意見として興味深いものでしたね。とはいえ、私の耳はどうしてもリズム隊というか、ドラムとベースに反応してしまうように改造されているので、正直ストリングスの高音にまで意識が届かないのではありますが。 トークの後半はステップニーが現在の音楽シーンに与えている影響について触れていたのですが、原雅明の絡みで言えば名前が出て然るべきアメリカ西海岸の弦の魔術師、ミゲル・アットウッド・ファガーソンだったりカルロス・ニーニョだったりの名前が出なかったのが意外。10年以上前にビルド・アン・アークについて書かれた原雅明の評論を読んで感激した身としては、カマシとかその辺までを視野に入れたステップニー論が聞きたかった。なんだけど、さすがにそこまで広げる時間はありませんでしたね。 なお会場のBAROOM、スピーカーの音が極上でEWFの音の素晴らしさを改めて実感したし、そしてその音質の変遷も私程度の耳でも良く分かるてなものです。テリー・キャリアーのCadetの3作品もあの音響で聞いてみたかったかも。 #
by zhimuqing
| 2023-11-20 00:28
| On The Corner
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飛行機の上から打ち上げ花火を見たことはありましたが、他の飛行機が雲の上を飛んでいるのを見るのは初めて。後ろに短い一直線の雲を従えて、あっという間に視野から消える飛行機。かろうじて肉眼で見える機体、泡沫のように消えていく雲、どんどん後ろに流れてゆき記憶のようでもあります。 母が亡くなり、実家の片づけを始めた。片付けることが苦手、というかモノを手放すことに抵抗のある父には先に引っ越ししてもらった。父も母もいない部屋に佇み、2人が飾っている写真を順に眺める。私の娘や息子の写真もあれば、若き日の両親と弟と私で写ったものもあれば、祖母と幼い弟の写真もある。私の結婚式も、パニクルーの8人と映った両親の姿も、学生時代の母が友人と共に写っているものも。そんな写真に囲まれていると、譬えようもないほどの寂しさに晒される。そして、集めたモノ、私から見ると単なるゴミのように思えるものも多々ある、に囲まれて生活することが好きな父の、一番手放したくない存在であった母を失ってしまったことへの痛みを思うと、胸が詰まって息が苦しくなります。 片づけはこちらに任せてと言って、父にはあまり荷物を持たずに引っ越ししてもらったので、必要なもの大切なものをまずは選び出すことがさしあたっての目標。母の思い出が詰まったものが最優先。生前の母が時折熱心に整理していた写真を貼ったアルバムには母ならではの愛情が込められていて、それこそあっという間に後ろに流れさってしまった時間に思いを馳せるのですね。 藍色のアルバムは2018年夏にエディンバラのフェスティバルでノンバーバル・ショー、BREAK FREEを演じる弟を観るために両親と私が渡英した時の様子をまとめたもの。当時の母は少しだけ認知が怪しくなってきている時期ではありましたが、まだ病気の予兆の微塵もなく元気だったし、最近腰痛に悩まされている父も絶好調。それなりに大変な思いをしたりもしたのですが、スコットランドで自分の息子が仲間と一緒に舞台を演じ、しかも賞まで受賞するなどと、海外の地でしっかりと評価されたあのショーを家族で観に行くことが出来たのはなかなか出来ない親孝行だったのではないかという思いは、現場で喜んでいた両親の笑顔の記憶と合わせて、時が経つにつれどんどん大きくなっていくのですね。 過去の思い出は飛行機の後ろの雲のようにどんどん過ぎ去っていくもの。時とともに、痛みは薄れるどころかどんどん増していくことを身をもって知る日々ですが、楽しかった思い出もまた同じように膨らんでいくこともまた肌で感じる日なのです。(この項続く) #
by zhimuqing
| 2023-11-09 00:28
| Dawn 'n' Shine
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