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16年と半年ぶり

ピンチヒッターとして急遽ライブ。
昔々、その昔にやっていた元ウルトラ・メガトンズというバンドの
鍵盤担当のプロフェッサー・リョー(メガトンズでの源氏名ですな)の要請に応え、
中国出張から帰国して僅か2日後にいきなりですよ、おくさん。
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本番当日も曲があまり把握できていないという、なかなか痺れる状況の中、
何故か元メガトンズの友人ミスターPが宮崎からはるばる上京、
バンドに参加というのには驚きましたね。
この3人で一緒に演奏するのは実に16年半ぶりなのだ。
(さっき指を折って数えたのだ)
まあ、私の周りにもライブのために福岡と大分から上京した猛者もいましたが、
あれは一応れっきとしたバンドですからねえ。
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曲(というより曲名も)を理解できないまま、瞬発力と反射神経だけで、
個人的にはかなりご無沙汰なファンク・ロックに挑むわけですが、
プロフェッサー・リョーが必殺のピラピラしたキーボード・ワークを魅せるし、
バックで太鼓を叩いているのはミスターPとなると、
実に心強く、こちらも俄然盛り上がる訳で、大変楽しかったですね。
それにしても、モ氏、ボ氏、オ氏、ヤ氏、デ氏、そしてミスターP、
私はドラマーに恵まれているな。
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ミスターPと盛り上がる!
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メガトンズ時代の習性で思わず前に出て踊りながらアジテートを噛ますP氏。

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会場は新宿のスモーキンブギというお店だったのだけど、
この店、なんと新宿2丁目のど真ん中にあり、
店の外でたむろしていると、まあ明るいうちはそうでもなかったけど、
暗くなると濃厚な雰囲気に包まれて実に味わい深い。
流石、日本を代表?する場所なだけありますね。
この辺の研究はなかなか面白そうでもありますが、
がしかし、他の皆様にお任せしておきたいところです。
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左側の看板が大いに気になるぞ!
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雲行きを読もうと新宿2丁目で空を見上げるP氏。
去年会った時より、少し痩せたな。

ということで、ボロボロになりつつも楽しかった緊急ライブですが、
でも、何か足りないのは気がするのは、やはりあの男、メガトン剛田。
誰か東京まで引っ張りだしてくれんかのう。
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by zhimuqing | 2014-04-30 01:34 | U GOTTA FRIEND | Comments(0)

4000年間濃縮すると底が見えなくなる

中国出張中、テレビを見ることは基本的にまったくないのだが、
たまたま付けた時に観た番組が面白かった。
「最美和声」という素人参加の歌のオーディション番組、
アメリカの番組Duetsの中国版だが、ここは中国、人口の分母がでかいので、
出てくる人出てくる人、みんな歌が上手い。
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素人がステージに立って、歌を歌うのだが、
審査員は多分中国で有名な歌手(とはいえ、私はまったく知らない)。
審査員が途中で盛り上がって、脇のボタンを押すと合格。
合格すると、マイクが審査員の方に向かってきて、
参加者と一緒には歌ったりハモったりするのだが、
この審査員が参加者よりもイケてなかったり、
はたまた上手くハモろうとして失敗してしまうのが、
これまた大変味わい深いところだ。
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審査員、総立ちの図。
こうなると、先生方の競い合いになり、肝心の歌の味わいが損なわれる惨劇に。
中華4000年の歴史からファンクネスが表出する瞬間にドキドキする!

私が見た回には猛烈に黒い歌声の人はいなかったが、
中国は知る人ぞ知る大声自慢の国、
みなさん声量と肺活量と音域の広さは抜群。
リズム感についてはもう一つ良く分からない、というか、
バックの演奏がどうしてもヒップでないこともあり、
その辺の判断はなかなか難しいかも。
まあ、大陸の好みから考えると、リズムで曲を引っ張る人や
根っからグルーヴィーな歌手はあまり選ばれてこないのかもしれない。
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どうしても気になる先生方。

番組は複数の審査員がボタンを押す(=合格する)と、
参加者が逆に審査員を選んで、そのチームに入り、
後日、チーム対抗でデュエット合戦になる模様。
私が見た回では、車の修理工のお兄さんが圧倒的。
ということで、今後の展開が非常に気になるのですが、
向こうで多分DVD化されているだろうから、次回出張した時には
是非とも購入することにしよう。(安いだろうし)

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夕食で立ち寄ったレストランで結婚式が行われており、
そこに凄いゲスト二人(二匹)が来ていて、驚きました。
はるばる遠方まで出張お疲れ様です!
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日本で見慣れたものと、似て非なる気がしてならないが、
食べるものが違うと、顎の発達が変わって顔つきが変わる、とか、
話す言葉が違うと、顔が変わる等と巷で言いますが、
この場合もやはりそうなのでしょうね。
もしくは、オーストラリア大陸で有袋類が独自に進化したはずなのに、
旧大陸の動物とそっくりになってしまったケースに近いのかな。
うーむ、この辺も更なる研究が待たれる。
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ムムム、更におかしな状況も。
いやいや4000年の歴史の前には誤差のようなものでしかない。

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中国の奥深さは何回行っても底が見えない。
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by zhimuqing | 2014-04-28 00:54 | KUNG FU MEETS THE DR | Comments(0)

通天宅男之台北城市

中国出張の出発時に時間が思いのほか余ったので、空港の本屋にて
丸屋九兵衛の台北ガイドブック「通天宅男之台北城市」こと
「史上最強の台北ガイドブック」を成田空港で購入。
山東省へ行くのに台北本を買ってどうする?という感じだけど、
暇つぶしにもってこいでしょう。
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まあ、私にとっては未開の地である台北と言えど、基本的には中華圏なので、
大陸や香港で見聞きしたことが多く、特に目新しい内容はないのだけど、
「決まりきった定番コースだけでなく、色々な地域を自分で考えて歩け」とか
「食事の自分の舌でいろいろ試せ」という冒頭のQ師の主張には100%同感。

随所で九兵衛師が繰り出すパンチラインは当然のことながら面白い。
臭豆腐をトーキングドラムに譬える人が他にいるだろうか?
NBAのスプリーウェルと松山空港とサバヒーを同列に語る人も
また、なかなかいない。
ただガイドブックという性質上、味付けは割りとあっさり目での仕上げ。
九兵衛師の世界を愛する私(だけではないよね)としては、やや物足りない。
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計52万6千5百字を費やした司馬遷に倣い、ページ数を最低10倍して、
コッテコッテに煮込みまくった料理が味わいたいのだ。
せめてものの願いとしては、続編を6冊ぐらい続け、Pに対抗するQとして
サーノウズのお話ぐらいには膨らませて欲しいところですね。
頼みますよ!
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by zhimuqing | 2014-04-28 00:27 | BOP GUN | Comments(0)

epiに外れ無し!

グレアム・グリーンのヒューマンファクター。
ハヤカワepi文庫の一冊。
カズオ・イシグロの古本を探している時に偶然手に取ったもの。
これはなかなかですね。ハヤカワepi文庫はやはりはずれが無い!
グレアム・グリーン、初めて読んだので驚いたのですが、
グリーンはイギリスを代表する作家、
当たり前だバカ野郎と怒られそうですが。
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イギリスのスパイものだし、ル・カレ的な世界を期待していたのだが、
良い意味で裏切られ大変満足です。
一人の男の軸足を抑えたタッチで丁寧に描き出す。
登場人物の配置や見事な心理描写、素晴らしいラストに到るまでの流れ、
このグリーンといい、ル・カレといい、イシグロといい、
イギリスの作家には、霧雨が立ち込めるような世界を
見事に描く作家が本当に多いですね。
別に好んで選んでいるつもりはないのですけどね。

やはりその地の気候や風土というのは色々影響するのかな。
コロンビア、ナイジェリア、アメリカ、イギリス、ドイツ、ロシア、中国、日本。
それぞれ独自の空気感がある。
そう思うと、まだ読んでいない地域や国の本に
どのような味わいが潜んでいるのかと思うと、
嬉しくなってしまうではないか!
ということで、epi文庫を漁っていくのが一番のようなので、
明日からの中国出張は3冊持って行くつもり。ではでは。
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by zhimuqing | 2014-04-23 02:29 | La Sombra Del Viento | Comments(0)

神棚に飾るだけだと勿体ない

今みたいにネットが発達して情報が自在に入ってくるとなると、
音楽を色々聴いてみるにしても、自分で探求することがなくなって
ネットでちょこっと調べたり、本屋でガイドブックを開いてみたりすれば
大体分かったような気になってしまうのですね。

特に後追いで聴くミュージシャンはビッグネームになればなるほど、
あの名盤を押さえとけば大丈夫!みたいな感じで、
ろくに聴かずに分かった気分になってしまい、
バシバシ再発されるマイナー盤やレア盤に目移りしてしまうというのが、
自戒をこめて言いますが、非常に多いわけですね。

ということで、レイ・チャールズですよ、奥さん。
レイ・チャールズといえば、黒い音楽愛好者である我々にとっては
ブルースとゴスペルを合体させ新しい音楽を作ったアトランティック時代。
私も数年前に発売されたアトランティック時代のボックスを購入して以来、
その時代、つまり全盛期とされる音、に触れて満足していたわけです。
当然、ABC時代のカントリーにはあまり興味もないですし。

そんな状態のなか、ある時偶然耳にした(正式には目にした)のが
スティーヴィーの「汚れた街」のカバー。
いや、参りました。やはり本物中の本物の輝きは違う!
75年の地味な時代、こう言ってはなんですが、全盛期を過ぎて
世間からもほとんど注目されていない時期なんですけどね。
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一見、そっけないデザインだけど、じわじわ来るな。

よくよく考えてみると、大傑作『ブルース・ブラザーズ』(80年公開)、
あの中で一番カッコよく、一番ファンキーだったのは?と言うと、
JBでもアリサでもなくキャブ・キャロウェイでもなく、
そこはレイ・チャールズだったわけで、この時期のレイを
軽視はせずとも、分かった気になって放置していた自分の不明を
改めて感じたりするのですが。

スティーヴィーが作る曲は当たり前のことだが名曲が多く、
色々な人がカバーしているのだけど、
原曲に並ぶレベルに仕上がったものは実は非常に少ないのですが、
フラッシュ・ディスク・ランチの椿さんも太鼓判を押すほど、
この曲の仕上がりは上々というしかない。

アレンジは原曲よりもオーソドックスなのですが、
声に含まれる滋味とファンクネスの含有率たるや途方も無い。
一声放つだけでその場を支配する磁力はやはりワン&オンリーですね。
歌を聴くだけで、身体を揺らしている姿が
我々の脳裏にくっきりと浮かぶというのも冷静に考えると凄いことですね。
途中で聴かせる語りも壮絶だ。
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レイは数々の大名曲でウーリッツァーを引いているにもかかわらず、
ウーリッツァーの名人としてもなぜか名前が挙がらないが、
このアルバムでのプレイは凄い。
LPにクレジットが全く記載されていないので分からないが
この演奏は本人と見ても間違いないでしょう。
揺れの達人ハザウェイに比べ、もっとグニュグニュした猥雑で濃密な空気が
実にタフで美しい。

どうしても「汚れた街」の印象が強くなるのは仕方がないのですが、
このアルバム"Renaissance"、他の曲も実はすこぶる良いのだ。
ビッグバンドを随えて寛いでみせる“There We’ll Be Home”で魅せる、
筋力の弛緩と緊張の間の変幻自在な歌、これもまた名曲。
ブレスの時の呼吸音さえもファンキーだ。
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ウーリーが実に聴かせるレイドバックしたゴスペル“My God And I”、
リズム隊のまとまりは流石だが、親分が親分なんでそれも当たり前ですね。
酸いも甘いも噛み分けた上での説得力の塊。
より南部風味が強いた“We’re Gonna Make It”。
リトル・ミルトンの代表曲として有名な曲だが、
この辺りの音とレイ・チャールズの相性が悪いはずも無く、
どう転がっても悪くなるはずもないが、完全にレイ印のアレンジで
60年代の音とはまた違うバックとの調和がまた新鮮。

B面の頭“For Mama”は難物ですね。
シャルル・アズナブールのカバーらしいのだけど、
さすがにここまでベタベタすると厳しい。個人的にはパスさせて頂きたい。
同じようなポップな“Sunshine”はさすがにB①よりは良いが、
さらっと終わってしまい、あまり耳に引っ掛からず、物足りない。
が、邪魔にはならないので、十分に許容範囲ですね。

“It Ain’t Easy Being Green”で一気に元の流れに引き戻して一安心。
ゴージャスなバックの場合もこういう曲調だと外れ無し。
力の無い人が歌うと、多分ダメダメなんだろうけど、
この声の深みがあれば、最高なんですよね。
まあ、そういう意味でも反則技とも言えるのですが。

ラストのランディ・ニューマンのカバー“Sail Away”、
これはアルバムの隠れた名唱。ベスト盤に入っていてもおかしくない。
ゴスペルのコーラス隊を随え、じっくりと歌い込む。
アイロニカルな歌詞で有名な曲だが、その辛辣な歌詞を踏まえつつ、
それを乗り越え未来に繋げていくかのような力強さと暖かみを湛え、
アルバムの幕を閉じる。
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こうやって聴いてみると、駄曲(と敢えて書く)が1曲のみ。
8曲中3曲がグレイト、1曲が良作、1曲が可も不可もなし、
そして2曲が大傑作!!ということで、これは実にいいアルバムですね。
70年代のアルバムはまだほとんど評価されていないけど、
こういう曲が埋もれているのなら、色々漁ってみる価値は十分にありますな。
要はレジェンド扱いして神棚に飾っておくべきではない、ということなのだ。

最後のこのカバーを誰よりも喜んだと言われるスティーヴィーとの共演を。



レイの髪の色から多分80年代半ば以降だと思う。
70年代にレイをスティーヴィーがプロデュースしていたら、
どんなことになったかと想像すると、鳥肌が立つのは私だけではないはず。

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楽器に勝てるわけがないさ。自分がどれだけ無能か思い知るだけだよ。
楽器で出来ることには限りが無い。
ピアノの持てる全ての機能を使いこなすなんて出来っこないんだ。
でも、人間は自分の能力の限界に達することは出来る。
楽器が自分を限界まで引き上げてくれるのさ。

~ レイ・チャールズ ノーマン・シーフ(カメラマン)に向かって 1985 LAにて ~
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by zhimuqing | 2014-04-22 00:17 | Funkentelechy | Comments(2)

マコンドの海に帰ったのだな

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人間の持つ言葉と想像力の素晴らしさと力強さと美しさと哀しさ。
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その素晴らしい世界を私ごときが表現できるようなものではないが、
同時代で触れることが出来たのは本当に幸運でした。
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マコンド沖のキラキラ光る海の底で会えるかもね。
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真に偉大な小説家。
ありがとうございました。
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6 March 1927 – 17 April 2014
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by zhimuqing | 2014-04-18 15:25 | La Sombra Del Viento | Comments(0)

22年も経っているのに驚くばかり

中古盤でショマリ唯一(多分)のアルバム、≪Every Day Has A Sun≫を入手。
1992年に発売されたニュー・ジャック・スウィングの名盤として有名な1枚ですね。
10年前ぐらいには随分プレミアが付いていたと思うのだけど、
最近は値段が随分こなれてきているのか、3桁で購入。
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92年といえば、まさにNJS大流行の最後のコーナーを回るか?という時期だけに、
なかなか勢いがあって、よろしい。
今となってはグループ名の由来も良く分からないけど、
ラサーンとナームディーのラングリー兄弟とT-Roy・フロストの3人組。
ラサーンとナームディーが本名かどうかは分かりませんが、
もし本名だとしたら、名付け親はかなりハイセンスですねえ。
パタースンさんと同じように、どちらかの親がカークのファンだったんでしょうか?
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ラサーン君がどの人か非常に気になる。
味わい深さではセンターの人だが、果たして?

割と伸びるテナーのリードがNJSらしくグリグリ節を回し、
がっちりと横に伸びるコーラスがそれを支えるのだけど、
この時期のR&Bにしては、割と落ち着いた音作りなので、
20年以上経った今でも、割とすんなり聴けますね。

全部で15曲あるが、ほとんどの曲でショマリの3人が曲作りや製作に携わっており、
楽器もこなしたトラックも多く、なかなか多芸多才な人達だったと思われるだけに
この1枚で消えてしまったのがなんとも残念。
デビューの時期がもう少し早ければ、あるいは少し遅ければ、
その後の展開が変わったのかもしれないですね。
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それにしても時代を感じさせるな。
やはり左のラサーン氏(仮)が気になってしようがない。

同じ時期にグレン・ジョーンズの名盤≪Here I Go Again≫をプロデュースしていた
バーナード・ベルが3曲関係しているが、ここでもなかなか良い仕事振り。
ベル繋がりで1曲でグレン・ジョーンズがゲストで参加しているが、
さすがにグレン・ジョーンズが相手だと、勢い溢れるショマリといえど分が悪い。
ゲストに完全に食われてしまった、と見るのか、
それともあのグレン・ジョーンズ相手に頑張っているとみるのか、
意見が分かれそうですが、個人的には残念ながら後者かな。

しかし、このアルバムの価値を上げているのは、
ラファエル・ウィギンスのプロデュースの2曲ですね。
まだラファエル・サディークと名乗る前、それどころか、
大名盤≪Sons Of Soul≫で世界にその名前を轟かせる前の仕事。
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多分、この頃のことだと思いますね。(左端)
これまた味わい深い!というか、今の方がずっとイケている!

その後仲たがいしたのか、一緒に名前が連なるクレジットを見ることが
めっきり無くなってしまうトニーズのティモシー(この人のセンスも実は買っている)、
そして現在までに至る長い付き合いになるジュブ・スミスとの共同作業だが、
生楽器の音を活かした、それでいてエッジも十分に効いているという、
当時のシーンではかなり珍しい感触。
それこそ≪Revival≫と≪Sons Of Soul≫の間にしっくり収まる音作りです。
名曲"Pillow"冒頭でのあの印象的なギターのリックもしっかり入っています。

この後の活動が良くわからないのだけど、ネットで調べると
ミーシャのリミックスにも関係していた模様ですが、
さすがにそのあたりには興味がないので、パスするとして
今はどこで何をやっているのかな?うーむ。
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by zhimuqing | 2014-04-17 22:28 | Funkentelechy | Comments(0)

いーぐるでウルマー

ローランド・カークの生前に出た公式リーダー・アルバムが
ようやくあと1枚に迫ったので、ここで一回聴きなおして
自分なりに総括しようと考えているわけです。
まずはマーキュリー時代から、と思ったのですが、
はっきり言ってカークは素晴らしすぎて、なかなか選べない。
まあ簡単に言うと、まだ聞き込み不足ですな。
顔を洗って出直すこととしましょう。

ということで、本物の講義でも聞いてみるか?とのことで、
土曜日に四谷のジャズ喫茶いーぐるに行って来ましたよ。
お題は『美は乱調にあり。ジェイムズ・ブラッド・ウルマーをめぐる冒険』、
講師は佐藤英輔。
私の中では、岩間慎一なんかと並ぶ、信頼できるライター。
こういう著名なライターのお話を目の当たりにできるが、
関東在住の良い所ですね。
とはいえ、まだ丸屋Q師と遭遇出来ていないのだけど。
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ちなみに人生で2回目のジャズ喫茶なのだ。

ウルマーというか、オーネット・コールマン系は
これまでほとんど接点がなかった私なので、聴いた事があるのも
『ARE YOU GLAD TO BE IN AMERICA』1枚だけ。
当日かけられたのは全部で25曲ですが、聴いた事があったのは
マイルスとデファンクと前述のウルマーのアルバムに入っていた3曲のみ。
こういう風に固め打ちで聴く事が出来るのは貴重な体験ですね。
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佐藤英輔さんのギターとかオルガンというのは、
ブラックミュージックのチンコのようなもんだから、
ジャズが洗練されていく中で、モロ出しにしなくなってきたのでは?とか
その辺の解釈はなかなか面白かったですが、それよりなにより
ウルマーのギターの捻じれた響きが新鮮でした。
バラバラ、パリパリ、メリメリと断片化されてはいるが、
それでいて物凄くブルージーに聞こえるところが面白く、
25曲目にかけられたアイク・ターナーのギターと確かに通じていて、
そういう選曲の妙にも唸りました。
あと、昔ミュージック・マガジンなんかでフニャフニャになってしまったと
悪く書かれていた時期のウルマーも別に悪くないな、とか。
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この顔でギター弾かれて悪いはずがない!

個人的な感想としては、アミン・アリよりもメルヴィン・ギブスのほうが、
ギブスよりもジャラマディーン・タクマのベースのほうが好みだとか、
昔は全く受け付けなかったこの手の音楽のパンキッシュなドラムは
これはこれでファンキーでもあるな、とか、
コクが無いファンクロックと佐藤さんが言っていたマイケル・グレゴリーの曲は
それはそれでエレクトロなヒップホップ、というよりバンバータに
通じるものがあるなとか、
そういう意味ではヴァ―ノン・リードのリヴィング・カラーに
シュガーヒルのハウスバンド出身のダグ・ウィンブッシュが加入したというのも
妙な繋がりだなとか、そういう事をつらつら考えたのでありますね。
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ヴァーノン・リードはもっとガツガツした曲で聞きたかったかも。

有名になる前の77年のウルマーのソウルフルなジャズとか
73年のアーチー・シェプのゴスペル丸出し曲なんかは
個人的にも入手しておきたい感じですかね。
なかなか手を出す余裕(時間的にも金銭的にも)はありませんけどね。

今回は時間的に80年代までにとどまった選曲だと言う事で、
90年代以降の続きがあるなら、やっぱり聴きに行ってみたいですね。
いい音をでかいスピーカーで聴くと、やはりそれだけでも楽しいものです。
90年代以降だったら、やっぱりフュンジンスキーとかブランドン・ロスなんかは
確実にかかるのだろうけど、マーヴィン・スーウェルも入れといて欲しいっすね。

2014年4月12日@いーぐる 選曲 佐藤英輔
1. JAMES BLOOD ULMER / MOONS SHINE
2. JAMES BLOOD ULMER / REVEALING
3. JAMES BLOOD ULMER / TIMELESS
4. ORNETTE COLEMAN/SLEEP TALK
5. JAMES BLOOD ULMER
/JAZZ IS THE TEACHER (FUNK IS THE PREACHER )
6. JAYNE CORTEZ & THE FIREISPITTEES /U.S.
7. SONNY SHARROCK/PEANUT
8. WAYNE SHORTER/SUPER NOVA
9. MILES DAVIS/CALYPSO FRELIMO
10. GET UP WITH IT (COLUMBIA,1974)
11. HOWLIN’ WOLF / SPOONFUL
12. ARCHIE SHEPP / REST ENOUGH
13. DEFUNKT SPECIAL EDITION / FIRE
14. JAMES BLOOD ULMER / BLACK ROCK
15. JULIUS HEMPHILL / PENSIVE
16. JAMES BLOOD ULMER/ PART TIME
17. GRANT CALVIN WESTON /PLANETERIAN CITIZEN
18. ORIGINAL PHALANX / A SMAIL
19. ARTHUR BLYTHE/BUSH BABY
20. OLIVER LAKE/COMOUS
21. MICHAEL GREGORY (JACKSON)/ NO ORDINARY ROMANCE
22. MG / FUNKY STUFF
23. RONALD SHANNON JACKSON AND THE DECODING SOCIETY
/ SMALL WORLD
24. JAMES BLOOD ULMER/ I CAN’T TAKE ANYMORE
25. IKE & TINA TURNER/GRUMBLING

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by zhimuqing | 2014-04-15 00:55 | Blues 4 Terapin | Comments(0)

7NEN

アウトキャスト、7年ぶり(ですよね)の登場!
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流石に名曲揃い!
それぞれでのソロも凄いが、やっぱり二人揃うとモノが違う。
ファンク界の嫡子だな、やっぱり。
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ゲストは控えめなのも良いが、その限られたゲストがモネイちゃんなのも良い。
三人目のメンバーのようなもののスリーピー・ブラウンは
もっとスリムなイメージだったのだけど、意外に巨漢だったので、驚いたが。



モネイちゃんの登場は37分ごろ。
アンドレとの絡みが見たかったけど、共演は無し。
そこが少しだけ残念です、はい。

ちなみに二人のフロウだけでなく、演奏も凄いので、音源が欲しいな。
どこかに転がっていないのかな?
(ちなみにコーラスのお姐さん、向かって右がイイです、はい)
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それよりも20周年!なんだし、早く新作出して下さいな。
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というか、フジロックに来るんだよね。
うーむ。

セットリストはokayplayerからいただきました。

B.O.B.
Gasoline Dreams
ATLiens
Skew It on the Bar-B
Rosa Parks
Da Art of Storytellin’, Part 1
Aquemini
SpottieOttieDopaliscious (with Sleepy Brown)
Bowtie (with Sleepy Brown)
Shutterbugg
Ghetto Musick
Tightrope (with Janelle Monáe)
Kryptonite (I’m on It)
Vibrate
She Lives in My Lap
Prototype
Behold a Lady
Roses
Same Damn Time (with Future)
Ain’t No Way Around It (with Future)
Benz Friends (Whatchutola) (with Future)
Hootie Hoo
Elevators (Me & You)
Ms. Jackson
So Fresh, So Clean (with Sleepy Brown)
The Way You Move (with Sleepy Brown)
Hey Ya!
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by zhimuqing | 2014-04-13 22:30 | Funkentelechy | Comments(0)

『悪意がない』

c ナンシー関
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データを改ざんして自分の都合の良いように加工しないように、とか
実験のデータはきちんとノートにまとめておきなさい、とか、
そのようなことを私は大学や院に在籍している時に
指導する立場の人から一度も言われたことはない。
決して優秀な学生でなかった私でも、ね。
だって、わざわざ教えることまでも無い。
当たり前のことだから。

はっきり言って、「悪意」の問題ではない。
データの改竄、画像データの捏造、サンプルのすり替え、
この行為には仮に悪意が無かったとしたら、
それはそれで科学者のあるべき姿として一丁目一番地から180度間違えている訳で、
それは未熟とかそういう問題ですらない。

いみじくもネイチャーが初めに論文を却下した時のコメントでも
まだ不足しているとしかいいようがない。
「過去何百年の生物細胞学の歴史を愚弄している」
過去何百年の生物細胞学どころでなく、過去の科学の歴史を否定するレベルだからね。

共同執筆者や理研、加えて早大の論文のチェックが甘かったのは
間違いないのだろうけど、論文というものは悪意の有無は別としても、
データや写真の捏造、サンプルのすり替えはあり得ないという前提に
立っているのが当たり前。
第一義に責を負うべきは小保方氏でしょう。
トカゲのしっぽ切りにさせないために理研等を追及することも大事だが、
論点を混同させるべきではない。

あと、200回の成功のお話には心底驚いたが、
久しぶりに故ナンシー関の言葉を思い出しましたよ。
少しずれてはいるのですけどね。

ここでは言えない面白い話があるのですけどね、と言う人は
本当に面白い話を持っていないと思う。
本当は走るのが早いと言っている人と同じように。


手元に本がないので、引用元が書けないのが、我ながら情けないところだ。
決して悪意があるわけではないのだが。

それにしても、話は変わるが、ナンシー関。
パクろうとしている人は山ほど出ているが、
ナンシー山脈の麓にすら立てていない。
本当にナンシー関の不在が惜しまれる昨今だ。
斎藤美奈子に頑張ってもらうしかないな。
私のお気に入りを引用しておきましょう。引用元もきちんと明記して。

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【本音のコラム】 「壊れたトイレ」 斎藤美奈子 (東京新聞2013.8.13)

先日,水洗トイレにトイレットペーパーの芯を流すという失態をやらかした。
あっと思ったときは後の祭り。二十分ほど格闘するも,異物がつかえて水が流れない。

次の手を思案しつつ思い出したのが「原発はトイレのないマンション」という言葉である。
使用済み核燃料の最終処分場も決まらないまま稼働する原発を皮肉った表現だけれど
「トイレがない」は実感に欠ける。
怖いのは壊れたトイレだ。

レベル3(重大な異常事象)の認定が検討中の今の福島第一原発は
壊れたトイレに近い。
汚水が便器からあふれ出し,バケツを集めて次々ためるもバケツも破損。
汚水は床にたまり,トイレの外に侵出し,このままだと家中の床はおろか
玄関から外に出て隣家にも影響しかねぬ状況だ。

それなのに,この家の主は「うちで五輪を開こうぜ」などとはしゃいでいる。
私には壊れたトイレを放置して,友人をパーティに招こうとしているように見える。
まともな友人なら「順番が違う」と思うだろう。

汚染水漏れは「五輪に直接関係しない」と語った猪瀬直樹東京都知事。
同じく「影響はない」と述べた菅義偉官房長官。このセンスが事態を悪化させる。
私は五輪を歓迎しない。
「お手上げなんだ。助けてほしい」と首相は他国に頭を下げるべきなのだ。
官邸のトイレにトイペの芯を流しに行きたい。


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by zhimuqing | 2014-04-10 01:08 | Make Me Wanna Holler | Comments(0)