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早くも7作目!(でもバンド結成34年!)

ひさしぶりにバッパーズの新作が!
発売前に予約すると特典が貰えたらしいが、
まったく気がつかず間に合いませんでしたよ。
スタートレックの映画ぐらいのタイミングだな、出て来るのは。
(吾妻さんはSFマニアとしても名高いが、トレッキーではないらしいが)
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吾妻光良&THE SWINGING BOPPERS 『Senior Bacchanals』

ライブアルバムを合わせると通算7枚目かな。
でもライブを結構見ているので、あまりお久しぶりな感じはないかな。
(ネットのみでの配信もあったし)
収録曲もライブでおなじみのものが多く、ライブ盤に入っていた曲もある。
ようやくあの曲がアルバムに入ったか!という気持ちになるバンドは
他に無いので、熱心なファンになった気持ちになれるのが嬉しいのだ。

まあ、それにしても、全体の音、特にホーンセクションの実にまろやかなこと。
ヴィンテージな味わいは他で得られないものだが、
そこに吾妻さんのあの歌と歌詞とギターが乗っかると、
聴くほうもただその気持ち良さに体をゆだねるしかないのです。
ライブではいつも前のほうで見ていて、そうなると、いつも押しくら饅頭状態で、
ただひたすら盛り上がるのに専念してますからね。

ギターはライブの時ほど、バリバリ弾きまくらないが、
ホーンセクションの雲の切れ目から飛び出してくるギターの
ギラギラして切れ味の鋭さはもう絶品。
随所に頓智の聞いたフレーズが散りばれられていて、
実に爽快な指捌きはやはりいつものようにカッコ良すぎる。
ああ、やっぱりこの人は日本最高のブルースマンだと
改めて思うのであります。

これまでライブで披露されていた名曲がいっぱい収録されているが、
やはり目玉は曲の使用許可が得られず、ずっと涙を呑んでいた、
「栃東の取り組み見たか」でしょうね。
ライブでも盛り上がる定番の曲。私も大好きなのだ、この曲。
他にも、ライブで疲労じゃなかった披露されていた名曲の数々が。
「おまえ誰だっけ」とか「誕生日には俺を呼べ」や「Big 盆 Boogie」、
「Gumbo de Twitter」が個人的には嬉しいかな。
特に「Gumbo」は新規路線でかっちょいい。
新曲だったら、やっぱり「I am Wine」が好みというか笑える。

以前に比べると歳をとってきているのもあるが、
演奏にまろやかさとコクが出てきているかな。
得意技になったカリプソの「昔だったら定年だ」なんかは、
吾妻さんならではの歌詞とあいまって、実に良い塩梅。
もっともそれも随所で暴れるギターと強力なリズム隊があるからこそ、
映えるのであるけれど。
特に新作はベースの音圧が強く、これまでのスタジオ盤よりも
凶悪なこのバンドの姿が上手く出ていると思う。
あと、ゲストで入っているレヨナの艶やかな歌声も特筆もの!
日本№1の歌姫をUAとするかLeyonaとするか、これは難しいところだ。
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ブックレットの英文ライナーも抱腹絶倒!
ヴィンテージ感溢れるイラストもサイコー!

ということで、新作を聞いていると、ライブが猛烈に見たくなってきたので、
並ぶのに時間がかかって、ライブ前に足腰に来てしまうが、
可及的速やかにバッパーズのライブを見に行きたいのだが、
そうなるとほとんどライブが無いのがこのバンド、いつのことになることやら。

ちなみに車でこのアルバムを聴いていると、ムスメがこの人は日本の人?と聞くので、
そうだ、日本最高のブルースマンだ!と答えると、会ってみたいな!と。
お前が赤ちゃんの頃、一回会っているぞ!と言うと、驚いていましたよ。
あれは前作が出た頃なんで、6年前か!なんてこったい!
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by zhimuqing | 2013-09-30 00:28 | Blues 4 Terapin | Comments(0)

続きもASAMPでお願いします

ということで、アメリカでの公開から遅れること4ヶ月、
日本公開にも後れを取ること1ヶ月、ようやく観ましたよ、
『スタートレック イントゥ・ダークネス』。
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前作も色々とトレッキーなトリヴィアを盛り込んでいたが、
今度のはもうてんこ盛りというか、随所に染み込ませてあって、
私にもなかなかたまらない逸品に仕上がっていましたね。
なるほど、そう来るか!といちいち楽しませてくれますね。

とはいえ、J・J・エイブラムスが監督となると、
いかにもハリウッドな感じになるわけで、
スタートレック・ミーツ・スターウォーズという前作の感想は
今度の映画も引き続き、変わりませんね。
冒頭のシーン(最高!)から画面にくぎ付けです。
それにしても、エイブラムスはスターウォーズも監督するとなると、
これは物凄いことですね。
全盛期のJBとウェイラーズとビートルズとパーカーとジョアンを
同時にプロデュースするようなものと考えるとよいのかな?
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それはさておき、やはり目玉はカンバーバッジ。
まさかのカーン!な訳ですが、私のイメージではOSTのカーンよりも、
より「優生人類」のイメージに近いかな。
もう立ち居振る舞いがドープ極まりない。
オリジナルのカーンはワイルドな暴れっぷりがカッコ良かったが、
カンバーバッジのカーンはもっとクールで、そこがまたワイルドなのだ。
シャーロックでのイメージを裏切らず、更にアップグレードした感じ。
女だったら、もうメロメロになっていたこと間違いなし。

ストーリー自体は例えばDS9の「HOMEFRONT」的な感じもある、
割とストレートな流れで、トレッキーの人々には分かりやすい感じかな。
前作に引き続き、マッコイの活躍が少ないとか、チャペルが出てこないとか、
いくらスポックとはいえ、カーンとは互角に戦えるはずが無いとか、
なんでスールー役として私にオファーが来ない?とか、
歴史が変わってもトランス・ワープには早すぎるだろう(これは前作も)だとか、
そういう細かい話はあるのですけど、でもそんなことはどうでもいいのです。
私としては、まさかのレナード・ニモイの再登場に興奮したのもあるが、
前作以降大スターになったゾーイ・サルダナのお姿が
たんまり拝めるだけでも、まあ十分すぎるということなのでありますね。
次作も出来るだけ早くお願いします!
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主演映画のコロンビアーナ、評判はあまり良くないが、
サルダナ出ているだけで高く評価している私。

ちなみにヨメと一緒に2Dの映画を観た訳ですが、
これはやっぱり3Dでも観るべしと思い、
慌てて一人で3Dでも観に行きましたよ。
実は初めて3Dの映画を見に行ったのですが、うーんどうでしょう?
2Dで十分ですね、私にとっては。3Dに対する期待がでかすぎたかな?
まだまだ時代がホロ・スイートまで追い付くのは時間がかかりそうですね。
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このエンタープライズの画を見ると、SOSバンドを思い出すのは私だけ?
そういえば、タブーの大再発攻勢もあるな。
流石に結構持っているけど、それでもやっぱり困ったもんだ。
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by zhimuqing | 2013-09-28 00:28 | A Felicidade | Comments(2)

さ、財布の紐が

さて、クリスマスに向けて欧米では新作のリリース・ラッシュが続きますが、
日本も随分ひどい?ことになってますね。

夏前から始まったブランズウィックの大再発シリーズも迷惑この上ないが、
アトランティックの1000円シリーズに引き続き、
秋からはモータウンとチェスのソウルやブルースの1000円シリーズがスタート。
ああ、本当に迷惑過ぎる。
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モータウンの方は100枚。誰が監修しているのか分からないが、
ド定番以外に結構目を引くものがあるのが全くもって許し難い!
さすがにHip-Oや英ケントの再発されているものも多く、
スピナーズの1stやエディ・ホーランドはその前であれば、
俄然燃え上がるところだったかな。
全体的に(時代的に仕方ないが)60年代後半以降のアルバムが中心。
割とレアになっていたファンタスティック・フォーやオリジナルズは
なんだか悔しいが、両方ともグループのベストではないので許そう。
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オリジナルズの1stは大名曲"Baby, I'm for real"収録!

個人的には、まずアルバム単体で買いそびれたもの、
ミラクルズ、マーヴィン(ソウルもののみ)、マーヴェレッツ、ヴァンデラス。
更には、モニターズ、チャック・ジョンソンの2枚、ジミー・ラフィン、
エドウィン・スターの2枚、この辺はマストかな。
レアで有名なエイモス・ミルバーンは内容次第か。
70年代以降だと買いそびれていたスウィッチとプラチナム・フック、
ダイナミック・スーペリアーズ。
それにしても、なんでオリジナルズの70年代のアルバムがないの?
頼みますよ!
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モータウンの80年代だったら、このアルバムが好きなのだ。

一方のチェスのほうはブルース中心。
気持ちは分かるし、基本中の基本なんだろうけど、
これまで散々再発してきたものばかりなのが、勿体ない。
(財布的には助かったと言えるけど)
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どのアルバムも名盤ばかりだけど、一番の目玉は間違いなく、
このアルバム、『ブラック・コーカス・コンサート』。
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コングリショナル・ブラック・コーカス(黒人議員連盟)の支援コンサートだけど、
メンツが凄いっすね。
カーティスにグラディスにクール&ザ・ギャング、ウォー。
これはLP探していたんだけど、見つからなかったんだよね。
それぞれ1曲ずつで計46分ほどだけど、貴重な(しかもいい時期の)記録。
ありがたやありがたや。
ムーングロウズもポイント高い!これまたマスト!
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でも、やっぱり言わせてもらうのであれば、
なんでデルズが入っとらんとね!
こういうのを出し惜しみというのだっ!
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by zhimuqing | 2013-09-26 00:28 | Funkentelechy | Comments(0)

ライブの告知です!

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えーと、告知です。
生意気にも色々ライブやらせていただきます。
当然のことながら、全部ベース弾きます。
前回の告知以降、ライブなんとか3つこなせた自分に驚いているのですが、
気が付くと、また増えているという、大変ありがたい状況です。

11月3日(日)VOODOO LOTUS
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11月3日(日) 時間未定 13時ぐらいかな?
 新宿JAM 1000円 RETURN OF ASTRO BLACK MODERN PRIMITIVE
      
Voodoo Lotus:
  ケンドリックス(Vo,Tb)、ノブードゥー(Vo,G)、プリーチャー(G),
  マシーノ(Key,Tb)、クール・ボン(Ds)、マゴノシーン(B)
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昨年に引き続きまたもやワンマンでライブやります!
曲は結構集まってきているのだが、向かうところ客無し!
1ヶ月ちょっとに迫って来ているのだけど、準備がなにも出来ていないという、
子供の夏休みの宿題状態になっているのだけど、
追い込まれないと仕事が出来ないタイプなのです。
一体どうなるのか?本人達も分からないのだ!
果たして、いつも来るかもと言っている極秘ゲストは果たして現れるのか?



11月24日(日) 58 Special
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11月24日(日) 時間未定 19時ぐらい?
 新橋ライブバー ZZ 2000円

58 Special:
 58△(5弦と6弦なのかな?)、ランチとスミエ(おしゃべりと歌)、
 A太郎(Ds)、マゴノシーン(B)

8月の灼熱のセルシウス58℃で燃え尽きるはずもなく、
58 Special が11月に復活。
8月のニシキ屋よりは多少は大きめの音になるでしょうが、
それでも皆様(と演奏者)の鼓膜に優しい音量でお届け出来るはず!?
アマゾネス・シスターズaka ランチ姐とスミエ姐の腰のある縮れ麺、
世界の58兄さんの年季の入った出汁の効いたスープ、
A太郎さんのパンチの効きまくった香辛料でお届けします。
え、私? 私は頑張ってなんとかネギぐらいになれたらと。
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某所で目撃された年季の入った〇ンコ座り。
これが誰だかなんて、そいつは言えねえ。恐ろしや。



12月21日(日) SOOMY and THE DOPES
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12月21日(日) 時間未定 19時ぐらい?
 新橋ライブバー ZZ 2000円

 SOOMY and THE DOPES:
  SOOMY(Vo)、プリーチャー(G)、A太郎(Ds)、マゴノシーン(B)
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先日デビューを果たしたばかりですが、早くも次回が決定。
またもや爆音でのどつき合いの中に紛れ込んでしまう訳です。
血の匂いに狂乱状態になったシュモクザメ(他3名)の群れの中に
間違えて紛れ込んでしまったマンボウ(私)のようなイメージかと。
私の肉は美味しくないので、齧らない方がいいよおって感じでしょうか?



THE ☆☆☆☆☆☆
12月30日(土) 時間未定
 船橋某所 ?

☆☆☆☆☆☆(まだ内緒)
  ア☆さん(Vo)、☆☆☆さん(G)、ボ☆(Ds)、マゴノシーン

こちらはまだまだ未公開なインサイダ―情報。
一回も練習していないですが、気持ちは通じあっていますよ!
こちらも多分爆音の予感ですが、スペース・ベースで対抗予定。
音を合わせるのが楽しみですね。どんな感じになるのでしょ?
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この写真出した時点でバレバレだけど。
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by zhimuqing | 2013-09-25 00:28 | Funkentelechy | Comments(0)

五体無事で済みました、はい。

そんな訳で、SOOMY THE DOPEもとい、SOOMY & THE DOPES、
ライブは無事に終了したわけですね。
クリンゴンのダハール・マスターに囲まれるフェンレンギ、
もしくは北斗神拳の伝承者3名に囲まれたジャギ、
あるいは、悪魔超人に囲まれたカレー・クック的な状態の中、
ディスラプターで撃たれるなんてこともなく、無事にライブが終了し、
五体無事でいられることに感謝する訳です。
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昨日のライブは随分久しぶりに夜のライブ、
しかも対バンのロカビリー(ですよね)の2バンドも演奏が上手で、
ベテランの方も入っていて、こういう感じも久しぶりですね。
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初めて出た新橋のZZは程良い大きさで、気持ち良い。
S姐の仲間が席を埋め尽くしたおかげで、
非常にアットホームな空気だったのが良かったのかな。
流石はオリオン・シンジケート。
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ただ、ZZには楽屋が無いので、仕方なく道路に面した駐車場で
着替えを行ったのだが、なんどかパトカーが来るので、
職務質問されるかと思いましたよ。
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チベットから修行僧の方もいらっしゃっていました。
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ライブ前に恐くなって逃げ出そうとするも、
階段の下からクリンゴンに引きずり降ろされるの図。

そうということで、トップバッターで好き放題暴れました訳ですが、
まあ、バンド初めてのライブでは合格点だったのではないでしょうか?
ちなみにこのバンドでの次回は12月21日の予定ですが、
果たして、その時私は肉体的に無事でいることが出来るのか?

SOOMY THE DOPE
2013年9月22日 新橋ZZ

Vo:SOOMY
G:プリーチャー
Ba:マゴノシーン
Ds:A太郎

① Look-KA-Py-Py (The Meters)
② Hard To Handle (Otis Redding)
③ You Haven’t Done Nothin’ (Stevie Wonder)
④ Superstition (Stevie Wonder)
⑤ Never Can Say Good-bye (Jackson 5)
⑥ Havana Candy (Patti Austin)
⑦ I Feel Good (I Got You) (James Brown)
⑧ Shake (Otis Redding)


良く存じ上げないのですが、海外からドラッグクィーンも来ていた模様。
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ヴォーカルのS姐。次回乞うご期待!
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by zhimuqing | 2013-09-23 00:28 | Funkentelechy | Comments(1)

これは23年ぶりの名作か?

そんな訳で、温故知新な新作2枚目。

Steve Arrington & Dam-Funk:Higher
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デイム・ファンクが引っ張り出してきたのは、
なんと元スレイヴのアーリントン!
スレイヴ好きなのは良く分かっているけど、でもインパクト大。
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これはなかなかの力作ですね。
アーリントンにとっても、久々の名作なのでは?
はっきり言って、個人的にはスレイヴ離脱以降では最高傑作だと断言したい。
スレイヴでの名作群にも負けるとも劣らない。

細かいクレジットは無いけれど、ジャケには、
All music produced, written and played by Dam-Funk
All vocals produced, written and sung by Steve Arrington

とあるので、完全分業制ですね。
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それにしても、アーリントン、久しく名前を見なかったけど、絶好調。
ヌメヌメした、体温の低い両生類的な歌とデイム・ファンクの提供した音との
組み合わせ、相性は抜群だ。
ここには、マーク・アダムズ(ああ、RIP)のドライブする剛腕ベースも
マーク・ヒックス(ああ、RIP)のゲッダウンするギラギラしたギターもなく、
その代わりにズブズブ潜行するシンセ・ベースがうねる訳ですが、
まさに全盛期のスレイヴのあの味わいに通じる何かがここにある。

特に水中のオーラの様なシンセ・ベースが凄く良い。
音色とフレージングがとても多彩というか、全曲違う色合いなのだが、
浮遊したり、泡立ったり、締めつけたり、包みこんだりと
あの手この手でアーリントンを盛り上げる。
もちろんドラム・プログラミング(ですよね)も素晴らしいのだが、
そのリズムに合わせたベース・ラインの作り込み具合はオリジナリティがある。
シンベの天才としては、スティーヴィやバーニーの名前が即座に頭に浮かぶが、
その系譜に名乗りを上げたと言ってもいいのではないでしょうかね。
はっきり言って、私の好みです。
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アーリントンも口パーカッションというか、スキャットというか、
パーカッシブなスキャットを連発しているのが、カッコいいのだが、
この人は元々凄腕のドラマー/パーカッショニストなので、
歌だけに留めずに、この人のドラミングにデイム・ファンクのシンセを
合わせると、どんな化学反応が起きたか、聴いてみたかった気もするが、
まあ、それは贅沢といったものでしょう。(でも、聴いたみたい)

どの曲のどれがいいというより、一枚を通して味わうべきアルバム。
久しぶりにスレイヴ引っ張りだして聴いてみましょうか?
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こちらは若き日のアーリントン。変わりすぎでしょう!うーむ。

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余談ですが、スレイヴのマーク・アダムズのベース、あれは曲者ですね。
聴いているとカッコいいので、ベースを一緒に引きたくなるのだが、
シンプルなんだけど独特のタイム感があって、その感覚がどうしても掴めない。
あんなに気持ち良いベースなのに、自分が弾くと気持ち良くならないという、
自己嫌悪に落ちてしまいそうになるのですね。
まあ、私が単にへたくそだからだ、と言ってしまえば、それまでなのだが。
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スレイヴのベストはやっぱりこれかな。
この前後はどれもいいのだけど。
スターリアナ・ヤングのキュートな歌もかわゆい!
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by zhimuqing | 2013-09-21 01:28 | Funkentelechy | Comments(2)

もう少しコクが欲しかったか?

ジャネル・モネイの新作を聴いたブラザGから感想が来ましたよ。

一曲目からヤバい。
売れ線狙わず、やりたい曲をしっかりカマシたアルバム久しぶりだね。

最近見まくってた殿下に会えて涙ちょちょぎれ

13曲目(GHETTO WOMAN)の全部がぎりぎり当たらない感じ凄いね
最終的にオッケー出したひとが凄すぎる
二分半からが最高すぎる

あとダンサーからすると、7曲目(WE WERE ROCK & ROLL)は、
このぐらいの音数が一番考えずにキャッチーな音はめが
できるのでこのぐらいで最高だす。


うーん、実に良いレスポンス!

そんなこんなで、興奮冷めやらぬモネイの新作のビッグウェイブですが、
実はこのところ、個人的な注目作が結構リリースされているのですね。
今年の春から夏にかけてあまりグッと来る新作がなかったので、
どうなるかと思っていたので、ありがたいっすね。
私の財布は既に悲鳴を上げていますが、
やはりここはドンストッッティリュゲッェンナッ!でしょう、はい。

ということで、一部で話題になっているこのアルバムを。

Trombone Shorty:Say That To Say This
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結構チラチラ私の視界に入ってくるトロンボーン・ショーティー。
最近だとそれこそモネイの新作にも入っているのですが、
この新作は大きな打ち上げ花火が2発も装填されているのですね。

その1:ミーターズのオリジナルメンバー5名が参加!

その2:全曲ラファエル・サディークがプロデュース!


なんという強力な花火!私の財布の紐の抵抗は無意味だ!

ミーターズの参加したナムバーは1曲のみだけど、
グループ解散以来、5人が集まって録音したのは初めてのはず。
ショーティーが如何にかの街で愛されているか?の表れだ!と言いたいが、
そのあたりの事情はあまり詳しくないので、大きなことも言えない。
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ライブでは結構いっしょにやっている模様、ミーターズ。

で、肝心の曲"Be My Lady"、期待が大きかっただけに、
大傑作とはいかないが、でも沼地で水浴びするような感触は悪くない。
ここでのショーティーのいい湯加減の鄙びた歌いっぷりは好み。
とはいえ、中盤に登場するシリル・ネヴィルの味わいには遠く及ばないけど。
ジガブーはハイハットの裁き方とスネアとの絡ませ方は流石に素晴らしいけど、
どうしてもトリッキーでワイルドだったミーターズ時代のものと比較すると、
幻惑の度合いが足りないのは仕方ないのでしょう。
録音も関係しているのだろうけど。(ウメリ声も聞こえないし)

その他の曲はシーティーのレギュラーバンドが中心となっているのだけど、
わりとあっさり風味ですね。
もっと、こうコクのある南国の湿った空気感が欲しかったのは私だけ?
すわ、サディークの演奏が全開なのでは?と早とちりした私にはやや物足りない。
特にドラムとベイスのコクがね。まあ好みの問題だけど。
あと、ショーティーの歌がもう一つグッとこないな。

サディークがベースやギターを弾いた数曲はやはりキレが違うし、
サディークのレギュラーバンドがバックを勤めた曲も悪くないので、
もっとサディークの好きにやった方が良かったのではないか?と思うが、
ラファエルさん、あの人、いい人ですからね。
ごり押ししないのも、プロデューサーとしては大事な資質であることも分かるのだけど。
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ベスト・トラックはNO風味の"Shortyville"でしょう。
この曲は文句なし、素晴らしい。
ショーティーによるトロンボーン・ソロ、ドラムとパーカション、
サディークのギターとベースの二人だけの録音だが、
二人の出身地と得意技が一番良くかみ合っている。
むしろこの編成で一枚作った方が良かったのでは?

次点は、金管の多重録音にサディークのベースが乗った“Sunrise”かな。
同じ路線だが、より滑らかなホーンの重なりは上質のシーツを重ねたベッドのよう。
ひそかにうねる腰のあるリズムもよい。
特に後半に向かうにつれてジワジワ熱くなるところ。
ミーターズを意識したフレーズも出て来るし。
"Vieux Carre"と"Long Weekend"もいいが、やや分かりやす過ぎるかな?

ということで、大傑作ではないかもしれないが、及第点は超えている。
個人的には"Shortyville"と"Sunrise"の2曲だけで十分満足出来る。
あと、ここでサディークもジガブーとの絡みが出来たわけだし、
ジガブーのドラムに自在に絡むサディークを期待したい、というか、
そんな感じで2発目を是非お願いしますと、土下座したい気分なのだ。

でも、今のジガブーとショーティーだったら、やはり昨年のエリカ・バドゥとの
"A La Modeliste"がダントツだな。
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バドゥとサディークの絡みもありそうでほとんどない。
早いところドッキングしてくれー!


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by zhimuqing | 2013-09-19 23:28 | Blues 4 Terapin | Comments(0)

溢れ出る勢い

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ということで、興奮冷めやらぬ≪THE ELECTRIC LADY≫ですね。
前作よりもぐっとソウル・ファンクに寄せてきていて、
私としてはもう絶賛しかない訳ですが、とりあえず1曲毎の感想も
やはりきちんと書いておきたい、ということで。

M1:Suite IV Electric Overture
モリコーネには明るくないが、エリントンのジャングル・サウンドの空気感を
たしかに感じさせる素晴らしい導入部。
このオープニングで私は傑作を確信した!と言い切ってみたい。

M2:Givin Em What They Love (feat. Prince)
殿下との共闘。ファンカティアー道の伝承ですね。
プリンスが長年やりたかったことはこういう音なのではないか?
歌もギターも往年の生気に溢れていて、小躍りしてしまう。
モネイの濁った歌がまた良い。また共演してほしいなぁ。

M3: Q.U.E.E.N. (feat. Erykah Badu)
ギターやシンセのギラギラしたリフやオブリは昔のプリンス風、
だけど実際にどの曲かというと当てはまる曲はないという、
殿下のエッセンスを上手く抽出して、アンドロイド化した曲。
シングルとしてリリースされた時はバドゥが弱々しい気がしていたが、
これはこれでメリハリが効いていてカッコいいことが良く分かった。
歌は割と王道なソウルな歌唱。
ラップはやや単調だが、むしろその直球ぶりと力強さを買いたい。
ちなみにラップパートでのバックのストリングスのフレーズに
エクトル・ラボーのエル・カンタンテを思い出した私。

M4: Electric Lady (feat. Solange)
ずっと前のステージで披露された時はあまりにシンプルかつポップなので、
首を少し捻ったのだが、随所に細かくハンドクラップやタムを噛ませて、
コーラスの散りばめ方もたくみで、随分印象が変わった曲。
姉とは全く違う道を歩もうとしている姿が大変好ましいソランジュの姿は
多分バックコーラスに隠れているのだろうが、シングルかなんかで
そのお姿も拝みたいものだ。
ラストのアォアォ叫ぶアンドレみたいな人はローマンなのかな?

M5:Good Morning Midnight (Interlude)
このDJ Crash Crashなる人の喋っている内容はアルバムのコンセプトに
大きく関係しているだろうから、細かく和訳を読んでみたいものだ。

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M6:Primetime (feat. Miguel)
これは名曲ですね。
モネイの柔らかく瑞々しい色気が全開!大歓迎です。
ミゲルは個人的にノーマークだったのだが、モネイを上手く惹きたてていて、
Summerbreeze1さんの言う「モネイのもてなし方」をよく理解している。
あんた、合格だ!
ギターソロの音色とフレーズの入りとコード進行は完全に殿下印。
このケリンドゥのギターソロが随所で聞こえて来るのも
アルバムとしてポイントが高いところ。

M7.:We Were Rock & Roll
割とシンプルなロックなのだが、弾みまくるベースが凄い。
曲としては中級だと思うが、このベースとドラムを聴いていると、
そういうことはどうでもよくなる。
でも、正直一番弱い曲かな。

M8:The Chrome Shoppe (Interlude)
メラニーが好みなのだ!(なんとなく)
バウンシング・エレクトリック・ブーティー・コンテスト、
私も一緒に行きたいのだ。

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M9. Dance Apocalyptic
イントロのウクレレが耳を引くこの曲は、
うちのムスメのお気に入りの一曲でもあります。
ルー・リードがかつてアウトキャストのHey Ya!を評した言葉、
「完璧なロックンロール」という言葉をここで私も献上したい。
完璧なロックンロールにて、完璧なブラックミュージック。
マイケルのジェリー・クールにインスパイアーというのも頷ける話だ。
ドラムとベースのパターンは確かにボ・ディドリーのビートを
大幅にアップデートして発展させたものだが、相当新しい。
はつらつとしたモネイの歌の乗せ方も完璧。
シャウトすると声がほんのかすかにハスキーになるのがたまりません。

M10:Look Into My Eyes
琥珀色のモネイの必殺の声がここで披露される。
くつろいではいるが、決して甘ったるくはさせない、
きめ細やかで丁寧な歌唱。
そのままM11に繋がる。

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M11:Suite V Electric Overture
この第5章の始まりは実に素晴らしい。
ゴージャスな音から一転して静謐で柔らかい音に繋がり、
その後の展開を猛烈に期待させる。
何回聴いても期待させられるのだ。

M12:It's Code
割と素直なポップなファンキーなナムバー。
すぱっとしたやや青臭くもある歌はバブルガム・ソウルのようだが、
例えばカット・クロースなんかの20年前のヴォーカルグループも
思い出すのは私だけ?
ネイト・ワンダー(ですよね)得意のコード展開やムーグのフレーズは
スティーヴィーもだが、70年代のマルコス・ヴァーリ何かも思い出すな、
ブレイクの後のクイーカ的なパーカションも含めて。
で、ナイヤビンギ的なパーカッションのアンサンブルが早くなって
次の山場へ差し掛かるのであります。

M13:Ghetto Woman
これはアルバム屈指の名曲ですね。文句なし。
Ⅰm7→Ⅱm7→Ⅲ♭m7→Ⅳm7と繋がる上昇するコードや
その後の半音階で攻めるコード使いはスティーヴィー直系だが、
それ以上にリズムのアレンジや展開がキレキレで息つく暇が無い。
2分23秒までの展開でも十分物凄いけど、
音を薄くして歌のグルーヴを変えつつ、ムーグがのたうち回った後に
ブレイクしてラップ→ホーンで乱入→再度ブレイク→ケリンドゥが爆発という
展開はもう最高だ!
ヴォーカルも投げ離したり、粘りを付けたりとアーティキュレーションを変え、
徐々にナスティ度を上げていく。
もう聴いている私はゲットウーマンの前でまな板の鯉です。
ちなみに新作が話題のトロンボーン・ショーティー、入ってます。

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M14. Our Favorite Fugitive (Interlude)
これも大事なスキットっぽい。
STPさんとSummerbreeze1さんの更なる研究を待ちましょう!

M15:Victory
コード進行がローリン・ヒルのあの名曲に近くて既聴感が強いのだが、
聞き進めるにつれ、モネイ色に染められてしまうという1曲。
歌いっぷりが実に気持ち良く、これまた好きな曲ですね。
思えば、モネイはローリン・ヒルの影響もかなり受けていそうですね。
名作2枚残した後、すっかり迷走気味のローリンだが、
まだまだいけるはずなので、モネイと共闘してほしいものだ。

M16:Can't Live Without Your Love
事、ここに至る頃には骨抜きにされている私を更にとろとろにする、
蜜の様なローマンのギターと夢見心地のコーラスワーク。
リードで無理に節を付けずに、曲調を上手く優先させているところが
やはり素晴らしいですね。幸せな気分満載です、はい。
後半の歌い込みに対応させるギターがまた凄い!

M17:Sally Ride
アメリカ初の女性宇宙飛行士サリー・ライドに捧げた曲。
ゲイとしても知られる人だけに、この曲こそは歌詞が必要だな。
まっすぐで毅然とした歌が素晴らしい。

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M18:Dorothy Dandridge Eyes (feat. Esperanza Spalding)
やはり今日の時点でもこの曲がベストであることは変わりない。
I Can’t Help Itに似たメロディとコード進行と音色だが、
リズムとベースフレーズに乗せる歌のグルーヴも当時のマイケルみたい。
モネイとエスペランサの歌へのアプローチの違いによって、
味わい深さが大幅に増している。
しなやかな瞬発力と柔軟な機動力のモネイに対して、
リズムの隙間を縫うように歌うエスペランサ。
バックの音の抜き差しも最高で、全てにおいて絶妙な奇跡的なバランス。
スキャットのパートから歌に入るところ、その歌を支えるコーラスもいいが、
ギターソロの終わりに入るコーラスの美しさも特筆ものだ。

M19:What An Experience
もうラストに至るころには完全に出来上がっているのです。
素晴らしいアルバムの流れの最後に行きつくのはこの曲しかないな。
ジャメイカとブラジルにインスパイアと書いているだけあって、
前半のフワフワしたコーラスの雲の中から陽が射すように
途中からレゲエ風味のリズムになるが、そのリズムもやがて歌が包み込む、
実に素晴らしいエンディングだ。
困ったことは、またリピートしてしまうところなのだな。

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ということで、やはり何度聴いても名盤。
個人的には前作を完全に凌ぐと思うし、今年度屈指のアルバムでしょう。
モネイの歌と世界観も完璧(歌詞を読んでいないが)。
もちろんディアンジェロのVoodooやエリカ・バドゥのMama's Gun、
アウトキャストのStankonia級にはまだ到達してはいないけど、
その辺は今後への期待として取っておこうではないか?

日本盤が一体どういう形で出るのか、楽しみにしたいところだが、
この辺は心配しなくてもSTPさんやSummerbreeze1さんが
しっかりとフォローしてくれることでしょう。(何という他力本願!)
やはり個人的には、ネイト・ワンダー(ワンダーはスティーヴィーの真似?)と
ローマンなんかの詳しいインタビューが読んでみたいなぁ。
後は日本盤が出るということで、やはり来日に期待したいところです。
想像しただけで興奮して鼻血が出そうだが。
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by zhimuqing | 2013-09-18 00:28 | Funkentelechy | Comments(0)

またもやカバンに詰められる

台風は来るという噂の中(結局、来たのは次の日だったが)、
青山のこどもの城まで行ってきましたよ。
「いまの私をカバンにつめて」の再演ですね。
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このこどもの城の青山円形劇場の客席は舞台をぐるっと取り巻く感じで
しかも舞台との距離が異常に?近く、とても素晴らしいですね。
なんといっても、ほんのすぐ目の前で俳優が演技するのだ。
今回のようにキャストが実力者揃いだと、なおさらのこと。
演技によって場が緊張したり弛緩したりする、その空気感が
実に生々しく伝わって来るので、観ている方も一気に引き込まれる。
あまりの密度に観劇後、良い意味で疲れているのに気が付くのも面白い。
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前回じっくり観ていたはずなのに、色々と新しい発見と新鮮な感動も。
やはり初演と再演、同じようで全く異なるものだなと。
前回と座席が変わっていたのも大きいかな。
見る角度によっても、印象は随分変わるものなのでしょう。
姐さんの演技はいつ見ても凄いな、という感想しか出ない自分が
もどかしいですね。

さて、肝心のブラザG、今回はかなり良かったのではないか?
演技も歌も前回よりもずっと良かった、というか、
ここ最近の舞台の中でも特に良かったと思ったぞ。
本人曰く、たまたまだろう、との事ですけどね。
姐さんのシゴキ?が効いているのかな?
あと、ピアノでの弾き語りはやはりギターでのそれよりも
ずっと安心して観ることが出来ますね。

東京公演は月曜日で終了してしまっていますけど、
金曜日から大阪でも2日間公演あるので、
お近くの方は是非とも!

終演後、楽屋にお邪魔したのだが、
姐さんとブラザGへのお土産は当然あれですよ、あれ。
モネイちゃんの新作『Electric Lady』ですよ。
姐さんからは「ゴキゲンです!ジャケ写も可愛くて最高!!」とのお言葉が。
やはり一流は一流を知るということですね!

こちらは久しぶりにアンクルGと御対面の二人。
余裕しゃくしゃくでポーズを決める姉を尻目に
ヨウタロウはこどもの城に一刻も早く戻りたくてたまらない模様。
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と思ったら、空腹だったようだ。
ご飯を食べると、すっかり落ち着いていたのであります。
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姐さんからのアンクルGからも痩せたと言われ、ご満悦だったのか?
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by zhimuqing | 2013-09-17 00:28 | Popper's Delight | Comments(0)

素晴らしい!



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横綱昇進直前の大関の相撲というのは、特別なものがある。
横綱と同格の力を持ちながら、姿勢としては「攻め」あるのみ、
これまで築きあげた自己のスタイルを誇示しつつ、
圧倒的な勢いで持って一気に頂点にかけのぼる。
俺のモネイをよりによって相撲取りに例えるとは!とお叱りを受けそうだが、
(他の人がそういうと、多分私も文句を言うと思うが)
これまで築いてきた自己のスタイルを更に研ぎ澄まし、
素晴らしい境地に辿りついた待望の新作を聴くと、
そういう連想をせずにいられないのだ。
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まずは極めて秀逸なヴォーカル・アルバムであることを強調したい。
前作の素晴らしい世界を見事に押し広げたアルバムを聴きとおすと、
聴き手の体に深い残響を残すのはモネイの素晴らしい声(とポジティブな気合)。
もともとモネイは歌が上手い人(いや、アンドロイドだな)であることは
周知の事実であり、ここで強調する必要もないが、
立ち居振る舞いを含めた圧倒的なパフォーマンスの陰に隠れて
その歌に関しては評価が後回しにされていた感も無いとも言えない。
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前作でも曲毎に発声やグルーヴへの歌の乗せ方を自在に変化させていたが、
この新作ではその歌い口、使い分けは更に広がっている。
瑞々しさを前面に出した伸びやかな歌、幻惑するように音に絡みつくグルーヴ、
蜜が滴り落ちる夢見心地の官能的な柔らかさ、凛とした力強いスクリーム、
リズムを刺激してより強調させる敏捷なフットワーク。
フレーズを不必要にこねくり回したりせず、
これ見よがしなメリスマをひけらかすこともないが、
どの歌にも筋肉質なウネリが感じられる。
本当に実力のある歌手にしか出せない歌なのだと思う。
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加えて、バックで使うコーラス等もこれまでより使い方と重ね方が
ずっと練られていて非常に興味深いし、
細かい部分まで丁寧に作り込まれている音も、
歌とモネイの思い描く世界を見事に支えていて、
その辺のバランスも実に絶妙というか、神業のように思える。

バンドの音やフレーズの躍動感も前作を超えている。
プロデュースはモネイとディープ・コットンの二人とロマン・ジアンアーサー。
演奏はネイト・ワンダーとロマン・ジアンアーサーが中心だが、
みんな大好きケリンドゥも大フューチャーされていて、これまた嬉しいところだが、
解決したはずのケリンドゥ・パーカーとケリス・パーカー・Jrの関係が
何となく少し謎になって来たような気もする。
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曲自体の出来も個人的に前作よりもこちらが好き。
アルバム前半の既発表曲やポップな歌が揃ったSuite IVも楽しいが、
スティーヴィーの影響を受けたモネイ(というか、ネイト・ワンダー?)得意の
上昇していくコード進行は連発するSuite Vの気持ち良さは格別だ。
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ベストトラックはなんでしょう?
スティーヴィーを宇宙に連れていった“Ghetto Woman”も
ローリン・ヒルをアンドロイドにした”Victory”も
ジアンアーサーのムニュムニュしたギターと多重録音されたモネイの声の
ミルフィーユが恍惚の境地に誘う”Can’t Live Without Your Love”も
聞けば聞くほど楽しくなる打ち出の小槌な”Dance Apocalyptic”も
力強くまっすぐな歌が聴き手の琴線を鷲掴みにする”Sally Ride”も
モネイの声に包みこまれる多幸感の溢れる”What An Experience”も
イントロのギターの刻みと途中のウネウネシンセが最高な
アンドロイド仲間エリカ・バドゥとの”Q.U.E.E.N.”も
ミゲルがモネイを徹底的に引き立てる”Primetime”も
殿下が王位継承権を譲ることを約束する”Givin Em What They Love ”も
忘れてはいけない2曲入っている”Electric Overture”も素晴らしい。
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でも、今日の時点では”Dorothy Dandridge Eye”かな。
エスペランサとのデュエットだが、浮遊感とグルーヴと
二人の歌の持ち味の対比が気持ち良すぎる。
仕事の前にこの曲を聴くと一日いい気分で仕事が出来るというのは
余談ですけどね。
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とまあ、そんなわけで、これからバウンシン・エレクトリック・ブーティー・コンテストに行こうと
メラニー45221とサラ8550に誘われているので、
曲毎のコメントは後日付け加えるとして、
聴き終わった後に溢れだす暖かい余韻、持続する中毒性、
今年度最高のグルーヴィーな歌と音と世界。
まずは必携のアルバムでしょう。
最後に、グッと来るクレジット最後のモネイの言葉を!

May these songs bring wings to you when you are weak
and humility when you are strong.
May the evil stumble as it flies through your world.






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by zhimuqing | 2013-09-14 00:28 | Funkentelechy | Comments(0)