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未来のお笑い芸人

先日、仕事の代休で休みを取った日に、幼稚園にムスメを迎えに行った私。
帰りの送迎バスに乗らないで良くなって時間に余裕が出来たムスメは
親友のR嬢と元気いっぱいに幼稚園の園庭で遊んでいたのです。
当然私も負けじと、持ち前のおさな心の君ではなかった、子供心を発揮して
一緒に遊んでいたのですが、R嬢が放った一言がなかなか味わい深かった。

れいパパ、面白いね。将来、お笑い芸人になれるんじゃない

不惑の年を越えた私に、将来の道を指し示していただけるとは、
まことにありがたい。
自分自身を省みると、お笑いのセンスはあまりないと思うのだが、
Robert・B・Parkerも「年ごとに変化は無限になる」と書いているように、
人間はいくつになっても可能性に満ち溢れているのだ。

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ということで、めでたくムスメは6歳。おめでとう!
未来のお笑い芸人であるパパも大変嬉しいぞ!
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by zhimuqing | 2013-01-31 11:28 | Dawn 'n' Shine | Comments(2)

ああ、シュガーフット!

ああ、シュガーフット!!!
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黒光りするヒップとは何か?を体現したアーティストであり、
ストリートのブルーズをファンクに持ち込んだ男。
過小評価され過ぎているアーティストでもある。
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スライが提示したスタイルを猥雑なブルーズで煮詰めて、
ファンク・クルーンを完成させたスタイリストでもある。
その系譜はドットソン、ゴーインズ、ブラックモンと続き、
ディアンジェロ、ジョイ、バドゥ、アンドレ3000まで引き継がれているものだ。
はっきり言って、EWFやアイズリーズよりもずっと格上。
その功績はチャカ・カーンにも比すべきレベル。
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ミュージシャンとしての技量も素晴らしい。
歪ませたギターソロも当然良いけど、
バッキングに回った時のしぶといギターワーク、これがいい!
腕利きが揃ったオハイオ・プレイヤーズの中でも、
そのカッコよさはダイアモンドのドラミングと並んで光っている。
マーキュリーでの初期4枚での素晴らしいプレイは、
あまりにタイトな為、同時代のバンドは追いつくことが出来なかったレベル。
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惜しむらくは、80年代以降、決定打が出せなかったことかな。
ネオ・ソウルやディープ・ファンクのブームの中で、
いつ復活で来てもおかしくなかったと思うのだが。
クエストラブ、サディーク、アトランタ勢、エリカ・バドゥなんかにサポートされる
シュガーフットが一回見てみたかったのだが。
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なんとも寂しいですね。
今日は一日シュガーフットを聴くことにしよう。
RIP!
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by zhimuqing | 2013-01-28 12:00 | Funkentelechy | Comments(0)

誰か、クレジット教えてください!

巷で大変評判になっているこのホゼ・ジェイムズの新作、
昨年夏ぐらいからチラホラとニュースが伝わってきてましたよね。
Youtubeなんかで紹介されていた映像(“Trouble”)もかなり良かったし、
ピノ・パラディーノをプロデューサー(と勿論ベース)に招いて、
しかもクリス・デイヴやグラスパー、アンプ・フィドラーも参加、となると、
期待しないでおく方が難しい、てなもんだ。
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で、結論から言うと、これはなかなかの力作。
CDをかけて、10秒で気に入りました。
それだけに遠投力がどれくらいあるかは、今のところ分かりませんが、
今のところ、2013年度の新作で一番気に入っています。(まだ4週間だけど)

曲毎の参加ミュージシャンのクレジットがブックレットに記載されていないのが、
なんとも不親切なのだが、そのくせレコーディングのスタジオやエンジニアは
曲毎にしっかり記載されているのが、なんとなく面白い。
(ラッセル・エルヴァードとかラッセル・エルヴァードとか)
それだけに、音の質感は素晴らしく、私の好みですね。

≪VOODOO≫のアップデート版等との世評もあるのですが、
まあ、たしかに1曲目を聴くと、誰でもそう思いますよね。
パラディーノが久しぶりに魅せる、あの独自のタイム感、
仄かに揺らめくエレピ、アタック音を絞ったホーン・セクション、
隙間を存分に活かすドラム、その間を絶妙な力の抜き差しで進む歌。
完全にあの頃のソウルクウェリアンズの音に近い音像。
撚れた空間を折り曲げるクリス・デイヴのドラミングは
あの時のクエストラブよりも新しい感覚ですけど。
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この辺の曲、はっきりいって、猛烈に私の好みですね。
ピノ・パラディーノのこのプレイをやられると、私は完全に抵抗できないのだ。
曲作りにもパラディーノが参加しているM①、M⑧、M⑩はどれも最高だし、
グラスパー作のM④も≪BLACK RADIO≫の収録曲よりも良いかもと思うほど。
(というより、あのアルバムはベースが好みでなかったのだな、やっぱり)

とはいえ、ホセ・ジェイムズ、ディアンジェロとは、立ち位置と言うか、
曲に対するヴォーカルのアプローチが違うので、
トータルで見ると、似て異なる味わいかな。
グルーヴと渾然一体になりつつ、強烈な筋力で全体の音を引っ張るDに対し、
フレージングのエッジワークや声の響きで輪郭を露わにして行く、というか。
どちらが良いとかいうのではなく。
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プリンスの影響を感じさせるM⑦なんかもそう。
Dだったら、より肉体性を強調する仕上がりにしそうなところを
ストレートにメロディーの旋律を押し出してソウルフルに迫る感じで、
こういうところが、ジャズ系の人だな、と感じさせますね。
(実はジェイムズはミネアポリス出身なんですよね。)

アルバム通して、ドラムが実に刺激的なアクセントを加えていて、
単にメローなネオ・ソウルに留めていないのが、高ポイント。
全てがクリス・デイヴではないと思うのだけど。
ああ、クレジットが無いのが残念だ。

スライのあの曲風のM③もやはり良い曲。
一緒に合わせてベースを弾くと、至福の気分に浸れる。
エミリー・キングとのデュエットもドリーミーで気持ちいいし、
モロッコの歌手Hindi Zahraとのデュエットは気が付くと
中近東の風景が広がっていて、声の持つ力に驚かされる。
この路線も是非とももう少し進めてみてほしいものだ。
(この曲もベースはパラディーノですよね?)
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ということで、期待していた以上のアルバムで満足。
一発で気に入ったアルバムは耐久性に欠けることが多いのだけど、
多分大丈夫な気がしていますね。とりあえず、連続リピート中。
来日公演もあってどうするのだ?という話なのだけど、
この音と演奏が好きな私としては、やや迷うところ。
パラディーノにクリス・デイヴだったら、絶対に行くんだけどね。
(だからクレジット、いるんだって。しつこいけど)
後悔しないためには、行っておいた方がいいのは分かっているのだけど。

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肝心のDさん、新作99%出来あがったという噂がありますが、
去年も同じような話を聴いていた気がするので、気長に待ちましょう。
それにしても、≪VOODOO≫の密室的でかつ祝祭性に富んだ音、
あれは、やっぱりあの頃のソウルクウェリアンズでないと、
出せない音だったんでしょうね。
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by zhimuqing | 2013-01-27 00:28 | Funkentelechy | Comments(2)

ライブのお知らせ

ということで、今晩も雪が降るらしいのだけど、
明日の朝が面倒にならなければいいのだが、と思う私を尻目に
ヤッター!と無邪気に楽しみにしている子供を見ると、
これは良くない、ファンクな心を忘れていると反省することしきり。

ということで、今年一発目のライブのお知らせ。

2013年2月2日(土) 新宿JAM 
【お昼の公演】JAMの昼間の情事vol.153
前売り¥1500/当日¥1800
open/start お昼頃  
出演時間は追ってご報告を14時に搭乗じゃなかった登場予定
ワンマンではないので、演奏時間は多分30分程度かな。
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もちろんバンドはVoodoo Lotusでの登場となりますが、
アメリカの秘密工場での極秘ミッションへ赴く人がいたり、
奥さんが怖くて家から出られなくなっている新婚さんがいたりで、
メンバーはマイナス1、2名の4,5名になりそうですが、
そういう水中のオーラのように輪郭が見えないところは
それなりに大事なのではないかと思ったりするのでありますね。
ファンクな衝動だったり、セクシャルな妄想だったりを
人数やメンツに関係なく小学3年生男子の心意気でぶちまける、
そういうことが出来る40代のオッサンを目指すのであります。
先日見たケムの素晴らしい演奏のことは完全に横に置いておきます。

ちなみに、このバンドのライブのお約束事になりつつある新曲の披露も
ご用意するつもりでございますが、なにぶん今日現在まだ完成しておりません。
まあ、練習をきちんとやって本番に臨めばいいのですが、
スタジオに入るとジャムセッションしてしまう体質のバンドですので、
仕方ありませんね。でも、まあいいのではないでしょうか。
ちなみにタイバンの方々は知らない方が多いので、楽しみです。

もちろん、メンバーはいつものメンツです。

Vo,Tb:ケンドリックス
G,Vo:ノブードゥー
G:プリーチャー
Key,Tb:マシーノ
Ba:マゴノシーン
Ds:LLクール・ボン


一部のメンバーは、遠隔地からの情念といいますか、オーラといいますか、
スピリチュアルな形での参加になるかとは思いますが、
その姿をステージで捉えることが出来た貴方は、
今と違う職業、例えば占い師、宗教家、詐欺師等、多方面でも稼ぐことが
可能になるかもしれませんが、その際には修行代として我々のバンドへ
お布施を忘れないようにしていただきたいものです。
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by zhimuqing | 2013-01-22 00:00 | U GOTTA FRIEND | Comments(4)

ケムは素晴らしい

ケム、涙が滲むほど、素晴らしかった。
こうやって思い返すだけで、感動が押し寄せる。
期待を高めるだけ高めて、観に行ったにもかかわらず、
それを軽く凌駕するのだから、驚くばかり。
語り草となるソウルやファンクの来日ライブというのは時折あるのだが、
今回のライブも間違いなく、語り継がれるものになることは間違いない。
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まずは、ケムは類い稀なグルーヴマスターであること。
そのうえ、実に瑞々しい声。絶妙な喉のコントロールで私の琴線を鷲掴みに。
4ピースのバンドはもちろん腕達者ではあるが、単に腕利きというのではなく、
歌手ケムとの一体感が素晴らしかったこと。
全体の音像が一塊、というより一つの生命体のような趣があった。
更に、会場の音が素晴らしく、ケムの声が織りなす微妙な綾や
楽器一つ一つの繊細な響きまで、過不足なく客席に届けてくれていた。
アリーナ・クラスでのライブが多い本国では、おそらく味わうことが出来ない、
なんとも贅沢な空間。

なんといっても、歌手としての実力が素晴らしい。
「洗練&成熟のジャジーなR&B/ソウル」という謳い文句は
その本質を全く突いていないと断言できる。
先日、シャーデーを思い起こさせると書いてしまったが、
生で見ると、これもまた全く違いますね。
自在に伸縮させるフレーズと体の動きで、グルーヴと聴き手の琴線に対して
抜群の舵取りが魅せる、それがケムの一番の見所だと思うのだ。

声のグルーヴで音を引っ張るというのはああいう状態を指すのだ。
普段から安易にグルーヴという言葉を使わないように気をつけている私ですが、
あんなの見せられると、もはやグルーヴ、NGワード・レベルですね。
アップヤミディアムはもちろん、スロウなナムバーでもそれは変わらない。
聴き手である我々は、その抜群の身のこなしと舵取りに、身を捩じらせたり、
悶絶させられたり、拳を握り締めたり、自在に操られるのでありますね。

それにしても、バンドがまたまた凄いのだ。
ケムもMCで何度も自慢するだけのことはある。
フルメンバー(10人以上)ではなく、コーラスも来ていないのだが、
ドラム、ベース、ギター、キーボードの4人だけで、柔軟性に満ちた音で包み込む。
フィリー出身のギターのランディ・ボウランド以外は皆デトロイト産。
あれほど完成された音を聴くチャンスはなかなか無いもんだ。
ステージ上の5人から、いい音がバシバシ出て来るので、
どこを見たら良いか、分からなく私。
目を閉じるという方法もあるが、流石に勿体ないので辞めました。
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さあ、呆然としてポカンと口を開けている私を探してみよう!?

あれだけのライブを出来るシンガーが今どれだけいるか分からないが、
真っ当なミュージシャン・シップ、まっすぐで前向きな姿勢、
If you believe, you can make itを等身大に伝えるメッセージを含め、
フランキー・ビヴァリー&メイズ並み、というより
バンド全体としてメイズの継承者、21世紀のメイズというのが正確か。

この素晴らしい音楽が日本でももっと広く届いて欲しいものだが、
メイズもルーサーもリバートも一部の間でしか聴かれていなかったし、
なかなか難しいのかな。国内盤も出ていないし。
開演前にはディアンジェロやマックスウェルがかかっていたけど、
まったくヒケをとらない、このグルーヴ。
ヒップホップ濃度が薄いために、多くのファンク好きに届かないとしたら、
それは、なかなか不幸なことだ。
それを考えると、アルバム≪Intimacy≫が初登場2位になるアメリカは凄い。
耳が肥えているとも言えるし、エンタメの底力を感じさせるとも言えますね。
やはり一度、向こうのおばちゃん達に混じって観てみたいものである。

バンドのメンバーについても、やはり触れない訳にはいかない。
シャーデーとは違うと先に書いたが、シャーデーとシャーデー・アデュのように、
ケムという単語も、一人のシンガーを差すと同時にバンドでのことでもあると、
私は思っていますからね。

個人的には、キーボードのブライアン・オニールが興味深かった。
オシャレなスーツ姿が決まっていたが、顔がロノブ兄さんに激似。
相似形と言ってもいいでのはないか?終演後、間近で話をしたので間違いない。
ソロを取る時もそうだがバッキングでも、メロウではあるけど、
キレ味を強調する時とあえてモヤモヤさせてみせる対比が面白かった。

ギターのランディ・ボウランドはやはり凄いね。
ジル・スコットやジェラルド・リヴァートのバンマスにして、
オージェイズやグラディス・ナイト、パティ・ラベルのバンドメンバー。
個人的にはアル・グリーンの大傑作≪Lay it down≫での仕事がお気に入りです。
アーバンなソウルでのカッティングとは?を体現してました。
オクターブ奏法も良かったが、オートワウを使ったソロが完全に好み。
ちなみにこのボウランドだけ、2枚目に参加していないですね。

ベースのアル・ターナーはアルバム通りの正確無比なプレイだが、
必要最小限の音数に留めて、全体の音に対しての目配りを忘れないのだが、
バンドの音のノリの中心にいるという、ベーシストとして理想の境地。
バンマスという立場もあるからか、ケムの声の変化に一番の反応を示すが、
ケムとは10年来の付き合いがあることもあるのだろう。
全く凄いベースでしたと伝えると、そうそう私のCD、そこで売っているから
是非ともチェックしてくれと重ねてアピールされるも、
持ち合わせが限られていたので、買いませんでした。スミマセン。

基本的にドラマーが一番気になるというか、ドラム萌え?の私だが、
ロン・オーティスははっきり言って最高で完璧でしょう。
はっきり言って、ケムの音楽はライブの方が凄いと思うが、
その凄味の部分はもちろんケムの歌ぢからによるものが大きいが、
オーティスのドラムに追っている部分も結構多いのでは?
大きくてガシっとしているが、柔らかいノリ。マーヴェラス!

また是非見たいので、早く日本に戻ってきてくれと伝えると、
私とアルは日曜と月曜もライブやっているよ、と言うので、
すわ、こっそりとどこかでライブやるのかと色めき立ったのだが、
なんと、ケムの後に来るアール・クルーのライブに参加するとの事。
驚いたことに、アール・クルーのバンドのキーボードは
80年代のPファンクを支えたデイヴィッド・スプラドリー!!
スプラッドリーにオーティスとターナーの組み合わせ、
非常に気にはなるのだが!どうしよう。

終演後はサイン会も開催されたので、当然のベシでサインを貰ったのだが、
並んでいる人の少ないこと。なんと勿体ない事。
ちなみに写真はNGだったのだが、サイン会の風景を収めようとしていた、
ソウルサーチャーがスタッフに注意されていました、はい。
私は、もちろん2枚目と3枚目にサインを貰ったのだが、
もちろんメンバー4人にもサインをきっちり頂いたのだが、
完全に乾く前にブックレットを閉じたようで、ボウランドとオニール両氏の
サインが一部張り付いてしまうという、痛恨のミスを。
ああ、詰めの何と甘いことか。
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すまん、1枚目とクリスマスアルバムはまだ入手していないのだ。
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2枚目にはボウランドさんは参加していないので、バックの3人だけ。
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3枚目はボウランドさんにもサインして貰ったのだが、
張り付いてしもうたがな。
不幸中の幸いは早い段階で気付いたこと。

ということで、早い段階での再来日を熱望していますが、
ケム本人によると、帰ってからデトロイトで新作の製作に入るとの事で、
今度来るのはいつになるのかな?
またブルーノートでやってほしいんだけどねぇ。

1. Golden Days
2. Brother Man
3. True Love
4. I’m Missing Your Love
5. Why Should You Stay
6. Share My Life
7. Find Your Way (Back In My Life)
8. Can’t Stop Loving You
9. Inside
10. Love Calls
11. Matter Of Time
12. Merry Christmas Baby
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by zhimuqing | 2013-01-20 00:28 | Funkentelechy | Comments(2)

あまりにも素晴らしい

あまりにも素晴らしかったKEM、
興奮して寝付けないけど、文章も書けないので、
また明日にでも。
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by zhimuqing | 2013-01-19 02:36 | Funkentelechy | Comments(5)

65年の165曲から26曲を選んでみる

麗しきモータウンの世界。
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前回(1966年)に引き続き、1965年の全シングル165曲の中から、
個人的な好みの曲をCD1枚分に選び取ってみよう、と試みなのだが、
この年代のモータウンの楽曲は文句なしに素晴らしいものが多すぎる。
そのうえ、65年に発表した楽曲は66年の126曲よりも40曲も多い165曲!
(シングルのミックス違いもあるけど)
選ぶ方も、これは気合が張るというものだ!

前回同様、これもいい、あれもいいと選んでいるうちに、
あっという間に50曲ぐらいになってしまったので、
そこから74分に収まるように削っていったのだが、
これがなかなか大変でした。(=楽しめました。)
私の好みや趣味が全開となった、珠玉中の珠玉26曲。
前回同様、発売順です。


1. Jr. Walker And The All Stars:Shotgun
2. Martha & The Vandellas:Nowhere To Run
3. Marvin Gaye:I'll Be Doggone
4. The Miracles:Ooo Baby Baby
5. The Temptations:It's Growing
6. The Supremes:Back In My Arms Again
7. The Four Tops:I Can't Help Myself (Sugar Pie, Honey Bunch)
8. The Marvelettes:I'll Keep Holding On
9. The Vows:Tell Me
10. Marv Johnson:I'm Not A Plaything

11. The Temptations:Since I Lost My Baby
12. Spinners:I'll Always Love You
13. The Contours:First I Look At The Purse
14. The Miracles:The Tracks Of My Tears
15. The Four Tops:It's The Same Old Song
16. Martha Reeves & The Vandellas:You've Been In Love Too Long
17. Marvin Gaye:Ain't That Peculiar
18. The Miracles:My Girl Has Gone
19. The Temptations:My Baby
20. The Temptations:Don't Look Back

21. Stevie Wonder:Uptight (Everything's Alright)
22. The Velvelettes:A Bird In The Hand (Is Worth Two In The Bush)
23. Earl Van Dyke & The Soul Brothers:The Flick (Part 2)
24. The Miracles:Going To A Go-Go
25. The Miracles:Choosey Beggar
26. The Elgins:Put Yourself In My Place



ハイ、はっきり言って、個人的な趣味丸出し。ミラクルズが5曲、テムプスが4曲。
それら9曲以外にも、スモーキーが作曲で絡んでいるのが他に4曲。
マーヴィンの2曲とスピナーズ、コントゥアーズ。
一方でH=D=Hが5曲だけ、という結果は、ちょっと偏りすぎな感じもあるかも。

これじゃあ、ほぼ『厳選スモーキー・ロビンソンの仕事』なのだが、仕方ありませんね。
この時期のモータウンを聴けば聴くほど、スモーキーが如何に偉大であったか、
思い知らされるわけですしね。
メロディー、コード進行、歌詞、全てパーフェクト。
ボブ・ディランが、スモーキーをアメリカ最高の詩人だと評したのは有名だが、
それでもまだ過小評価なんじゃない?と、ここで強く主張しておきたい。
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それにしても、ここでのスモーキーの切れ味はどうだ!
スローにアップにミディアムに、まさに完璧としか言いようがない。
自身のミラクルズだけでなく、テムプスでも、マーヴィンでも、
代表曲となる曲を1年間の間にこれだけ送り出しているのだから、
まったく恐ろしくなるほどの才能の輝きだ。
共作が多いことも関係しているのかもしれないですね。
ちなみに、この中ではミラクルズの同僚であるピート・ムーアが最多(9曲!)。

しかも、ソウルフルな度合いでいうと、テムプスもマーヴィンも、
この時期が最高に輝いていた時代。
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⑤と⑪でのラフィンの完全無欠なリードを支える至高のコーラス。
これ以上もこれ以下もありえない美しさ。
コーラスグループの本当の意味での最高峰!
ソウルという音楽のもっとも美しい瞬間の一つであるといえましょう。
マーヴィンの若さではちきれそうな勢いにも、完全にノックアウト。
ため息しか出ません。
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H=D=Hは流石にこの年のスモーキーに比べると分が悪いが、
フォートップスやシュープリームス、ヴァンデラスの曲は
それぞれの代表曲であるだけでなく、H=D=Hの名刺代わりの曲でもある。
いずれも推進力に溢れた、いつ聴いても胸が高鳴るような曲。
リーヴァイの男臭さ、おっと、失礼、男気溢れるトップスも最高だが、
マーサ・リーヴスのキメの1曲<Nowhere To Run>かな、やっぱり。

それにしても、この時期のファンク・ブラザーズの演奏も凄すぎる。
ポピュラーミュージック全歴史の中でも屈指のバンドですよね。
ヴァン・ダイクの最高にヒップなピアノとオルガン。
空間を支配するジェマーソンは言うまでもない。
地面からボフっと一気に100mぐらい浮き上がるドラムの凄さ。
もちろんタンバリンはたんまりと満遍なく、随所に忍び寄ってくるコンガもいい!
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この年、ファンク・ブラザーズはシングルを3枚発表しているが、
カラオケ的なものが多く、やや勿体無い感じもする中、
ファンクネスが光る<The Flick>が圧倒的にカッコイイ。
特に最高なのは、ジャマーソンが自在に動き回るpart2のほう。
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タイトルの由来となったジェマーソンの人差し指が猛烈なファンクネスを撒き散らす。
こういう演奏がもっと聴きたい方は、昨年出たヴァン・ダイクの2枚組を
是非とも購入することをお勧めしたい。
悶絶すること間違いなし。私も毎日聴いて、ため息ついています。
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ということで、もうちょっと万遍なく様々な歌手をチョイスしたかったのだが、
なにせ大御所の名曲がテンコ盛りの65年なので、それは無理な注文というものだ。
さあ、次は64年を攻めてみるか、それとも67年かな?
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by zhimuqing | 2013-01-16 21:28 | Funkentelechy | Comments(0)

抑制が聴いた運転と歌唱

雨が降って散歩に出かけられず、機嫌が悪いヨウタロウをなだめようと、父子3人でドライブに出かけたのだが、途中から大雪となり、松戸(ほぼ鎌ヶ谷)から家まで帰ろうとしたのだが、大渋滞。4時間近く、雪のなかをドライブする羽目に。

夏タイヤで走るとは言語道断!とボンさんから説教されそうだが、途中から雪になったんですもの、仕方ありませんね。渋滞を避けて小道に入ったところの坂で一瞬タイヤが空回りして、大変焦ったりというシーンもありつつ、なんとか無事に家まで辿りつけて一安心。
とはいえ、家の駐車場の前で立ち往生してしまい、臨時の来客用の駐車スペースにやむなく駐車。家に帰ると、どっと疲れが。知らず知らずのうちに緊張していたのですな。

それにしても、あれよあれよという間に雪が積もって来て、南国の温室育ちの私は、やはり引き返すという判断が遅くなったのは間違いないですね。子供の頃、父から「大人になって何をやってもいいが、冬山にだけは登らないでくれ」と言われていたのを久しぶりに思い出したのですが、まあ、あれですね、私は冬山に登って遭難して救助隊にご迷惑をおかけするタイプなのだろうなと自己分析する今日のお昼下がりなのでした。敷地内の植え込みの大きな枝が雪の重みで折れていたのだが、明日起きると車の上に枝が落ちていないことを願うばかり。

さて、そういう渋滞の中、抑制を聴かせた運転を心掛けながら、車中でずっと聴いていたのは、今週末に見に行く予定(だが、まだ予約していないのだが)のKEMの3枚目。ケムだと思うのだが、もしかするとケンなのかもしれないと思いつつ、やはりケム表記で良かろうと思っているのだが、やはり聴き込めば聴き込むほど素晴らしい歌手だなあ、と改めて実感しているのでありますね。
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ひたすら柔らかく心地よい聴き心地ゆえ、ついつい聞き流してしまうケムの音楽なので、本国でもスムーズジャズとかアダルト・コンテムポラリーのチャートの上位を占める訳ですが、よくよく聴いてみるとそんなヤワなものではなく、これは黒い抑制美だ、これは相当な黒さだぞ、と。これ見よがしな派手なこぶし回しや大声自慢を見せず、丁寧に歌いこまれる歌とそれに合わせる最小限に切り詰められた演奏。ヤワに聞こえるけど実は漆黒である音楽は、これまでメンバーを固定している(ギターは変わっているが)事を含め、スタイルはかなり違うものの、個人的にはシャーデーを聴いて感じるものに近いものがありますね。
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とはいえ、歌手としてのケム、その歌唱能力の高さは、シャーデー・アデュと決定的に違う。例えば歌詞と合わせてその歌を聴いていると、その巧みな節回しぶりと物凄いリズム感に驚嘆させられる。声のレンジの広さ、発声のバリエーションの多さ、コントロールの巧みさは、やはりタダものでない。シャーデーが限られた素質を磨きぬいた上に、あの個性と抑制力を獲得したことを考えると、歌手としての能力に溢れるケムが既にその領域に到達していることはなかなか興味深い。
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逆に、シャーデー・アデュの持つ物凄い色香には欠けていると思うが、これは私がケムと同性であるためなのかどうかは、私には判断つきかねる。が、黒い抑制美の先達にして至高の達人であるアル・グリーンが色香(と危うさ)に満ち溢れていることを考えると、その辺はまだ研鑽の余地が残されているのかもしれない。それもケムの個性であるとも言えるかもしれないが。あるいは、その辺は生の場では全く違うものであるのかもしれないけど。

ということで、こうやって書いていくうちにも盛り上がってくるケムの初来日。バックメンバーもドラムがロン・オーティス、ベイスがアル・ターナー、ギターはランディ・ボウランドといつもの面々。週末のブルーノートが楽しみだ!
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ドラマ[HEROS]に出て来るハイチ人に似ているところは個人的に高ポイント。加えてモータウンというのもいい。あの絶妙なリズム感のスキャットが多めに聴けると嬉しいのだが。
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by zhimuqing | 2013-01-15 00:28 | Funkentelechy | Comments(0)

第3弾、第4弾!

やるなあ、ワーナー・ミュージック!

昨年の後半に話題になったアトランティック創立65周年を記念した
「ATLANTIC R&B BEST COLLECTION 1000」シリーズ。
第1弾、2弾の50枚ずつの計100枚で打ち切りかと思いきや、
なんと第3弾、第4弾もやる!とのことで、
このCDが売れない時代に、このアティテュード!
実に素晴らしい!

今回もあくまでも限定生産のようだが、
売り切りごめんの他社の再発シリーズとは違って
売れているものは再プレスしているようだし、
良い音楽をきちんと伝えたいという情熱(全部1000円)に加え、
在庫を恐れない(ようにみえる)姿勢は本当に評価できると思うのだ。

今回ラインアップされている100枚のチョイスも素晴らしい。
アリサ等の、ドのつく定番・名盤をきちんと選びつつ、
マニア向けのレア盤がいろいろ取り揃えてあるのだけど、
レア盤も単にレアなだけでなく、内容もしっかりしたものを
選んでいるところがとても好印象!

ということで、今回の目玉はなんと言っても、
サム・ディーズの≪The Show Must Go On≫。
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昨年海外でリイッシューされているので、破壊力はやや落ちるが、
それでも目玉の一つでしょう。 購入決定。

個人的な嬉しいのは以下のブツかな。

・The Temptations ≪The Bare Back≫ 1978年
・Black Heat ≪Black Heat≫ 72年
・Black Heat ≪Keep On Runnin’≫ 75年
・Faze-O ≪Riding High≫ 77年
・Faze-O ≪Good Thang≫ 78年
・Faze-O ≪Breakin’ The Funk≫ 79年

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テムプスの78年作はリードがルイス・プライス時代の2枚のうちの1枚。
もう1枚の方は数年前にリイッシューされていたので、これは嬉しいな。
レコ屋で手に取ったことはあるけど、中身は聴いたことがない。
裏ジャケのセクシーなオヤヂ達が麗しい1枚、もちろん世界初CD化。
ルイス・プライスは今いずこ?
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デビュー作が第2弾に含まれていたブラック・ヒートは
2枚目と3枚目が出る事に。
1枚目の出来がとても良かったので、値段がやや高めの2枚目を
購入しようか、迷っていたところだった私。
危ないところでした。これも当然の助動詞「べし」か?

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数年前にアメリカだったかで再発されたフェイズOは
買いそびれたまま、入手困難になっていたので、とても嬉しい。
今度こそ、あるうちに買っとかないかんね。
3枚目は多分初CD化ですね。

アトランティックなので、シグマ・スタジオ、フィリーものも多いけど、
個人的にはカッチリしすぎているので、フィリーものは得意ではないので、
その辺は優先順位を低くするとして、その他、私の興味を惹くのは、
ジャズファンク系のオスカー・ブラウンの3枚とか、
良く知らない(私にとって正体不明の)ラスプーチンズ・スタッシュかな。
メルヴィン・ヴァン・ピープルズのアルバムも良さそうだし、
元テムプスのデイモン・ハリスのグループ、インパクトも気になる。
あとは、CLブラストとかジョン・エドワーズとかのサザン~ディープ系。
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なぜラス・プーチンなのか?という点を含め、大いに気になる。
ジャケも「いい顔」揃いだし。

うーん、ふんだんに使えるお金と時間があればいいのだが。
あとはあれですね、アリサ・フランクリンのアトランティック後期録音、
難しいのは十分承知だが、ここをなんとか突破してほしいなぁ。
是非とも第5弾、第6弾でお願いしたい!!
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by zhimuqing | 2013-01-11 19:28 | Funkentelechy | Comments(0)

場内が金縛りになった瞬間を思い出す

エル・ヴァーナーちゃんのライブ、観に行こうかどうか、
迷っていたのですが、迷っているうちに終了していることが判明。
となると、俄然観に行っておけば良かったとなるのが、
我ながら器が小さいと感じてしまう今日この頃、
それはさておき、新年も明けたこの時期から3月にかけての
ソウルやファンク系の来日ラッシュは物凄いものがありますね。
しかも青山とか六本木とか、お高い価格設定が多い場所が多い。
日本は景気が悪い悪いというが、私を中心とした半径5mだけの現象なのか?
最近は円高なんで、呼びやすいという背景はあるのかもしれない。
その割には、価格設定があまり変わっていないような気もしますけどね。

ブッキングでは、六本木が大きくリード。
ブルーノートの方が好きな私としてはやや不本意だが、
R&B、ソウル関係のブッキングでは弱いかな。
1月から3月でも目立つのは、RHファクターとケムだけだし。
とはいえ、RHファクターには元ジャネイのルネーも来るし、
なんといっても、ケムが来るのが大きい!
緻密なヴォーカルは多分ライブではエモーショナル大爆発になるはず。
これは行っておいた方が良さそうだ。
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やや宇宙人っぽい雰囲気が逆にソウルフルだ!

六本木の方はざっと見ただけでも、かなり濃厚。
エル・ヴァーナー、ザップ、グラスパー、ミーターズ・エクスペリエンス、
メイシオ、アレクサンダー・オニール、ホセ・ジェイムズにクリントン。

毎年のように来ているザップ、たしか前回はシャーリー・マードックと
ボビー・グローヴァー!が一緒に来ていたと思うのだが、
今回は単独なので、やはりパスかな。
ロバート・グラスパーはレイラ・ハザウェイが同行ということだが、
もう一つ弱いか?ビラルだったら心動いたかも。
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ビラルの新作ももうすぐ!今年最初の期待作!

ミーターズ・エクスペリエンスはノセンテリしかいないけど、
スタントン・ムーアにバーニー・ウォーレルとフレッド・ウェズリー。
結構心が動かされる感じ。
メイシオ・パーカーと一緒に来るスキート・カーティスも一緒だったら、
確実に決定だったのだが、とりあえず保留か?
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というより、オリジナルのミーターズ再結成を!
世界中で同じ意見の人がたくさんいるはず。

クリントンはメンバー次第なのだが、今のバンドにはぐっと来ないのも
正直な感想かな。
お布施としていくべきなのかもしれないけど、金銭面で余裕がなさ過ぎるか?
3月に来るシーナ・イーストンは本人には全く興味はないが、
バックボーカルで来る元スウィッチのフィリップ・イングラムは観たいかも。
ジェイムズ・イングラムの弟、兄弟そろっての大実力派シンガー。
数年前、イーストンが体調不良で休んだ時に、イングラムをメインに立てて
代行ライブをやったそうだが、それを後日知った時にはもう、
涙を飲みつつ、臍を噛みつつ、爪に火をともしつつ、あっ爪はは違うか。
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歌の実力は互角だと思うけど、お兄さんの方が男前だな。

問題はあれですね、アレクサンダー・オニール、というより、そのゲスト。
シェレールと一緒に来るのも良いのだけど、
加えてアンジェラ・ウィンブッシュ!
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これは随分前の写真ではあるが。

どうでもいいですが、私がこれまでの人生で見た中で一番綺麗な女性は、
モンテゴベイに向かうエア・ジャマイカの客室乗務員3人だが、
ステージで観た歌手ではダントツでアンジェラ・ウィンブッシュなのですね。
(ちなみに日本人だったら、戸田さんの舞台を見ていた江角マキコかな?)
略奪婚していたアイズリーズ(別れたらしい)のライブに同行し、
1曲だけ出て来て一節だけ歌ったのだが、その容姿と歌声のあまりの美しさに、
ロンマクと私はもちろんのこと、会場全体が金縛りにあった、あの瞬間を
今でも思い出す、というか、あのライブの思い出はあれしかないぐらい。
(アーニーのピックとタオルをゲットした覚えもあるが)
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シーナ・イーストンとの2ショット。

あれから月日が経つのだけど、意志の強そうなアンジェラは
声はもちろんのこと、美貌もキープしているはず。ああ、見たいなぁ。
ただ、アレックスのライブでゲストだけで出てくるってのがね、
悩ましいところなんですよね。
アレックス、もちろん悪いはずもないけど、
どうせだったら、単独で観たいのですけどね。
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by zhimuqing | 2013-01-09 19:28 | Funkentelechy | Comments(0)