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ツイッターまとめ

あまりにも色々信じがたいことが起きるので、
備忘録としてツイートしておいた文書のまとめ。
主に東京新聞の記事より


東北電元副社長「技術者は法律より結果責任」法律は尊重する。
だが、技術者には法令に定める基準や指針を超えて、結果責任が問われるんだ。

東電随意契約 子会社100%、関連会社86% 
割高な取引が電気料金に跳ね返る。
政府、取引額1割削減可能。都、3割削減を目標にすべき。

MOX燃料価格、ウランの5倍

三陸の漁師
「明治、昭和に続いて3回目だから、40年に1回なんだ。
チリ地震も入れたら、30年に一度、大津波が来ているんだよ。」

核のごみ増殖、保管余力3割。行き場なく建屋内に。プールに仮置きも。

アーニー・ガンダーセン
溶融した核燃料を取り出そうにも、そのための技術がまだ存在しないという現実。


原子炉建屋地下に1日あたり500トンの地下水が流入し、汚染水と混ざっている。
当初計画では、10万トンの汚染水処理したら完了の予定だったが、
25万トン超を処理したのに、汚染水はほとんど減少していない。

東京電力:(技術者は)数年で足りなくなることはないし、将来的にも心配していない
ベテラン作業員:今も技術者は足りていない。わざわざ被ばくの心配のある仕事をしなくても、
仕事があるから人は集まらない

内閣審議官下村健一
専門家は何を聞いても、ふにゃふにゃしか言わない。
菅さんから目をそらす。そんな中で唯一、明言していたのが、
『爆発は起きません』だったんです。

続き)専門家の人達は(中略)「はい」って返事はするけど、固まって動かない。
仕方ないから僕が近くに行って、「あなたの持ってる携帯電話を左手に持って、
右手でボタンを押して相手の人にかけてください」と言うと、動き出した。

斑目委員長:低い安全基準を事業者が提案し、規制当局がのんでしまう。
国がお墨付きを与えたから安全だとなり。
事業者が安全性を向上させる努力をしなくなる。
→ よくもまあ平然と

吉岡斉:原子力規制庁の中核が従来の原子力専門家であってはいけない。
これまで役人の敷いたレールの上で改善意見を述べるだけだったので、
新しい安全基準の原案を書き下ろし、その妥当性を自ら検証した経験が無い。

続き)科学者や技術者の責任という以前に、能力がないんです。
たとえあっても、発揮する機会が無いので錆びついてしまう。

続き)1995年の「もんじゅ」のナトリウム漏れ事故は温度計が折れるという
ごく初歩的な設計ミスで起きた。ミスをチェックできる技術者がいなかった。

いわき市漁業協同組合長 矢吹正一:
国は「漁業を再開しろ。損が出たら保障してやる」という。そうじゃないだろう。
「常磐物」といわれるこの辺の魚に自信を持っていた。
「この魚は数字がいいから売る、泥の中にいるから駄目」なんて出来ない。

下請け企業 大谷清英:二十年以上、第二原発で働いていました。
原発の大事故は「あるかもしれない」と思いつつ「来ないでほしい」と願っていた。
自宅には帰りたい。でも生きてる間は難しいでしょう。
あんなに超ウラン元素がウヨウヨしているところでは暮らせないから。

保安院が検討中の30項目からなる対策案。
ベント設備の改善や電気設備の分散・多様化が盛り込まれているが、
その内容は決まっていない。その上、国内の原発では30項目をほとんどクリア出来ていない。

双葉町長:放射性物質をまき散らしたのは誰か。
責任の所在を明確にしないまま、施設を作ろうとするのはおかしい。

東電が打ち出したマスクの軽装化。
放射性ヨウ素の不検出を作業員の負担軽減が狙いとするが、
メーカーの話では薄いフィルターは厚手に比べ価格は3分の一だが、
呼吸は若干楽になる程度。

続き)フクシマ作業員:仕事失うのが怖くて言えない」薄いフィルター導入に関して。
マスクは選択できる建前だが、「厚手のフィルターの利用は申請制、
会社名や作業内容、名前を書かなければならない。
防塵マスクでは不安だとは強く言えない。

練馬市の銭湯絵師:
子供達が描く牛は泣いていた。『じいちゃんは牛を飼っていたよ』とか言うの。
胸が傷んだよ。子供にこんな思いをさせていいのかって」
川俣町の小学校の児童との交流の中で。

全国の中小企業や団体の経営者らが脱原発を掲げ、
「エネルギーから経済を考える経営者ネットワーク会議」を立ち上げ。
単に脱原発を唱えるだけでなく、「原発が無くても経済が回る」ことを地域の実践で証明していく。

原子力委「核燃料 根拠なき15%再生」での説明に誤りを認める。
訂正後の作り方でいけば、千㌔の使用済み核燃料のうち再生に使うのは
十㌔のプルトニウムだけだから、再生率は1%になる。

大飯原発は半島の先端にある。
僅かに海側に面した東側以外は険しい山に囲まれたすり鉢のような敷地に4基の原発が密集。
原発に通じる道は1本しかない。
「自衛隊や作業員が二次災害を起こさずに活動出来るスペースはあるのか」という問いに、
「課題が無い訳ではない」と柳沢副大臣。

東電の主要取引金融機関は電気料金の値上げや原発再稼働を条件に
一兆円の追加支援策をまとめているが、東電は実質的に破綻しており、
本来銀行は債権放棄に応じるのが筋であるはず。
国民に不安と値上げが押し付けられるのは筋ではない。
貸し手責任の追及が必要。

池内了:多額の研究費や寄付金を貰っている研究者はおしなべて
「研究費や寄付金を貰っていても、それに影響されず、公正な判断をしている」というが、
果たしてそうか?
貰ったことに感じる重荷を返したいと考えるはず。
年賀状を送らなかった人から年賀状が届いた時ですら、
慌てて返事を出すではないか?

続き)金銭を貰った方は、あまりに見え透いて業界の肩は持てないが、
官僚の作文の細かなことにこだわり、大筋ではそれを尊重することになる。
業界はそのメリットを知っているからこそ献金するのだ。
学者の目線は業界の方を向いており、
偏った判断によって大きな影響を受ける市民に向けられていない。

06年、原発事故に備えた防災重点区域の拡大を検討していた原子力安全委員会で、
保安院室長広瀬研吉「寝た子を起こすな」と強い口調で検討中止を求める。
「あの時導入できていれば今回の事故でもっとスムーズに住民の避難が出来ただろう」と
日本原子力研究開発機構センター長。

「ICRPは原子力産業の影響を受けてきた団体。基準値自体が非常に危ない」
岐阜環境医学研究所の松井英介所長。
「低線量被曝の研究は米原子力委員会によって闇に葬られた。
いまだにICRPの低線量被曝の影響評価が広島・長崎のデータに基づくのもそのため」

矢ヶ崎克馬琉球大名誉教授「ICRPは二つの歴史的な罪を犯している」。
一つは公益の為には犠牲も伴わないという功利主義の考えを展開。
設立時は健康を守るためだったのが間もなく原発と核戦略を進める米国権力筋の論理が浸透。
もう一つは「内部被曝の研究を阻んだ」。

続き)ICRPは100㍉シーベルト以下のデータが無いとするが、
低線量被曝のデータを公的記録を排除して、内部被曝の犠牲者を隠してきた。
その勧告とは平常時は原発の運転を妨げない限度値を設定し、
事故時には各国政府や電力会社の責任を軽くするためのもので、命や健康を第一に考えていない。

東電は企業向け電気料金を来月1日から値上げすることを発表しているが、
利用者が値上げを了承しないと伝えれば、
現在の契約期間内は現行料金が適用される事が分かった。
この事を東電は周知しておらず、契約者の「断る」という選択を隠していた。
東電の体質は事故後も変わっていない。

続き)河野太郎「“だまし打ち”ともいえる値上げの進め方には、
独占企業のおごりがみえる。
電力の自由化と言いつつ、結局は東電が自分たちのやり口を『自由化』したいだけだ」。

大阪府市統合本部は関西電力の全ての原発を可能な限り速やかに廃止し、
発送電分離に向け、送電部門を別会社にすることを
柱とした株主提案の骨子を発表した。
役員と従業員の削減も求める。

保安院、フクイチの保安検査で循環冷却システムの保全計画の未整備等、
8件の保安規定違反があったとして、東電に厳重注意。
第一原発では、昨年12月末から2月にかけて凍結による水漏れのトラブルが続発している。
保安院「保全計画を立て、設備の点検を実施していればトラブルは減らせたと思う」

もんじゅ独法不透明支出。
自民党中心の議員所属団体に5年で1200万円。
核燃料サイクル事業の推進への政治力に期待。

福井県の原子力行政に助言する「県原子力安全専門委員会」の有識者の委員12人のうち5人が、
06~10年度に関西電力関連団体から研究助成費名目で計1490万円を寄付されていた。
西本和俊(阪大)、三島嘉一郎(元京大)、山本章夫(名大)、泉佳伸(福井大)、飯野俊行(福井大)

福島・大熊町長、福井で講演。
政治判断で再稼働するべきではなく、政治の姿勢は拙速という感じがする。
(運転開始からの40年間)大きな事故は起きないと過信していた。
色々な形で福島の事故が検証されているが、まだ結論は出ていない。

石井彰「エネルギー論争の盲点」:
かつて日本がサハリンの天然ガス田に投資しパイプライン敷設を計画した時、
電力業界が様々な理由をつけて、この絶好のチャンスを葬り去ってしまった。

東海第二原発の今後をめぐり、今月茨城県内各市町の議会が相次いで意思表示。
多くは廃炉を要求。原電は6月に核燃料配備のスケジュールを示す予定だが、
議会の反対網は広がっている。

重大事故発生時に、放射性物質の圧力を下げるベントを迫られた際、
放射性物質の排出を最小限にとどめるためのフィルターが、
国内のどの原発でも設置されていないことが27日判明した。
世界の「常識」に備えなし。作業員の安全対策も進まず。

福島2号機、水位僅か60㌢。冷却のため毎日9トン近い水を注入しているが、
ほぼ全量が漏れ出していることとなる。

小出祐章助教:
(ストレステスト等の一連の流れは)原発は絶対安全で事故は起こさないと
お墨付きを与えてきた人間たちが、同じやり方で「安全です」と言っている状態。
福島原発事故は収束せず、膨大な被害が現在も進行しているのに。

続き)もともと想定内の事柄に対して、安全だと言っているだけで、全く意味が無い。
彼らは全員”犯罪者”。
本来なら刑務所に入れないといけない。
再稼働だけでなく、原子力発電の全てをやめるべき状況なのに、
どうしてこんなことが許されるのか?

安富歩東大教授:
”素人”である政治家に判断を任せることは間違いではない。
自分の研究分野だけに精通している専門家が、正しい判断を下せる保証も無いから。
ただし、同じ素人である国民の多くが再稼働に疑問を抱いている。
ならば国民つまり素人の代表である政治家の判断内容は自ずと明らかであるはず。

福島原発事故の原因については、国会の事故調査委員会が6月に報告書をまとめる。
原因が分からないのに、そもそも安全評価や対策が出来ようはずもない。

遠藤勝也・富岡町長:
原因が分かっていない段階で、再稼働を言いだすのは理解に苦しむ。
また同じことが繰り返される。
同町は全住民が町外に避難を強いられた。帰還のめどは立っていない。

河野太郎:
国会議員の大多数は、「再稼働ちょっと待て」だとみているが、反対の声は小さい。
自民党にも民主党にも、電力利権に絡んでいる議員が党の上層部にいるため、
再稼働を急がないという意見が迎えこまれている。

鎌田慧:
このまま原発が止まったにせよ、プールの中にある使用済み核燃料は
膨大な死の灰を抱え続ける。その処分方法は未解決である。
野田首相。再稼働の為、先頭に立つと仰いますが、まるでヒロシマの後の首相のようだ。
国民を玉砕戦に引き込むつもりですか?

続き)国民の8割が嫌だというのに、先頭で向かってくるのは独裁者のやることです。
若き日のように、駅頭に立って民の声を聞いてみたらいかがですか?
→ 私が通勤前に卵をぶつけてやる。

小出祐章:
原子力の恩恵を受けてきた私たちの世代は、核のゴミに対して責任を負っている。
だとするならば、核のゴミをこれ以上増やさないよう、全ての原子力をやめることが、
私たちの世代に出来る最低限のことだと思う。

続き)私たちが生み出した放射性廃物を無毒化する研究は、
まず私たちの責任において進めなければならないが、
私たちの世代ではおそらく到達できないであろう。
そうなると、私たちの世代がつくりだした負の遺産の清算を、未来に託さなければならない。
本当につらい。

事故直後の福島の高校生:
いっそのこと原発なんて全部爆発しちまえばいいんだ!
だってさあ、先生福島氏ってこんなに放射能が高いのに
避難区域にならないっていうのがおかしべした(だろう)。

続き)これって福島とか郡山を避難区域にしたら、新幹線を止めなくちゃなんねえって、
高速を止めなくちゃなんねえって、要するに経済が回らなくなるから避難させねえってことだべ。
つまり俺たちは経済活動の犠牲になってみごろしにされてるってことだべした(だろう)。

福島2号機の格納容器内72900ミリシーベルト。
この値の場所に6分ほどいるだけで、人間は100%死亡する。
メルトダウンした核燃料が原子炉を壊し格納容器にまで溶け落ちていることが
高線量の原因。ロボットでも長時間の作業は難しく、廃炉に向けて更なる対策が必要。

「格納容器、壊れない」原子力安全委員会、震災の半年前に。
「日本ではチェルノブイリのような、ホットスポットが出来るような事故はあり得ない」
従来の防災重点区域の拡大に付随した予算拡大に懸念を示した
電事連の懸念に沿った見解を。
担当課長「今から思えば想定が不十分だったとの誹りを受けなければならない」

田中優:
世界でもかなり電気代の高い日本。原子力は高くつく。
無駄金をかければかけるほどに電力会社が儲かる仕組み。
ドイツが偉かったのは節電を徹底したから。それによって自然エネルギーにも移行できる。

竹田茂夫:
国会事故調の参考人棺で示されたような、原子力安全委員会や原子力安全・保安院などの
組織の機能不全と集団志向、個人の責任回避には目を覆いたくなる。
そのような組織のお墨付きを基にした政治判断の説得力はゼロだ。
政治家・官僚・御用学者の基本構図は福島以前と変わらない。

北関東の渓流釣り、解禁暗雲。放射性物質、基準値越え次々。
栃木県は渓流釣りを行う漁協の半数、群馬県も一部に釣り自粛を要請。損害金額数千万の漁協も。

浜岡5号機、復水貯蔵槽に穴。
中電は、へこみ40か所のうち、底部の少なくとも11か所に穴が開き、
国の技術基準を超える深さ4ミリ以上に達していると発表。
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by zhimuqing | 2012-03-31 23:28 | Make Me Wanna Holler | Comments(0)

スマイリーと仲間たち

「スマイリーと仲間たち」、あっという間に読んでしまいました。
キム・フィルビー事件、ケンブリッジ・ファイヴがベースとなっている
スマイリー3部作はこれでおしまいですね。
うーん、残念というか、寂しい感じもあります。
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前2作よりも展開が分かりやすく、読みやすいかな。
霧が晴れていくように場面が転換していくと同時に、
断片化された事実関係の結びつきが明らかになっていく手法は
ジョン・ル・カレならではの醍醐味ですね。

3部作の最終作だけに、既になじみとなった登場人物も多く出てくる。
詳細に描かれていく情景と対照的に、スマイリー本人の内面はほとんど描かれず、
周りから浮き彫りにしていくようにスマイリーが描写されていく。

唯一の例外は、スマイリーと別居しているアンへの複雑な想い、
そして、その背景にあるモスクワのカーラとの因縁なのだが、
この宿敵カーラに関しては、スマイリー以上に描かれることがない。
昔の尋問シーン以外ではそのおぼろげな写真について語られるばかり。
なのだが、一方で3部作通して、そのカーラの存在を否応がなしに
感じさせるのが、ル・カレならでは。

3部作の最終巻、このカーラとの距離感が後半一気に変化するところが
最大の見せ場で、私なんかも大コーフンしてしまったのだが、
カーラとスマイリーとの対比が逆転して、逆に親和性を見せる場面、
それを内心拒否しようとするスマイリーの心理状態の描写に特に興奮しましたね。
原題「Smiley's People」、タイトルに深い意味が込められているなあ、と感嘆。
あと、「ティンカー、…」以来となる小道具(ライター)の使い方も素晴らしい。

個人的な環境、境遇からどうしても逃れようのない人間の性や弱さ、
子を思う親の情愛、勝ち負けがついたようでつかない結末、
ジョン・ル・カレの傑作という評判は確かにその通り。
個人的にはベストは真ん中の「スクールボーイ閣下」ですが、
3冊併せると、とてつもない読後感、至福の気分です。

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ところで、この前『スクールボーイ』と『仲間たち』が絶版になっていると、
文句を垂れていたのですが、本屋に行ったら新装版が売られたのでびっくり。
なんでも『ティンカー、』が映画化されたのに伴っての再発売の模様。
まあ、名作が手に入りやすくなるのは大歓迎なんだけど、
問題は実は映画化された『ティンカー、』のほう、新訳での再発売なのだけど、
訳者が村上博基なのですね。

実は識者?の間で、村上博基の翻訳は最高峰!というのが定説らしいのだ。
原文への忠実さと訳文の美しさという業界では両立は不可能と言われている
翻訳を、しかも文体を変えて自在に成し遂げる人らしいのだ。
手元にある本では、『スクールボーイ』と『仲間たち』は村上博基なのだが、
『ティンカー』だけが他の人なのだ。
ここはやはり買いなおした方がいいのかな?

あと、もう一つ気になってしまうのが、映画版のほうではなくて、
BBCが80年代に製作していたドラマ版のスマイリー。
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以前にも書いたが、スマイリー役がアレックス・ギネス!!
カーラ役がパトリック・スチュワート!!!
やはりどうしても観てみたい!
イギリスからDVDを買った方が良い気がしてならないのであります。
349分で5ポンド(送料含まず)、けっこう安いなぁ。
リージョン2対策は必要だけどね。
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ル・カレ自身が惚れ込んだといわれるドラマ、
やはり一度観ておくべきなんでしょう。
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by zhimuqing | 2012-03-30 07:28 | La Sombra Del Viento | Comments(0)

センスの欠如は如何ともし難い

ブラザGから「おもいっきりぶっ飛んだ写真、ある?」とメールが。
そうは言われても、しがない勤め人の身ですから、
ぶっ飛んだ写真の在庫なんかあるはずも無く、慌てて部屋のブツを漁って、
それらしい写真を撮ったのであります。

腰痛をおして、鏡の前でポーズを取って色々考えるも、
そのイメージをカメラマン(ヨメさん)にうまく伝えることが出来ない。
結果として、これぞという写真がなかなか撮れないのだ。

問題点として挙げられるのは、たった3つぐらいしか思いつかないのだが、
いずれも早期に改善することは非常に難しいように思われる。

① ボキャブラリーが乏しいため、イメージがカメラマンに的確に伝わらない
② そもそも想定しているイメージ自体の品質が低い
③ 根本的にモデルの品質が良くない

小道具や背景も急拵えなので、応急処置(ごまかし)も難しい。
外で写真を撮ると多少良くなる気もするが、
白昼、しかも自分がモデルとなって、しかもパンチの聞いた感じで
撮影会を実施するというのは、これまた大変恥ずかしいし、
夜中に実施すると、不審者として警官に尋問されてしまう恐れがある。

とりあえず撮った写真を何点か送ってはみたが、
おそらく、ダメ出しが通告されることでしょう。
才能の欠如というのは如何ともし難いのであります。
ちなみに写真、ここで公開することはないのですが、
そのうちどこかで公開されるらしい。さてさて。

目指すところは、はっきりしているのだが・・・。
大体こんなイメージ!

まずは、言わずもがな、アンドレ3000!
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お次はシーロー・グリーン!
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うーむ、この二人がルックス面では現代の2大ファンカティアーか?

しかし、ベテランの味わいも捨てがたい!
ファイアー/エンジョイ・レーベルの創設者、
ボビー・ロビンソンの味わい深さ(おそらく最晩年)はどうだ!
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ロビンソンは若い頃から大層味わい深いが、
年齢を増す毎に味わい深さが増すという、まさにファンクの塊だ。
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若き日のロビンソンさん!この時点でも相当な味わい深さだが。
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壮年時代、ぐっと味わいにふくらみが増していることが分かる!
が、晩年の姿をみると、あくまでも発展途上だったことが分かる。
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ちなみに、このお店、昔ハーレムに行った時に入ろうとしたのだが、
閉まっていたので、入店することが出来ず。残念!


追記:画像処理して送られてきた写真。
これだったら、安心だ。ドドドドド
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by zhimuqing | 2012-03-28 07:28 | Dawn 'n' Shine | Comments(0)

躍動し、光り、色彩豊かな空間

1年に1回ぐらい腰痛をこじらせてしまうのだが、
今年もまた痛くなってしまいましたね。
おそらく、ぎっくり腰の一種だと思うのだが、いきなり来るのではなく、
だんだん痛くなってきて、動きが鈍くなってしまうという感じ。

土曜日はまだ調子が悪くなかったので、淵野辺まで車で遠征して、
アフリカン・ヘリテイジ・フェスティバルを見に行ったのだが、
あいにくの天気、小雨がぱらつき、寒い寒い。
ステージでのバンド演奏も、ジェンベのワークショップもほぼ中止状態。
腰にも悪かったのだろうか、日曜の本日はほとんど寝て過ごす羽目に。
週末の横浜開催の方にしておけばよかったかな?

さて、腰が悪くなる前に見に行っていたのが、
銀座で開催されていたロトチェンコ展。
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ロシア革命前後から10年ぐらいの間活躍していた
グラフィックデザイナーの作品展ですね。
パンフレットには、ロシア構成主義の芸術家とか
ロシア・アヴァンギャルドの寵児、なんて書かれていますが、
まあ、そういう小難しい話とは縁のない私でも、
そのインパクトでもって十分に楽しめました。

ロシア革命後の商業広告を主に手掛けているのだけど、
一番有名なのが、「書籍」の広告ポスターのこれですね。
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このポスターを借用したCDのジャケットなんかもありますね。

専門家が見るとまた違うのだろうけど、
字体や構図は素人が見ても新鮮で、カッコいい。
革命の時代のロシアにこんなヒップなデザイナーがいたとは!
写真のコラージュもまた凄い!
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私が一番惹かれるのは、色遣いかな。
経年変化もあるのだろうけど、ややくすんだ色使いが
キリル文字と組み合わり、何とも言えない魅力を醸し出している。
広告の中には、ライターが書いた宣伝文が書かれているものもあるが、
その文もキレが良くて、私好みですね。
バンドの告知チラシもこんな感じで作ってみたいなぁと
思ってみたりするのでした。
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これに優るおしゃぶりは昔も今も無い、
年を取るまで喜んでしゃぶるよ

うーむ、イラスト、構図、宣伝文に至るまでヒップすぎる。
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航空会社の宣伝ポスターも大変いい感じだ。

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私が驚いたのは、クッキーやキャンディの包み紙のデザイン。
これがいちいちカッコいいのも凄いのだけど、
当時のロシアでこういう商品の細部にまで気を配っていたということが、
無骨で機能性のみ重視という、この時代に対する私のイメージと
うまく合致しないのですね。
また、いわゆる「社会主義」下での仕事のあり方のイメージとも
上手く合致しないのですね。
(ふた昔前の中国のデザインに関してはイメージが合うのだが)
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90年前のこういう包み紙がきちんと保存されていることも驚きだが。

パンフレット(我慢できずに購入した)を読むと、
ロトチェンコ達の活動は政治的に後押しされていたようなのだが、
トロツキーとの権力闘争に勝ったスターリンの時代が来ると同時に、
ロトチェンコ達の後ろ盾も失脚してしまい、
結果として、この動きも宙づり状態になってしまったらしい。

政治と芸術の関係ということで、良くある構図なのかもしれないが、
それでもなかなか考えさせられる流れですね。
ロトチェンコ達の流れがそのまま当時のロシアに息づき、
発展していたら、とそんなことを考えてしまいますね。
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ロトチェンコ。非芸術的性質の構成作業の注文を募集中。
躍動し、光り、色彩豊かな空間広告。
ポスター、プログラム、看板、映画のポスターと看板、表紙。
販売及び製造マーク、ラベル、包装紙。
フォトモンタージュ、フォト・イラストレーション。広告戦略。
正確、明確、明るく、はっきりと、美しく、丁寧で独創的な仕事ぶり。

解説に載っていたロトチェンコの自己宣伝文より
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by zhimuqing | 2012-03-26 00:51 | Mickey's Monkey Job | Comments(2)

自制しなくては

昨夏娘が幼稚園から貰ってきたドジョウ2匹を玄関で飼っている我が家。
名前はサクラちゃんとリボンちゃん(命名者はもちろん私ではない)。
息子も毎日水槽を覗くのが日課になっている様子。
先日娘が餌を大量に投入してしまったため、水が濁ってしまい、
変な臭いもするようになってしまいましたよ。

ワザと餌を大量に投棄したわけではないので、
勿論怒ったりせずに、娘に餌の与え方を丁寧にレクチャーして、
子供達が寝た後、水替えを決行しました。
ただね、子供達に大変説明しにくいのですが、
水替えしようと水槽から網ですくった時にですね、
サクラちゃんが網からジャンプなされまして、
そのまま排水溝へダイブしてしまったのですね。
ただでさえ僅かな父親としての威厳が完全に地に堕ちた瞬間ですね。
もっと正確に表現すると、私の父親の頭部毛髪の数量並みに落ちた瞬間かな。

ということで、子供に説明すると同時に、
新入りを迎えることも考えているのだが、
とはいえ、凝り性の気がある私、ハマると底なし沼になるので、
水槽も敢えて良いものを買わず、エアーポンプ兼フィルターを入れているだけ。
ヒーターも当然入れて無いので、所謂熱帯魚は飼えない。
本当はコリドラスとかポリプテルスとかプレコなんかを飼ってみたいのだが。
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子供の頃に憧れたポリプテルス。
今思うと、西アフリカ原産ということで、リアルにアフロな魚です、はい。
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顔のアップなんか、完全にファンクそのもの。
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アマゾン原産のプレコ関係もやはりファンク度が高い。
もしや魚と音楽の地域性は類似しているのか?

水草をバッサバッサ生やしてみるのは面白そうだが、
やはりヒーターや二酸化炭素の問題がないわけではないし、
使える小遣いも限られている。(CDに使うお金が減るのは大変困るのだ。)
やはり、ここは淡水魚に限るのかな。
個人的にはハゼやナマズ関係がいいが、ドジョウとかぶるので、
中層を泳ぐ小魚が良さそうということで、モツゴかタナゴかな。
或いは低温に比較的強いアカヒレあたり?
それにヌマエビなんかも入れてみたいし、
となると、ウィローモスなんかを流木にワサワサと生やしてみたいし、
とちょっと考えるだけでどんどんエスカレートしてしまう私です。
でも、その前に、サクラちゃんが脱走したその経緯を
子供達に説明しないといけないのが、なかなか悩ましいところなのでありますな。
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ビーシュリンプもかわいいと思ってみたり。
いかんいかん自制しなくては。
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by zhimuqing | 2012-03-22 23:28 | Dawn 'n' Shine | Comments(4)

ル・カレならではの醍醐味

ムスメの付き添いでプリキュアの映画を観に行ったのだが、
公開4日目ということで、大入り満員でしたよ。
ちびっ子(100%女の子)とその父兄が開演前の列に並んでいる中、
大きい友達がポツポツ単独で並んでいて(私達の前にもいた)、
黙々とゲームをしていたのが、非常に印象深くはありました。

アンパンマンの映画なんかもそうですが、真剣に見ている子供達を見ると、
こういう子供向けの映画、意外にバカに出来ないというか、
作り甲斐があるのではないかと、いつも思うんですよね。
笑ったり、怖がったりという子供達の反応がヴィヴィッドだし、
ミラクルライト(子供全員に配られる)を振って応援している子供達の声援は
なかなか楽しくて、作った人が見ると意外にグッと来るような気がする。
それにしても、子供達に配られるミラクルライトとか帽子等は
大きいお友達はどうやって入手しているのだろうか?
まあ、どうでもいいんだけど。

さて、少し前に購入して読まないまま放置していたジョン・ル・カレの
「スクールボーイ閣下」をようやく読了。
スマイリー三部作の第二部。
「ティンカー、テイラー、ソルジャー、スパイ」も物凄い本だったのだが、
これはそれを上回る名作ですね。
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人物像や情景の書き込みが圧倒的なので、
おいそれと読み飛ばすのは勿体無いと丁寧に読んできたのだが、
前半で溜めに溜めた情報が終盤以降一気に流れ出す。
物凄い快感であり、実に圧倒的だ。
まさにル・カレならではの醍醐味です。

組織内の「もぐら」を探し出すことが題材としていた前作は
ロンドンを舞台にしていたが、今回は70年代の香港を中心に、
当時の東南アジアや中国を舞台にしている。
この各国の描写がまた素晴らしく、もちろんフィクションであるのだが、
当時のアジアの情勢を描いたものとしても大変優れていることは
声を大にして言いたいところであります。
香港や戦時下のベトナム、カンボジアが極めて鮮明な姿で残されている。
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洋書のほうは、香港を意識した龍をデザイン。
こっちの方がカッチョイイ。


スマイリーやその部下の屈折した心情描写、
周りの関係部門やアメリカの機関との攻防、
末端で工作を担当するジェリーの鬱積と感情の移ろい、
どれも実に読み応えがありますね。

読む側として、どうしてもジェリーに感情移入してしまうが、
舞台の中でむなしく踊るリジーも強く印象に残るし、
ターゲットである香港の大富豪ドレイク・コウの佇まいには
兄弟ネルソンとの絆や最後のジェリーとのシーンを含め、
絶妙でほろ苦い複雑な余韻がしばらく残る。
勝ったのか負けたのか、本当のところは良く分からないし。

ル・カレの作品はまだ10冊も読んでいないのだが、
まごうことなき傑作であることは間違いない。
もう完全に虜になってしまった私は早速アマゾンで第3部である
「スマイリーと仲間たち」の古本を注文しましたよ。
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ただね、「閣下」も「仲間たち」も、今のところ絶版なんですよね。
(それ以外のル・カレの古い本も)
アマゾンで古本が簡単に買えるからいいけど、
やっぱりこういう良書はきちんとカタログに載っていて欲しいですね。
もちろんロンドンとモスクワの暗闘っていうのは確かに古い設定だけど、
中身は全然古びていない。
それどころか、ページからドロリと溢れ出る様々な心のあり方が
実に生々しく、他ではなかなか得られない。
どうやら、前作「ティンカー、テイラー、ソルジャー、スパイ」は
新訳で再出版されるようなので、それに併せて残りの二部も
新しい訳で出版して頂きたいところであります、はい。
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「仲間たち」に関しても、こちらの方が見栄えがいい。
この辺の改良もお願いしたいところだ。
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by zhimuqing | 2012-03-21 08:28 | La Sombra Del Viento | Comments(0)

ヤー大尉とナオミ・ブライトマンでなくて               ター君とナオミ嬢

従兄弟の結婚報告パーティー?が六本木の某高級中華屋で。
5年ぶりぐらいに会った従兄弟や伯父伯母、
まあそれぞれ年齢が年齢だけで、色々あるのだろうけど、
とりあえず皆さん元気そうで良かった。
ター君とナオミ嬢、末長くお幸せに!
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新郎新婦と伯父伯母の写真を載せようかと思ったが、クレームが続発しそうなので、
従姉妹の娘さんユキちゃんと意気投合した我が家のレイ。
子供達が出会って、すぐ仲良く遊んでいるのを見るのは
まあ大変微笑ましいものだ。

まあ、そういうことで、気分が盛り上がり、
夜中スタジオにコンガの秘密練習に行くと、
LLクール・ボン氏の姿を見つけてビックリ。
なんとなくいるんじゃないかという予感があっただけに。
気まずいというのではなく、なんとなく気恥ずかしい不思議な空気感が、
かなり面白い感じでしたね。
言うならば、アダルトなお店で出くわした感じ?
モヤーン氏、ロノブ兄さんあたりだと、良くあるシチュエーションではないかと思うのだが。

ちなみにコンガの練習ですが、アマゾンでThe Toma’s Cruz Conga Methodという、
洋書の教則本+DVDを購入して、練習に励んでいる私です。
もちろんVolume 1を購入しているのだが、Volume3まであるらしい。
各種叩き方から一つずつ紹介されているのがいい。
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テキストはもちろん英語だが、映像の方はただ叩く動作だけ。
コンガ1本の演奏がメインなのも、とてもよい。
いやぁ、ハマりますね。
手と太鼓だけで、表現が自在に出来るというところが魔法のようだ。
とりあえずは、オープンやらオープンスラップやクローズドスラップを
きっちり叩き分けられることを目指している私。
2時間ぶっ続けで叩くと、さすがに手が痛くなってしまいますけど。
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by zhimuqing | 2012-03-19 07:28 | Dawn 'n' Shine | Comments(2)

安く済むからよ!

久しぶりに発売されるタミアの新作がニュースになっている。
1stシングルに夫でNBA選手のグラント・ヒルも出演しているらしい。
巷ではセレブな夫妻と書かれているのだけど、
ここまでの道のりはそんなお気楽なものでなかっただけに、
こちらまでなかなか明るい気分になりますね。
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グラント・ヒルといえば、NBAの未来を担う存在だったのに、
これから全盛期だ、というタイミングで足首を痛めてしまい、
そのキャリアの大半をリハビリに費やすことになった選手。
素晴らしい人格者らしく、コート内外での振舞いも立派なだけに、
2000年に怪我した後、4回の手術、その後のリハビリを耐え抜いて、
6年後に復活、39歳の今も現役選手なのだ。
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復活後に雑誌か何かで読んだインタビューが非常に印象深かった。
大雪の日に妻と一緒にガソリンスタンドに入った話。
自分は歩けないので、妻がガソリンを入れていたところ、
店の男が妻に向かって「あんな男とは早く別れた方がいい」と言われたのが
一番辛かった、という話。

しかも、そのリハビリ期間中、妻のタミアが03年に多発性硬化症が発症、
まともに腕が動かせなくなった時期もあったわけで、
それを乗り越えてきた二人の姿は、教科書に載せるレベルの話で、
単なるセレブな夫妻という枠組みから大きく外れていると思うのだ。

今回のアルバムに関するタミアのコメントも、
この背景を考えて読むと、本当に微笑ましい。

新作≪Beautiful Surprise≫について

人生は素晴らしい驚きの連続だからよ。
私の人生にはそれは数々の‘ビューティフル・サプライズ’があったわ。
こんなに長く音楽業界に居続けることができたし、
健康な家族、美しい子供たちに素晴らしい夫も持てた。
浮き沈みはあったけれど、心から愛すること…音楽をやり続けていられるし、
ファンのみんなも本当に私をサポートしてくれる。
それがタイトルの意味するところ、人生における素晴らしい驚きよ。


ヒルがPVに出ることについて、

彼ったら、“やっとビデオに出られるぜ!”とか言ってるわ。
私がなんで彼を選んだかっていうと、安く済むからよ!(笑) 
でも本当に楽しかった。


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二人で苦難を乗り越えた末に、
安く済むからよ、というコメント、さすがに深みがあります。
6月に出る新作がなかなか楽しみですね。

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タミアといえば、個人的にはデビュー・アルバムでの鮮烈な姿かな、やっぱり。
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by zhimuqing | 2012-03-17 06:28 | All The Kings Men | Comments(0)

美しさに溜息のみ

自分ではどうしようもない、とても厳しい話を聴いて、
一日を大事にしなくてはいけないと改めて思い、
夜、子供達が寝た後、ディープ・スペース・ナインを久しぶりに鑑賞し、
その後、ウェイラーズの≪Burnin’≫を聴きながらベースを弾きました。
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リー・ペリー時代の音源を集めた≪African Herbsman≫とか
≪Catch the Fire≫のオリジナル・バージョンと並ぶ
ウェイラーズ、ボブ・マーリー関係でのベストアルバムの一つ。
全ての面で、このレベルまでパーフェクトなアルバムというのは、
世界的にもごくごく僅かなのではないか?

コーラス・トリオとしてのウェイラーズ最後のアルバム。
マーリー、ウェイラー、トッシュ、それぞれが最高の歌手だけど、
やはり、それぞれが他の二人の声をバックにして歌っているときこそ、
最高に輝いていたことは誰にも異論がないでしょう。
アイ・スリーが決して悪いわけではないのだが、
このトリオはやはり特別過ぎて、比較の対象にならない。
この3人が組んでいたこと自体が、奇跡というか僥倖だったのだ。
香気溢れる歌が限界まで高まり、妖気に変わってしまうほど。
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そういう訳で、≪African…≫に比べると、音が程良く抜けているし、
≪Catch…≫には、ウェイラーのリード曲がないことを考えると、
トッシュとウェイラーのリード曲がしっかりと入っている≪Burnin’≫こそが、
マーリー関連でのベストなのかもしれない。
(以前違うことを書いた気もするが)
再録した曲を含め、入っている曲は全て大名作だし。
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リードとそれに絡むコーラスの響きだけで、陶然となってしまうが、
そこに、とてつもなくルーズで、とてつもなくタイトなリディムが重なり
聴いている我々は、そのスリリングな音に浸るのみ。
歌中心でそこに絡むリズム隊、リズム隊に絡みつく歌、渾然一体となった音像、
聴く込む角度によって、自在に広がる世界は本当に様々で果てしない。
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3人の歌、トッシュとマーリーのギター、アール・リンドのキーボード、
バレット兄弟のベースとドラム、バーニーのパーカッションは
それ以上足しても引いても崩れてしまう絶妙なバランスで
あまりの美しさに溜息しか出ませんね。
ファンク、ブルーズ、ソウル、ゴスペル、どの角度で見ても完璧だ。
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10年前に出た≪Burnin’≫のデラックス・エディション、
ウェイラー脱退後のツアー音源がボーナス・ディスクとして収録されている。
それはそれでありがたいけど、やっぱり3人揃ったライブ音源が
聴いてみたいんですよね。
バニー・ウェイラーはツアーに否定的だったそうなので、
実際に存在するかどうか、よく分からないんですけどね。
BBCのライブ映像が残っているくらいなんで、
まだまだ他にありそうな気もするのだけど。
ちなみに、オリジナルのリマスターの音はなかなか良いので、
持っていない人は当然のこと、持っている人も是非!
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by zhimuqing | 2012-03-16 08:28 | Open the gate | Comments(0)

耳がまだ鍛えられていないなぁ

新たに導入したグリーンパイソン(仮称)を
スタジオでの練習に持っていったところ、
すこぶる、というわけでもないが、わりと好評だったので、
おだてられると木に登りたくなる猪年としては、
嬉しくなってしまい、ますますやる気に満ち溢れるわけです。

とはいえ、ベースが弾きたくないかといえば、全くそんなこともなく、
バンドで演奏しながら、ベースも弾きたい、でもコンガも叩きたいという、
ええと、何でしたっけ、そうそう、コトニシ気分の今日この頃です。

注)コトニシ気分
体力気力が漲り、勢いが溢れることで、通常良しとされない選択も
許されるような心理に陥る状態を指す。
まれに外国籍を取得する等、特殊な方法で乗り切ることが出来ることもあるが、
生活手段が確保できない、女性が2名ともついてくるとは限らない等の理由で
当初もくろんでいた選択が果たせないことが通例である。
マスコミにばれると「さまよえる下半身」と揶揄されるので注意が必要。
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当然コトニシ気分な私の頭の中もこんな感じ。

まあ、コンガを叩きたい気持ちは山々なのだが、何分こちらは初心者、
表現方法に幅はないし、フレーズの蓄積も当然ない。
蓄積がなくても、湧き上がる感情に任せて叩けば良いという説もあるが、
字の読み書きが分からないと、なかなか文章というものは書けないものです。
(天才だったら関係なのだろうけど)

そんなわけで、家にあるコンガの効いている音源を色々漁る日々なのだが、
プエンテやコルティーホを聴いても、全体の音の楽しさに負けてしまい、
一緒に歌いたくなってしまっていけない。
第一、コンガ歴が浅すぎて耳がまだ鍛えられていないから、
コンガの音自体がなかなか聞き取れないのだ。
音源自体も古いものが多く、音の分離も悪くて、リズム楽器の奔流に
ただただ押し流されるのみ、というなかなか情けない状態ですね。

そうなると、やはり実物を見るほうが早いわけで、
大儀見元とか伊達弦といった達人のライブを観に行こうと思っていたのですが、
なんと、今月相模原でアフリカのフェスティバルが開催されるらしい。
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なんといっても、モノホンがいっぱい来るのは間違い無さそうだし、
しかもタダ!
ここは一丁、家族みんなで出払おうではないか、とまあ、
そんな意気込みに溢れている今日この頃なのでありました。
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こんな人とか
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こんな人がいるのではないかと早くも妄想中。

バンドリーダーでないパーカッショニストの作ったソロアルバムは、
楽器自体はクリアーに聞こえるものの、音楽的に面白みが欠けるものが多い。
(ベーシストのソロアルバムとこの辺はよく似ている。)
比べて聴くと、プエンテとかコルティーホはやっぱり偉大だったなと、
そんな極めて当たり前のことを実感するのであります。
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それにしても、練り上げた上に勢い溢れるビックバンドの音をバックにした
火を噴くようなティンバレスやドープ極まるヴァイブを披露する
プエンテは壮絶にカッコイイ。
匹敵する、あるいは対抗できるのは、60年代中盤から70年代頭にかけての
ジェェェェェイムズ・ブラウンぐらいでは?
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by zhimuqing | 2012-03-13 22:28 | BOP GUN | Comments(2)