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ギャングスタ英会話学校に入学か?

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ジョージ・ペレケーノスの「Hard Revolution」を読了。
原文で読むと、文体の持つリズム感を直に感じられ(るような気がし)て、
味わい深さもまた格別なものがある(ような気がする)。
邦訳で読むのに比べると、集中力が続かないので
1日の間に読む量が少ないので、
結果的にコストパフォーマンスも高くなるのもなかなか良い。
引き続き、デレク・ストレンジのシリーズを読んでいくことにしよう。
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ということで、ペレケーノス関係のブツを向こうのアマゾンで
調べていたのですが、色々と面白げなものが満載で
嬉しくなってしまいますね。
どうしても気になるのが、小説と同タイトルのAudio CD なるもの。
朗読CD、あるいはラジオドラマ的なものなのかな?
どうなんでしょう?
もしそうだったら、ペレケーノスの文章のリズムを味わうのに
これ以上凄いものは無さそうなんだけど。
試しに、中古のブツでも買ってみるか?
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ちなみにサウンドトラックのCDもある模様。
これはいつか自分で作ろうと思っていたのに!



でも、もっと気になるのが、HBOのTVドラマ「The Wired」のDVD。
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ペレケーノス自身がプロデューサー(もちろん脚本も)を務めているこのドラマ、
ボルティモアを舞台に、特別捜査班と麻薬組織を描いているのだけど、
そこに政治関係、社会問題、教育なんかが絡み合う凄い本らしい。
リアリズムに徹していて、陳腐な展開は皆無との噂。
本を書いているのもペレケーノスだったり、犯罪記事を担当していた元新聞記者だったり。
出演者も一般的には無名な実力派が多いらしく、
見たことないけど、まあこれは大当たりなのは間違いないでしょう。
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スーパードラマTVで放送されているらしいのだが、
なかなか国内でDVD化されそうにないし、うーん、どうしましょ?
23枚組で74ドル!うーん。
英語の勉強にもなりそうだ、というような言い訳を考えているのだが、
このドラマで上手いこと英語を習得できた暁には、
私の口から出て来る英語は、まあ、あれなんでしょうね?
ヨーメン!、そこのマザファッカ、ファッキンシットなブットいブツ、
このリアルなオレ様に寄こしやがれ、
さもなくば、俺のガンがおめえのアスを吹き飛ばすぞ、キスマイアー!
みたいな感じになるんですかね?
それはそれでかなり面白そうで、捨てがいたものがありますな。
うーん。
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ギャングスタ英会話も警察英語も政治家英語も
これさえあれば、自由自在なのではないか?と夢想する私。
反論は受け付けません!
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by zhimuqing | 2011-08-31 23:28 | La Sombra Del Viento | Comments(0)

Ain't nothing but bullsxxt!

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泥抜きも出来ていない上、毒饅頭まで喜んで食っている泥鰌なんか
金をもらったって、喰いたくない。
砂に頭を入れたくもなるよ。
動物会議を開いてほしくなるよ。
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by zhimuqing | 2011-08-29 23:44 | Make Me Wanna Holler | Comments(0)

ヤワなオッサンのために

中国に出張すること自体は慣れているので問題ないのだけど、
ネットが繋がりにくいのが大変困るところでありますね。
ミクシィは繋がるけど、ツイッターは駄目(やってないけど)、
ブログ関係も基本的に駄目。
なので、このブログも投稿自体は出来るのだけど、
仕上がり?を見ることが出来ないという状態です、はい。
ちなみに、Googleなんかの検索関係もシャットされることが多く、
普段の日本での生活は便利だなと思うことしばし。
おかげで先日プリマクさんに大変お世話していただく原因となった
ネットでの研究は進めようもなく、パソコン的には安全なのですけど。

それにしても、子供が出来ると人間ヤワになるもので、
出張して1週間も経たないのに、子供たちに会いたくてたまらないわけです。
今日も仕事で写真を撮っていると、カメラのメモリが少なくなったので
昔の写真を消そうと思っていると、なぜかムスメがこっそり撮っていた
謎の写真がたんまり出てきて、驚いたわけですが、
こういうのを見ると、もう里心?がついてしまって仕方がない。
とはいえ、明日帰国するのですけどね。
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ブレブレなのも愛しいのだ!
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しかしなぜ故オフロスキー?

そんなわけで、仕方なく?ホテルに戻ってから仕事をすることになるのですが、
iPodと携帯スピーカーで音楽をずっと聴いていますね。
今回は前半戦ではウェイラーズが中心だったのですが、
中盤からはディアンジェロ、それも評判の悪いJames River Album Prelude。
オフィシャル・ストリート・アルバム(なんのこっちゃい?)という触れ込みの例のブツ。
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訳の分からんリミックス?(というかブツギリ)がたくさん入った15曲46分、
多くのD教信者が騙された!と騒いでいましたが、
実は私はこのアルバムが結構好きで、よく聴いているのですね。
たしかに途中の昔の曲のブツギリの連打には????となるし、
一応未発表曲は2曲のみ、という状態ですけど、やはり便利さは捨てがたい。

普通アルバムに1曲かっちょいい曲が入っていれば『合格』になるのですが、
このアルバムには既発曲を含むとはいえ、5曲凄いのが入っていますからね。
ロイ・ハーグローブとのBullshitでのナスティに潜行するグルーヴ、
クエストラブが以前リークしたReally Loveでのめくるめく快感は文句なしだし、
マーク・ロンソンとのGlass Mountain Trust は昨今のエレクトロなR&Bよりも
2000億光年ほど銀河にワープしていて、シーローの最新作に足りなかった何かが
ここにあると感じさせるほど。
とはいえ、このアルバムの価値を決定付けているのは、
Q-tipとの黄金コンビによるGhetto Music、
そして昨年流出して大きく話題になった1’000 Deathでしょう。

サディーク風にずらしてくるベースとハンドクラップ、
80年代後半のプリンスの影を強烈に感じさせるDのコーラスワーク、
そこにのっかるQとDの声が猛烈に真っ黒なGhetto Musicは
弱点があるとしたら収録時間が4分少々と短いところぐらい。
10倍の尺ぐらいないと、貪欲な私の欲求は満たせません。

一方、Youtubeなんかに流出して、D様自らが削除依頼を出していた、
1’000 Death は一聴ラフなデモ録音のように聞こえますが、
聴けば聴くほど味わい深くなる完璧な1曲。
6分51秒にこめられた殺気が凄い。
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ドープなドラム(ディラの手が入っていると信じたい)に合わせる
ベースは間違いなくDによるものでしょう。
このベースの間の取りかたは、あのフワフワ漂いながら猛烈にリズムを引っ張る歌と
絶妙にマッチングしていて、まさに天才の技。
そこに重なるギターのかっこよさはあえて比べるとしたら、
『暴動』時代のスライぐらいしか思いつかない。
後半に爆発するソロもかっこいいが、前半部分での感情の赴くままに
奔放にしなるフレージングがたとえようもなくファンキーでブルージー。
で、そこにあの歌が重なるわけで、もう完璧としかいいようがないではないか。
しかも爆発後に淡々と刻んでいくところが、これまた堪らないではないですか。

アルバム製作の噂はまたパタッと途絶えていますけど、それでもいいんです。
せめて1年に1曲、このぐらいの曲をこっそり出してくれれば。
ヤワになった私を立ち直らせる為にも、教祖さん、お願いしますよ。
今年はもう良いから、来年もお願いしますね。
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by zhimuqing | 2011-08-26 23:28 | Funkentelechy | Comments(0)

味わい深そうなんだけど

本日から中国に出張に来ているのだが、
工場で食べた晩御飯に出てきた料理が
なんともパンチが効いていて、味わい深い。
というより、味わい深いのかもしれないが、
生憎ながら手を出す勇気を持ち合わせていない、というのが
実際の状況に近いところですが。
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何故かうまく写真が撮れないセミ君。
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お皿にはあんな感じで乗ってます。

レストランの入口にある魚の生簀とかのコーナーに
何気なく置かれているのは見たことがあったが、
食卓に出てきたのは初めて。
(ちなみに蚕の蛹が出てきたことはある。いずれも中国北東部)
味や見た目のほうはまあともかく、
私が以前から気になっているのは、
どうやって幼虫の状態で捕まえているか、という点につきますね。

工場の人に聞いても、朝出てきたところを捕まえたのだろう、というが、
セミは羽化する為に地面に出てくるので、
出てきたところを捕まえたところで、すぐに羽化が始まってしまうだろうし、
でも、店先に置かれている状態は元気一杯の幼虫状態だし、
穴を掘って捕まえているのかな?
それとも成虫を捕まえて、養殖(?)しているのかな?
だとしたら、随分気の長い話なんだけど。
うーん、謎が深まるばかりだ。

ということで、このセミ料理?に合わせた音楽を選ぶとなると、
何が良いだろうか?ということなんですが、
やはりここはリー・ペリーかとも思ったのですが、
もっとフィットするのはセロニアス・モンクだろうということで、
大名盤Brilliant Cornersなんてのはどうでしょう?
Ba-Lue Bolivar Ba-Lues Are とか Pannonica なんかぴったりだと思うけど。
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by zhimuqing | 2011-08-22 23:28 | Hot Barbeque | Comments(0)

山脈踏破を少しずつ進行させる

最後の「とうようズ・トーク」を読んだのだが、
なにやらモゾモゾ書き連ねているだけで
世間に向けた辞世の言葉としては、正直釈然としないものが残る。
釈然としないので、何回も読み返してみたのだが、残るのは苦い読後感だけ。
もっとも、どんな言葉を残されても、私は納得できないと思いますが。
ちなみに次号は中村とうよう特集らしいですが、
正直あまり期待できないかな。
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ちなみにQ兵衛様に変わって以降、快進撃が続くBMRですが、
今月号は多分これまででもっとも充実した内容か?
コラボ特集はまあまあかな?という感じだけど、
続く、特集「ご当地ですよ、USA!」は切り口が面白く、
そして毎年恒例のエッセンス・ミュージック・フェスティバルの記事と
読みどころが満載だ。
ジル・スコットのインタビューまで入っているし。
巻末の編集後記にある中村とうように触れている部分がまたよい。
『ワシには「とうようっぽさ」があるらしい』
『ワシは氏を「まだ見ぬ師」のように思っている部分もあった』

Q兵衛師にかける期待は日増しに大きくなるばかり。

さて、本日イングランドよりブツがようやく届きましたよ。
The Complete UK Upsetters Singles Collection volume 2
アップセッターズのイギリスでのシングルを集めたこの編集盤、
Vol.4まで発売されていたのだが、気が付いたときには廃盤、
入手困難になっていて、どうしてもこのvol.2のみ手に入らなかったのだ。
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ブラックアーク以前のダビーになる前のペリー先生だが、
ポンコツなファンクネス滴るこの時代はこれで物凄く味わい深い。
バレット兄弟やジャッキー・ジャクソン(勿論マイケルのお兄さんではない)、
グレン・アダムスとか腕っこきによるファンク風味濃厚な演奏は
今の耳で聴くと、ヒップホップ以外の何物でもない。
特にこのvol.2はバレット兄弟が多めなので、
どうしても欲しかったブツなのだ。
期待通りのいなたい演奏がたまりません。
オルガンが前面に出ているのも◎。

でもこのシリーズでは、ウェイラーズが登場するvol.3がやはり凄い。
KayaとかSmall Axeとか、後にアイランドで再演するナムバーが多いのだが、
ヒリヒリ、ピリピリした殺気の度合いが違う。
ウェイラーズ最大の名盤との世評も高い「African Harbsman」に
入っているのだけど、リー・ペリーの他の仕事との並びで聴くと、
味わいがぐっと深くなって行く気がするのは私だけ?
やはり、リー・ペリーはレゲエ界の裏番長ですね。

ということで、とりあえず一安心と言いたいところなのでありますが、
なにせ多作でないと生きていけないジャメイカ関係なんで、
ダブマスター以前に限定しても、ペリー師のお仕事の氷山の一角。
もちろん私とて、全部聞けるとは思っていないが、
まあ気長に攻めて行こうと考えている訳です。
それにしてもJB、モータウン、ラサーン、プエンテ、ペリー、コルティーホ、
思いついただけでも、美味しそうな山脈はたくさんありますが、
いずれも踏破困難極まりない山脈ですねぇ、うーむ。
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とりあえず4セットを並べてみる私。
写真的にはvol.4(右下)の鼻の穴に指を突っ込んでいるのが一番好き。
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by zhimuqing | 2011-08-21 02:28 | KUNG FU MEETS THE DR | Comments(0)

尋常ならざる恥ずかしさ

めちゃくちゃ忙しい訳ではないのだが、
なんだか落ち着けない状態で、ブログの更新もままならない今日この頃ですが、
今朝の通勤電車の中で、初めて目撃しましたよ。
何と言えばいいのかな?電車の中で本を読んでいるオバサン、
広告の裏側を本のカバーの代わりに巻いているのだけど、
そこに筆で書いたような極太の字で、
韓国人の悪口をデカデカと書いている。
初めて生で見るネット右翼?嫌韓流?

いわく、国技がレイプだの、劣等遺伝子だの、
レイプされないように気をつけろだの、と
近くに立っているだけのこちらがあまりの恥ずかしさに
穴があったら入りたくなるほど。
私は絶対使わないが、この人なら良く使うであろうタームである
「国辱」という言葉を思い出しましたよ。

周りの人の困惑した顔が少し面白いようにも感じましたが、
多分私も同じような顔をしていたのでしょう。
もしかしたら、パロディーとしてネット右翼をバカにし倒す、
非常に高度な撹乱作戦だったりかもしれないな。
通常の人間にはあの尋常ならない恥ずかしさは耐えられないもんね。
精々ビッチハラシンタロウかシンゾウアベぐらいのもんじゃない?

イチャモンつけると、相手と同じレベルまで降りて行かざるを得ないので
この手合いは当然の助動詞「べし」で無視するしかないのだが、
あえて、同じレベルまで降りて言わせてもらうと、
あなたの注意書きの「気をつけろ」って言葉、
あなたには500%関係ないので、安心してもいいと思うよ。
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ドイツで配られた「Tシャツだって変われるのだから」Tシャツを進呈したい気分

という感じで、朝から非常に気分を害してしまったのだが、
腹立ちついでにもう一つ言っておくと、
私の住んでいる千葉4区から残念ながら選出されている2頭身のおっさんが
総理候補として騒がれているが、これはもう本当に最悪でしょう。
財務大臣になってやった仕事は「しっかりマーケットを注視する」だけ。
そんなん誰にでも出来るっちゅうねん。
為替介入で莫大な無駄金(しかし税金)を投入するも、
4兆5千億があっという間に溶けてなくなる始末。
それだけの金額、国民全員に配れとは言わないけど、
被災地に回した方がよっぽど景気にも良かったんじゃない?

完全に財務省の言いなりで、口を開けば、消費税アップ。
貧血の人間に輸血を強制しようとする有様。
そりゃあんたは脱税の常習犯から献金貰っているので、
ダメージないだろうけどね。
他にも自民党との大連立、TPP推進、原発は早期稼働、
冗談はドラえもんばりの顔面のデカサだけにしておいてほしいものだ。
何度でも言うが、政治家になるために塾に行くような奴は
絶対に使えないと断言できるね。
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原発動かしたいのだったら、
まず福島に行って、作業手伝って来てほしい。
話はそれからだ。

それにしても、このオッサンが自分の地域から選出されているのが
何とも悔しいところでありますけど、
この前辞任した暴言大臣は中選挙区時代、福岡県第1区選出だったし、
千葉県知事はバ〇との評判の剣道男だし、
政治は民度に比例するであれば、私も所詮その程度のレベルなんでしょう。
一度もこいつらに投票したことも無いんだけどね。

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お口直しという訳でもないが、タワレコでやってる輸入盤のセール、
夏の間1枚888円!というのが、なかなか興奮させる。
特に通常安くなりそうにないブツが結構多いのがポイント高し。
私はとりあえず、スカタライツのベスト盤を買いましたよ。
60年代の黄金期2枚組、40曲で888円、
こんなお買い得商品は随分久しぶりだ!
出だしのリズム隊の音圧だけで、5杯は飯が食えるぞ!
リンゴ追分も入っているし。
それにしても、スカにハマると底なしになりそうだ。
ここらで手を引いた方がいいのかも。
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by zhimuqing | 2011-08-19 23:28 | Make Me Wanna Holler | Comments(0)

悪党と危険な声を持つ男

ジェニファー・ロペス夫妻が埋められなかった溝とは
歌唱力の差ではないか、と時おり考える。
マーク・アンソニーは今世紀最高のサルサ・シンガー。
いっぽうのJ-Loは……シンガーとしてはたぶん最低クラス。

敬愛する丸屋Q様のジェニファー・ロペス夫妻に関するコメント、
正に的を得ていて、膝を打つとはこのことなのだが、
この夫妻でのベストの仕事は多分映画「エル・カンタンテ」でしょう。
(熱心に仕事ぶりを追ってきたわけではないですが)。
サルサで最高の歌手の一人であるエクトル・ラボーの生涯を
当代随一歌手であるアンソニーが演じる伝記映画ですね。
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ということで、エクトル・ラボーですが、
ソロになった後のアルバムはもちろん名盤がザクザクあるのだが、
あくまでも歌手エクトル・ラボーの為のアルバム。
曲、演奏、アレンジ全てが歌手を盛り立てる為に組まれている。
流石はウィリー・コローンの仕事!と感心するのではありますが、
バンドの音と歌手とせめぎあいという面では、
僅かながら興奮度が下がってしまうのは致し方ないところ。
ソウルなんかではそうでもないのだけど、
ラテン音楽だとやはりバンドあっての歌手という立ち位置の方が
どうしても好きな私なのです。
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となると、エクトル・ラボーを味わい尽くすには
やはりウィリー・コローンとの双頭時代しかないと思い、
10年以上前に中古で買ったはずのウィリー・コローンのCDを
ここ1か月程探していたのだが、この度ようやく見つかりました。
1970年発表の「La Gran Fuga」。
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以前手に入れた時にはもう一つしっくりこなかったCDですが、
プエンテやコルティーホをたっぷり聴いてきた今、
改めて聴きなおすと非常に素晴らしいですね。
御大に比べると世代が若いせいか、よりストリート感が強い。
ジャケットでのイメージの出し方を含め
かなり私の好みです、はい。

ストリングスが入れたゴージャスな音はここにないし、
テンポ自体も割とゆったりしたものが多いが、
曲に込められた殺気成分はかなり濃厚か?
最後の曲のみ、妙なカー二ヴァル風な曲だが。

でも一番ポイントが高いのは指名手配犯を模したジャケット。
ウィリー・コローン 別名エル・マロ(悪党)、ザ・ハスラーとか、
クリミナル・レコードとか危険な声を持つ歌手ヘクトル・ラボーとか
二人はエキサイトなリズムで人々を殺したことで知られるとか、
ギャングスターラップの元祖のようなもんで、
もう私の好み、ど真ん中です。
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ということで、ラボー独立までのこのコンビのアルバムは
どうも必聴の様ですね。
引き続き、探索を進めるとしましょう。
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この二人の写真は実にかっこいいものが多い。
イデケン君は参考にするべきだ!
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by zhimuqing | 2011-08-15 20:28 | Rumba DE Manbo! | Comments(2)

熱いけど、ミネラルも豊富

近所のリサイクル屋は中古CDが激安なこともあって、
たまに掘り出し物がないか覗きにいくのですが
実は奥のほうにひっそりと楽器も置いてあります。
当然のことながら、掘り出し物があるはずが無いわけですけど。
そんなわけで基本的に放置しているのですが、
久しぶりに見に行ってみると、2本ほどのボロボロのブツが目に留まりました。

片方は、テスコのベース、NB-4。
60年代のものらしいが、弦が張られていない。
コメントには「細い弦でないと張れません」、価格は3万円。
もう一本は、「グネコ、フレットレス」と書かれていて、
??と思ったが、どうやら、これはグレコですね。
(Grecoのrがnに見えるものを、その筋?ではグネコと呼ぶらしい)
リアのピックアップを改造しているのはまあ良いとしても、
改造した後を埋めておらず、穴?が開いていて、
ホコリが溜りまくっている。価格1万数千円なり。

普段だったら見向きもしないようなブツなんだが、
ゴッパチ兄さんとプリマクさんががっぷり4つになった先日の対談?に
影響されてしまったのでしょうかね?
ボロボロな感じが逆にヴードゥーな印象を高めているような気もしてくる。
一回音を出してみたほうがいいのかな?意外にワイルドな音が出たりして。
でもあのお店には、ろくなベースアンプ置いてないし、
ブツの実力は分からないんだろうけど。

さて、最近またペレケーノスを読み返しているのだが、
デレク・ストレンジ・シリーズの「Hard Revolution」、
悪役のバズが自分の愛車に付けた名前が[Bernadette]ということで、
フォー・トップスの中で私が一番好きなこの曲を持ってくるあたり、
やっぱりペレケーノスは良く分かっている。
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テムプスが好きな私としては、どうしても後回しになってしまうのだけど、
フォー・トップスというか、リーヴァイ・スタブスの
剛速球1本に絞りました、という姿勢?は、やはり爽快。
暑い夏の一日の締めにサウナに入って汗を流すような感じ?
でも汗は流れるけど、体に吸収されるミネラル分も高いので、
熱中症の心配もいらないのだ。
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70年代以降のフォー・トップスも実は結構良いのだけど、
やはり60年代半ばの黄金時代があってこそ。
H=D=Hのポップ(なんだけど少し妙)な楽曲、
ファンクブラザーズ、特にベンジャミンとジェマーソンのワイルドな演奏、
暑苦しくも麗しいリーヴァイの歌の3拍子が揃えば、
全てをなぎ倒していく素晴らしい世界が広がるのです。

H=D=Hが去った後、フォー・トップスはフランク・ウィルソンに
製作を委ねたわけですけど、それはそれで良い曲が多いけど、
掴みが若干弱い感じですかね。
仮定の話になってしまうのだけど、仮にそこで別のプロデューサー、
例えばホイットフィールドとかジョニー・ブリストルなんかが
手がけていれば、70年代のフォー・トップスの展開も
また違っていたんでしょうけどね。
サイケになりすぎる前のホイットフィールドでファンキーに歌うリーヴァイとか、
ブリストルの作るメローな展開で、ジャズ経由のコーラスを聞かせるトップスが
聴いてみたかったな。
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話は変わりますが、世間一般で言われているように、
またペレケーノスが作中でバズに語らせたように、
60年代モータウンが白人マーケットを狙うために
黒さの濃さを調節してポップにしていたというのは、
正直疑問が残るところですね。

だって、黄金期のモータウンの歌手を見ると、物凄く濃厚ですよ!
ポップでゴスペル臭が薄い(薄くみえるだけなのだが)のは、
ダイアナ・ロスとメアリー・ウェルズぐらいじゃないのかな?

ラフィン、エディ・ケン、リーヴァイ・スタブス、マーサ・リーブス、
マーヴィン、スモーキー、グラディ・ホートン、スティーヴィー、グラディス、
ジュニア・ウォーカーにアイズリーズ、エドウィン・スター。
この艶々と黒光りしたソウルフルなメンツを見よ!
はっきり言って、アトランティック・レーベルにいたメンツと比べても
勝るとも劣らない。
ホワイト・マーケットに受けたのは、セルアウトしたのではなく、
ただ歌(歌手、曲、演奏)が良かっただけだと思うんですけどね。
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60年代半ばのデトロイト、タイムマシンがあったら行ってみたいものだ。

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フォー・トップスはこの4枚組みのベスト盤「Fourever」がベスト!
モータウン時代だけでなく、モータウン以前も以降も入っている。
昔、福岡でドラマーO塚さんに死ぬほどしごかれたあの名曲、
When she was my girl も入っています。
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by zhimuqing | 2011-08-12 20:28 | Funkentelechy | Comments(0)

夏は濃厚ソウルに限る

マシンガントークをぶちかましていた姪が大阪に帰り、
にわかに静かになっている我が家ですが、帰ると同時に、
猛烈に蒸し暑くなってきて、しかも風が無くて、大変だ。
我が家では、ベランダに子供用のビニールプールを導入しましたよ。
子供達には水着を着せたものの、あまりの暑さに我慢できなくなり、
外から我が家のプールが見えないのを良いことに、
すっぽんぽんでプールに浸っていて、ヨメサンに怒られるという一幕も。

さて、こういう暑い日には、クールな音楽を聴くのもいいのでしょうが、
ここはジェマーソンのドライブしまくるベースでも聴こう、
ジェマーソンの相方(ここでは歌手)はリーヴァイ・スタブス、とするのが
正しい日本の夏の過ごし方だと思う訳です、

そんなこんなで、フォートップスを探していたところ、
ファンタスティック・フォーが久しぶりに目に入ったのである。
マーヴェル・コミックの4人組の方ではないですよ。
デトロイトの強烈な4人組のほうです。
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学生の頃、再発されたCDを毎日のように聴いていたのに、
ここ数年は存在を忘れていて申し訳ないという感じですね。
ウエストバウンドから出たアルバム4枚は2 in 1でCD化され、
その前にモータウンから出た1stアルバムもCD化されていますね。
なもんで、アルバム自体は我が家に全部揃っているのですが、
アルバム化されていないシングルが多分20曲弱、
それとは別にモータウンから結局発売されなかった幻のアルバムが1枚、
ソウルの世界はなかなか奥が深いものです。

ということで、5枚のアルバムをまとめて聴いてみたのですが、
やっぱり物凄いグループだ。
ジェイムズ・エップスの素晴らしいリードはもちろんのこと、
二人もいるファルセット使い、きっちり下を支えるベースシンガーと、
ここまでのレベルをそろえたヴォーカル・グループはなかなかいないです。
ソウル、それも複数のアルバムを出しているグループで考えると、
5本の指に入るのではないでしょうか?
4人編成だと、張りあえるのはオリジナルズぐらいか?

そんなグループですので各アルバム、それぞれ名盤の誉れが高いわけですが、
76年の「Night people」と続く77年の「Got to have your love」が
世間的には名盤とされていますけど、
ここは75年の2枚目(正式には3枚目)の「Alvin Stone」こそが
最高傑作だと、ここで私は断言したいのです。
3、4枚目はシグマ録音ということで、全盛期というか完熟期に達した
フィリー流儀が楽しめるわけですが、やや洗練され過ぎるこの時期よりも
デトロイト臭が残る時期の方が、より味わい深いと個人的に思うのです。
そういう意味ではRic‐Ticレーベルの音源をまとめた1枚目も捨てがたいが、
華やかさという面では、やはり2枚目の方が上回っているかな。
なにせ収録曲6曲全てが名曲。
歌も良いが、演奏も素晴らしく、そしてなにより曲も良い。
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ブラックプロイテーションな1曲目の<Alvin Stone>は
曲自体にメリハリが効いていて、しかも程良く流麗。
ドラマティックなエップスのリードと華麗なコーラスが映えまくる。
力強さとダンディズムと優しさが同居したエップスの歌は
他ではなかなか得がたいものがありますね。

2曲目ではクリーブランドのファルセットが迫るのだが、
甘いムードに流れずビターな味わいがたまらないし、
タメにタメる展開が素晴らしい。
今回改めてその良さに興奮したノーザンダンサーの3曲目は
絶妙なベースラインに引っ張られるリズムに
エップスが抜群のリズム感で乗っかっていて、
一緒にベースを弾いていると、並大抵でない気持ち良さが味わえる。
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4曲目はゆったりとしたリズムに語りが乗る展開から一転して、
エップスが徐々に熱く歌いあげていくのだが、
演奏とコーラスが滑らかに盛り上げていく様がその筋にはたまらない展開。
5曲目はテムプスとかニューソウルの香りも漂う不穏な空気で始まるが、
ここでは、コーラスのカッコよさをプッシュしたいところ。
それぞれの声の活かし方を実に心得ていると思いますね。
ファルセットの切り込み方はかなりテムプスっぽい。
最後を締めるのが私の好きな<My love won’t stop at nothing>、
心の琴線を刺激しまくるメロディーライン、情熱的な4人の歌、
タイトなんだが かっちりしすぎない演奏、と非の打ち所がない名曲ですね。

ということで、久しぶりに聴いたら大コーフンなのだけど、
思えば1stが69年、未発表となった幻のアルバムが70年、
そしてこのアルバムが75年ということで、
70~75年というソウルの世界で最もおいしい時期に
アルバムが出ていないのが今となっては物凄く残念ですね。
4,5枚目あたりになると、当時猛威を振るったディスコに影響を受けていて
評論家筋に言わせると「骨太のファンクとして再評価できる」そうだけど、
やはり面白みには欠けてしまうのが事実ですしね。

となると、やはり期待したいのが、幻となっている70年のアルバム。
アルバムタイトルが「How Sweet He is」(SOUL 717)。
Sister Loveのアルバムとかラフィン幻のアルバム「DAVID」が
再発されたのだから、ここはなんとかHip-O Selectに
頑張ってもらわないところであります。
多分倉庫にはアルバムに入る予定だった曲以外にも凄いブツが
眠っているのは間違いないでしょうし。
お願いしますよ、期待してますよ、HIP-O SELECT、
ずっと付いて行きますから。
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ソウル界屈指の名シンガー、エップスさん、確証はないが、多分右端の人でしょう。
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by zhimuqing | 2011-08-09 00:28 | Funkentelechy | Comments(0)

殺気と苦みと一抹の甘みと

ゴッパチ兄さんとプリマクさんと私という、
かなり変則的な組み合わせで渋谷のクアトロに出撃。
もちろんお目当てはマーク・リーボウ。
それにしても、偽キューバ人のアルバムに魅せられて半年強、
リーボウはすぐにでも見れそうだと思っていましたが、
まさか、このユニットで来日してくれるとは、
正直予想していませんでした。
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ゴッパチ兄さんのおかげで、結構早く入場することが出来、
かなり前の方で見ることが出来たのだけど、
実は大入り満員だったようで、リーボウの出番の前に
後ろが窮屈過ぎるので、少しずつ前に詰めてくださいと
場内アナウンスが流れるほど。
場内が蒸し暑かったのは、節電の為か、大入り満員のせいか、
リーボウの素晴らしい演奏のお陰か、
はたまた私とゴッパチ兄さん(多分)という体温が高いオッサンが
前列に陣取っていた為か、その辺はよく分かりません。

私はよく知らなかったのだが、当日は前座が2組いて、
個人的には早くリーボウが見たかったので、
まったく余計な真似を!と軽く憤っていたのですが、
サケロックのドラマー、伊藤大地は大変素晴らしく、
逆にお得感もあったかな?

外山明を思い起こさせる場面もあるほど、
愉快なフレーズを自在に叩き出していて、圧巻でしたね。
始めのほうはハイハットのキレに驚いていたのだが、
トータルな構成力が飛びぬけており、目が釘付けに。
第一印象「疲れたバルカン人」(by プリマクさん)は間違えていなかったようだ。
悪いが、他の3人はほとんど見ていない、というか、
ドラム以外に目と耳がどうしても向かなかった、というのが正直な感想。

ということで、お待ちかねのリーボウ先生率いる偽キューバ人達なのだが、
まずはメンバーのルックスが何とも味わい深い。
ドラマーのやや後退気味でのロン毛に緑色の眼鏡もいかしているが、
特筆すべきは、急遽代理で来たベーシストでしょう。
鶉の雛的な個性的な髪型に加え、頭部がアンキロサウルスのような形状を誇る。
目の感じは、海南島は海口在住の邱さんのようで、個人的に親しみが沸く。
(といっても、誰も分かりっこないのだけど)
でもって、アンペグのスクロールベースを弾くというのだから、
完全にマニア向け物件で、それだけでつかみは完璧ですね。

バンド全体の密度を変幻自在に操るマーク・リーボウ。
空気を薄めて幽玄な風景を描いたかと思えば、グイっと濃縮させ、
バンド内の空気の濃度が臨界に達したところで、
ギラギラしたソロが一気に弾け飛び散る様は
ものすごいカタルシスに満ちている。
(その瞬間に上がるオッサン達の歓声も味わい深かった。)
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足元のぺダル関係を見ようと、終演後前に皆さん、押し寄せてました。

様々な音楽を咀嚼しきった上でのあのギタープレイは
その瞬間瞬間で色合いが変わるので、まったく飽きることが無い。
ジミー・ノーランのようなカッティングかと思えば、
至上の愛のフレーズを散りばめたり、
まったく同じフレーズを弾いているように見せかけて、
微妙にもたらせてみたり、ルンバロック的なフレーズを入れてみたり。
渾然一体となったプレイを満喫させていただきました。
なによりも、殺気と苦味とそれを引き立たせる甘みも少々入った
リーボウのギターの音色がかっこいい。



こちらのベースは正規メンバー?のブラッド・ジョーンズ。
この声が入っていたほうが、もっと良かったかも。

リーボウもバンドも演奏に関して言えば、CDよりずっとラフでロック寄り。
そのお陰で分かりやすい演奏になりすぎていた感はあるし、
個人的にはもう少しラテン寄りにしてくれたほうが良かったかもしれない。
スクエアなドラムがもっと柔らかいニュアンスを出せたら、
更に凄いことになったような気もするが、
E.J.ロドリゲスのパーカッションがその部分を補って余りのある演奏を披露。
このバンドのもう一つの肝であることがよく分かりました。
いやあ、先々月の伊達弦もそうだったけど、ああいうパーカッションを見ると、
自分でも叩きたくなってしまいますね。
特に、ティンバレスは華やかでいいねえ。

それにしても、リーボウ先生、暑いのにジャケットを脱がずに
額からボトボト汗を垂らしながら、老眼鏡をかけて演奏しているのだけど、
あれはたぶん偽キューバ人というコンセプトに沿ったコスプレですね。
本当に底が知れないと言うか、技量とセンスとインテリジェンスと埋蔵量、
そしてなによりもユーモアが非常に高いレベルで拮抗している。
あの演奏を「アヴァンギャルド」等と一言で片付けてはいけないとも思いますね。

近年、矢野顕子と一緒に演奏しているらしいのだけど、
私の希望としては、やはりUAもしくは渋さ知らズとの
120分一本勝負が見てみたいですね。
あと、もう一つお願いするのだったら、やっぱりあれですよね、
偽キューバ人の3枚目、早く出してくださいよ!
なんだったら、ライブ盤でDVDとセットでも。
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ライブ終演後はゴッパチ兄さん、プリマクさんの3人で一杯飲んだのだが、
(私はもちろんソフトドリンクですけど)、
ゴッパチ兄さん所有のマニアックなギター談義で盛り上がり、
あやうく終電を逃しそうになってしまいましたよ。
もちろん私は置いてけぼりだったんだけど(笑)。
この二人の異種格闘技も早いところ、見てみたい気もするのだけど、
その辺は秋以降かな?
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by zhimuqing | 2011-08-06 01:28 | Rumba DE Manbo! | Comments(0)