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血は水よりも濃い

満を持して、東電の会長が登場、
人間味のないサイボーグぶりに驚愕。
マスコミに対して接待旅行に行っていたことが
やり玉に挙がっているのだけど、
そのことをどのように報道するか、
明日の新聞が楽しみだ。

さて、様々な言い訳、言い逃れを散々聞かされたわけですけど、
世の中、便利になったもので、
今こそ6億アクセスを達成した「脳内メーカー」でチェックする時でしょう。
早速東電会長のお名前でチェックすると、なかなかどうして
脳内メーカーが優れたツールであることが判明しました。
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うーん、やっぱり信用してはならないっすね。

ということで、このツールの信頼性を確保するため、
私の名前(本名)で検証してみると、
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なんだか、とんでもない秘密をカミングアウトしたような、
そんな感じですけど、やはり信頼性は高いようだ。

そうだ、試しに家族でやってみようではないか!
私の父の結果は、こんな感じ。
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・・・・??
東電会長を上回る、この状態は?
約1名激しく頷いている人がいるような気がしますけど、
どうなんだ?

隔世遺伝ということもあるので、私の息子(2歳)も一応チェックしておこう。
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お、おまえ、そうだったの?
密かに頭の中でそういうことを考えていたのか?
父より受け継がれてきた特性は、私を経てお前まで伝わってしまったのか?
昔の人は良く言ったもので、まさに「血は水よりも濃い」のですね。
親子仲良くしていこうではないか!

追記:
今後のことを考えた場合には、
今回の一連の対応に関して、どのような協議を行ったのか、
議事録を検証するべきである。
絶対作ってあるはずだけど、二重帳簿ならぬ二重議事録になってそうなので、
本社に乗り込んで押収すべきでしょう。
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by zhimuqing | 2011-03-31 02:28 | Dawn 'n' Shine | Comments(4)

責任が課せられていることを肝に命じる

今4歳の娘や2歳の息子が大きくなった時に、
今回の地震や津波について質問されたら、
きちんと色々な話が出来るような気がする。
だけど、原発のことを聞かれたら、自分はどう答えるのだろう?
危ないってこと分かってたのに、なんで?と聞かれたら?
どう答えたらいいのだろう。
昔子供の頃、日本は何で戦争したの、と祖母に聞いた時のことを
思い出してしまう私。
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現段階の惨状(といっても、全く収拾が付いていないのだが)を思うと
未来の子供達に対して、すでに胸を張って話をすることが出来ないのだが、
せめて、きちんと相手の目を見て、この事故の話が出来るように、
自分の出来る範囲で出来ることをやらなくてはならないと思う。
自分に何が出来るのか、現時点で確信は持てないのだけど、
少なくともそれは、新自由主義の信奉者、玄葉光一郎の言うように
大切なのは東電への批判でなく決死の作業員を国民全員で激励する事」では
無いことには、絶対の確信を持っている。
一億総懺悔には何の意味もないことも。
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きちんと原因の究明を行い、責任の追及をすること、
これは決して曖昧にしてはならない。
事故が起こる可能性を指摘した提言がなぜ無視されたか、
今後そのような提言をきちんと反映させるためにどうしたら良いのか、
正確な情報が素早く我々に伝わるために、どうすべきか、
そして今なお盲目的に推進しようとする政治家を落選させること。

考えるべきこと、行動しなくてはならないことは
山積みだけど、このタイミングで変えることが出来ないと
次のチャンスは多分ないと思う。
今後の我々日本人の行動は、未来の日本人だけでなく、
世界中の人々、生物に対しても責任があることも忘れないようにしなくては。
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こういうトンデモ・ビデオは二度と作らせてはならないのだ。



アメリカ政府に怒られて慌てて回収したという
動力炉・核燃料開発事業団による「頼れる仲間プルト君~プルトニウム物語」。
飲んでも安全なのだったら、石原や中曽根、与謝野、東電経営陣に
今日にでも飲んでもらってほしいものだ。
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by zhimuqing | 2011-03-29 23:28 | Make Me Wanna Holler | Comments(0)

湧水が来た!

さて、水道水への放射能汚染が激しいということで、
小さい子供がいる家庭はみんな不安になっているわけですが、
我が家では「富士の湧水」という会社のミネラル・ウォーターを導入することに。
以前仕事でお世話になっていた会社なのだけど、

福島第一原発の南西約300km、標高約900mの富士山北麓で、
地下150m以上の深い井戸から汲み上げた天然水を原水としています。
この水は富士山に降った雪や雨が、
玄武岩により形成された複数のバサルト層を
数十年から百年の歳月をかけて浸透したものであり、
大気中に放出された放射性物質の影響を受けることはありません。
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なんで、とりあえず現状の水道水よりはずっと安全かな、と。
まあ、私なんかは大丈夫だとも思うけど、子供達(避難してるけど)には
安心なほうがいいですからね。
価格面で他の会社と比べたわけではないけど、
品質面では生産現場を自分の目で確かめていて、
その部分も安心できますしね。
注文したら、翌々日までには配送してくれるし。
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ということで、我が家に到着した湧水。
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by zhimuqing | 2011-03-28 21:28 | Make Me Wanna Holler | Comments(0)

最前線へご出馬をお願いしたい

MOX燃料を使っているのに、測定器材を持っていないことが
隠し切れずに、とうとうばれてしまった東京電力。
過労という名の言い訳で仕事を放り出していた東電の社長に対して、
辞任の圧力がかかっているとのことだけど、冗談ではない。
カンナオトもそうだけど、辞めるのであれば、
やるべきことをキッチリやってから。
何も判断できないぐらい頭がパニックになっているのだったら、
汚染された水の排出作業や瓦礫の片付けなど、
役員全員で単に体を動かす作業に従事してみたらどうでしょう?

特に地震発生時に中国に出張していたのを良いことに、
完全に雲隠れしている勝俣会長には現場の士気を盛り上げる為にも、
是非とも最前線への出馬をお願いしたい。

なんと言っても、勝俣氏は電力事業連合会の会長であった06,07年、
東京電力の柏崎刈羽、福島第二、東北電力の女川、
そして北陸電力の志賀で連続発生した重大事故を国に報告せずに
データの改竄まで黙認することで、事態を収拾させたほどの実力の持ち主。
しかも、そのまま会長の座に居座るという、強いハートも持ち合わせている。
今回も、いち早く身の危険を察知し、雲隠れするほどの危機管理能力を発揮。
これほどの素晴らしい能力を備えた人材でなければ、
今回の未曾有の災害には対応できないのではないかと、
私は憂慮するのであります。

過去の発言も、たいへん勇ましいものであり、
緊急事態で現場を指揮する人として、大変ふさわしいものだ。
やはり「カミソリ」勝俣氏しかいない。

読売新聞 1997年4月15日
肩書にあぐらをかくのではなく、
プレーヤーとして動くことが求められている。

読売新聞新潟版 2005年6月17日
安全・安定運転が地元の人の信頼を得るための基本。
ヒューマンエラーの再発防止に心がけて欲しい。



経営陣による最前線への出馬は、ちょっと考えただけでもメリット十分。
原発の最前線での作業は専門知識がなくても出来る(のでしょ?)し、
「尻拭いはいつでも現場」という外野からの批判も跳ね返すことが出来る。
下請けの金で行ったキャバクラで蓄えた体力を見せつけることも出来るし、
自らの体でもって「直ちに健康に影響は無い」ことも実証できる。
一挙両得どころでない、抜群のコストパフォーマンス。
コストカットを積極的に追及してきた会社の経営陣としても、
非常にリーズナブルな対応ではないでしょうか?
早急にご検討されることを希望いたします。

もしかすると、今年度ノミネートされているエクストリーム・スポーツ(※1)、
特にエクストリーム・謝罪部門(※2)とかエクストリーム・自殺部門(※3)での
高得点は間違いなく、今年度の優勝が本命視されてまでいるので、
現場に行くことによる減点を防ぎたいのかもしれないですけどね。

※1:エクストリーム・スポーツ
エクストリーム・スポーツとは、極端な状況下で行われる極端なスポーツである。
手軽に参加できるものから莫大な費用のかかるものまであり、
愛好家も多いことで知られ、四年に一度エクストリーム・オリンピックと
呼ばれる祭典が開催されている。 TVでの放送は少ない。
極端な忍耐と極端な爆笑と極端な憤怒が勝敗を分ける
まさに極端なスポーツ、それがエクストリームスポーツ。
最近では競技数が熱狂的に増加しており、
これに比例するように冷静さを取り戻した愛好家が
爆発的増加をしているともいわれる。

※2:エクストリーム・謝罪
エクストリーム・謝罪(えくすとりーむ・しゃざい)とは、
プレイヤー自らが作成したストーリーに従って、他者に迷惑をかけ、
でっちあげの会見でどのくらいの怒りや顰蹙(ひんしゅく)を買えるかを
競うエクストリームスポーツ。全世界で行われている。
詫びや寂びなどの不必要な要素を排除してエクストリームスポーツ化された。

※3:エクストリーム・自殺
エクストリーム・自殺(-じさつ、Extreme-suicide)とは、
およそ生身の人間には不可能と思われる自殺をし、
得点を競うスポーツである。

とりあえず、まずFukushima付近の人々に土下座してまわらんかい!


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by zhimuqing | 2011-03-28 21:28 | Make Me Wanna Holler | Comments(0)

血眼になりつつ、堪能する

震災後、久しぶりにプリマクさんと合流し、
御茶ノ水やら渋谷のレコード屋や楽器屋でブツを漁ったのでありますが、
やっぱりこういう馴染みの仲間と会うと随分気が晴れますね。
(とはいえ、ともすると話は震災や原発のことになるのだが)

サン・ラーに狙いを絞っているプリマク氏に対し、
こちらは特に狙いを定めている訳ではなかったので、
色々頭を悩ませた訳ですが、そういう状況も随分久しぶり。

サン・ラーを買おうか、Soundwayから出たばかりのクンビア編集盤もいいし、
はたまたバハマのレア音源集2枚組も勉強になりそうだし、
南米のファンクものを集めたコンピも気になるし、
セリア・クルースとファニアの74年ザイールライブのDVDも出てるし、で
第一、ネットでの値段はどうなんだ?とかその辺も気になって
店頭で迷いまくる私。

そんな私を見てプリマクさんは、なんとかして新しいものを発掘しようと
血眼になってますねぇと、まさに同病相哀れむの心境。
そんな彼はSoul JazzのCD≪Freedom Rhythm & Sound≫の姉妹品というか、
レアなスピリチュアル・ジャズのジャケットを集めた本を購入し
ご満悦の様子。
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結局、ネットで価格も調べて少しでも安く買いたいし、
サン・ラーはそういえば昨年買ってあまり聞いていない在庫?があるし、
件の≪Freedom…≫もあまり聞き込めていないし、ということで、
今回はブツの購入は見送ることに。
まあ、そういう日があってもいいのではないですかね?

その後、肉が喰いたいというリクエストがあったので、
以前から気になっていた道玄坂の焼鳥屋「森本」へ。
名店との評判を聞いていたので、期待を膨らませていったのですが、
これは美味いっすね。もしかしたら焼鳥だと人生ベストかも。
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我々2人は初心者なので、とりあえずBコースというのを頼んだのですが、
その内容はこんな感じ。
つくね焼き/ヒナ皮/砂肝/血肝/相鴨/太巻蒲焼/笹身焼/うずら玉子/椎茸

初めに出て来るつくね焼きから、めくるめく至福というか口福。
使っている鶏の質が違うこともあるのだろうけど、
焼きの技術もやっぱり違うのでしょう。
なぜか、ウナギの蒲焼串も出て来るのですけど、これも絶品。
昔仕事の関係で散々ウナギを食べてきた私が言うのだから間違いない。
合鴨も旨みたっぷりでたまらなかったけど、
わさびを擦って上に乗せてくれるササミも大変美味い。

次回は単品で色々頼んでみたいですね。
多少(かなり?)割高にはなりそうだけど。
マガモやコガモといったジビエにも少し興味がそそられますが、
池とかで泳いでいる可憐な姿が脳裏に浮かぶので、
やっぱり東京軍鶏にしとこうかな?
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常連らしきお客さんは皆さん、刺身!とかを頼んでいましたが、
鶏刺しはともかく、レバ刺しとか肝刺し、食べても大丈夫なのかな?
カンピロバクター、ちょっと怖いんですけどね。
でも、あれだけの人が食べていたから、
きっと大丈夫なのでしょう。
(でないと、営業できないだろうし。)

ネットでの評判では、ゆっくりくつろげないとか、
早く食べろ的なプレッシャーが強いなんていう評判もありますが、
焼鳥屋にそういうものを求めてはいけないと思いますね。
まあ、そんなお店なので、子供を連れてはすぐには行けないかな。
でも、いいお店見つけました。

さて、予想以上に美味しい焼き鳥を食べて満足した我々、
渋谷でライブやっているらしいスウィンギン・バッパーズ、
今日だったら、チケット売り切れていないはず!と
なぜか岡地さんのページにしか書かれていないスケジュールを見て
O-Eastに直撃したのだけど、何故か真っ暗でシャッターも下りている。

O‐Westの窓口でEast は今日やっていないのですか?と聞くと、
休みだというので、今日はやっぱり中止かな?といいつつ、
帰路に着いたのでありました。
でも気になったので、家に帰って調べると、O‐Nestでやってたそうで、
うーん、勿体ないことしました。
まあ4月のクアトロに行くから、良いとするか。
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by zhimuqing | 2011-03-27 00:28 | U GOTTA FRIEND | Comments(0)

63頁の薄くて濃厚なブックレット

本屋に原発の本を買いに行ったのだが、
このタイミングなのに(だから?) 全く見当たらない。
無い訳ではないのだけど、非常に分かりにくいところに置いてあるか、
あるいは全く置いていないか、のどちらか。
出版不況の今日、私が本屋の担当者だったら全力で仕入れて
これでもかって店頭に並べるのだけどね。
もっとも今回の震災以前だったら、メジャーどころ出版されているのは
電力マフィアの息がかかったというか、甘い汁を吸った本かもしれず、
そうだったら、誰も手に取らないのだろう。

ということで、何店舗か廻ってようやく見つけましたよ、
吉岡斉著「原発と日本の未来 原子力は温暖化対策の切り札か」。
岩波ブックレットの1冊ですけど、それにしても10年前だったら
このブックレット・シリーズもどこでも置いていたような気がするのだけど。
時代は変わっているのですかね。
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2011年2月8日発行ということで、出版から1ヶ月足らずして、
いきなり前提条件が激変してしまっていることが
実に感慨深いですね(というか、もっと焦っているけど)。
ということで、63ページのこの薄いブックレット、
目次を見ると、こんな感じ。

Ⅰ 原子力論争における冷戦時代の終結
Ⅱ 停滞する世界の原子力発電
Ⅲ 難航する日本の原子力発電
Ⅳ 日本の原子力政策の不条理
Ⅴ 原子力発電と地球温暖化

ということで、地球温暖化の話はあまり書かれておらず、
そういう意味では表題と完全に合致しない気もするけど、
中身は相当に凝縮されていてかなり読み応えがある。
「筆者は原子力発電に対して『無条件反対』の立場はとらない。」といいつつ、
バッサバッサ切りまくっていく姿はなかなか爽快なものがありますね。

世評とは違って原発が実は経済性に乏しく、競争力が無い事業であり、
実は大多数の原子力発電事業は採算面で問題を抱えていると
バッサリ切るⅠ章からいきなり引き込まれますが、
世界の原発の動向について実態と大きく乖離した内容が日本で報道されていることを
各国の事情を交えながら分かりやすく詳細に触れているⅡ章へと続き、
日本の原発は実は世界に比べて設備利用率が突出して低いことや
核燃料事業も実は低迷していることを暴露?するⅢ章が
このブックレットの肝の部分ですかね。

実はコスト面で原発は火力・水力発電コストと同等か、やや劣位であること、
ウラン濃縮が難航しているため、日本の価格は国際価格に比べ数倍であること、
MOX燃料はウラン燃料コストの10~20倍にもついてしまうのに、
そこまでしてプルサーマル計画を進める理由は以下の2点であること。
①軍事転用の観点から核技術を保持し続けること
②再処理を中止すると、全国の原発の核燃料貯蔵プールが満杯になり
 多数の原子炉を停止せざるを得なくなること
この辺のことは恥ずかしながら、初めて知る事ばかりで、
我ながら全く情けないことであります。

Ⅳ章での、原子力発電拡大と温室効果ガス排出削減の間には正ではなく、
負の相関関係が認められること、つまり脱原発を進めている国のほうが、
温室効果ガス排出削減に関してずっと積極的に取り組んでいる事実も、
知っている人には常識なのだろうけど、私にはかなり新鮮。
苦し紛れの机上の温室効果ガス排出削減手段として
環境政策に不熱心な国が、原発を挙げている、との指摘は的を得ていると思う。

ということで、経済面と温暖化対策という、推進したい人達が
錦の御旗にしている部分から攻めている、この論議の組み立ては
今後非常に役に立つと思いますね。
なにせ、原発がないと停電だ、と恫喝するカツラ(でしょ?)の人や
原発を欠かしてしまったら経済は立っていかないと抜かすビチハラなんかが
のうのうとしていますからね。

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と、なかなか良い本を書いている吉岡先生、
その昔、仲間内でマッコウとあだ名をつけて大変申し訳なかった。
あれは、若気の至りでした、反省しています、尊敬しています。
でも講義にはちゃんと出ていましたよ。
と、そんなことを考えていたら、朝日新聞の25日朝刊に投稿していましたね。
その中身が当たり前だけど、これまたど真ん中。
長いけど、全文引用して、オシマイ。

日本の原子力発電事業の特徴は、政府のサポートが、
他の国に比べてずっと強いことだ。
所轄官庁と電力業界がほとんど一体になっている。

日本の経済状況がどう変わろうと、
原発の基数は一定のペースで伸び続けてきた。
通商産業省(現経済産業省)の強力な指導があったことをうかがわせる。
他の国では、支援することはあっても、
政府が事業計画まで細かく介入したりはしない。

原子力安全・保安院は経産省傘下だから、
安全行政も経産省が事実上握っている。
特に2001年の中央省庁の再編以来、
ますます独占の弊害が強くなった。
それまでは安全行政のかなりの部分を、旧科学技術庁が担っていたが、
中央省庁再編の時に、経産省が推進も規制もするという仕組みができてしまった。

米国では、原子力委員会が推進も規制もやるのは問題だとされ、
規制を分離して原子力規制委員会(NRC)をつくった。
スリーマイル島事故の収拾にはNRCが陣頭指揮をとり、
地方行政当局と連携して解決にあたった。
電力会社と癒着してはいなかった。
日本でNRCにあたるのは内閣府の原子力安全委員会だが、
現場に立ち入って指揮をとるだけの力がない。

保安院と電力会社の関係も問題だ。
今回も、海水注入を決断するまでにかなり時間がかかっているが、
おそらく東京電力が廃炉にすることを渋ったのではないか。
電力会社の意向を聞きながら対策をやっているようでは、
後手後手に回ってしまう。

これだけの被害を出した以上、原子力行政は見直さざるをえない。
まず既存の原発の安全性をひとつひとつ検討し、
特に危険なものについては、廃止も視野に入れるべきだ。
今回のような地震・津波災害にも耐えられるよう、
安全対策の抜本的強化も必要になってくる。
さらに防災計画も、広域的かつ中身の濃いものにすべきだ。

原発は、燃料費こそ火力に比べて安いが、設置コストが高い。
今回の事故でさらに安全対策のコストがかかるし、
その経営リスクはきわめて大きい。
政府が積極的に原子力発電を推進することを止め、
電力会社が自由に経営判断できるようにさえすれば、
おのずと原発から撤退していくはずだ。

現行の原子力損害賠償法では、電力会社に 
1200億円までの保険をかけることを義務付け、
それ以上については国会の議決を得れば、政府が出せる仕組みになっている。
だが今回の事故の賠償はすべて東電の責任で支払わせ、
政府が援助すべきではない。
「事故があっても政府が守ってくれる」というのは
もう通用しないことを示したほうがいい。

原発は、事故や災害が起きれば多数基が一度にダウンし、
運転再開までに時間がかかるので、電力供給不安定を招きやすい。
その可能性は前々から指摘されてきたのに、
原発を作り続けてきた責任は重大だ。
このまま慢性的な電力不足が首都圏で続けば、
日本経済への影響は計り知れない。
天災によるやむをえない面はあるが、
本質的にはエネルギー政策の誤りであり、
電力会社の誤りでもある。


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とはいえ、こんなタイトルの本、監修していたら、
やっぱりマッ●ウだったんだって、言いたくなるではないか!
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by zhimuqing | 2011-03-26 01:28 | Make Me Wanna Holler | Comments(0)

共通の無念を共通の喜びに

仙台に住んでいる職場の仲間とその家族が
みんな無事だと聞いて一安心。
昨年お世話になった三陸の工場の人達も
グーグルのPerson Finder で安否を検索して見ると、
続々消息が分かりました、との情報が見つかりました。
どうやら消息不明となっている人はいないようで、
これまた少し安心しました。
これからも大変だろうけど、何と言っても、生きていればこそ。

さて、江頭2:50がいわき市の避難所に支援物資を届けたことが話題となっていますが、
今月頭に人工股関節全置換の大手術を受けたばかりの田中康夫、
本来だったらまだ入院しているはずなのに、杖をつきつつ、
南相馬まで支援活動に行っている。
そのタフさにも感服するのだけど、
どこかの首相と違ってパフォーマンスで人目を引くのでなく、
地にしっかりと足に付けた活動になっているのが、
この人の凄いところだ。

ということで、BS11で土曜日に放送されている「にっぽんサイコー」、
最新の19日の番組がユーチューブにアップされているのだけど、
この中で話している内容が実に素晴らしい。
詳しくは映像を観てもらった方が良いのだけど、
本来国のトップから出て来てほしい言葉が満載です。

成果をもたらす民主主義でなくてはならない。

共通のみんなの無念さを共通の喜びにするということが
本来の政治でなくてはならない。

衣食住はある瞬間から、「意」欲・「職」業・住になる。




うーん、感服しました。
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by zhimuqing | 2011-03-24 00:28 | Change! | Comments(0)

温かい表現にグッとくる

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厭なニュースが延々と続く今日この頃、皆さんいかがお過ごしですか?
こういう時はやはり本物の音楽に限ります。
個人的にやりきれなくて、かなり落ち込むことがあったのだが、
アレサを大音量で聴くと、凄く気持ちが楽になりましたよ。
音楽の持つ力というのは、、特にそれが本物だった場合は
やはり大変素晴らしいものですね。

アッティカ・ロックの処女作『黒き水のうねり』
初めて知った作家だが、文庫本の帯の推薦がいきなり目に飛び込んで来る。
私がこよなく愛するペレケーノスになんとエルロイまで付けて来るとは!
ジェイムズ・エルロイ「最上級のデビュー作!」
ジョージ・ペレケーノス「スタイリッシュで力強い!」
アメリカ作家の個人的なツートップによる殺し文句に
即座に腰砕けとなる私。
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ブラックパンサー世代の元活動家の売れない弱小弁護士が主人公、
時代は80年代初頭の設定。
市民活動に挫折して頭を低くしている主人公ジェイが
ふとしたきっかけで白人女性を助けた事で、陰謀に巻き込まれるのだが、
その過程で家族や社会との絆を取り戻していく。

こうやって書いてしまうと、ありがちなストーリーに思えないでもないが、
60~70年代初頭のアメリカ黒人社会の丁寧な描写と相まって、
なかなかの説得力ですね。
ただし文中に公民権運動やパンサー党の人名が随所に出てくるので、
その辺の基礎知識があったほうがより楽しめる?かな。

黒人家庭における父性の欠如はこの主人公の言動に大きく影響を与えているのだが、
特に先日読んだアイスバーグ・スリムやネルソン・ジョージでも
多くのページが割かれていたので、非常に読んだタイミングも良かったかな。
アメリカ社会のマッチョイズムとその裏返しのこの問題、
良く考えると、ペレケーノスの諸作やスペンサー・シリーズにも
通底して流れるテーマでもありますね。

ただし、この作品で特に印象に残るのは母性が前面に出てくる場面。
前半で出て来る陪審員の黒人女性がまずなんといっても鮮烈だけど、
これは作者の考えるところの「母性」を体現したものなので、特別。
むしろジェイの奥方、臨月に程近いバーナディンとのやり取りの中で
感情がもつれて、ほぐれていき、ジェイを包み込む流れは
女性だから書ける、とまでは断言できないけど、
なかなか他では味わい難い温かみを感じてグッとくる。
(ここ数日の私の精神状態も関係しているかもしれないが)
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もちろん純粋なミステリー(謎解き)として読んでも
悪くない作品ですけど、若干謎の部分を担う白人女性が弱い感じもあるけど、
作者もそこに力点を置いていない(と思う)というか、
この作品の味わい深い部分はそこではないので、全く問題ない。
エルロイ・マニアにはどうか分からないけど、
ペレケーノス好きには間違いなくイケる逸品でしょう。
ラスト・シーンへの展開もなかなか良いし、
バイユーに落ちた白人女性を助ける黒人という始まりからして
相当いかしています。

ところで、主人公のジェイなのだけど、
公民権運動時代に若者だっただけあって、
サザン・ソウルが好きだという設定。
サム・クック、オーティスだけならともかく、
ピケットにウーマックまで出て来るところが良い。
(バーナディンはキャメオやギャップバンドが好き!)
オーティスで一番好きなアルバムをかける、というシーンで、
オーティスの1stの「Pain in my heart」を書けるところなんで、
おもわず、ホウ!と感心させられましたね。
1stをあえてチョイスするとは、素晴らしいセンス。
タダならないものを感じます。
(良くある翻訳時の人名表記ミスもない。→ 翻訳も良い仕事ぶり)
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アッティカ・ロックさん、現在2作目を執筆中ということで、
これはもう楽しみにするしかないのだけど、
早川書房さん、ペレケーノスやウォルター・モズレイみたいに
(売れないからって)途中でシリーズ翻訳しなくなるのだけは勘弁してね。
お願いしますよ!
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by zhimuqing | 2011-03-23 01:28 | La Sombra Del Viento | Comments(0)

テレビがどうにも信用できない



私が大学で物理学を学んだ吉岡斉先生は
知らない間に副学長になっていたのだが、
当時講義で教えてもらった原発やプルトニウムの事は
非常に印象に残っている。

人類の歴史で今後Fukushimaとして記憶される事が確定した
今回の福島原発事故発生当初、
NHKに解説として呼ばれていたのだけど、
土曜日以降、NHKで姿を見かけなくなった。

これまでも東電の事故隠しや官僚独裁に対して批判的だっただけに、
東電に都合の悪いとみられて、政府やマスコミから排除されたのだろうか?
JOCの事故に対して書かれた課題がきちんと守られていたら、
今回の事故だってかなり防げたであろうに。

事故情報の報道がものすごく遅く、
非常に気持ち悪くてたまらない。
朝6時の爆発後に見つかった8m四方の穴が23時過ぎに発表される始末。
とにかく隠さずに正確な情報をいち早く開示してくれ。
カンナオトの下手なパフォーマンスはもううんざりだ。
ヨメと子供達は大阪に避難したけど、
それ以外、対応しようがないじゃないか。
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by zhimuqing | 2011-03-16 00:29 | Make Me Wanna Holler | Comments(0)

地震の件



今回の津波で被害に遭われた地域は
昨年1月から3月に仕事で毎週のように訪れていたところばかり。
当時出張して、お話させて頂いた会社は30社以上。
皆さん、私を歓迎してくれて、個人的にもかなり充実した3ヶ月だった。

大船渡、石巻、大槌、宮古、釜石、山田、高田
どこも海沿いだったこともあり、
報道を見ていると、残念ながら被害は物凄く、
会社は多分ほとんど壊滅しているようだ。

一人でも多く、生存されていることを
心から願います。

それと、被曝してしまう危険の中、原発を何とかしようとがんばっている
人々にも心から感謝したい。

あと、政府や東電に言いたいことは山ほどあるが、
それは控えておきます。
まだ、今の時点はそんな場合ではないし。
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by zhimuqing | 2011-03-14 00:28 | Make Me Wanna Holler | Comments(0)