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組み合わせは本当に難しい

金澤寿和の好みはあまりに淡白な感じがして、正直あまり興味がないのですが、
それでも、CDの再発に関しては非常に良い仕事をしていますね。
全く興味がないAORなんかはどうでもいいのだが、
80年前後のソウルやファンク等の再発では、なかなか侮れないラインアップで
しかも、安心価格設定というのもポイントが高いです。
とはいえ、最近私が興味を感じている方向とはちょっとずれているので、
シュガーフット等のように買わなきゃいけないと思いつつ、
なかなか購入までに至らなかったりするのですけど。

ということで、来年早々再発されるキャピトル系のCDは、
91、92年ぐらいに一度CD化されて以来、ほとんど手付かずだったので、
なかなか見所が満載ですね。

マクファーデン&ホワイトヘッドの3作目(存在自体を知らなかった)とか、
モントクレアーズのツイン・リード、ペリー&サンリンの2枚目、
そしてレア盤オークションの定番中の定番のリフレクションズ、
この3枚が個人的にも待望のCD化ですね。
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特にリフレクションズは91年頃に店頭に並んでいたのをスルーしたら、
数年後に中古盤屋で3倍ぐらいのプレミアついているのを見て
悔しい思いをしていただけに、なかなか嬉しい再発です。

さて、諸事情によりベース弾かなきゃいけないので、
ストーンズとかその辺を聞いているわけですが、
いわゆるブリティッシュ・ロックになってしまうと、
少し私には厳しくなりますね。
ストーンズぐらいまでだったら、まだ大丈夫かな。

そんなわけで、自分が楽しめそうな曲を探しているのですけど、
私の在庫の中で「ロック」と言えそうなCDは、
ビートルズとグレイトフルデッドとザッパが5枚ずつぐらいしかないので、
なかなかこれというものが見つからないのですけど、
随分前に買ってほとんど聞かずに放置していたロン・ウッドを発掘。
75年のソロアルバム「Now Look」。
ちなみにカタカナで「ナウ・ルック」と書くと、すこぶる味わい深いといいますか、
どうにもこうにも、格好付かない感じになりますね。
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そもそもなんでこのCDがあるか?というと、
参加メンバーのメンツが凄いんですね。
プロデュースとギター、歌でボビー・ウーマック、
ベースがウィリー・ウィークス、ドラムがアンディ・ニューマーク!
ウィークスはダニー・ハザウェイのバックで有名なあの人、
ニューマークはスライの大名盤フレッシュで叩いているあの人、
聴いてみたくならないほうがおかしいってなもんだ。
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若き日のウィークスさん、意外にキュートです。

で、使えるかどうか?という視点で、久しぶりに聞いてみると、
リズム隊は勿論いいんだけど、フレッシュとかハザウェイのライブとかと
比べると、スリリングな展開があまりなく、盛り上がりに欠けてしまう。
ニューマークが結構面白いリズムを刻んだりするんだけどね。
ロン・ウッドとかストーンズはルーズなノリを味わいのだ!と
その道の人に怒られてしまいそうだけど。
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アンディ・ニューマークは結局フレッシュがベストなのかな?

主役のロン・ウッドの歌がよく言えば味わい深い、
はっきり言えば上手くないのは仕方ないのだけど、
もっとウーマックのメロウな側面が強調されていたら、
その辺がカバーされていたように思うのだけど。
このアルバムに関して言えば、ウーマックのガサツな面が出てしまい、
相乗効果でよりガサツな感じになってしまっているのが
やはり残念なところですかね。
もしかするとウーマックの時期もちょっと悪かったのかも。
メロウな名盤を連発してた72-73年だったら、と思ったりもする今日この頃。
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by zhimuqing | 2010-11-30 00:28 | Blues 4 Terapin | Comments(0)

デボラさんの技に聞き惚れる

スティーヴ・ジョーダンのバンド、THE VERBSにピノ・パラディーノだけでなく、
奥田民生も参加したということで、
BS朝日でやっているベストヒットUSA(な、懐かしい)に出演
ということで、録画しておいて本日見てみたのだが、
真っ当なロックっぽい感じで、あのジョーダンとパラディーノの
夢の組み合わせにしては、個人的に面白みに欠ける感じでした。

それにしても、ピノ・パラディーノはなんだか計り知れない存在ですね。
あのルックスから、ディアンジェロのバックで弾いてたような
あんなにファンキーなベースの音が本当に出て来るのか
一回生で見てみないと、どうにも信じられないのですが、
とはいっても、THE WHOとか、このTHE VERBSでは
私が聞きたいパラディーノの姿が出てこなさそうで、
その辺何とかならないものですかね?

さて、相変わらずアウトキャストとその周辺を聴いているのですが、
アトランタ在住のベーシストといえばこの人、デボラ・キリングス、
同じように一度生で見てみたいベーシストでもあるわけですが、
この人の7年前のソロ・アルバムを久しぶりに聞いてみると、
これが結構良かった。
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耳触りが良いコンテンポラリー・ゴスペルとでも言いますか、
するっと聴ける感じで、特に強い印象が残っていなかったのですけど、
ディアンジェロの1st以降を意識した楽曲、結構良いですね。
(とはいえ、こちらは神への愛を歌っているものですけどね。)

シンプルかつ抑制を効かせたベースは、実はタフでしぶとくて
でも、そうとは悟らせないところ、相当な達人の技であると思いますね。
寸止めによるグルーヴの構築とでも言いましょうか。
アコギが多用されていて、そのバランスがまた気持ち良い。

横にひっぱるような、少しひしゃげたボーカルはやはりファンキー、
TLCのTボズの歌唱スタイルのオリジネーターだけのことはある。
デボラ自身で重ねたコーラスがこれまた絶品。
というか、これがこの人の必殺技なんだけどね。

色々調べてみると、YouTubeにライブの映像を発見。
6弦べース弾きながら歌ってます。



ライブだとよりファンキーになってて、これはこれで良いんだけど、
もっと抑えに抑えたプレイの方が好きかな。
それよりも何よりも、バックのメンバーのユニフォーム?、
青地に白でデボラ・キリングスって書いているTシャツ、
もうちょっと何かカッコいい服、なかったのかな?
ちなみにこの曲は途中でいきなり切れちゃいます。



ということで、一回生で見てみたいベーシストではあるんですけど、
かなり強そうでもあるので、遠くから見ておいた方が良さそうな、
そういう感じもするのであります。
あんた達はこのTシャツでいいのよ!なんて言ってそうな気もしたりして。
(そんなことはないと思うけど)
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ちなみに、安室奈美恵のツアーに参加していたこともあるらしい。
何とコーラスのみ、ベース無し!ということで、
なんという贅沢というか、勿体ないお化けが出そうなシチュエーション!
というか、そのツアーのベーシストはさぞかし、演りにくかったでしょうね。
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by zhimuqing | 2010-11-29 00:28 | Funkentelechy | Comments(2)

生楽器での再演を懇願したい

アウトキャスト関係が頭の中の8割以上を占めている今日この頃ですが、
映画のサントラ盤「Idelwild」にジャネール・モネエが参加しているので、
もしかしたら!と思って、DVDを引っ張り出して確認したのですが、
残念ながらモネエは登場していませんでしたね。
端役で参加してそうだと思ったんですけどね。

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この映画「アイドルワイルド」、30年代禁酒時代のアメリカ南部が舞台。
ボイがクラブの№1歌手、アンドレが引っ込み思案なピアニストという役で
二人が出演しているクラブにギャングが絡んできて・・・というお話。



一応ミュージカル映画という設定なんだけど、
お金をかけまくったプロモーションヴィデオといった趣ですね。
だもんで、30年代にラップやってる人はいないとか、
30年代の南部アメリカがこんなに自由だったはずはないとか、
みんな金持ち過ぎるとか、話の筋立てがバラバラで繋がりが悪いとか、
そういうことは全部指摘してもあまり意味がないですね。

ということで、見所は何点かに絞られますね。

①クラブでの演奏シーン
②登場人物の衣装、特に男性陣のスーツ

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冒頭に出てくるビッグ・ボイの演奏シーンは流石にカッチョイイ。
途中のアンドレが時間の過ぎ去るのが怖いと歌う「Chronomentrophobia」は
特殊効果を贅沢に使ったなかなか面白い映像でもある。
あとはラストのタップシーンを交えた、アンドレのステージかな。
この辺の映像だけでも1000円ぐらいのDVD代金は元をとった感じもしますけど、
それは私のようなアウトキャストのファンだけかな?
アンドレの恋人役はなかなか別嬪さんだけど、歌も上手。
だと思ったら、デボラ・キリングスが実は歌ってるんですね。
ちなみに、メイシー・グレイは劇中で1曲歌ってくれるけど、
せっかく出演しているパティ・ラベルが歌ってないのが本当に勿体ない!
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ポーラ・パットンさん、いいです、はい。

で、②の衣装なのだが、これはもう素晴らしい。
なんといっても30年代の堅気でない人々のスーツ!
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もちろん少し派手めだが、色合いも形状も(多分触り心地も)最高です。
アメリカの黒人ならではの着こなし、色の使いこなしは特筆モノで、
ああいうスーツを着て、ああいうハットを被りたいと激しく憧れるのですが、
実際に自分で着ると、全く違うものになりそうで、なんとも残念なことです。
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子供が着ると、これまたキュート!

それにしても、ファンクの始祖はジャイブやジャンプだと
言い続けている私にとって、アウトキャストの二人は本当に
我が意を得たりという感じで、絶大なる信頼を置いているのですけど、
誰かこの二人にジャイブ音楽のことをインタビューしてたりはしないのかな?
「アンドレ3000が語るスリム&スラム」なんてインタビューがあったら、
私は感動してしまうんですけどね。

あと、一般的にはあまり評判の良くないアルバム「Idlewild」、
試み自体は最高だし、曲もかなり良いと思うんですけどね。
多分足りないのは、生々しいリズム楽器の音色かな。
音が固くて、筋肉質でない打ち込み音が多くて、
それはそれで新鮮だったりするのだけど、
この手の音楽だったら、もっと重心が低くて腰のある音が必要だと思いますね。
もっとしなやかな黒豹みたいな音が。

全曲、生楽器で再演してみるなんてのが、一番良いんですけど。
デボラ・キリングスとかジョイとかケヴィン・ケンドリックスとか
いつものメンツ中心で良いので、あとは誰にしようか?

今をときめくジャネール・モネエとアンドレの元カノのエリカ・バドゥは当然として、
あとはラファエル・サディークとマッドリブはもちろん外せない。
ダンジョン・ファミリーとあまり関係なさそうなところでは、
スタントン・ムーア、アンプ・フィドラー、チャーリー・ハンターに
フュンジンスキーが結構良さそう。
少しマイナーどころだと、マイロンとかケリンドゥ・パーカーかな。
ンデゲオチェロとD様はあえて挙げるまでも無いな。
脳内で妄想を膨らませると、キリがなくなりそうなので、今日はここまで。
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でも、正直、アンドレ演じるパーシヴィルと父親の葛藤とか、
ルールター(ボイ)とギャングの駆け引きなんかは
もっと掘り下げることが出来てたらなぁと思ったりもして。
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by zhimuqing | 2010-11-25 00:28 | Funkentelechy | Comments(0)

抜群の身体能力に耳が釘付けなのだ

発売から4ヶ月近く経ってようやく入手したBig Boiの新作、
「Sir Luscious Left Foot:The Son of Chico Dusty」、
アウトキャスト名義でのサントラ盤「Idlewild」から4年ぶり、
その前の二枚組み「Speakerboxxx/The Love Below」からは8年ぶり。
ジャイブ・レーベルから売れ線でないとイチャモンをつけられた結果
本人曰く、発売まで40ヶ月もかかったというこの新作、
デフ・ジャムから発売されて、かなりのスマッシュヒットになってるので、
良かった良かった。
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大傑作「Speakerboxxx」の後なんで、ただでさえハードルが高くなるし、
1年以上前に新作の収録曲として発売されてたメアリーJとの曲や
アンドレ3000やレイクウォンとの曲は収録されてないし、
しかもアンドレ製作の曲はジャイブとの契約で大幅に削られているしで、
なんだか心配な気もしたのだが、完全な杞憂でしたね。
今年屈指の名作でしょう。

ソウルやファンクの色がかなり濃厚だった「Speakerboxxx」に比べると、
かなりエレクトロ色が強いというか、最近のトレンドである派手めの
シンセが入った曲が多いので、レコード屋で視聴した際には
ちょっと好みではないかな?と思っていたりもしていたのですが、
そこは天下のアウトキャストの片割れにて、生涯一MCを名乗るBig Boi、
そんな音作りに埋没することなく、くっきりと浮かび上がるますね。
豪華なゲスト陣、製作陣の参加も話題なのだが、
主役の存在感が大きいので、焦点がぶれることもない。
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とにかくカラフルなバックトラックの上でBoiが抜群の身体能力?を
これでもかと見せつける様が嬉しいですね。
緩急自在の身のこなしが実に見事だ。
リズムに対して前のめりで性急にフロウを叩きつけるかと思わせといて、
次のヴァースでは非常に寛いで、後ろからかぶさって行く、と思わせておいて、
小節間を飛ぶように自在に跨いで行く様は
全盛期のニコラス・ブラザーズのようだ。
アウトキャストの輝きは、アンドレ3000のファンクネスだけでなく、
このボイの天才的なフロウも合わさってこそのものだということが
良く分かります。
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豪華な製作陣の中では、何と言ってもオーガナイズド・ノイズの
久しぶりの復活が個人的な大トピックですね。
クールなエレピがスライを思い起こさせる3曲目や
クリントンだけでなくトゥー・ショートまで引っ張り出した11曲目での
ダウナーなファンクネス溢れるトラックが嬉しいところです。

オーガナイズド・ノイズもそうだが、随所にジョイとかスリーピー・ブラウンとか
クージョ・グッディー、Mr.DJ等のダンジョン・ファミリーが参加していて嬉しいが、
なんと年末頃にはダンジョン・ファミリーとしての新作も発売予定ということで、
ということは、無事発売されたら9年ぶりですか?
こいつも楽しみだ!
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21世紀のPファンク軍団は勿論こいつらだ。
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上段右から2番目のアンドレ3000が目立ちますが、
でもやっぱりジョイの元旦那ビッグ・ギップのインパクト・破壊力には
敵うものはなかなか見当たらないっすね。(上段、一番右)


クレジットをよくよく眺めると、アトランタ№1をエアロン・ミルスと争う
凄腕ベーシスト、デボラ・キリングスの参加も嬉しいですが、
キャメオのケビン・ケンドリックスの貢献もなかなか大きい模様。
私の好きなジョイがちゃんとフーチャリングとしてクレジットされてるのも
嬉しいですね。
あと、トークボックスでボスコが3曲参加してますね。

で、アルバム最大の目玉は5曲目「Shutterbugg」ですね。
低音のマシーン声でボボボボボとやったのをベースにして、
その上で自在にボイが跳ねまわる。
ブリッジはザ・システムの「You are in my system」のフレーズを
トークボックスでBoskoにメロウに歌わせといて、
ソウルⅡソウルの「Back to life」もくっつけるという、
文章で読むと何の事だかよく分からないけど、
今年度屈指のファンク、カッコよすぎる!

あと、今年はこの人、ジャネール・モネエもゲストで参加!
すまん、この曲だけは、何度聞いてもボイの存在を忘れてしまう。
モネエが歌っているフレーズ、そんなに印象的ではないのですが、
Idolwildの頃に比べると、モネエの存在感が増していることが分かりますね。
うーん、そんな感じなのは私だけかな?
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それにしても、この組み合わせも大変良い!
モネエ、もうダンジョン・ファミリーにも入っちゃえ!


そんなわけで、何回聞いても盛り上がるこのアルバムな訳ですが、
先ほど触れたダンジョン・ファミリーとしてのアルバムとは別に
現在アンドレ3000と一緒にアウトキャスト新作も録音しているようで、
そちらも早く聞きたいところですね。
グッディ・モブの新作ももうすぐ出るらしいし、
ダンジョン・ファミリーの時代がまた到来するのか?
(そうであれば大変喜ばしいのですけど)
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アンドレの新作も猛烈に聞きたいぞ!
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by zhimuqing | 2010-11-21 00:28 | Funkentelechy | Comments(0)

判断が難しいなぁ。

16000円という値段設定とこのメンツ、
ハコが音の悪いあそこで、予想ライブ時間1時間30分。
うーん、判断が難しいところだなぁ、
ちなみに太字が惹かれるポイントですね。

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George Clinton(Musical Director/Vocals)
Steve Boyd(Vocals)
Paul Hill(Vocals)
William "Clip" Payne(Keyboard/vocals)
Robert "Punt" Johnson(Vocals)
Belita Woods(Vocals)
Michael "Kidd Fukadelic"Hampton(Lead Guitar)
Lige Curry(Bass/Vocals)
Ricky Rouse(Lead Guitar)
Frankie "Kash" Waddy(Drums)
Rico Lewis(Drums/Drums Tech)
Greg Thomas(Horns/Vocals)
Bennie Cowan(Horns)
Daniel Bedrosian(Keyboard/vocals)
Carlos"Sir Nose"McMurray(Dancer)
Shonda Clinton(Rapper)
Patricia Walker(Vocals)
Shaunna Hall(Guitar)
Kendra Foster(Vocals)
Kim Manning(Vocals)
Mary Griffin(Vocals)
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by zhimuqing | 2010-11-19 01:43 | Funkentelechy | Comments(0)

ユルユルとカンドンブレ、でもヒリヒリ

この秋の水曜日はサラームさんの日なんだけど、
昨日はちょっと浮気して、プリマクさんと一緒に三軒茶屋まで
板垣真理子「カンドンブレの夜」を聞きに。
マクンヴァを名乗る我らには、やっぱり無視出来ない催しですからね。

ユルユルとした進行のなか、新しいというか刺激的な発見があって、
カンドンブレはやはり奥が深くて興味深いというか面白いんだけど、
それにしても、カンドンブレの神様オリシャの名前や
儀式関係の単語はなかなか覚えられないので、
この調子だと話をいくら聞いても、いつまで経っても新鮮なままという、
早くも老人力の域に達したような、そういう感じな私です。

アフリカ大陸ではなかなか起こらない部族間の文化の融合が
奴隷として連れてこられた中南米で起きていた事、
ポルトガル語が公用語であるブラジルは陸の孤島なのだと言うカエターノ、
北米にはマリの黒人が多く連れて来られていたので、
ヨルバ直系の文化とは違う音楽が育ったこと。
ブラジルではヨルバだけではなくアンゴラ系の影響が強いこと。
いやぁ、実に面白い。
まあ、興味のない人には全くどうでもいい話ですかね。
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カトリシズムとプロテスタンティズムとで奴隷の扱いが違ったため、
それが現在のアメリカ大陸でのアフロ色の強さに差異が出ている話、
キューバにあるバタがブラジルにはないこと、
それはバタが特に「喋る」太鼓であるからでは?という板垣さんの仮説は
非常に面白い。
タムタムを持つことが許されていたハイチが
あの地域で一番早く独立できたこととも合致していますしね。
この辺の話は是非とももっと突っ込んでいってほしいものだ。

個人的に興味を引いたのは、オリシャは上から降りて来るのではなく、
近くにいるというか、地べたで寝ているので、
儀式ではまずオリシャを起こす所から始まるという話。
なにか音楽的にも大変参考になるような気がするのだ。

ということで、この辺の西アフリカから中南米に至る文化の流れ、
掘れば掘るほど深みに嵌まりそうで、
向かう先はなかなか楽しみに満ち溢れているようですね。
うーん、エレグアに感謝しなくては!
仕事は久しぶりに猛烈に忙しけど、
この勢いで来週も練習じゃ!
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キューバでエレグア、ブラジルでエシュ、ハイチではレグバと呼ぶらしい。
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by zhimuqing | 2010-11-19 00:28 | Funkentelechy | Comments(0)

なんともポップでよろしい

正確な分母が良く分からなくなっているのだが、
4/7もしくは4/8マクンヴァ・アーケストラで
久しぶりにスタジオ入りしたのだが、
やっぱり凄く楽しいのであります。
プリマクさんのブランニュー・ワープコアもなかなか快調。
何とか形にしたいものだ。
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うねるギター、見た目も良いが音も良い。

さて、昨日「微妙」と評したシーローの新作ですが、
一夜明けて、出張の往復の新幹線その他でずっと聞いていたのですが、
シーローだから、という過大な期待をせずに聞くと、
やっぱりなかなか聞かせますね。
ユーチューブでアクセスが殺到して話題になった「Fxxk You」は
ポップスということで聞くと、今年屈指の曲であることは間違いないです。



なんともポップな感じが大変よろしい。
でも次は濃厚なヤツをお願いしますよ頼みますよ。

さて、ジャネール・モネエとの競演、写真だけではないはずと探してみたら、
やっぱりありました。コカコーラのCMなのかな、背景がよく分からないけど。
これまた素晴らしい。
今年一番のビデオクリップかもしれないなぁ。
(実は昨年発表されたものらしいけど)



それにしても、シーローとモネエがこうやって売れているアメリカという国は
やっぱりなかなか侮れない国なんだな、と改めて感じますね。
競演アルバムなんか出してくれないですかね。
泣いて喜びますけど、私なんかは。
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by zhimuqing | 2010-11-14 00:28 | Funkentelechy | Comments(0)

真っ当すぎて少し物足りないかな?

今年下半期の目玉だと考えているCee-Loの新作、
12月発売予定だということで、首を長くして待っていたのだが、
突如発売が1ヶ月早くなり、いきなり発売されているので、驚きました。
多分置いてないだろうと思いつつ、東京駅にある小さいタワレコに行くと、
ひっそりとR&Bのコーナーに置かれていましたよ。
私の中ではグッディ・モブのイメージが強いので、
どうしてもヒップホップの棚を探してしまうのですけどね。
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話は変わるが、APECの関係で首都圏の警備が
異常に厳しくて鬱陶しいこと、この上ない。
馬鹿みたいに警官がいて、からかいたくなってしまうのは
良いとしても、ロッカー全部封鎖するなよ!
楽器を預ける所が無くなってしまうじゃないか!

それはさておき、この新作、前作から6年も経っている訳だが、
この間、ナールズ・バークレーの誰も予想しなかった大ヒットを挟んで
まさに大物としてのソロ第3作目。
名盤の誉れ高い(ですよね)の1st、2ndからどのように進化してきたか?
非常に興味が募るところなのだ。
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帰りの電車では目を皿にしてクレジットを眺めていたのだが、
サラーム・レミが5曲、フレイザー・T・スミスが4曲、
今をときめくブルーノ・マーズ、ジャック・スプラッシュが各2曲担当。
ネプチューンズやティンバランド、DJプレミアー等、
大物プロデューサーが名前を連ねていた前作に比べると、
かなり地味ではあるが、何と言っても気になるのはスミスの3曲。
なんとピノ・パラディーノがベースで参加!

で、かなり興奮しながら家に帰ったのだが、ウーン、微妙かな。
ナールズ・バークレーでの活動で完全に「歌手」になってしまったのか?
前2作にあった稀代のファンカティアーとしての底知れない輝きが
正直あまり感じられない。

もちろん歌手としてのシーローはソウルフル。
11曲目のサイケ直前のテンプスみたいな曲や
サザンソウルの精霊が木霊する12曲目の歌は
今時のシンガーにない、生々しさが素晴らしい。
この歌が好きか嫌いかと言えば、もうたまらなく好きだし、
例えば新人歌手として、初めてこの声を聞いたら
間違いなく大騒ぎして100点だ!と触れまわるのだろうけど、
シーローなんだから、このぐらいの出来だと満足できないですね。
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ファンクもヒッポホップもブルーズもソウルもロックも全部一遍に
南部の教会のゴスペルの中で煮込んでみました、という音楽性を
もっと全開してほしいのだけど。
今回は上澄みをすくい取りました、という感じで、
勿論旨みは随所に感じるのだけど、旨みだけでなく
アクも全部一緒に出してほしいのだ。
全部混ぜて煮込みながら、ブラックネスの精霊を召喚することにかけては
ディアンジェロにも匹敵すると信じているのですけどね。
むしろ軽々と引きだしてきそうなところはD以上かもしれないし。
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前作のサングラスには様々な表情が映っている。
こういう感じをおねがいしたい。

ということで、もうちょっと聞き込まないと分からないけど、
ポップな佳作ではあるけど、これだったら前の2作を聴くかな。
シーローも戻って、無事に再結成したグッディ・モブの方に
期待することにしようかな。
同じダンジョン・ファミリーのアウトキャスト関連と共闘してくれたら、
物凄く嬉しいのですけどね。
あとはジャネール・モネエとの競演かな、やっぱり。
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と思ったら、すでに2ショットの写真を発見。
やはりジャネール・モネエ、素晴らしい!
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by zhimuqing | 2010-11-13 01:28 | Funkentelechy | Comments(0)

ジェーニーでなくジーニーだと思うのだけど

JEANNIE REYNOLDSの「Cherries, Bananas & Other Fine Things」、
これまた待望のCD化ですね。
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ジーニー・レイノルズ、ドラマティックスのL.J.の妹にして、
ファンクもバラードもノーザンでもなんでも乗りこなせた
70年代屈指の名シンガーですね。

なんといっても、この76年発表の1stアルバムには、
全盛期のPファンク軍団が大挙して参加していることで有名ですね。
しかも当時のパーラメント、ファンカデリック、ラバーバンドの音とは一味違う、
よりノーザン・ソウル寄りで、しかし紛れもないPファンクな音に、
70年代屈指のソウル・シンガーのディープな歌が乗るとくれば、
問答無用の名盤になることは誰が考えても分かりきったことですね。

それにしても、参加ミュージシャンのメンツが凄い!
ベースには、ブーチーとシャイダーとマイケル・ヘンダーソンなんで、
76年当時のPファンクとマイルスのベーシストだし、
ギターには、グレン・ゴーインズとこれまたシャイダーの二枚看板に
ロバート・ホワイトとエディ・ウィリスのモータウン・コンビ。
ドラムはティキ!とブギーにモータウンのピストル・アレン。
キーボードには「ジョージ・ウォーレル」なる人が参加してますけど、
間違いなく、あの人でしょ?
で、エグゼクティブ・プロデューサーは泣く子も黙るドン・デイヴィス。

Pファンクの女性シンガー関係では、ブライズとかパーレットが浮かびますが、
この辺はもちろんキュートでファンキーでカッコイイのだが、
歌手としてみた場合は、ジーニーははっきり言って格が違う。
Pファンクがサポートした女性ソロシンガーはほとんどいないので、
それだけでも価値があるというものですけどね。
(ベリータ・ウッズのアルバムをクリントンに製作してほしかったなぁ。)
ということで、LPをかけてたっぷり曲の説明をしたいところなんですけど、
プレイヤーが壊れているので、今日現在聞くことが出来ません。

さて、今回の再発CDには、なんとボーナストラックが4曲も!
カサブランカ・レーベルでこのアルバム前に発表された
75年のシングル2枚分ということで、
これはまだ聴いたことがない音源なので、非常に楽しみです。
あとは、続く77年の2枚目(にしてラストになってしまった)のアルバム、
「One Wish」をリイッシューしてくれれば、カサブランカ音源は完全制覇、
枕を高くして眠ることが出来ると思いきや、
このジーニーさん、カサブランカ所属以前のシングルも
実は素晴らしいらしいので、困ったところですね。
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Mainstream(69年)、Washington(71年)、People(72年)、Chess(74年)から
それぞれシングルを1枚ずつ計8曲発表しているのだが、
これが好事家の間で素晴らしいと言われているらしいのだ。
特に興味をそそるのが、Peopleから出たシングルですかね。
72年のJBといえば、これは全盛期ですからね。
素晴らしい出来なのは、間違いないですね。
残念ながら、7inchまで手を伸ばす余裕はないので、
これはやっぱり編集盤を探すしかありませんね。

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ということで、「People Make The World Better Place」収録の
JBの編集盤「Original Funky Divas」が候補に挙がりますが、
でも、このアルバム、B面の「If I Had A Man Like You」は
入っていないんだよねぇ。

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メインストリームの2曲はPヴァインの編集盤に入っている。
「A man needs a woman ~ Mainstream soul survey」
でも、まだ未聴、というか未購入。
お兄さんのL.J.の曲も収録されてるので、これは買いですね。
探してみることにしよう。
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by zhimuqing | 2010-11-12 00:28 | Funkentelechy | Comments(0)

なんとか鶴川に滑り込む

15時過ぎに夕張を出発して、20時に鶴川の和光大学到着成功。
世の中便利なもんですね。
サラームさんの講座、今日ゲスト講師で大石始さんが登場、レゲエ中心、
ということで、なんとしても参加したかったので、間に合って良かった。

基本的によく知ってるジャンルなんだけど、
新たな発見があるのが、この講座の良いところ。
スカ~レゲエの最大の特徴の一つである裏打ちが
ブギウギのピアノから来ていた事なんかは完全に盲点でしたね。

あとスカ以前のジャメイカ音楽であるメントは
中村とうようの編集盤を持っているので知っていたけど、
そこで使われていた巨大親指ピアノ(ルンバボックス)の事は完全に初耳。
非常に興味をそそられると同時に全く見たことがないので、
何だか凄いものを想像(妄想)してしまいますね。
あとメントは廃れてしまったと言ってましたけど、
ナイヤビンギのビートとの共通点があるような気もしたりしたので、
この辺は個人的に研究してみようかな。

講義の中で紹介された映像も面白いものが多く、
MAJOR LAZORのナスティ極まるダンスも面白かったが、
初期ダンスホールのカッティ・ランクスのディージェイぶりが
インドネシアの街角でマイク握ってコーランを詠んでいるオジサンに似ていて、
なかなか感慨深いものがありました。

講義の前半でジャメイカの音楽の歴史を振り返って、
後半でダンスホール・レゲエが中南米の音楽に与えた影響について触れたのだけど、
これだけの内容に触れるには、どう考えても時間が足りないので、
当然駆け足になってしまったのが、ちょっと勿体なかったかな?
サウンドシステムを中心に据えた話の展開はとても良かったのだけど。
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エイトキン様は映像を見せたほうが良かったかも。

スカだけでなくロックステディやラスタやナイヤビンギを掘り下げたり、
パナマ~コロンビアあたりのクンビアもがっちり紹介したりして、
全8回なんてのが理想的なんですけどね。
そうなると受講者が私達二人だけになりそうなんで、やっぱり難しいか。

しかしジャメイカ音楽の紹介ぶりにはコダワリがありましたね。
スカタライツでなくローエル・エイトキン、
ウェイラーズでなくてバーニング・スピア、
リー・ペリーでなくてエロール・トンプソン、
イエローマンでなくカッティ・ランクス。
ことごとく外してくる選曲が面白かったですね。
ということで、ガーベイズ・ゴースト聴きながら、家路に着くのでありました。
また講義してもらいたいもんですね。
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私が持ってるのは「マーカス・ガーベイ」とそのダブ「ゴースト」の2in1。
通に言わせると、このCD、音がイマイチらしいが、
それでも中身は素晴らしい。
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でも、このアルバムが一番好きかも!
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by zhimuqing | 2010-11-11 00:28 | Open the gate | Comments(0)