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アリオリに心から感謝したい

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ずっと憧れていたのだ。
初めてその声を聞いたのは、多分16歳の頃。
2枚組のベスト盤を真夜中に聞いていて、
最後の曲が始まった時に、そのファルセットでのシャウトを聞いて、
背中に電流が走ったのだ。
初めて動く姿を見たのは、多分17歳の頃だったと思うのだが、
福岡土曜日の深夜放送ナイトジャック福岡で、
エンディングの時に少しだけ流れたPVが初めてだったと思う。

断言出来るのだ。
私が今までリアルタイムで聞いてきた歌手の中で
最も華麗で、最も包容力があって、最もファンキーで
最も美しく、最もカッコ良いのは、
誰が何と言おうとアリ・オリ・ウッドソンなのだ。
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白血病だったなんて全く知らなかったよ。
58歳なんて若すぎるよ。


10年近く待ちに待って、初めてその姿、その声に触れることが出来たのが、
97年の単独ソロツアー、福岡のクロッシングホール。
始める前に会場上のホテルのトイレに小用を足しに行くと、
絶対見たことある人が横にいたのだったが、
予想だにしないシチュエーションに身動きが取れなかったというか、
あぁ声をかけねば、と思いつつも、タイミングを逸したのでありました。
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そのライブは私がこれまで見たライブの中でも特に印象に残るもの。
大昔からその時点までに様々な形で受け継がれてきた
アフロ・アメリカンの歌唱の真髄があの時、あの場所で炸裂したものだ。
ギャドスンを含むバンドも良かったし、演奏時間も長くて良かった。
ウーマックの曲も良かった。ルーサーの曲も良かった。
ギャップバンドも良かった。マーヴィンも良かった。
でも、やっぱり良かったのは『レディ・ソウル』。
でも、もっと良かったのは『ソウル・トゥ・ソウル』だった。
キーボードを弾きながら歌ったあの曲の素晴らしさを
私は一生忘れない。

翌年97年の福岡ブルーノートで再度見ることが出来たのだが、
その時は『ソウル・トゥ・ソウル』は無し。
幸い話をするチャンスがあったので、なんで歌ってくれなかったんだ?と聞くと、
『誰かリクエストしてくれるのを待ったのに』と最高の笑顔で答えてくれて、
男の私もメロメロになったものだ。

01年のブルーノート大阪はアル・マッケイのバンドのゲストとして来日。
テンプスの曲は演奏されず、私としては、アリ・オリに歌わさんかいという、
若干消化不良気味の出来。
その後の02年のソロツアーとかコットンクラブでのテンプスレビューは
海外長期出張で見ることが出来なかったのだ。
今思うと、でもあの01年のライブが最後になってしまったのだな。

今思うと、テンプスで実質メジャー・デビューしたのが84年。
で、脱退したのが95年。
歌える(歌え過ぎてしまう)本格派にとっては、
時代が少しばかり悪かったのかもしれない。
もちろん名曲、名唱は数知れず、というか、
アリ・オリが歌った曲全て名曲名唱と思うけど、
本音のところでは、アリ・オリそして当時のテンプスの力を持ってしたら、
もっともっともっと凄いのが作れたと思うのだ。

70年代にPファンクとかPIRと組むことが出来ていれば、
80年代にデフジャムのOBRとかザップのロジャーと組むことが出来ていたら、
90年代初頭にスタン・シェパード達ともう2枚アルバム作れてたら、
90年代にジャム&ルイスやベイビーフェイスとアルバムが作れてたら、
00年代にRケリーやサディークと組むことが出来ていたら、と
歴史にイフは禁物なのだろうけど、そう考えずにいられない。

そんなことは、でもどうでもいいですね。
もう1回、あの歌う姿をみたいなぁ。
声がつぶれるまで熱く歌い込むあの姿が見たい。
あの茶目っ気に満ちて、少し悪そうなあの笑顔が見たいのだ。



本当にありがとうございました。
貴方は間違いなく本物中の本物。
私は貴方のステージを拝見することが出来て
本当に光栄でした。




記念すべきアリ・オリの(実質的)メジャーデビュー曲。
アリ・オリ若いなぁ。


アリオリ時代のテンプスのライブ映像はテレビ番組のが結構残っているようですね。
音の悪さを補ってあまりが来まくるほど、後半の歌い込みが凄まじい。


アリ・オリの曲ではやっぱりこれが一番好きなのだ。
歌唱が祈りの域にまで達している。


テンプス黄金時代と言えば、ラフィン+ケンドリックスの時代と言うのが定説だけど、
個人的にはアリ・オリ、ロン・タイソン、リチャード・ストリート、メルヴィン、オーティスの時代も
まったく引けを取らないと思っているのだ。
こういう映像を見ると、ますますそう思うのだ。
どこかにこの5人の時代のフルライブの映像残されていないかな?
ちなみにアリ・オリはラフィンと同じく、グループの中で光り輝くタイプだと思う。
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by zhimuqing | 2010-05-31 23:27 | Funkentelechy | Comments(0)

不思議な調和と繊細さを湛えた美しい音楽

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ジル・スコット2004年のアルバム『Beautifully Human:Words & Sound』は
まるで気持ちの良い5月の一日の空気を表現しているようだ。

アルバムを通して聴くと、まずアッパーな曲に耳が奪われる。
ドラム+ベースの組み合わせが寄せ木細工のような『Golden』は多幸感溢れ、
ドープネス極まるリズムにたゆたうギターが寸止めする『Bedda at home』、
続く『Talk to me』はジェイムズ・ポイザーの指揮するゴージャスなビッグバンド。

曲の良さもあるが、リズムを優雅に乗りこなすジルの歌が実に見事。
歌メロを自在に崩しながら、前ノリになったり、ためにためたり、
声の焦点深度や喉の絞りを自在に使い分けている様は
そこに相手がいないのに相手がいるように見えるという
達人によるシャドーボクシングを見ているようだ。

アルバムの中盤に差し掛かると、ジルがミディアムナンバーで本領を発揮し、
その世界観の拡がりに圧倒されそうになる。
声やリズムの使い分けは更に刺戟的になり、
一人の女性のタフな佇まいの中に垣間見えるセンシティビティーを描きだす。
その表現には作為的な感じが全く感じられず、
実にすっきりと聞き手の細胞に浸透していく。

『Can't explain』、『Whatever』、『Not like crazy』と続く展開では
歌、曲、演奏、アレンジ、音質、曲と曲の繋がり、
全てにおいて高いレベルで見事に調和している。
そう、このアルバムを一言で評価すると『調和』という言葉に尽きるのだ

アルバムは後半に進むにつれ、原形質流動をなだらかに控え、
地上30センチの高さで穏やかに滑空する『My petition』に辿り着く。
気持ちの良い眠りに就くような『I keep』で一旦幕を閉じるが、
その後のボーナストラックは夢の中の活劇のようで、
気持ちの良い風が吹く一日が終わっていく。

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様々な良い条件が揃って、この奇跡のような美しいアルバムが出来たのだろう。
ネオ・フィリー軍団のポテンシャルが一番高かった頃でもあるし、
Hidden Beachというレーベルも良かったのだろう。
この後、ジルは3枚目のスタジオ・アルバムを出したのち、女優として成功を収めており
現在上映中の映画『Why Did I Get Married Too?』も好調らしい。
一人のアーティストとしては現在絶好調なのだろう。
今夏にも新作が出るという話もある。

しかし、この不思議な調和と繊細さを湛えたアルバムを超えるものを
ジルは完成させることが出来るのだろうか?
私は心から期待しているのだが、そうではあるのだが、
なかなかそれは難しいのではないかと、
若干ながら心配しているのである。
そういう要らぬ心配をさせる程「Beautifully Woman」は美しい。
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by zhimuqing | 2010-05-29 02:28 | Funkentelechy | Comments(0)

キングシーサーに期待するしかない

政権離脱カードを切ろうとしている福島瑞穂に対して
又市征治や阿部知子といった社民党の幹部が
「党首を罷免するぞ」と詰め寄っているらしいのだが、
一昨日と昨日の党内の理事会で署名拒否を了承しておきながらの
この豹変振りはやっぱり毒饅頭を食べたからなのだろうか?

『大臣』とか『与党』の旨みを味わってしまって
本来社民党があるべき姿を見失っているとしか思えない。
読売とか産経が「福島大臣、暴走」とか書いているのを
真に受けているのでしょうかね?

残留派?は政権内で自分達の政策を実現させていくのだといっているが、
この基地問題での対応を見ていると、それは無理でしょう。
第一、今回のように大きな問題でも離脱カードを切れないのであれば、
足元見透かされて、なおさら自分達の立場が弱くなるだろうに。

自民党の暴走を防ぐブレーキの役割を果たすと言いながら、
自民党と一緒に後期高齢者医療制度やPKO協力法を可決していった
『福祉と平和の党』(自称)の公明党の当時の姿がダブりますね。
このまま一部を切り捨てて民主党に吸収されていくのか、
それとも連立から離れて独自路線を行くのか、全く読めないけど、
一旦離れて自分の主張を貫いたほうが結果的に良いと思うんだけどね。
まあ、傍目で見ている私と支持者の判断は違うかもしれないけど。
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こうなると、キングシーサーに目を覚ましてもらうしかないのか?
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キングシーサーのように、ビーム攻撃をはじき返すことが出来る技を
身につけている政治家は出てきてくれないのか?

追記

てなことを考えながら、家に帰ると、福島大臣罷免ということなのだが、
福島瑞穂のコメントは的を得てると思う。

沖縄を裏切ることはできない。
数々の犠牲を払った沖縄に負担を強いることに
加担することはできない。
私を罷免することは沖縄を裏切り、切り捨てることだ。

もう少し早く動いていれば、もっと良い情勢になっていたような気もするのだが、
まだ遅くはない。
テニアンのデラクルス市長、沖縄の市長達と一緒にテレビに出て
辺野古推進派を言い負かしてしまえばよい。
テレビに出演させてくれないのであれば、
会談の模様をネットにアップして、それを宣伝すれば良いのだ。
これまでサボっていた分だけ、今働くしかない。
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by zhimuqing | 2010-05-28 20:50 | Make Me Wanna Holler | Comments(0)

やはり中国の歴史は面白い

「周恩来秘録 党機密文書は語る」を読んだのだが、
やはり建国後の中国共産党というか毛沢東関連、ハズレは無いですね。
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中国の歴史はどの時代も面白いのだが、
毛沢東の時代は流石にリアルタイムではないけど、
その余韻をひきづっている状況で読むことが出来るので
鮮度が良くて、生々しさが増すのが良い。
その上、登場するメンツのキャラクターがこれまた濃厚。
読み応えも増すのも当然だ。

夫の権力を笠に着て暴れ放題の元女優(実は夫婦関係は既に無い)、
罠に嵌ってなす術も無く失脚させられる№2、
№2を失脚させるために尽力し、自分がその位置につくも、
同じように失脚させられそうになり、トップを暗殺しようとする病気がちの男、
権力争いの中を絶妙なバランスで生き延びていく実務者、
昔の友情を信じて直言して、そのまま裏切られる仲間、
スターリンの下で政敵を粛清する手法を学んだ粛清マシーン、
何度も失脚するが、その度に復活してしまう実力者、
権力闘争を利用してなりあがろうとする取り巻き達。

そういう面々が、絶大な権力と明晰な頭脳を持ち、猜疑心と陰謀に満ちた
ジャイアンのようなトップに振り回される構図なので、
これはどうやっても面白くなってしまうのである。

しかも、その間に起こる大躍進運動とか文化大革命が
これがまた歴史に残るであろう稀代の失政。
中国の発展がこの運動で30年は遅れたと言われているのだが、
実際にこれを経験した人には大災難だったと思うけど、
読み物としては読むには、申し訳ないけど面白いのだ。

もう一点面白い部分は、歴史的な評価がまだ定まっていない点で
著者の立ち居地によって、描かれ方が全く違ってくるのだ。
しかも新しい文書類が発見(というか解禁)されたり、
これまで口をつぐんでいた人が新事実を話したりと、
そういう変化があるのも、同時代に生きている感じがして面白い。

中国で初めて読んだ回顧録「人間毛沢東 最後の護衛長・李銀橋は語る」は
基本的に毛沢東礼賛の路線の本、
毛沢東の専任医師であった李志綏による「毛沢東の私生活」は
中国本土で発禁になっているだけのことがあって
毛沢東の私生活(特に性生活方面!?)を暴いたもの。
(ちなみにこの本に対する反論本はあるらしいが未読。)

今回読んだ本は周恩来の公的な伝記を作成した人が書いた本だが、
基本的には毛沢東に対して批判的なスタンス。
まあ正直言って、批判的なスタンスで書いている本のほうが
スキャンダラスな面も含め、面白いんだけどね。
ということで、この本も中国本土では発禁扱いです。

今回の本はこれまで読んだ本に比べ、
毛沢東周囲の人々が良く描写できているのが特徴的。
個人的には、現代の中国では絶対悪のように言われている
林彪に興味を持ちましたね。
№2の地位にありながら、失脚を仕掛ける毛沢東に対抗して
暗殺計画を立てるも失敗し、ソ連に亡命しようとして
モンゴルで墜落死する謎に満ちた生涯。
鄧小平路線の延長上にある今の中国では、
この辺の事情は決して明らかにされることはないだろうし、
新たな文献が発見されることもないんでしょうけどね。
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林彪№2時代のポスター。
『毛沢東万歳!万歳!万々歳!林彪千歳!千歳!千千歳!』
結構笑えるスローガンですね。

しかし、やはり一番の読みどころは晩年の周恩来と毛沢東の暗闘。
癌を患いながら、毛沢東の攻撃をかわしつつ、
最後の力を振り絞る周恩来の生き様は実に凄まじい。
これが理想的な生き方であったかどうかは本人しか分からないが。

前半部の文革時代の風見鶏具合には若干幻滅するのだが、
晩年の気合と精神力にはやはり感服してしまう。
その死後に民衆が大規模な追悼デモを行うさまには
グッとくるものを感じるのであります。
それにしても毛沢東の権力と名声への執着心、
そして周恩来への嫉妬心の凄まじさには度肝を抜かれる。
今後出てくるであろう新たな資料にも期待したいものだ。
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by zhimuqing | 2010-05-26 23:20 | La Sombra Del Viento | Comments(0)

幻のサントラのインナーに笑ってしまう

ケンドリックス君と二人、歌とベースでスタジオに入るという
暴挙を決行してみたのだが、個人練習で入れるので安いし、
意外に楽しかったりもしたのだけど、
やはりバンドでやりたい気持ちが増してくるのでありました。

さて、家に帰るとアメリカから取り寄せたCDが無事に届いていましたよ。
幻のブラックスプロイテーションのサントラ「Soul Exstacy」。
英文ライナーに書かれてある経緯が面白い。
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元プロバスケット選手Fluton Jamesがブラックパンサーに影響され、
製作した映画なのだが、アラバマで放映後、
興奮した観客が暴動を起こしたという噂が流れ、
速攻で打ち切りになった上に、Jamesの寝タバコが原因で
映画のフィルムもろとも焼けてしまったらしい。
まるで、新作を売るための小道具で
偽の筋書きを作ったような、そんな塩梅が絶妙だ。

映画の内容も今となっては良く分からないらしいが、
ライナーによると、中国共産党が出てきたり、
香港に女の子が売り飛ばされたり、ドラッグクィーンが登場したり、と
かなり訳が分からない様子。
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この謎の漢字はその辺を意識したデザインなのだろうが、
残念ながら文字がひっくり返っている。
(ちなみに意味もきちんとなしていない。)


1曲目は70年代初めの良い塩梅のファンクに
カーティスより煤けたファルセットが乗っかる
かなり良い曲でウォーっとなったのだが、
残りのインストは映画のBGMを超えるものでなく、
映像に合わせて聞くと盛り上がったかもしれないけど、
単体では結構厳しいかな。
シタールとかサイケギターとか電子音全開の曲は
効果音としてはかなり良いけどね。

でもまあ、送料込みで6ドルだったし、
1曲目で3ドル、面白いライナーで3ドルと思えば、
結構良い買い物だったかな。
バンドでカバーして見たいと思うのだ。

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こちらはケンドリックス君と食べた豊前裏打会の一員、
武膳の「ぶっかけ麺 ごぼうおろし」。
やっぱり美味い、というか美味すぎる。
九州の店に比べ、値段が高いのは仕方ないが、
福岡まで飛ぶことを考えると安いもんだ。
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by zhimuqing | 2010-05-25 23:20 | Funkentelechy | Comments(0)

見る目の無さにブルーになりつつMM誌を立ち読みしてみる

困っている知り合いに仕事を紹介したのがほぼ1年半前。
紹介先に対して、色々迷惑をかけていたらしいのだが、
私の顔を立ててくれて、我慢して頂いて1年半経った今日この頃、
色々迷惑をかけただけでなく、むしろ顔向けできないような形で
仕事を辞めてしまうらしい。(本人から話を聞いたわけではないのだが。)

私の顔をつぶすことはまったく構わないけど、
打っても響かないというか、感謝の気持ちを持つことが出来ない
そういう人を紹介してしまった自分の見る目に自信が持てなくなる。
とまあ、そんな感じでブルーな気分になる私なのでありますが、
その紹介先の社長が、まあ気にするな、という声をかけてくれるのだが、
そうなると余計に申し訳ない気持ちになるのであります。

さて買うのを止めてしまったミュージックマガジンですが、
最新号の特集はゼロ年代のベスト100。
昨年も3ヶ月間、同じような特集やってた気もするのだが、
今回も海外と国内で2ヶ月に渡っての特集だということで、
やっぱりネタ切れ感が強いですね。

選者によって面白いリスト、刺激的なリストもありますが、
全体的にはもう一つ切れ味に欠けますね。
やっぱりオッサンロックが多すぎるかな。
で、昨年私が考えたベスト20と比べてみたのだけど、
重なるのはディアンジェロのVoodoo 1枚だけ。
アーティストで重なるのも4枚だけ。
うーん、やっぱり私の世界はMM誌から随分離れてしまったようだ。
エリカ・バドゥやシーロー、ジル・スコットの名前が入っていないのは不満だし、
フェラ・クティの逝去後の世界的なアフロビートの盛り上がりが
評価できていないのは、やっぱりダメだと思うのであります。

とはいえ、自分で作ったベスト20も改めてみると、
一部修正したくなる部分もありますね。
エリカ・バドゥやジル・スコットはもっと上位に入るべきだし、
Jディラとかクオンティックがリストに入っても良かったかもしれない。
でもまあ、何回もやる話でも無いんで、修正はなしということで。
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石田昌隆他がショウン・クティを選んでいたが、
ゼロ年代はやっぱりフェラ・クティの播いた種が色々な形で
一斉に芽を出したそういう年代だったのだと思うのであります。
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by zhimuqing | 2010-05-25 00:01 | La Sombra Del Viento | Comments(0)

飄々としている様に考えさせられる

結局Hip-O Selectのラフィン兄弟のアルバムは
レーベルのサイトから直接買えないことに。
なんでやねん、とメールで連絡してみたところ、
各国での販売権の関係でストップがかかったので、
我々もどうしようもないのだ、というお返事が返ってきたのだが、
そうはいっても他のモータウン商品で直接買えるものもあるので、
結局なんだか良く分からない今日この頃。
ラフィン兄弟のアルバムはHMVかディスクユニオンで買うことに。

さて、この週末はヨメさんが大阪までフルートを吹きに行ったので、
私とレイタンは実家にてゆっくりしていたのですが、
私の父が母を「おい、ヒ〇ミ」と呼ぶのを聞いていたレイタンは、
遂に「ヒ〇ミ、これ食べてみい」等と、自分の祖母を呼び捨てにするように。
もう数年早ければ、欧米か?と突っ込みが入れられたのだが。

そんなわけで、こういう空気感もなかなか良いと思いつつ、
先日発売されたカルトーラのDVD「サンビスタの物語」を見ましたよ。
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昨年夏に渋谷でみた映画がついにDVDになったということで、
一部で非常に盛り上がっているのですが、
映画を見た時も本当に感激したのだが、
この映像をいつでも家で自由に見ることが出来るということは
本当に幸せなことであると思いますね。
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映画館で見た時は何と言っても動くカルトーラに感動した訳ですが、
改めてじっくり見ると、映画の作り自体も良く出来ている。
カルトーラの人生に上手いこと合わせて、ブラジルの古い映画を
サンプリングと言うか切り貼りしているのが、ドキュメンタリーでは
比較的ありふれた手法なのかもしれないけど、
非常にうまく編集出来ていて、大変見ごたえがある。

で、目玉はカルトーラ(とその関係者)のインタビューなのだろうけど、
やっぱりサンバの大物たちの演奏シーンは
敢えて私が言うまでもなく、どれもこれも大変素晴らしい。
ネルソン・サンジェント、ベッチ・カルヴァーリョ、エリゼッチ、パウリーニョ、
サンバ界の人名をどうにも覚えられない私でも
良く知っている有名人が出てきて嬉しくなってしまうのだ。

それにしても、カルトーラ自身の人生は実に浮き沈みが大きいのだけど、
それでも焦らず、実に飄々と歩んでいるその自然体の姿は
一人の人間として、理想の境地に達しているような気もしますね。
売れっ子の作曲家だった男が駐車場の警備員や大臣のお茶汲み係をして
生計を立てつつも、音楽を傍らに生きていくサンバ道ともいうべき姿。
自身貧窮した生活を送りながら、周りの子供を養子として養っていたことを
感謝の表情で語るその子供達の言葉と表情を見ると
カルトーラが作曲するメロディーと歌詞の美しさと実に調和がとれていて
とても温かい気持ちになるのであります。
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ということで、このDVD、年間ベストDVDは決定なのであります。
持っていない人は是非。

それにしても、サンバのカーニバルに関してはそうでもないのだが、
パコージやってるのを見ると、果たしなく憧れるのだが、
この辺、なんとかならないのだろうか?
カルトーラぐらいの年齢になることには、ぜひ実現したいものだ。
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by zhimuqing | 2010-05-23 23:10 | A Felicidade | Comments(0)

1000勝!おめでとう!

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今日の1000勝目の相撲は今場所で一番良い相撲だったのでは?

なにはともあれ、1000勝、おめでとうございます。

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あまり大きい声では言いたくないが、あと100勝とは言わない、
あと46勝、何とか頑張ってほしいのだ。
私だけではなく、みんなの願いなのだ。

それにしても、これぞ本物の男の姿なのだ!
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by zhimuqing | 2010-05-23 18:00 | Mickey's Monkey Job | Comments(0)

遂に再発で興奮するも拒否されている

いつになったら再発されるのか?と
首を長くしてずっと待ち望んでいたあのアルバムが
遂に再発!

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ラフィン・ブラザーズ!
ジミーとデイヴィッドのラフィン兄弟、唯一のアルバム!

20年以上前になるけど、大阪の心斎橋にあったAというレコード屋で
中古LP4800円で売っているのを見て、買おうかどうしようか迷っていたら
「買わんのやったら、さっさと帰ってや」と全く意表を突く言葉をかけられ、
レジのおっさんと大喧嘩した曰くつきの1枚!

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モータウンときたらここしかないHIP-Oの再発!
もちろん世界初のCD化!
世界限定7000枚
値段は18.98ドルだけど、日本の店頭で買えば間違いなく3500円になるはず。

これでデイヴィッドの音源は今のところコンプリートですばい!
と思ったら、日本に発送できない模様。
さあ、どうするどうする。
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by zhimuqing | 2010-05-21 00:45 | Funkentelechy | Comments(0)

ロングランに納得させられる

評判が良かったNHKの人形劇の三銃士、
なんといっても人形が非常にかっこよかったし、
三谷幸喜の脚本や声優のチョイスも良かったのでしょうけど、
アレクサンドル・デュマの小説自体がやはり素晴らしいのが
最大の勝因でしょう。

ということで、随分久しぶりにデュマの代表作である
モンテ・クリスト伯を読んだのだが、やはり大変面白い。
全部で7冊にもなる大作ですが、むしろ短く感じるぐらい。
登場人物の体温が感じられるほど活き活きした描写は
この作品が160年以上も前に書かれたとは到底思えない。
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手元の本を見ると、翻訳自体も1957年で、なんと第62刷!

仲間の罠に嵌った善良な若者が牢獄で知り合った老人によって目覚め、
秘密の宝を手にして、復讐を果たしていく、という一見単純な話の中に
実に色々な内容が散りばめられている。
殺人、恋愛、隠し子、不倫、山賊、毒薬、誘拐等等。
もちろん勝利、友情、努力の少年ジャンプ三要素もしっかりと。
これ以降作られた様々な娯楽小説や映画なんかは、
全てこの小説のバリエーションに過ぎないような気がしてくるぐらい。
時代背景ゆえの微妙な表現もないわけではないが、
アレクサンドル・デュマ、文豪と言われるだけはありますね。

ということで、子供向けの三銃士しか読んだことがないので、
本来の三銃士を読んでみたくなったのだが、
ダルタニャン物語として、なんと全11巻もあるんですね!?
続きがあることは知っていたが、そんなに大作だったとは知らなかった。

おう、こいつは楽しみだと大変嬉しくなったのですが、
なんと、ダルタニャン物語、今は絶版なんですね。
以前復刊ドットコムで復刊されたものも既に品切れだということで、
うーん、ついていないな。
「三銃士」人気で増刷されるのを願うばかりです。
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昔の挿絵が表紙に使われていて、この辺もポイントが高いのだが。
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by zhimuqing | 2010-05-20 21:27 | La Sombra Del Viento | Comments(0)