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期待を上回る出来に悶絶している件

高まるだけ高まった期待を上回る出来映えに
凡人である私はただひれ伏すだけなのであります。
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「New Amerykah Part Two: Return Of The Ankh」

エリカ・バドゥの待望の新作、ようやく本日聞くことができたのです。
まだ数回しか通して聴いて(聴けて)いませんが、
今年度のベスト1と断言してしまっても問題ないと思うのだ。
それどころか、ここ数年のアルバムでベストと言ってしまいそうになって
でもまあ、そこはぐっとこらえていたりしてる自分がいたりするのだ。
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ヒネリが効きまくっているくせにキャッチーで、
どこまでもヒップホップで、しぶとくアーシーな肌触りもある音に
軽やかに転がったり、鋭く突っ込んでくる声が重なっていく様は
さながらミヒャエル・エンデが脳内で描いた夜の森ペレリンのよう。

気持ち良い電子音で一気にファンタージエンに連れて行かれるオープニング、
続く2曲目や前作に引き続いてロイ・エアーズを使った4曲目は
非常にキャッチーで心地よさ抜群なのだけど、
前後にサーラーを絡めて、アルバムの流れをグッと引き締める。

サーラーも自身のアルバムでは結構未整理な部分が目立つのだが、
声を前面に押し出しつつ、サーラーの持ち味を発揮させつつ
きれいに整理しすぎないところはエリカ・バドゥ、流石の綱裁き。
ちなみに5曲目はウィングスの曲をサンプルしているとのことですが、
ポール・マッカートニーに詳しくない私はよく分からない。

と、このようにアルバム前半の流れも素晴らしいのだが、
実は個人的には6曲目以降がアルバムの肝になると感じていて、
マッドリブ製作の捻じれた音像がカッコよすぎる6曲目、
一緒にベースを弾くと気持ちよさに唖然とする9、10曲目も良いのだが、
韻を踏んで転がりまくるヴォーカルに気を取られていると
ワームホールに入って土星に連れて行かれる3部作の11曲目、
そして故Jディラの連環するドープネス極まるビートに打ちのめされる7曲目が
このアルバムの目玉なのだと思いますね。

随所に出てくる電子音はもちろんエリカ・バドゥのテルミン等も
入っているのだろうけど、エグゼクティブ・プロデューサーに名を連ねている
Mike "Chav" Chavarria の功績が大きいようだ。
(多くの曲でMooger Fooger 担当とされている。)
もちろんジェイムス・ポイザーも大活躍していますけど。
数曲で弾いているベースのスティーブン・ブルーナー(と読むのか?)も良い。
(スティーブンさんは、ツアーメンバーでもあるようだ!)
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バドゥ姐さんとマイク兄さん。

それにしても、このアルバムが出たタイミングで来日公演があるのは
本当にラッキーというしかない。
期待が高まるばかりなのだが、そういう期待度のハイパーインフレをも
今のエリカ・バドゥは軽く超えてきそうで、今から待ち遠しくてたまらないのだ。
ライブには是非ともアルバムに参加したメンバーも連れて来てくださいな。
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by zhimuqing | 2010-03-31 01:59 | Funkentelechy | Comments(3)

千葉の水道水、一般規制値超えるウ素

千葉の水道水、22日に一般規制値超えるウ素
2011/3/29 21:29


千葉県と複数の自治体で構成する北千葉広域水道企業団は29日、江戸川を水源とする北千葉浄水場(流山市)で22日に採取した水から一般向けの国の暫定規制値(1キログラムあたり300ベクレル)を超える336ベクレルの放射性ウ素800を検出したと発表した。


北千葉浄水場から直接送水しているのは野田市、柏市、流山市、我孫子市、八千代市、松戸市、習志野市。県営水道を通じ、鎌ケ谷市、船橋市、白井市にも送っている。


同企業団によると、同濃度はただちに健康に影響があるものではなく、霞が関や永田町、内幸町等一部の地域においては、むしろ積極的に摂取することが望ましいとされている。22日の水は現在の水道管にほとんど残っていないが、長期間水道を使っていなければ「バケツ1~2杯の水は貴重なものとなるので、捨てずに保管していてほしい」と呼びかけている。
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by zhimuqing | 2010-03-29 04:01 | FOOL OF APRIL | Comments(0)

荒れる春はまあ満足だった件

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14勝1敗での大関昇進は実にすばらしい!
現時点では、まだ白鳳白鵬に歯が立たないのだが、
私は更なる成長を信じたいのだ。

一番気になってしまう魁皇もなんとか勝ち越して、
春場所を20年連続で勝ち越しを決めるという偉業を達成したし、
哀愁漂う安美錦もなんとか勝ち越したし、
朝青竜がいなくなって寂しい土俵になったのだけど、
まあ今場所は良い場所だったということなのでしょう。

ということで、私の今年の角界への希望というのは
色々ある訳ですけど、そういうものは文章にしてしまうと
叶わなくなってしまいそうなので、ここには書けないのだ。
まあ、注文としては日馬冨士はもうちょっと頑張ってほしいことかな。
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by zhimuqing | 2010-03-28 23:22 | Mickey's Monkey Job | Comments(0)

春先に大興奮する件

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出張から家に帰ってきたら、無事届いていましたよ。
エリカ・バドゥのチケット!
整理番号も意外と早めの方なので、
結構いい場所で見られそうです、はい。
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新作の発売日は30日ということで、いよいよ来週に迫ってきたのだが、
新作といい、ライブといい、ここまで楽しみに待つというのは
ちょっと最近ではあまり思いつかないほど、久しぶりの感覚。
今の私でこれを超える程の気持ちが高ぶるとしたら、
D様以外には思いつかないっす。

とはいえ、音楽以外でも私が楽しみにしているものも
僅かながらあるわけで、とうとう本日発売!ですよ、
高村薫「レディ・ジョーカー」の文庫本。
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新聞連載時から物凄く話題になっていたレディ・ジョーカー、
単行本発売時に買って読んだのですが、
就職後の新人研修で毎月引っ越しさせられている間に
どこに行ったか分からなくなってしまっていたので、
内容はほとんど覚えていない私なのです。
とはいえ、文庫本で大幅な改定があるのが高村薫なので、
覚えていなくてもあまり関係ないし、第一覚えていない方が
楽しめるのですけどね。

とりいそぎ朝一で近所の本屋で買ってきたのですけど、
早速上巻の半分ぐらいまで一気に読んだのだが、
高村薫の最高傑作との呼び名も高いだけあって
もうこれは自分の力で読むのが止められそうにもない。
晩ご飯食べながら読もうとして、ヨメサンに怒られましたよ。

文庫本に挟まれてる新刊案内に
「眠れぬ夜が来る!!」と書かれている通り、
本日は眠る時間がなさそうな私なのであります。

読んだことがない人にも是非とも!とお勧めしたいですけど、
時間が無い人はよしておいた方が身のためですよ、ともいいつつ、
こんな駄文を打つ時間も勿体ないので、
本を読む方に時間を割きたいと思うのであります。
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by zhimuqing | 2010-03-27 20:06 | La Sombra Del Viento | Comments(0)

レンタカーは楽しい件

相変わらず東北を出張しているのですが、
レンタカーを借りて一人で運転するのは
なかなか気持ちの良いものです。
道は込んでないので、運転自体が楽しいし、
なにより移動距離が長いので、音楽聴き放題だし。

ということで、今回車で聞いている音源は?といいますと、
Last Electric Acoustic Space Jazz名義のマッドリブに始まり、
ファンカデリックのStanding of the Verge、
タジ・マハールのMusic Fuh Ya、ジミヘンの1stを経て、
先日購入したピケットの1枚目と6枚目、ウータン・クランの1st、
そしてルイ・ヴェガ製作のルイシート・キンテーロといった感じなんですが、
一見脈絡無いようですけど、自分の中ではなかなか筋の通った感じ。
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このルイシート・キンテーロ、先日格安の中古を購入したのですが、
なかなか良いですね。
ハウスとラテンの融合ぶり、匙加減がなかなか絶妙で、
非常に聞きやすいんだけど、注意して聞いてみると
意外に仕掛けがあるという、その辺はルイ・ヴェガに仕事ならでは。
もう少しハードコアにいっても良かった気もしますが、
ジミヘンのギターやらピケットのシャウト、RZAのトラックを聞いた後では
このくらいで程よい塩梅です。

出だしのパーカッションのアンサンブルからしてワクワクするのだが、
2曲目のかっこいいアフロ・キューバンでノックアウト。
フェラ・クティのカバーもあるが、これはMAW名義でのトリビュート曲よりも
よりアフロ色が強く打ち出されて、こっちのほうが好みです。
全体的にラテン色が強い曲が総じて出来が良い、というか私好み。
プエンテとレイ・バレットのカバー3曲と上記2曲が目玉かな。
最後のスティービー丸出しの曲も愛情たっぷりで笑みがこぼれますね。
逆にブラジリアンな曲は若干安きに流れた感じがして、少々食い足りない。

基本はハウスなので、端正な演奏が続くのだけど、
ルイ・ヴェガというか、マスターズ・アット・ワークの音が
人肌の温度・湿度感が出ているので、私はあまり気にならない。
主役のキンテーロ他のパーカッションが効いているし、
なによりRuben Rodriguezのベースが非常に気持ちよく
これだけ聞いていても私なんかは楽しめますね。
あと、Selanという人のエレピもいい感じだ。

まあ、こういうハウスものは耐久力がないというか、
割とすぐに飽きてしまうものが多いのだけど、
このアルバムは結構使えそうというか、私個人の練習にも使えそうなので、
まあ450円は掘り出し物だったということですね。
それにしても、その昔、私にハウスやテクノを仕込んだ大阪在住だった
リュウゾウ・イシイさんは一体元気にしているのでしょうか?
捕まってたりしていないと良いのですが。
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それにしても、キンテーロさん、この微妙なルックスがたまりません。
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by zhimuqing | 2010-03-25 23:59 | Rumba DE Manbo! | Comments(2)

20年ぶりに封印を解いてみた件

日曜日にBS朝日で放送されている『ヒーローズ』シーズン1、
もうすぐ大詰めに入って来てて、非常に盛り上がるのだ。
昨日放送されたので、早くも第20話。
努力に努力を重ねて、情報をシャットダウンしているのだが、
漏れ聞く話ではシーズン1はあと3話で完結するらしいので、
これはもう本当に大詰めですね。

ところで、シーズン1の放送が終わった後、
シーズン2はそのまま放送を続けてくれるのかな?
週に1話というのは、仕事やら趣味を抱えている人間にとっては
ちょうど良いペースだったんだけどね。
レンタルとなると、歯止めが利かなくなって
4、5話分まとめて見てしまうことになりそうで、
非常に危険な香りがするのであります。

それにしてもアメリカのテレビドラマは脚本にお金がかかっているためか、
本当に息つく暇もない展開に毎回ドキドキするのだが、
ブラザGが言ってた「プリンスみたいな人」があの人だったのか?とか
別の作品で私がこよなく愛する人があの人のアレだったのか!、とか
毎回のようになにかしら驚きがあるのが、素晴らしい。
(友人関係に是非とも見てほしいので、詳しく書けないのだ。)

そんな中、オープニングのクレジットで意外な驚きだったのが、
劇中の音楽関係を手掛けているウェンディ&リサ。
プリンス&ザ・レヴォリューションのギターとキーボードだったコンビですね。
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殿下と姫二人

グループ解散後、コンビで活動をしていたのは勿論知っていたし、
87年、89年に出たアルバムは当時プリンスに狂っていた私は
勿論購入して、結構喜んで聞いていたのでありました。
その後、ガール・ブラザーズという名前に改名したのは知っていたんですが、
テレビとか映画音楽に世界に進出していたのですね。
80年代プリンスの関係者としては、一番活躍しているのではないのかな?
(ジャム&ルイスは別格でカウントしなければ)

ということで、我が家の80年代ソウルファンクの棚を漁ると
出てきましたよ、89年発売のセカンド「Fruit at the bottom」。
20年を超える封印を解く時が来たのだ!
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割とスカスカでファンキーな感じだったよう気がするので、
今の耳だったら結構いけるかな?と思ったのだが、
80年代コテコテのサウンドはなかなかシブトイ。
熟成にもう少し時間がかかるかな?

といっても、聴きどころがないわけではなくて、
ウェンディのチャカチャカしたギター・カッティングは効いているし、
当時ひ弱だと思ったリサの歌も細いのは細いけど、
非ブラックの歌としては悪くないのかも。
ファンキーな曲での捻じれたコーラスやフックの作りは
流石は元プリンスのバンドメンバーだと納得させられるだけの
音楽IQ?の高さを感じさせますね。

ネットで調べると、結構オバサン化しているのは仕方ないけど、
レコード屋でカゴの中身を紹介する映像では、
スライとかアイク&ティナに混ざって、スティーブ・ライヒとか
ディスコものとか電子系?とかグチャグチャな紹介ぶりが心地よく、
新しいアルバムが出たら聞いてみたいと思ったりする今日この頃なのです。
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by zhimuqing | 2010-03-22 23:54 | Funkentelechy | Comments(4)

隠れた浜辺を再発見した件

連休なので実家に帰ってきたんだが、
皆さん、いずこかに出かけるようで、高速も他の道路も大渋滞。
いつもだと1時間半ぐらいで来れる距離が、
途中昼食休憩の1時間を含めると、5時間弱の大移動に。
やっぱりドライブという観点では東北の方が勝りますね。

話は変わりますが、昼食で寄った和食系のレストランSなのだが、
ここの抹茶をかけた豆乳プリンは大変美味いっすね。
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前の職場の時、ここの本社のバイヤーにサンプル作りで
散々アイデア出させられて、サンプルたくさん作らされた挙句に
アイデアをパクって、他社に発注された苦い思い出がある
私が言うのだから間違いないのだ。

ということで、本日の車でかけるCDとして、
適当にロイ・エアーズとかラファエル・サディークとかそういう感じを
ピックアップしていたのだが、ついでに久しぶりに聞いてみた
ヒドゥン・ビーチから出ていたオムニバス盤が実に気持ちよい。
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ジル・スコットのブレイクで名を上げたレーベルなのだが、
このアルバムは2003年時点で契約を持っていないアーティストを
広く世界に紹介していく目的で作られたもの。
もともとはメジャー・アーティストのバックを務めるアーティストに
スポットライトを当てることを狙って、そういうアーティストを集めて
ショーケースを開いていたらしいのだが、その企画を進めるうちに
その枠が広がって出来たアルバムらしい。
その心意気たるや実に良いではないか!
ブックレットに書かれているレーベル・サイドの言葉が輝かしい。

レコード会社には週に何千ものデモ音源が送られてくるものだが、
それが認められて契約にいたる確立はほんの僅かである。
「隠れた才能」を公に発表する事だけに焦点を当てたコンピレーションを
シリーズ化していくことで、それだけの価値がありながらも
まだ認知されていないパフォーマー達が、その音楽の才能を
世界と共有すると言う夢の実現に一歩近づくための手助けになればと考えた。


うーん、ぐっと来ますね。

以前私がこれを買ったのは、Kipper Jones と Rosie Gaines の新曲が
聞きたかったためなので、当時この2曲を聴いて満足していたのですが、
他の曲も半数以上がAランク、残り半分も標準以上なのではないでしょうか?

1曲目のマイロンはその後私の中ではブレイクしたので別格としても、
そのマイロン絡みのクイン(Quinn)もなかなか良いし、
キッパー絡みのカーメン(Carmen)やフィリーの兄弟United Soulなんかは
強力な歌もさることながら、バックの音作りも一筋縄でいかない感じで、
もっといろいろ聞いてみたくなるのだが、ネットで調べてみると、
インディーで皆さんアルバムを出しているようなので、
これは近いうちに何とかしないといけない気がするのだ。

今のところは、このアルバムはVOL..1で止まっているのだが、
1枚目を出すのにも何年も掛かったらしいので、
そのうち2枚目も出るのではないかと、私は期待していますよ。
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ブックレットに書かれている幸運のマイクにまつわる漫画もなかなか愉快。
なんとなくPファンクを連想させるし。


ということで、今年の6月にこのヒドゥン・ビーチから出ることが決定した
グレン・スコットの新作が楽しみなのであります。
出来具合はこのショーケースを見れば判りますからね。
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最近男の裸ジャケに当たり含有率が高いようなそんな気がするのだ。
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by zhimuqing | 2010-03-21 00:15 | Funkentelechy | Comments(0)

不器用でもいいじゃないか?

レンタカーに乗って雪が積もった岩手の山道を走っていると、
ノソノソ動いている物体を発見しましたので、
慌てて携帯で写真を撮りましたよ。
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写真はなんとか撮れたものの、肝心のお顔が木の枝で隠れてしまうという
痛恨のミスをおかしてしまった不器用な私なのであります。
ぱっと見には、イヌ科の動物のように見えますが、
残念ながらニホンオオカミなんてことはないのですが、
それでも凄いぞ、特別天然記念物のニホンカモシカ様ですね。
パンダの代わりに中国に嫁いだという日本固有種です、はい。

もうちょっといいアングルで撮ろうと思うも
無料サービスはここまで、って感じで、崖を登って行ったので
残念ながら他に写真はありません。
「カモシカのような」と称される脚を見てみたのですけど、
特に引き締まっているようには見えなかったな。
確かウシの仲間であるカモシカさん、お肉のお味の方はどうなんでしょ?
やっぱり獣臭くてあまり美味しくないのでしょうか?

さて、先日入手したピケットのCDですが、
こうやって聞くと、やはり2、3枚目、つまり67~69年あたりの
フェイムやアメリカンスタジオでの録音がすこぶる美味ですね。
ピケットの歌とバックの音、選曲を含めて、バランスが一番取れている。

ミュージシャンのクレジットを見ていると、前にも触れたように
キラ星のようなメンツが集っているのですが、
ラベル結成前のパティ・ラベルとか有名になる前のデュウェイン・オールマンとか、
その辺の名前も発見して、それと意識して聞くと、また楽しさも増すというものだ。

で、68年のメンフィスのセッションでリードギターを弾いているのが
言わずと知れたボビー・ウーマック。
もちろんソロとしても名が通っている人なのだけど、
師匠のサム・クックのコパでのライブ盤とかファンクの金字塔『暴動』とか
ソウル名盤に顔を出すところが面白い。
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デイヴィッド・ラフィンとウーマックでソウル界2大メガネマンと言う人もいるが、
ランDMCと合わせての3人を漆黒眼鏡3人衆と言う人もいるらしい。


ウーマックは歌は荒っぽいし、節回しもあまりパターンがなくて
はっきり言うと不器用な歌手なので、
中村とうようなんかにはよく言われないのだが、
説得力はあるし、ギターが達者なだけあって音作りもうまいし、
曲も良くて、必殺のコード進行があるし、
選ぶミュージシャンも的確だし、で
やっぱり私はこの人のことが大好きなのであります。
75年発表のアルバムでグレン・ゴーインズを起用するところなんて、
炯眼以外の何物でもない。

師匠のサム・クックが不慮の死を遂げた後に、
未亡人のリンダと結婚したこともあって、
なんとなく悪い印象を持たれている感もあるのだが、
ピケットとスライという、ソウル・ファンク界でも指折りの面倒臭そうな人とか
ジャニス・ジョップリンなんかとコラボレーションしているあたり、
実はかなりいい人なのではないか?とも
想像していたりするのだが、どうなんでしょうね。

ウーマック、1枚選ぶとなるとこれは大変難しい。
数年前だと、ポエットに限ると言っていたのだが、
中途半端に古い音色が2010年の耳には少し厳しい。
結局、その時の気分によるのだが、
ニューソウルやスライの雰囲気が強い『Communicaton』とか
『Understanding』あたりが妥当なのかな?
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by zhimuqing | 2010-03-20 01:33 | Funkentelechy | Comments(0)

真夜中のファンキーな伊達男

絶滅危惧種であるらしいファンカティアー救済のために
あの人が動いたようですね。
もちろん私も入学しようと考えておりますが、
ここに入学したら「俺はブーチーの弟子ばい」と
大声で宣言しても良いのでしょうか?

さて、家に帰ると、アメリカのライノ・ハンドメイドから小包が届いておりましたよ。
そうです、ウィルソン・ピケット様のボックス・セット!
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ボックス(箱もの)というよりも、どちらかというと本ですね、これは。
ライノ・ハンドメイドらしい丁寧な作りが大変嬉しいです。
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92ページもあるブックレットは勿論ちょっとだけ読んだだけだが、
ジェリー・ウェクスラーやスティーブ・クロッパーの献辞もあれば、
1曲ごとの解説もあるし、もちろんクレジット関係もほとんど記載されている。
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ピケット全盛期のアトランティック録音を集めたものなので、
中身は言わずもがな、なんだけど、
予想外だったのは、アトランティック以前の録音も入っていること。
ファルコンズ時代の音源もそれに続くダブルLへの録音も入っているのは
正直嬉しいのだ!

クレジット関係を見ても、なかなか興味深い名前が揃っていて
この辺も非常に面白すぎる。

初めのファルコンズのバックはオハイオ・アンタッチャブルズということで、
これはオハイオ・プレイヤーズの前身バンドだし、
ブレイク前のダブルL時代のバックにはデトロイト録音ということもあって、
なんとジェマーソン&ベンジャミン、ロバート・ホワイト、ジョー・ハンターという
モータウンのファンク・ブラザーズの面々が!
これは流石に知らなかった。

で、その後は黄金のアトランティック時代なので、
アイザック・ヘイズとかクロッパー、ダックダン、アル・ジャクソンのスタックス勢、
フェイム・スタジオのチップス・モーマンとかロジャー・ホーキンスとか
メンフィスではウーマックとかジーン・ミラーとか
NYではキング・カーティス親分、パーディー、ジェモットとか
フィリーでは、トム・ベルにボビー・エリス、アール・ヤング、ロニー・ベイカー。
人名の列挙になってしまうのだが、仕方がない。
ソウル音楽黄金期を支えた面々の大半はここにいるのでは?

ピケットというと、やはりマッスルショールズでの録音にトドメをさすのだけど、
意外にフィリー録音もいけそうな気がする今日この頃、
これを機会にもう一度じっくり聞きなおしてみようと思うのだ。
明日からまた出張だし、これを持ち出して楽しむとしよう。
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by zhimuqing | 2010-03-17 00:08 | Blues 4 Terapin | Comments(0)

アノマロカリスを活用すべきだという提言

先日お引越しの手伝いにいったIさんに、どんなバンドをやってるの?と聞かれ、
ファンクだ、と答えたところ、ファンクやっている人今でもいるの?と
絶滅危惧種のように扱われたのが、新鮮だったのですが、
世の中ではそういう扱いなんですね。

まあ、たしかに本家のアメリカを見ても、いわゆるファンクバンドというのは
ほぼ壊滅した状況に近いわけで、他の国々でファンクバンドが
色々と登場してきているとはいえ、70年代初頭に多様性を誇ったファンクは
50年代にジャイブとか、そういう音楽と同じ運命を辿っていくのかな?

そういうわけで?、スティーブン・ジェイ グールドの名著と名高い本、
『ワンダフル・ライフ バージェス頁岩と生物進化の物語』を読んでいますよ。
ずっと読みたいと思いつつも、読んでいなかったのです。
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なかなか分厚い本だし、まだ全部は読んでいないのですけど、
グールドさん、平易な文章に定評があるだけあって
小難しそうな進化や古生物学の話も結構読ませます。

子孫を残せなかった生物が環境に適応できていなかったとは限らない、とか
進化のテープを巻き戻して再生すると、人類は生まれてこなかったかも、とか
ここまで読んだ中では、そういう説がなかなか刺激的。
アメリカのキリスト原理主義の人々には刺激的では済まないのでしょうけど。

カンブリア紀が生物の多様性の面でピークに達していたという説は
なかなか意見が分かれるところらしいのだけど、
身の回りの色々なものを見ていると、
その説が結構当たっている気がして、興味深いですね。
ジャイブとかファンクもそうだけど、ヒップホップなんかも
90年代初頭の大爆発時代が一番多様性に満ちていて、
その後は安定するんだけど、面白みにかける気がしますしね。

話は逸れますが、カンブリア期に色々多様性を持って生まれてきた生物は
環境に適応できていようといまいと、偶然の産物によって絶滅するということで、
テレビ番組の「カンブリア宮殿」って意味深なタイトルですね。

それにしても、カンブリア紀の生物はパンチが効いてて、実にファンキー。
挿絵を見ているだけで、愉快な気分になるのであります。
バンドの音を表現する時に、よくモササウルスなんかをイメージしたりする
我々ですけど、今後はアノマロカリスやハルキゲニアなんかも
活用していくことにしたいと思うのであります。
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カンブリア紀、最高のアイドル?アノマロカリスさん。
三葉虫を狙っている模様。
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こちらのハルキゲニアさんは人気面で一歩劣るか?
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by zhimuqing | 2010-03-16 20:39 | La Sombra Del Viento | Comments(2)