<   2009年 12月 ( 22 )   > この月の画像一覧

長寿と繁栄を!

e0147206_23165335.jpg
良い事も悪い事もいろいろあった1年でしたが、
来年も未知への探索を続けるのみです。
今年も大変御世話になりました。

では、皆さん良いお年を!
e0147206_23174078.jpg
長寿と繁栄を!
[PR]
by zhimuqing | 2009-12-31 23:59 | Change! | Comments(0)

2009年度を振り返って

38歳になっての初ライブは本人は納得できない出来なのだが、
知らない人達に褒められて少しだけいい気分。
もう、みんな褒め上手なんだから。褒め殺しの年末。

さて、2009年度を振り返ろうという目論見です。
音楽(CD)に関しては、例年にも増して新譜を聞いていないな。
特にR&B関係、触手が動きそうなものがほとんどなかった。
そんな流れの中での、極私的ベスト10はこんな感じ!

1. Michael Jackson 『This Is It』 (映画)
2. 『Giles Peterson presents Havana Cultura』
3. Raphael Saadiq 『Live From The Artist Den』 (DVD)
4. Jimi Tenor Tony Allen 『Inspiration Imformation』
5. Carlos Nino & Miguel Atwood-Ferguson 『Suite For Ma Dukes』
6. Sa-Ra Creative Partners 『Nuclear Evolution: The Age Of Love』
7. N'dambi 『Pink Elephant』
8. Los Amigos Invisibles 『Commercial』
9. Curtis Brothers Quartet 『Blood Spirit Water Land Freedom』
10. Nat King Cole 『Re:Generations』


どうだ!このファンクネス滴るラインアップは!と言いたいところだが、
世間一般的に言うところのファンクとは10光年ぐらい離れているかも。
でも、ワームホールですぐそこにつながっていると思うのだ。

1. Michael Jackson 『This Is It』 (映画)
e0147206_2351987.jpg
何といっても、今年は6月26日の衝撃に尽きるわけで、
半年(もう半年!)経った今でも、ふと涙腺が緩みそうになる。
激しく進む再評価を商業ベース云々と批判することも簡単なのだが、
やはりこの機会にこれまで彼のことをよく知らなかった人にも
その姿が届けられることのほうが、大事なのだと思う。
まさに不世出の歌手、ダンサー、エンターテイナー。
あなたと同じ時代に生きていて良かった。ありがとう、マイケル。

2. 『Giles Peterson presents Havana Cultura』
e0147206_23505562.jpg
初めて聞く時に凄く良いと思った音楽は
意外にすぐ飽きることが多い中で、これは違いました。
演奏面に気を取られてしまうのだが、
やはりピーターソンのディレクションも良かった。
夜中にCDかけて一緒にベースを弾いていると
あまりの気持ちよさに、何回もリピートしてしまうという
秋以降の私の寝不足の主原因となった困った音楽でもある。

3. Raphael Saadiq 『Live From The Artist Den』(DVD)
e0147206_23503780.jpg
様々な条件が重なった中でのあの日のライブの印象が強烈。
ずっと好きだったミュージシャンだったが、
信頼に足る素晴らしいミュージシャンでもあることが
肌で実感出来たことが嬉しかった。
最近の温故知新といったプロデュース作も素晴らしく、
非常に新作も待ち遠しいのだ。

4. Jimi Tenor Tony Allen 『Inspiration Imformation』
e0147206_2350126.jpg
このインスピレーション・インフォメーションシリーズは
今年のもっとも素晴らしい企画でしょう。
その中で個人的にはもっともこの組み合わせに興奮した。
このシリーズ、まだまだ続けてもらいたいが、
3組の組み合わせにしてもいいかも。
ここにアンプ・フィドラーがいたら、と妄想している私です。

5. Carlos Nino & Miguel Atwood-Ferguson 『Suite For Ma Dukes』
e0147206_23495729.jpg
実は今年、私にとってはヒップホップ再発見の年でもありまして、
KMDとかギャングスターとかメインソース等を愛聴していたのです。
で、このアルバムはビルドアンアークのカルロス・ニーニョによる
Jディラへのトリビュート作品。
オーケストラだけで、ディラの作品をカバーしているのだが、
ものすごくヒップホップなのだ。
ファンクとはスタイルではなく、そこに込められたパッションであることを
潔く証明した名作。惜しむらくはミニアルバムであること。
今年一番好きなジャケットでもあります。

6. Sa-Ra Creative Partners 『Nuclear Evolution: The Age Of Love 』
e0147206_23494380.jpg
満を持した2枚組アルバム。
あまりの密度に窒息してしまう人が連発しているのだが、
その攻めの姿勢が非常に美しいのだ。
もっともっといける筈なので、あえてこの順番。
来年以降、サーラーやカルロス・ニーニョ、マルコム・カットー周辺から
もっと輝かしい音楽が生まれてくることを予感させますね。
この辺からはしばらく目が離せないか!

7. N'dambi 『Pink Elephant』
e0147206_23492472.jpg
いわゆる新録のソウル本道の音楽で一番印象に残った。
肉食系女子、草食系男子なんてのはどうでもよいが、
アメリカR&B界の男子も総じてパワーがないというか、
スケールが小さくなっていることは間違いない。
ちなみにレディシ、メアリーJ、アリシアはまだ未聴。

8. Los Amigos Invisibles 『Commercial』
e0147206_2349728.jpg
ベネズエラのポップ・ファンク・バンド。
軽いといえば軽いのだが、実にしぶとい。
下世話で何が悪い、という開き直りが痛快だ。
アルバムタイトルも「コマーシャル」。
そこらのトークボクサーよりもずっと痛快なザップ風もあり。

9. Curtis Brothers Quartet 『Blood ・Spirit ・Water ・Land ・Freedom』
e0147206_23484589.jpg
エディ・パルミエリのライブは今年見たライブでも指折りの内容だったが、
会場でベーシストのルーケス?・カーティスさんに買わされたCD、
まっとうなラテンジャズですが、結構愛聴しました。
ピアノとベース、ドラム、パーカッションのカルテット。
オーソドックスな演奏だが、何度も聞いてしまうスルメ盤。
ちなみにHMVでは最近買えるようになりました。

10. Nat King Cole 『Re:Generations』
e0147206_23482892.jpg
小唄系が好きなのはトムとジェリーの影響だったのか?と
ごく最近気がついたのだが、ナットキングコールも
上山師匠に聞かされて以来、大変好きになりました。
ピアノも勿論良いのだが、その滑らかな舌触り(耳触り)は
こういう今風のリズムに乗ると、更に際立ちますね。
ナットキングコールのようなバンドも少しやってみたい今日この頃。

ネットで海外から買う場合の値段と日本国内、特に店舗との値段の差が
あまりにも激しく、1枚1000円以上の差はザラなので、
なかなか面白そうなCDをすぐに買えない、という問題が浮上した1年。
そんなわけで、上記のレディ・ソウルやQuanticやThe Mackrosoft が
現時点でまだ未聴なので、ランキング出来ていません。
いっそ、ジャニスで全部対応するか、と思わないでもないが、
データだけでは不安になってしまう私は頭が固いのかな。

ということで、購入したCDは例年より少なめなのだが、
ライブは色々見に行きましたね。
結構良いライブが多かったのですが、ベスト5に絞ると、
こんな感じかな。

1. ラファエル・サディーク@ブルーノート東京 6月26日
2. エディ・パルミエリ@ブルーノート東京 9月23日
3. エディ・リバート@ビルボードライブ東京 5月9日
4. 有坂美香@代官山LOOP 3月12日
5. 梅津和時セッション@新宿ピットイン 3月15日


『ブルーノート好き』と弟に書かれた通り、
ブルーノートのワンツーフィニッシュ。
お金があればもっと見に行きたいライブあったんだけどね。
それぞれの感想は以前十分書いたので、ここでは省略。

気になったプレイヤーとしては、板橋文夫(p)、大儀見元(per)、
不破大輔(b)、立花秀輝(as)、芳垣安洋(d)、鈴木正人(b)あたり。
この辺のメンツを気軽に見に行けるのは東京ならではですね。

舞台関係はこの3つに絞られますかね。

・Sunday in the park with George
・第二回落語大秘演会 笑福亭鶴瓶
・イッセー尾形 一人芝居

・フットルース

全力で仕事に取り組む姿は美しいと思います。
この3つと言いながら、こっそり4つ入れていますが、
その辺は敢えて突っ込まないこと。
才能ある人が攻めの姿勢を続けることの凄まじさ。

そうそう、本、書籍関係はこの辺りか!

・板垣真理子 『バイーア・踊る神々のカーニバル」
・石田昌隆 『オルタナティブ・ミュージック』
・白戸圭一 『ルポ 資源大陸アフリカ』
・魚住昭 『野中広務 差別と権力』 ・・・少し古いけど
・エイモス・チュツオーラ 『やし酒飲み』 ・・・かなり古いけど
e0147206_051391.jpg
e0147206_052294.jpg
e0147206_053473.jpg


板垣真理子さん、石田昌隆さんはそれぞれお話しできる機会があって、
それがまた貴重な体験でした。
それにしてもミュージックマガジンの内容の凋落ぶりはどうにかならんのか!?

あと、強烈な一撃だったのがセバスチャン・サルガドの写真展でした。
e0147206_08830.jpg
本当に頭をガツンと叩かれた感じです。
まだまだ私の知らないところに物凄いものがあることを
心から実感出来て、そういう意味では嬉しい気持にもなりました。
(写真はつらいものでしたけど。)

さあ、来年はどのような音楽+αに出会えるのか!
未知の世界の探索はまだまだ続くのであります!
[PR]
by zhimuqing | 2009-12-30 23:51 | Funkentelechy | Comments(4)

驚きの38周年を迎えた件

ということで、驚きの38周年なのであります。

37年度は色々見たり聞いたりはしたのだが、
自分自身の活動としては思うような活動ができなかったので、
38年度は頑張りたいと思うのであります。

理想としては、
e0147206_1529113.jpg
まず、こんな風に暴発する男になりたいっすね。

とはいっても、
e0147206_15295925.jpg
やはり、こういうヘッポコ感は大切にしたいのであります。

で、周囲を固めるのは、
e0147206_15304726.jpg
こういう人が望ましいです。多ければ多いほど良い。

以上、簡単な決意表明でした。
[PR]
by zhimuqing | 2009-12-28 15:25 | Dawn 'n' Shine | Comments(4)

予想外に太くて温かく滑らかな件

色々年末向けにDVDをかき集めたのだが、
レオナルド・ディカプリオの「ブラッド・ダイアモンド」を見た。
紛争ダイアモンドの映画ですね。
e0147206_22553971.jpg
ひねくれ者の私はタイタニックも見ていないし、
レオ様ブーム自体が気に喰わなかったし、
アナキン役を悪役は自分に合わないと断った噂もあったし
私の中で評価が上がらないというより、
何となく避けていたディカプリオだったのだが、
「料理の味の評価は食べてから」というのは
正しく正論ですね。良い役者さんでした。

序盤から息をつかせないわけですが、
紛争ダイアモンドの背景をある程度知っておいた方が
やはり良いように思いますね。
武装勢力の襲撃や少年兵の問題は見ていて大変辛いわけですが、
実際にアフリカの至る所で起こっていることなのだ。
もちろん映画ということで作られた映像なのだが、
文章や写真とは受ける印象がまた違いますね。

反政府ゲリラだけでなく、各国政府も同じように問題が多いこととか、
その黒幕である多国籍企業のあくどさとか
旧ローデシアの傭兵、自称アフリカーナの相関関係とか、
そう言う部分をもっと描いてほしい気もするが、
ハリウッド映画という制約の中で、各方面に配慮しつつ、
作られた映画として考えると、結構健闘していると思います。
まずは現状を世界に知らせることが大事なのだと思う。
あとは個々人がどう掘り下げるかなのでしょう。
ちょっとつらい場面も多いが、やはり良い映画です。

さて、CDは廃盤になっていてずっと探しているレス・マッキャンの
モントルーでのライブですが、流石にしびれを切らせて
ダウンロードで購入しようかと思っていたのだが、
先日ふと入ったレコード屋で中古LP(米盤)を発見。
2枚組だが、1000円台だったので、とりあえず購入。
e0147206_2256989.jpg
もしかしたらジャズファンクの最高峰?
マッキャン関連ではSecond Movementが一番だと思っていましたが、
こっちのほうが好みですね。
ドラム、ベース、パーカッションにマッキャンの鍵盤と歌という、
いたってシンプルな編成なのだが、
マッキャンの歌もいいし、演奏もラフでタフで緻密だし、
最後の2曲でローランド・カークが乱入するし。
(そんなに激烈なソロをぶちかますわけではないけど)
72年のモントルー・ジャズ・フェスでの録音。

まあ、この良さは聴いてもらうのが手っ取り早くて確実なのだが、
今回改めて感じたのはLPの音の良さ。
太くて、温かくて、滑らか。
CDを聞いていないので、単純に比較はできないのだけど。
同時代の他の音楽と比べても、まったく違う。
我が家のチャチなプレーヤーでも感じるこの差は一体?

いまさらLPを集めていくわけにはいかないのだが、
70年前半のニューソウルとかファンクなんかは
LPで聞くと、随分印象が変わりそうで、
なんだか怖い感じもするのでありました。
この辺、結構奥が深そうだし。
カーティスのカートム・レーベルのLPなんか米盤と英盤で
音質が全く違うらしいしね。(英盤は凄く良いらしい。)
なんというか、泥沼の入り口を目撃した件です、はい。
とまあ、そんなことで気をつけましょう、ということですね。
[PR]
by zhimuqing | 2009-12-27 20:03 | On The Corner | Comments(0)

最近読んだ本を少々

ここ最近読んだ本を少々。
基本的に通勤電車読書ですね。

『ジャック・メスリーヌの生涯 世界を震撼させた犯罪王』
e0147206_15145958.jpg
強盗32回、脱獄4回、フランスで社会の敵№1と呼ばれた男が
4回目の脱獄前に書いた自伝。

『命を賭けて法による暴力を告発し続けた』(裏表紙より)というのは、
少し褒めすぎというか、一面を強調し過ぎているとは思うが、
仲間を大切にし、敵とは徹底的に対決する姿は
我々一般人が思うところの裏社会のあるべき姿でもあり、
当時フランスで義賊的な扱いを受けたことも理解できますね。
メスリーヌが書いているように、実際にはそんな義賊というか
任侠を貫く人はほとんどいないんでしょうけど。

メスリーヌの書いてあることは基本的に自己中心的で
自己正当化をはかっているものだけど、
刑務所での扱い、出所後の社会復帰の困難さ等、
犯罪を起こした者の更生を阻む社会的システムに対する告発には
確かに理があると思う。

この秋に映画が公開されているようなのだが、
まったく気がつかなかった。
最後の方に出てくる愛娘との交流はなんともやりきれないが、
この辺がどのように描かれているか映画を見てみたいとも思う。
まあ、本の方が多分面白いと思うけど。

コンラート・ローレンツ 『人イヌにあう』
e0147206_15151898.jpg
予備校時代に読んだ「ソロモンの指輪」には物凄く影響を受け、
色々な友人にこの本は凄いと触れまわったにもかかわらず、
その後ローレンツの著書を読んでみようと思わなかったところに、
当時の私の適当なマヌケぶりが表れているのだが、
20年近く経って読んでみたローレンツの本はやっぱり面白い。

動物行動学の始祖であるローレンツ、
イヌやネコについての誤解を解くことも
この本を書いた理由の一つであるようだが、
少なくとも私は初めて知った内容のことも書いてあり、
なんだかイヌとかネコが飼いたくなってくるわけですが、
賃貸マンション住まいでは難しいですね。
猫の毛アレルギーの兄弟もいるし、子供二人が部屋を散らかすし、
それ以上に私が部屋を散らかすし、で
ヨメサン発狂の図が容易に脳裏に浮かぶのであります。

随所に挟まれるローレンツ自身のヘタウマなイラスト、
文中に滲み出るローレンツの飼い犬飼い猫に対する愛情、
非常に温かい気持ちになれる本です。万人にお勧め。

田中宇 『日本が「対米従属」を脱する日』
e0147206_1515422.jpg
ご存じ田中のウーさんこと田中宇(さかい)の本ですね。
基本的には無料メールマガジンと有料の「田中宇プラス」を合体させた
今年度の総括本ですね。

モヤーン氏がいうように、ここ最近の田中宇は凄いので、
メールを読み捨てるのは勿体ないので、
プリントアウトしてファイルしようかなと思っていたのでタイムリー。

メールマガジンの内容がベースなので
新しい内容は特に多くはないのだが、
まとめて読むと、より理解度が増す感じかな。
冒頭の前書きで民主党や内閣調査室の筋が
田中宇に黒幕がいるのではと、面会に来る話が面白い。

文中で触れているように、多極化が確定してしまうと
田中宇の裏読みは有効ではなくなるかもしれないが、
まだまだそうなるまでに時間があると思うので、
これからも毎週楽しみに読ませてもらおうと思う所存なのであります。
[PR]
by zhimuqing | 2009-12-26 15:16 | La Sombra Del Viento | Comments(0)

4年待ったけど、少し迷う件

今朝ムスメの枕元にアンパンマンのDVDが置かれていましたよ。
我が家にもサンタクロースがプレゼントを持ってきたようですが、
爆睡していた私はいつサンタが来たのか全く分からないのであります。
e0147206_17183868.jpg
こちらはヨメサンとムスメの合作ケーキ。

さて、大人向けのクリスマスプレゼントというかお年玉というか
初めて噂を聞いてから、もう4年ぐらいになりますか、
ようやくジョルジ・ベンのボックスが発売の運びになったようです。
e0147206_1718541.jpg
『Salve Jorge』というタイトルのCDボックス、
63年から76年までのフィリップス作品を集めた15枚セット。(2枚組みを含む)
「マシュケナーダ」から「アフリカ・ブラジル」まで一気に突き進む黄金期。
しかも未発表音源とLP未収録曲の2枚組みコンピレーションまで!
e0147206_17245230.jpg
ジョルジ・ベンは、『黒さ』の体現具合、影響力の広さや深さ、
ストリート叩き上げのタフな感じ、その金太郎飴具合(褒め言葉です)などなど、
ジェイムス・ブラウンやフェラ・クティに匹敵する偉人だと思うんだけど、
なんとなく軽く見られているような気がしているのは私だけ?

まあ、文句なしに買い!のボックスなんだけど、
実は15枚のうち、6枚は既に持っているんですよね。
この辺は全部聞いておかなければと思って、
結構集めていたんですよね。
4年前にボックス発売の情報が流れてから、買うのを止めていたんだけど。
決して高くない(むしろ安い)ボックスだとは思うんだけど、
リマスターされてるとはいえ、9枚組と考えると割高感は否めないな。

それにしても、ブラジルの音楽界はボックスセットが好きですね。
これまでにもカエターノとかジルベルト・ジルとかエリス・レジーナとか
有名どころのボックスが発売されていますね。
面倒臭がりのマニアが多いのでしょうか?
ガル・コスタとかベターニアとかドナートとかジョニー・アルフとかの
ボックスもお願いしたいところですが、年1回以下のペースでお願いします。
(もう既に発売されているかもしれないけど)
あと、ブラジル盤は買い逃すと後日入手が難しいのが難点なので、
その辺の改善もお願いしたいなぁ。
e0147206_17191265.jpg
こちらはウィルソン・シモナール。
オデオン時代のボックス、結局買い逃したまま。
[PR]
by zhimuqing | 2009-12-25 18:17 | Funkentelechy | Comments(5)

どちらも森は深いのか?

来年2月の新宿ピットインでUAが公開レコーディングライブを行うのだが、
限定200枚のチケット争奪戦、残念ながら敗れました。
サンクスのぴあの端末で頑張ったんだけどね。
それにしても、こういうスペシャルな情報は競争率下げるために
見事にミクシィなんかではスルーされますね。
しかしピットインぐらいの小さな会場で見たかった。

さて、Inspiration Information シリーズの第四弾の
ジミー・テナー/トニー・アレン、ようやく入手しましたが、
これはすこぶる良いですね。
ナイジェリアとフィンランドの組み合わせ!
e0147206_2357148.jpg

第1弾のアンプ・フィドラーとスライ&ロビーも良かったのですが、
フェラ・クティ没後に出た様々なアフロビート発展形の中でも
この1枚は頭一つ抜き出ているものがありますな。
レッド、ホット+ライオットとかフェミ・クティの2001年盤に匹敵しますね。

トニー・アレンの今回の相方はフィンランドのジミー・テナー(テノール)。
これまた私の知らない名前ですが、どうやらなかなかの才人のよう。
ジャケットではフルートを吹いているが、クレジットをみると
ベース、ギター、キーボード、サックス、トランペット、カリンバと
これはプリンス以上のマルチ・ミュージシャンですね。

フルートもサックスもペットもつぼを得た演奏なのだが、
程よくダブを通過した太いベースの音像がこれまた良い。
トニー・アレンの流れるようなリズムと合わさると気持ちがよいのだ。
あと、後半2曲でジミー・テナーが「Mini Koto」も弾いているらしいのだが、
これは琴の小さいやつなのか?北欧にも謎が色々ありますな。

随所に入るトニー・アレン組のパーカッション勢も気持ちいいが、
うっすらと背景に流れる親指ピアノとかシェケレが非常に効果的で、
その使い方は大変参考になりそうだ。(聞いているかロンマク?)

ジミー・テナーはクラブ系から出てきた人らしいのだが、
最近はアフロビートのバンドをやってたりもするらしいし、
センスと才能を併せ持った人であることは間違いない。
ちょっとフォローしてみる価値があるかもしれないな。
まあ、ジミとかジミーとかそういう名前に外れはないっていいますしね。

ここでのトニー・アレンは絶好調、リズムが立っている。
メロディアスで、しかもキレキレ、非常にカッコいい。
再評価後の音源をすべて聞いているわけではないですが、
多分アーネスト・ラングリンと作ったアルバム以来の出来なのでは?
思えばあのアルバムも組み合わせの妙をついたものだったな。
e0147206_23544522.jpg
アーネスト・ラングリンの2000年の名盤。そういえば、最近どうしているのかな?

あと、特筆するほどでもないかもしれないのだが、
2曲で歌というかラップを披露するAllonymousという人、
76年前後のジョージ・クリントンに声とか言葉のリズムが似ていて
大変香ばしいですね。(ラップはカーティス・ブロウも少しだけ思い出すけど。)

ということで、2009年はこのシリーズで決まりのような気がするのだが、
こうなると第五弾が大いに気になるところであります。
STRUTレーベルには、ぜひとも第二十弾ぐらいまで続けてほしいと
声を大にして要望したいのであります。
[PR]
by zhimuqing | 2009-12-23 23:05 | Funkentelechy | Comments(0)

ナイロビの蜂に刺される。

先日DVDを購入した『ナイロビの蜂』、早速見ました。
とはいっても、世の中に遅れること3年半ですけど。
e0147206_049516.jpg
シティ・オブ・ゴッドのフェルナンド・メイレイスが監督、
原作はジョン・ル・カレと来ると、どう転んでも面白くなりそうな題材。
物凄く期待して見たのだが、そのハードルに負けませんでしたよ。
非常に満足しました!

アマゾンの解説から以下抜粋。
情熱的な妻テッサと外交官の夫ジャスティンの駐在先ナイロビで暮らしていた。
しかしある日突然、ジャスティンの元にテッサの死の知らせが届く。
警察は単なる殺人事件と処理するが、疑念に駆られたジャスティンは
妻の死の真相を調べ始め、アフリカで横行する薬物の人体実験、
官僚と大手製薬会社の癒着を知る。
テッサの思いを引継ぐジャスティン。やがて彼がたどり着いたのは
多国籍企業による世界的陰謀だった!
妻への愛と自らの信念を守るため、
ジャスティンの命を賭けた孤独な戦いが始まった!


という感じの内容。

妻テッサの死の真相にジャスティンが少しずつ迫っていくのだが、
巧みに時間軸を前後させながら、進められていくドラマは
特に意表を突く展開なんかはないのだが、
それでいて、とても緊張感があって、スリリング。
この辺はメイレイス監督の手腕が光るところですね。
(あと、ケニアの子供たちの笑顔が素晴らしい。これもメイレイスの得意技)

次第に明らかになる妻の愛情、それに応えようとする夫、ということで
これは類まれなラブストーリーであり、勿論そこも素晴らしいが、
劇中で強く印象に残るのが、途上国を食い物にする先進国の横暴ぶり。
原作者のル・カレは現地での調査に基づく背景を描いたらしく、
全くありえない話でないどころか、実際に似たような話は起きているらしい。
20年ぐらい前、放射能に汚染された粉ミルクをアフリカにこっそり売っていた
ヨーロッパの某大国の話を久しぶりに思い出しましたよ。
あと、先進国の外交官の現地での横暴な振る舞い、とか、
企業との癒着ぶりとか、見事な役人ぶりとか、
そういう方面で見ても面白い映画です。

でもまあ、一番の見どころは主人公ジャスティンの成長ぶりですかね。
庭いじりにしか興味がなかった男が、妻の姿を追ううちに
心が世界に広げられていく姿にグッとくる。
テッサを病院から家に連れて帰るシーンと
国連の難民援助のシーンでのジャスティンの振る舞いの対比等で、
その成長ぶりは強く印象付けられる。

それだけに、最後の終わり方には少し納得できない部分もあるのだが、
それが逆にリアリティーを増しているのかもしれない。
でも、やっぱり・・・という気持ちもあるのであります。

子供が大きくなったら、見せてあげたい、と思うくらい
非常によくできた映画、DVDを購入して良かった。
ということで、ジョン・ル・カレの著作関係、大いに気になってきますね。
早速、原作の文庫本を買いに行くことにしよう。
e0147206_0495189.jpg

[PR]
by zhimuqing | 2009-12-22 23:47 | Make Me Wanna Holler | Comments(0)

色々収穫があった件

近所のフXXク・オフじゃなかったブック・オフが
新装開店したので、見に行きましたよ。
時々行くんだけど、あまり掘り出しものないので、
全然期待せずに行くと、今回はあたりでした。
ということで、今回の収穫物はこんな感じ。
e0147206_2322499.jpg
全部合わせてもDVD4組5枚にCD1枚で7000円弱。
シティ・オブ・メンのテレビドラマ版、ナイロビの蜂、
スコセッシxデニーロのゴッドフェローズ、スジナシ。
MASTERS AT WORK の02年盤。
シティ・オブ・メンとナイロビの蜂は新品買うと高いので、
結構嬉しいっす。
着々と年末年始の楽しみが増えていくのだ。
あと、JBの編集版ファンクパワー売ってたので、
欲しい人は連絡ください。新品同様な感じでしたよ。

さて、ネットで見つけた良い音源があったので、ここで紹介しましょう。
e0147206_2311476.jpg
The Apple Juice Kid Beautiful Warrior 2 Louis Armstrong Remixed
なんとアルバム1枚分、ただでダウンロードできるのだ。

ルイ・アームストロングをリミックスするという
(多分)ありそうでなかった試みですね。
DJ関係はあまり詳しくないので、このリンゴジュース小僧なる人が
どのような人か全く知らないのだが、
どうやらキャンプ・ロー関係の人らしいんだけど。
お顔の方はまったくさえない白人のオジサンって感じ。(失礼失礼)

聞いてみた感じでは、あまり突飛なリミックスでなく、結構あっさりめ。
今年出たナットキングコールのリミックス盤の方が攻めているかな。
でも、味付けが薄い分、サッチモの歌と曲の良さが
引き立っているような気もするのだ。

私がやるんだったら、ニューオリンズ・フォンク(ファンク)に乗せてみたり、
サッチモのトランペットソロをアフロビートに合わせてみたり、
ブラックアークなダブをかませてみたくなるんだけど、
あえてそういう異種格闘技戦に持っていかなかったところがミソなのでしょう。
(ニューオリンズファンクだと異種どころか祖父と孫みたいな感じだけど)
アップルジュースさん、引き算の美学の人のようです、はい。
色々調べてみると、マイルスのリミックス等も落とせるようで、太っ腹ですね。
ということで、ダウンロードできる今のうちに是非とも。
e0147206_232230.jpg

[PR]
by zhimuqing | 2009-12-20 01:26 | Blues 4 Terapin | Comments(0)

資源大陸アフリカを読んだ。

上の親知らずを二週続けて抜いたのだ。
下の親知らずと違って、割と簡単に抜けることに驚いたが、
メリメリミシミシという強烈な音もするし、
ものすごい力が顎というか顔の下半分にかかるしで、
私の頭蓋骨は大丈夫なのかどうか心配になってしまう。
とりあえず、歯が痛いとご飯が美味しく食べられないのだ。

さて先日、大変感銘を受けたセバスチャン・サルガドの写真展だが、
アフリカ諸国の紛争等の背景が今ひとつ把握していないので、
非常にもどかしい思いをしたのでした。
もっともサルガドの写真はダイレクトに心に訴えかけてくるので、
知識の有無と理解の深さは全くリンクしないんですけどね。

と、そんなことを考えながら、パンフレットを買っておこうと、
美術館に併設してある本屋に行くと、すでに売り切れ。
大盛況だったですからね。
でもまあ、注文すれば家まで届けてくれるということだったので、
一冊お願いしたのだが、その本屋で発見したのが、
以前石田昌隆さんが推薦していた白戸圭一の本。
『ルポ 資源大陸アフリカ──暴力が結ぶ貧困と繁栄』。
e0147206_1037488.jpg

私のような人も多くて、リクエストがあったのかもしれないですが、
写真展を開くだけでなく、その後までフォローして、
アフリカの問題をより深く知ってもらおうとする
東京都写真美術館の姿勢はなかなか良いと思います。

肝心の本ですが、これがなかなかの力作。
著者の白戸氏は毎日新聞のヨハネスブルグ駐在(当時)。
南ア、コンゴ、ナイジェリア、スーダン、ソマリアといった名だたる?国の
本当の意味での暴力と貧困がはびこる現場を取材した
良質のルポルタージュですね。

政府と反政府勢力といったような対立が起きている場面では
出来る限り双方に対して取材しているのだが、
可能な限りフラットな視点から物事を見ようとしつつも
悲惨な現場で感じる憤りや無力感が
表面に出てくるのもしごくまっとうな反応だと思う。

取材、特に反体制側や犯罪者へのアプローチ方法は
ちょっとした見ものというか、興味をそそられる。
不法入国したり、武装勢力にボディーガード頼んだり。
不謹慎だが、冒険小説を読んでいるような気にもなる。

やはりポイントが高いのは、活き活きとした筆運びかな。
重い題材なのだが、300ページ強を一気に読ませてくれる。
あと、現場調査だけでなく、随所に挟まる背景の説明が分かりやすく、
今の私のニーズもよく満たしてくれています。
ということで、この本は大変参考になったのでありました。
この本を読んで、フェラ・クティを聴くと、いつもより心に響きます。
なんで、マクンヴァ関係の人は必読、当然・義務の助動詞「べし」です。

ただ、これだけの題材をフォローするには当然ながら1冊で済むはずもなく、
その後のもっと掘り下げた続編というか第二弾が読みたくなるのだが、
筆者の白戸氏は現在日本に帰って政治部記者をしているそうなので、
この本の続編は期待できないのが残念だ。
今の日本の政治部記者にしておくのは勿体無いと思うのだが、
本人はどう感じているんだろうか?

アフリカのニュースは現場からは一生懸命発信しても、
なかなか新聞に載せてもらえないと、著者は本の中で嘆いているのだが、
この本も何故か東洋経済新報社から発行されている。
経営難が伝えられる毎日新聞の情けなさが目に付くところだが、
東洋経済新報社のほうを褒めたほうがいいのかもしれない。
週刊東洋経済も結構面白い記事が多いし。
ただ、いつも思っているのだが、あれを毎週読みこなしている人は
一体どれくらいいるのだろう?結構大変だと思うんだけどね。
やっぱり皆さん、私と同じように面白そうな時だけ買っているのかな?

e0147206_10363061.jpg
私からの強い希望なのだが、ケン・サロ=ウィワの伝記本、
誰か翻訳してください。お願いします。

e0147206_1036633.jpg
フェラ・クティが残した音源は世界遺産なのだが、
とくに70年代後半の音も密度は格別なものがある。
このInternational Thief Thief(国際的窃盗団)で歌われた内容は
今でも全く古びていない。
というより、グローバリズムが広がった現代の状況を予言しているし、
戦後日本の姿が歌われているような気もする。
(以下、板垣真理子著「武器なき祈り」他より抜粋)

多国籍企業は金を盗む。
奴らは新聞紙上で大きなプロジェクトについて語り、
俺たちを混乱に陥れる。

いまや多くの海外企業がやって来て、
アフリカの金を持って行ってしまう。
やつらの名前はITT(International Thief Thief 国際窃盗団)。
混乱もインフレも汚職もそこから生まれてきた。

やつらは一つのやり方を見つけた。
一人の意識の低いアフリカ人を見つけて、100万ナイラを渡すのだ。
そいつはそれを利用して地位を得る。
それを1000万ナイラにして、ろくでもないチーフに成り上がる。
ソイツは袖の下を使って鼠のようにあちこちに顔を効かせる。
上にも下にも内部にも。
ジャーナリスト、政府書記官、局長、大臣、国家元首のお友達。

さあ、そして始める。
混乱が!インフレが!汚職が!公金横領が!抑圧が!
オバサンジョとアビオラ(ナイジェリアの企業家・政治家)のように
世界を股にかけた泥棒たち(I.T.T.)。
だが俺たちは戦う。俺たちはもう糞を運んだりはしない。

[PR]
by zhimuqing | 2009-12-19 10:39 | Make Me Wanna Holler | Comments(0)