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子豚と犬頭

出張帰りに渋谷で香港映画を見に行ってきましたよ。
「天使の眼、野獣の街」(原題:跟蹤、英題:Eye in the Sky)
(悪いが、邦題の出来が一番悪いと思う。)

昨年大いに感激したジョニー・トー監督の映画「エグザイル/絆」ですが、
そのトー監督の右腕(らしい)の脚本家のヤム・ナムホイの監督デビュー作。
映画に疎い私はこの辺の情報がなかなか集まらないので、
今回もあやうく見逃してしまうところでしたよ。(東京は2月28日まで)
ヤムナムホイという美味しそうな言葉の響きだけで、
既にOKって感じが滲み出ていますねぇ。

雑踏にまぎれて犯罪者を監視する香港警察の監視課に配属された
新人刑事(子豚)が成長していく様子を描いた映画ですが、
香港映画ならではのスピード感で、あっという間の90分。
監視カメラの画像を多用したり、高い位置からの俯瞰的な視点等は、
なかなかスタイリッシュで、斬新だと思いました。
偶然が重なる筋書きですが、私には不自然さは気にならず、
むしろ香港らしさが出ているんじゃないでしょうか?

新人刑事『子豚』はケイト・ツイという若手女優が演じていますが、
いい意味でフレッシュ、劇中でどんどん格好良くなっていきます。
クールなんだがウブでもある新人刑事を上手く演じていると思います。
いわゆる別嬪さんではないと思いますが、あんまり美人顔ですと、
尾行していても気づかれちゃいますからね。
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尾行中の子豚ちゃん、13年前の天神探偵尾行事件を思い出す。

悪役のレオン・カーフェイ、ベテラン刑事(『犬頭』)のサイモン・ヤムは
出演作を何作か見たことがありますが、背中で語れる良い俳優だ!
あと、これまたエグザイル/絆に出ていたラム・シュー(林雪)、
映画で観るたび、何か食べているシーンが多いですが、
食べ方というか齧りつき方がとても「現地」感を醸し出すので、
そうやって起用してしまう製作側の気持ちは良く分かる。(笑)
ある意味ファンキーで、非常に私のタイプです。
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林雪(ラム・シュー)、字面と実物がこれほど一致しないのも珍しい!

スピード感を重視した為か、その他色々出てくる魅力的な脇役が
十分に掘り下げられなかったことが少し残念です。
特に悪役グループや故買屋の女性等。
でもそこを丁寧に描くと、肝心のスピード感が犠牲になってしまうし
映画というのはなかなか難しいですね。
個人的には全6回ぐらいの連続ドラマで見たい気もするなあ。

香港は数年前一人で旅行に行って、散々街を歩き回ったので、
土地勘があるので、空気感が掴める(ような気がする)ので
観ていて楽しいですね。
この映画は日本でのリメイクも決まったそうですが、
あの街並みが持つ猥雑というか混沌とした雰囲気が上手く出せるかな?
妙にツルツルした画質にならないことを望みます。

蛇足になりますが、この映画見てやはりパスモとかETCとかは
なんとなく気持ち悪いな、と思いましたが、
ネタばれになるので、詳しくは書きません。
ということで、再見!

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犬頭と影の男、この二人の絡みがもう少し見たかったかも。
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by zhimuqing | 2009-02-26 20:53 | Blues 4 Terapin | Comments(0)

なんとあのセブンが!!

テレビ宣伝で有名なデアゴスティーニですが、
何年か前から隔週刊でスタートレックのDVDマガジンを発行していて、
てこ入れの為に読者抽選プレゼント企画をやっているのですが、
このたび5回連続の最終回プレゼント企画が発表されましたよ。


セブン・オブ・ナイン等身大マネキン!!
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大迫力184㎝ あなたのお部屋にもセブン・オブ・ナインが!?

うーん、どうなんでしょ?
ヴォイジャー・シリーズの救世主となったセブン、
私も大好きな登場人物の一人ですけど、
身の丈184cm、狭い日本の家屋で184㎝はだいぶデカイなぁ。
欲しい人いるんかいな?

と思いきや、以下の文章が!

小社直送による定期購読をお申し込みの方は
小社にてお客様のご購読履歴を確認できますので、
応募はがきは不要です。
自動的に抽選にエントリーされます。
当選発表は応募締切後1ヶ月以内に
商品の発送をもってかえさせていただきます。


なんと定期購読を申し込んでいる人の元には
自動的に等身大ボーグが送られてくる可能性があるようだ。
しかも太っ腹なことになんと3名様に!

それにしても突然送られてきた人はビビるだろうね。
ぜひとも感想を聞かせて欲しいものだ。
それと、ただでさえスタートレックは日本でマニアックな扱いなので、
当選した人はあまり見せびらかさないほうがいいと思いますよ、念のため。
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by zhimuqing | 2009-02-24 21:02 | BOP GUN | Comments(0)

ジャー!パスタファーライ!

さて昨日は新宿に舞台Alter Boyzを見に行ってまいりましたよ。
人々の魂を歌で救済する5人の青年、というシチュエーションなので
会場:歌舞伎町はなかなかピッタリです、はい。
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ブラザG以外の俳優さんは初めて見る方達でしたが、
皆さん男前で、周りのお客さんがキャーキャー言ってましたよ。
5人の息もぴったり、バランスも取れているし、勢いもある。
このままグループ作って歌を歌うのもいいんではないでしょうか?

ブラザGのヒューマンビートボックスは昔(といっても15年ぐらい前)に比べ、
ものすごく上手になっていたんで、この辺は更に磨いて欲しい。
ちょっとやってた口スクラッチをもっと鍛えてラーゼルを目指すように。
あとスペイン語訛りを意識した関西弁ですが、どんどんコテコテになって
最後にはNHKの朝ドラみたいになってました。(笑)

魂を救済する側の5人の自分自身の魂も実は汚れている、というストーリー、
アメリカのテレビ伝道師に対するアンチテーゼですね。
ゲイ差別、ユダヤ人差別の話も出てくるし、
ブッシュ政権下でこの辺が露骨になったから、
生まれてきたストーリーかもしれませんね。

そういう、少し重い話なんですが、うまいことエンターテインさせてて、
あたかも人気グループのライブのように盛り上がっていましたよ。
演じるほうも、初日から少しずつ修正を加えたらしく、
一番良い状態で観ることが出来たんじゃないでしょうか?

ただストーリーの宗教的な事情はバックグラウンドがないと
細かいニュアンスは伝わりにくそうな気がしますね。
莫大な寄付金を貰っているアメリカのテレビ(ネット)伝道師が
ギャングスタ・ラッパー顔負けのピカピカ&ゴテゴテのファッションになってたり、
少年に対する性的虐待で捕まったりしていることなんかは
なかなか日本でニュースにならないですしね。
「愛国心と宗教心は悪党の最後の隠れ家」とは、言いえて妙!なのだ。

「『進化』という言葉は使っちゃいけない。『成長』でしょ」と言うセリフも
インテリジェント・デザインを軽くおちょくってて面白い。
ちなみにインテリジェント・デザイン(ID)というのは、
「偉大な知性の操作によって、動物が人に進化した」という、
進化論に反対するキリスト教原理主義者というか、そういう考えですね。
アメリカでは結構こういう非科学的な観念も広く受け入れられていて、
ブッシュが学校で進化論とID説を一緒に教えるべきだ、と言ってみたり、
公立高校で進化論を教えることを禁じたりする動きになっています。

でも、ここで黙っていないのが一部のアメリカ人の凄いところ。
しかも変化球で攻撃するところが素晴らしい。
すぐにID説を公教育に持ち込むことを批判するムーブメントが立ち上がる。
名づけて「空飛ぶスパゲッティ・モンスター教」。
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ID説の「偉大な知性」とは「スパゲッティ・モンスター」であり、
ID説の信奉者はスパゲッティ・モンスター教を広める為に戦っている、と主張!
以下、ウィキペディアから教義を引用。

宇宙は空飛ぶスパゲッティ・モンスターによって創造された。
これは空飛ぶスパゲッティ・モンスターが大酒を飲んだ後の事であった。
最初に創造したものは、山、木々、小人一人だった。

全ての証拠が、進化はモンスターのヌードル触手によって推進されたことを示している。

古代人の身長が低いのはモンスターの触手によって頭を押さえられていたからであり、
現代人の背が高いのは(人口増加により)触手が足りなくなったからである。

信者は海賊の衣装を着る。海賊はモンスター教の中で重要な位置を占めている。
地球温暖化、大地震、ハリケーンや他の自然災害は1800年代に始まる
海賊の数の減少の直接的な結果である。
男性の乳首は痕跡器官ではなく、海賊が気温や風向きをはかるのに
必要だったから存在する。

宗教的な祭日は毎金曜日。
天国にはストリップ劇場とビール火山が約束されている。
地獄はビールの気が抜けていて、ストリッパーが性病持ちであるという事以外、
天国と同じである。

学校教育では進化論のみならずスパゲッティ・モンスター創造説を教えるべきだ。
ブッシュ大統領をはじめとする「進化論以外の創造説も学校教育で教えるべきだ」と
主張する人々は我々の代弁者だ。


ああ、なんという素晴らしさ!
私も信者になって、パスタファリアンになることにする。

ということで、話を思いっきり元に戻すわけですが、
アルターボーイズ、来年に再演するそうですが、
パスタファリニアズム、別名スパモン教の教義も反映させて欲しいものだ。

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スパモン教のマーク。「ともだち」ではない。
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by zhimuqing | 2009-02-23 21:57 | Popper's Delight | Comments(0)

ニコミナップ!ニコミナウェイ!

飽きもせず、二日連続『煮こみビル』にお昼から突撃!
本日は1階の『飯と煮』、メニューは1品だけ、
ご飯とモツ煮込みとスープのセットのみ!
ここに温泉タマゴをトッピングして、
コンフュージョンになった状態で食するのであるが、
どの角度から見ても『オトコメシ』なのだ!
大変おいしゅうございました。
カウンターに置いてある「博多『煮こみ』のホルモン専用 辛味噌」、
あまりにも美味しいので、家で留守番してくれている優しいヨメサンに
お土産で1瓶購入させていただきました。
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辛味噌、こいつは凄いぞ!ちなみに200gで600円!

さてさて本日はモヤーン・マクンヴァも合流して、
久し振りのバンド活動ですね。
遠距離バンドゆえ、ロノブ兄さんやロンマクが参加できないのが残念ですが、
ベースというか土台を固めていれば、いかようにも出来る人達なので
こういう機会にしっかり頑張っておかないといけないのだ!

ということで、スタジオで色々試行錯誤しましたよ。
やはりこのメンツだと色々自分に溜まっているものを出せるのだが、
あと少しで何かが掴めそうなところで、
いつもタイムアップしてしまうんだな。
ああ、メンバーが近くにいて毎週のように練習できるバンドが羨ましい。

それでも練習の音源を聞き返すと、目指すところが見えてきた感じで、
今後の展開が楽しみだ。
トゥンバイ嬢の歌もなかなか熱くなってきたし、
演奏の絡みも音量減量効果が出てきたのか、
なかなかニコミン度が高くなってきた感じもする。

それにしても次の練習は一体いつになるのでしょうか?
富士山の麓なんかで一回合宿した方がいいかもね。

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今回、なかなかグッドなアイテムを収穫することが出来たことも満足だ。
宇宙大作戦本にレココレ創刊号(キャブ・キャロウェイ特集)、
ずっと探していたダニー・ハザウェイ&ロバータ・フラックの2枚目(廃盤)、
そしてロイ・ヘインズ(ローランド・カーク入り、こちらは廃盤ではない)、
いずれも極めて安価にて捕獲成功!
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by zhimuqing | 2009-02-21 23:49 | Funkentelechy | Comments(0)

煮こみビル2F!!

マクンヴァ定例会で福岡に来ているのだが、
今日もまた大変寒い。
福岡ってこんなに寒かったかな?

前夜祭の今日はやはり旨いもん食わんといかんばい!、ということで、
プリマクさんレペゼンの今年出来たばかりの新しいお店へ突撃!
福岡市中央区白金2-1-24 煮こみビル2F。
『煮こみビル』、ああ、なんて素晴らしいネーミング!
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去年、旨すぎて気持ち悪くなるまで食べ過ぎたモツ煮こみの店が
新しく作ったモツメインのイタリアン。

大変おいしゅうございました。
焼いたモツにトマトとバジルのソースかけたのも大変美味しかったが、
アゴ=トビウオと思って頼んでみた『アゴの赤ワイン煮のタリアテッレ』、
実は出てきたのはアゴ肉の赤ワイン煮だったのだが、
これが嬉しい誤算で、本当にファンタスティックでマーヴェラス!
スタンド:パールジャムの使い手がここにもいましたよ。
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本店である『煮こみ』のモツにほれ込んだ某著名ホテルのシェフの
協力でオープンしたというこのお店、福岡の新名所決定でしょう!
旨さと値段の安さのアンバランスさが凄すぎる。
東京では考えられない!

しかし、こんなものばかり食べていては、
私の血液のドロドロ具合はさらに進化してしまうのだが、
まあいいではないか、今日一日ぐらい!

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このホルモンの輝き具合を見よ!
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by zhimuqing | 2009-02-20 23:42 | Hot Barbeque | Comments(0)

矮小化する奴らに負けるな!

ということで、ベロンベロン中川大臣、辞任な訳ですが、
酒好き、というかアル中という話は前から有名な話だし、
お付きの人達もその辺の事情は百も承知だったはずだし、
なんだか一服盛られたんではないか?と怪しんでしまう私は
陰謀論を読みすぎなんでしょうね、多分。

これでタロウ君は更に集中砲火を浴びて、
近いうちに辞任せざるを得ないのでしょうけど、
その騒ぎに紛れて、簡保疑惑やキャノン疑惑を
ウヤムヤにしようとしている人たちが絶対いるはずだ。

キャノン疑惑の方は検察の捜査も着々と進んでいるようで、
既に結構な数の人が逮捕(確保?)されており、
後はどこまで捜査の手が進むか、と言う段階なので、まあ良しとして
問題は郵政民営化のほうだな。

小泉が吠えてもあまり効果が無かったようなのですが、
相も変わらず竹中とその一味がマスコミに出て、
一日も早い売却を!とか叫んでいますね。
日経やら朝日が特にひどいみたいだなぁ。
未だに鳩山邦夫を叩いたりしている。

タロウ君の見直し発言が叩かれていますが、
問題があるから「一括売却を白紙撤回」するんでしょ。
民間企業はもちろん、国有企業(日本郵政は国有企業)であっても
問題があると分かったものを見直すことは当たり前のはずだ。
グループ全体で2兆円以上の不動産を抱えているのだ。
しかもこれは国有財産なのだ。

民営化自体には反対するつもりは無いが、
この財産を利権化して、外国に安く売り渡したり、
自分のバカ息子の鞄(政治資金)に転用しようとする動きには
断固ノーと言わなければならないのだ!

今回の構図は現職の総務大臣と政界の裏を知り尽くした爺さんの
この対談を聞くと非常に良く分かる。
毒饅頭食わせようとするやつらに負けるな!
事を「政局化」することで、矮小化して誤魔化そうとする奴らに負けるな!

前半:この疑惑の経緯のまとめ


後半:疑惑の真相に迫る!

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by zhimuqing | 2009-02-19 23:13 | Make Me Wanna Holler | Comments(0)

再浮上に感激の件

若い頃に聴いていた音楽は非常に印象が強かったりするのですが、
当時からチョット外れたツボを持つ私が好きだったミュージシャンは
やっぱりあんまり売れずにフェイドアウトしてしまってます。
大御所だったキャメオも消えちゃったし、レバートは亡くなっちゃうし、で
なんだか寂しく思っていたのですが・・・。

録音機材の発達のおかげか、低予算でCDが作れるようになった為、
往年の大スター(注:私の脳内)が続々復活してきているらしい。
キッパー・ジョーンズ、ジョフ・マクブライド、ディアトラ・ヒックス。
皆さん、本当は復活ではなくて、しぶとく活動して再浮上してきたんですけどね。

それにしても、昨日知ったばかりなのですが、
ディアトラ・ヒックスがまだ元気に活動していると聞いて嬉かったな。
昨年に新作CD出してたらしいっす。
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ルックスはあまりお変わりない模様。
スタイルも変わっていないことを希望いたします。


ミュージカル Mama, I want to sing の主役で有名になったシンガー。
ソロアルバムを出した直後の日本ツアーを見たのですが、
いわゆるゴスペル丸出しのシンガー見たのは初めてだったので、
ウエキン少年は完全にノックアウトされたものでした。

『ナイトジャック福岡』というローカルなベストヒットUSAみたいな番組で
チケットをプレゼントすると言うので、兄弟で葉書を書きまくったおかげで
入手できたチケットで見に行ったライブでしたが、席も運良く前のほうに座れて、
パティ・ラベルばりに熱くシャウト&スクリームしまくる歌に大興奮だったんだけど、
終演後にサインが貰えたのが、これまた嬉しくてたまらなかったものだ。
あれがアーティストとかシンガーから始めて貰ったサインでしたねぇ。
(2番目はBoys Choir of Harlem、3番目はBDPのKRS-ワンとミス・メロディ)

その後にはMama, I want to sing パート2で来日したり、
舞台の宣伝でブレイク前の川平慈英と一緒にテレビで歌ったりしていましたが、
その後名前を聞かなくなってしまったのですが、
ミュージカル中心に頑張っていたようです。
ちなみにMama のパート2では、チケット入手をパパイに頼んでいたのだが、
張り切ったウエキンパパイ、チケットぴあで大立ち回り事件を起こしたのであった。
(現場に立ち会っていないので、事の真相は今となっては分からないのだけど)

久しぶりに聞いてみたくなったけど、手元には無いようなので、
おそらく実家にあるのでしょう。
今度帰った時に探してみるとしよう。

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緑色の服、きついメーク、時代を感じるなぁ。
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by zhimuqing | 2009-02-17 21:18 | Funkentelechy | Comments(2)

コテコテな左手の件

先日見たチャーリー・ハンター、あれから色々聞いているのだが、
私の手元にある音源だと、一番の名演はディアンジェロのSpanish Joint ですね。
まあ、あのアルバムは全曲素晴らしくて、2000年の頭に発表されて以来、
まだあれを超える作品は世に出ていないわけですけどね。

この曲はハンターのギターリフが元になったものだと思われます。
ラテンを消化した一見とりとめのないギターは実に色彩豊かで
ラテンもファンクも同じアフロ音楽だ、ということを主張していますが、
ギターの低音弦で同時に弾いているベースは更に凄まじく、
相反するスピード感と安定感をいとも簡単に共存させていて
大変スリリングです。
ここにアフリカの精霊に憑依されたDのヴォーカルが
自在に力を抜き差しながら華麗に絡んでいくので、もうタマラン。
ロイ・ハーグローブのミュートトランペットも大変クールだ。
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出る出る詐欺と言われて久しいD氏、今年の春に新作ドロップとの噂。
ちなみにラファエル・サディークとQ-TIP と新ユニットを組んで曲作りはじめたらしいが、
その音源はもっと出なさそうだ。


ハンターはジャック・マクダフを初めとするソウルジャズのオルガニストの
左手ベースをものすごい数の譜面に落として研究したそうですが、
(というよりオルガンの音を出したいが為の8弦ギターらしい)
ここまで弾かれると、ベーシストの出る幕はないですね。

ということで、私もヘタッピと言えどもベーシストの端くれ、
ソウルジャズの名盤聴きなおして勉強しよう、と思って
CD棚にあるオルガニストの名盤を取り出しましたよ。
ジャック・マクダフ、グルーブ・ホームズ、マクグリフ、ロニー・スミス。
1枚目に何を聴こうか迷いましたが、やはり初心に帰ることにして、
この手の音楽にはまるきっかけになったベイビーフェイス・ウィレットをチョイス。
1964年、Argo/Cadetから出た『Mo' Rock』ですね。
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ソウルジャズ、コテコテジャズの名盤として名高いこのアルバム、
6曲目の冒頭と最後に謎の叫び声が入ることで有名でもあります。
昔中国へ長期出張した時にこれをよく聞いていたのですが、
たまたまその叫び声の時に、向こうの人に聞かれて、
「一体何を聞いているんだ?」と呆れられた思い出深いアルバムでもあります。

で、久しぶりに聞いてみると、1曲目Mo’Rock から悶絶モノのかっこよさ。
メンバーはウィレット(org)にベン・ホワイト(g), ユージン・ベース(ds)の3人。
ギターもドラムも寡聞にして聞いたことのない名前ですが、
ジャズのセオリー無視、というか、小難しい理屈はいらん、というか、
考えるな、感じろ!という姿勢で、ソウルフルなフレーズを撒き散らす。
ダンスミュージックだったジャズの理想郷で、これも正しいジャズであり、
ブルーズであり、ソウル、ファンクでもあります。
「純正ジャズ」が好きな人には受け入れられないかもしれないけど。

で、肝心の左手ベースでありますが、ぶっとく黒光りしてて、
こういうベースが弾きたいのだ!と興奮してしまいましたよ。
ということで、何回もリピートしたので、他のオルガニストは聞かずじまい。

ベイビーフェイス・ウィレットは実はあまり経歴が知られていない人で、
ブルーノートに2枚、アーゴに2枚アルバムを残したきり、
行方が分からなくなっている人で、噂ではオーバードースで亡くなったとか。
しかしブルーノート時代は普通のオルガンジャズなので、
本領発揮(ですよね)はアーゴの2枚のみ。
(BN時代、グラントグリーン他のサイドマンとしての録音あり。)
それにしても、ライブ録音残していて欲しかったなぁ。
どこかに未発表曲の山があることを期待します。

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こちらは4枚目にてラストアルバム。
ジャケもいいが、内容も◎。
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by zhimuqing | 2009-02-16 23:30 | Funkentelechy | Comments(0)

冷蔵庫に保管されているらしい

バレンタインデーにトキメキを感じていた時代は
もう随分前になってしまう訳ですが、
2月14日が近くなると、なんとなくお店でチョコが買いにくいのだ。
更に最近は逆チョコなる風習が出来たようで、
余計買いにくくてしようがない。

さて我が家でもヨメサンとレイタンが私にチョコをくれた訳ですが、
わざわざ実家にも送ってくれていたようで、
骨折している我が父親のテンションが上がりまくって
頭頂部が大いに発熱したため、2月というのに今日の暑いこと暑いこと!

昨年レイたんが渡した(とされる)チョコレート、
事の真偽は不明だが、まだ冷蔵庫に大切に保管してある、との噂もあり、
今年のチョコも同じような運命をたどると思われますね。
ママ~イが迂闊にチョコに触ろうものなら激怒するらしいですよ。

「悪くなるよ」と言っても「大事に取っているんだから構わない」と
自信たっぷりに電話口で宣言していましたよ。
食べてあげて初めてチョコも自分の使命を全うすると思うのですけどね。
本当に困ったものです。
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2歳児にはバレンタインデー自体、把握できないだろうに(笑)


さて夜は某所に某氏を迎えに行って、密談をしましたよ。
ヤツはチョコを沢山持っていましたが、
流石に「おい、一個くれ」と言う訳にも行かず、
スゴスゴと帰ってきたのでありました。

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ガスマスクをつけるほど、環境が汚染されていた訳ではない!
念のため。
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by zhimuqing | 2009-02-14 23:59 | Popper's Delight | Comments(0)

メローでキラキラで轟沈

ひさしぶりに御茶ノ水のジャニスにCDを借りに行った。

それにしても、いつ行ってもその在庫に圧倒されるね、ジャニスは。
先日いたく感銘したバンバンバザールを目当てに行ったのだが、
色々ありすぎて、迷う迷う。
迷うこと小一時間、ジャンルも時代もバラバラなセレクトになってしまった。

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①ロイ・ブラウン/ワイノニー・ハリス:BATTLE OF THE BLUES
②ランディ・ニューマン:SAIL AWAY
③ザ・タイム:THE TIME
④ザ・ルーツ:THINGS FALL APART
⑤DJシャドウ/カット・ケミスト:PRODUCT PLACEMENT
⑥バンバンバザール:ONE DAY, ONE MONTH, ONE YEAR

①はアメリカーナレコードというもはや存在しないレーベルからの発売だが、
とっくに廃盤になってて、ずっと聴きたかったものなのだ!
凄いのはこのCD、なんと1988年に発売されたものであること。
20年以上前のCDが現役でレンタルされているのだ!
ジャニス、恐るべし!

③④のように誰かに貸して、そのまま行方不明になってしまったCDもあるが、
残りは初めて聞くので、大変楽しみだ。
早速⑥を聞いてみたが、素晴らしいゲスト満載で大満足である。
特に3曲目のハミーゴ!NO アミーゴ!!で登場するアナム&マキという
女性二人組はかなり良さそうで、この辺は調査が必要になりそうだ。

ということで、満足して家路についていたのだが
御茶ノ水といえば楽器屋、買う気も無いのにフラフラ寄り道して
ロンマクさん垂涎のシンラインなんかを見ていると、
奥の方にオーラの出ている楽器が!

そうです、70年前半のローズピアノ!
店員の目を盗みながら、鍵盤にタッチすると
あのキラキラした星屑のようなメローな音が!!

ここで、レス・マッキャンやダニー・ハザウェイばりの
華麗な指裁きを披露できたらいいのだが、
(ハザウェイはウーリッツァーだけど)
残念ながらそんなスキルがあるはずもなく、
店員に怒られたらかなわないので、退散しました。
だって価格は30ウン万円やもんね!

ああ、ほしいなぁ。弾けないけど。
ムスメをうまいこと洗脳して、鍵盤弾きに仕立て上げるしかないかな?
不景気で値段下がったりしてくれないかなぁ。

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一音出しただけで撃沈されました。
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by zhimuqing | 2009-02-13 23:47 | BOP GUN | Comments(0)