カテゴリ:On The Corner( 100 )

もう2,3枚は楽勝だ!

私が滞在しているのは南タイの田舎町ですが、スーパーに行ってCDコーナー見てみると、なんとケンドリック・ラマーの新作が置いてあって、驚きました。こんな田舎にまでラマー先生が進出しているとは。世界は狭くなったものです。
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価格は399バーツ、なのにレジに行くと謎の割引で385バーツ。円安な為替を考えても1300円弱。ということで、当然の助動詞べしで購入。

さて肝心の中身ですが、まだ十分に聴きこんだとは言えないのですが、またまた紛うことなき力作です。分かりやすさでは≪Good Kid, M.A.A.D City≫に、音楽的な刺激度では≪To Pimp a Butterfly≫に負けると思うのですが、絶品の語り口は健在。

前作に比べるとざっくりとした音作りのように聞こえるので、フロウにあまり興味のない人が聴くと、初めのうちは面白みを掬い取りにくいかもしれません。でもね、聴けば聴くほど噛めば噛むほど凄みが増してくるというもの凄い作品です。自分の声を活かすために計算しつくされた音。同時にトラックに合わせて完璧に乗せてくる声。それぞれのトラックで見せる(魅せる)バリエーションの多さとその完成度。アルバムでの全体の流れを構築する能力。現在、世界最高峰のMCの実力を存分に見せつけられた気持ちです。リアーナとU2がゲスト?と一瞬でも疑った私が間違えていました。

惜しむらくは、ざっくりした音作りに合わせたのか、ブックレットも超簡素で、ライムが載っていないこと。この人の場合はじっくり読みたいのでね。ま、ネットを探すといっぱい出てくるだろうから、構わないと言えば構わないのだけど。

ヒップホップの歴史を振り返ると、アルバムで大傑作を3枚続けて出すことが出来た人やグループはいても、4連続で傑作を残せた人はほとんどいません。そこそこの作品は残せても。なんですが、ラマーの場合はまだまだ余力たっぷり、伸びしろもまだまだありそう。どこまで突き進めるのか、今後も本当に楽しみですね、はい。
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by zhimuqing | 2017-07-14 17:28 | On The Corner | Comments(0)

雷猫

ということで、話題のサンダーキャット。Dub Usと迷ったんですが。
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前に演奏を観たのはエリカ・バドゥのバックで来日した14年のスターフェス。その時に比べると圧倒的に知名度が上がりまくった中でのライブ。リキッドルームはソールドアウト、会場の周りにはチケットを求める人もチラホラ。会場は若人ばかりかと思いきや、かなり年配のオジサンも多く、客層はバラバラ。男女比は7:3ぐらい。田島貴男と音楽評論家の吉岡正晴の姿も。というか、このお二人はライブに出かけるとよく見かけます。

ライブはドラムと鍵盤とのトリオ。アリアプロの6弦ベースを抱えたサンダーキャットの演奏は言うまでもなく別の銀河系の使者という感じにもの凄いのだが、演奏自体はほぼワンパターン。低音部分はシンセベースに任せて、本人はコードのアルペジオをメインに、ソロは基本ハイCの弦がメインのもの。歌を歌いながら演奏するのだけど、歌の合間にオブリ的に猛烈に早いパッセージのフィルを入れる感じで、立ち位置としては歌を歌うギタリストの趣。
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高音でのパッセージは妙にひねくれたフレージングを奏でるので面白く聴けるのですが、時としてシンセのソロとも混じりあうところもあり、猛烈にソロバトルするジャズのホーン二人のような感じ。終始叩きまくるドラムとのトリオの音はとんがりまくったジャズそのもので、ちょっと前のンデゲオチェロを感じることもあったけど、姐さんのほうがグルーヴ重視ですね、やっぱり。

正直に言わせてもらうと、あの演奏スタイルだったらベースじゃなくて鍵盤かギターの方がいいんじゃない?と思ってしまった私は多分オールドスクール過ぎるのでしょうね。他の楽器とのコンビネーションこそがベースの醍醐味だと思っている私には、やっぱりバドゥのバンドでバドゥの声に瞬時に反応するサンダーキャットの方が好きだし、もっと言えばケンドリック・ラマーやカマシ・ワシントンで弾いている時の方がもっと好きなんですよね。観ていて面白いのは間違いないし、ジャズとしてみると痛快なんですけどね。ま、私がオッサンになったってことなんでしょうね。
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来日した時のサンダーキャット。この辺のセンスは抜群としか言いようがない。
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by zhimuqing | 2017-04-27 01:28 | On The Corner | Comments(0)

George Benson and Jimmy Slyde


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by zhimuqing | 2016-11-22 12:28 | On The Corner | Comments(0)

2枚買い(この場合は2冊買い)、ありですね

ディアゴスティーニの週刊ナントカのシリーズ、
これまで一度も買ったことはありませんでした。
スタートレックのシリーズが出た時も
心がかなり揺れ動いたものですが、その時も我慢しました。
が、今回のこれはちょっとすごいですね。

「ジャズ・LPレコード・コレクション」ですよ。
毎週ジャズのLPが販売という企画。
しかも創刊号は泣く子も黙るマイルスのKind of Blue。
これのLP,しかも180gの重量盤が創刊号特別価格で999円。
999円・・・流石に買うしかないかな、と。
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私が語ることは何も残されていないこの名盤、
私がはじめて意識して聴いたジャズにして
今に至るまでこれを超えるものがないジャズ。
それがLPで、しかも重量盤で、999円。
しかも、本屋で普通に売っているという。
今年の最大のヒット商品になりかねないかな、と。
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本屋さんで買おうかな、と思ったのですが、
所用でお茶の水の近くに行ったので、ディスクユニオンを見ると、
狂ったように陳列されていて、驚きました。
たしかに本屋で買うというのは、なんとなく浮気のようなもので、
ここは本妻の意地を出したのかな?と思ったのは、
ここ最近向田邦子ばかりを読んでいたせいでしょう。
お店の人も、これは音もかなり良いとの評判ですよ!と太鼓判。
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次号がBlue Train、第3号がビリー・ホリディのLady in Satin、
4号がNow’s the Timeと怒涛のがぶり寄りですが、
ディアゴスティーニのダメなところはあれですよね、
創刊号(だけ)で大きく儲ければいい的な商法なこと。
創刊号で設けて、その後は買う人が激減しても良いという設定なので、
創刊号が999円、第2号が1999円、第3号以降が2999円。

はっきり言いますと、999円は法外にしても、
第2号の1999円でずっと続けるべきだと思いますよ。
2999円も決して高くはないし、他のシリーズより買い続ける人は
多いとは思いますけどね。
間口を広げるせっかくのチャンスだと思うだけに勿体ないかな。
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ちなみに解説は普通かな。
でも大判なマイルスの写真はやっぱりいいもんです!

ちなみに私の作戦はシンプル。
自分の好きなアルバムだけを買っていく予定。
ということで、4回目のパーカーは決定ですね。
個人的に激しく期待したいのはローランド・カーク。
カークは本当に大好きなので5枚じゃ足りませんね。
モンクだとやっぱりMonk’s MusicかBrilliant Corners、
エリントンのIndigo、この辺が出ると買うことになってしまいそうです。

あと、ディアゴスティーニへのアドバイス?としては、
ボサノヴァを中心としたブラジルものやれば、
たぶんいけると思うのですけど、どうでしょう?
あと、もし週刊FUNKをやるとしたら、創刊号はなんでしょう?
Mothership Connection? 暴動? JBのアポロ? はたまたヴードゥーか?
週刊レゲエだったら、Catch a Fire? Harder They Come? Alton Ellis?
うーん、妄想が広がりますな。

ま、とりあえず創刊号は999円だし、これは間違いなく買い!かと。
なんなら2枚買っても何の問題もないレベル。
部屋で聴いておりますが、たしかに音はいいですよ!っと。
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by zhimuqing | 2016-10-01 00:28 | On The Corner | Comments(0)

新作は5月11日!

ということで、6年ぶりのUA。
震災以降、ほとんど都内に姿を見せなかっただけに、
来月発売!の新作と合わせて、ようやく復活ですね。
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FM番組が復活したという体でのライブ。
あくまでもFM番組(近いうちに放送されるらしい)なのか、
UAのMCが中心で歌は6曲(+1曲)、
あの自然体のゆるい空気の話はそれだけで十分に面白いのだが、
UAの生歌に飢えていた私としては、もう倍の尺が欲しかったかも。
でも新作や近況を語るUAの話はとても面白いし、
それはそれであり!あまり多くを求めるのは贅沢ですな。

バンドの編成はアコースティックの3人編成で、
アコギに鍵盤、コーラス兼小道具、そしてUA。
アコギの青柳拓次は新作のプロデューサーのようで、
制作秘話的なものもチラホラと。
(もう少し詳細が知りたいぞ!)
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こちらはツイッターで拾った写真。

ライブは以前の曲4曲に新曲3曲。
ミルクティーと黄金の緑、大きな木に甘えて、Moorですね。
一発目のミルクティーにも震えましたが、
個人的には黄金の緑とMoorに痺れました。
新曲は歌もののど真ん中を攻めているわけではなく、
かといってギリギリのところを攻めているわけでもないという印象。
本人のMCではリズム重視だということですが、
縄文的なポリリズム方面だ、ということでしょう。

実はステージが始まる前に新作がこっそりとかかっていたのですが、
最近まで家族で住んでいたというカナダの島のような
透明感の高い、湿度と温度が低めの音のような印象。
うっすらと流れていたこともあり、お肌へ良く浸透しそうなと言えば、
分かりやすいかな。(いや、そうでもないな)
ま、こればかりはじっくり手元に置いて聴いてみないとね。
ドラムにパーカッション2名を配置した編成にして、
一筆書きのようなアルバムということで、
期待は募るばかりですが、果たしてその出来は?
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とりあえずジャケは満点だっ!

アコースティックな編成、客席に子供が走り回っている会場、
(子供連れを考えてくれているのはとてもいいですね)
肩の力が抜けたステージで、震災前のようなもの凄いテンションは
感じなかったわけですが、やはり本番は6月の野音ですね。
屈指の把握力と瞬発力を持っている人ですから、
バンドの編成、というよりバンドのメンバーが早く知りたい!
UAに一番合うベースは間違いなく鈴木正人だと思う私は
リトルクリーチャーズ絡みで早くも期待しております。
あとは、やっぱりドラムだなぁ。
外山明か芳垣安洋が希望なんですけど、
残念ながらどちらもなさそうだな。
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こちらはα波が出まくっていた人。
野音では何としても水色が聴きたいらしい。


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by zhimuqing | 2016-04-18 22:28 | On The Corner | Comments(0)

素晴らしい。

グラミーでのケンドリック・ラマーのパフォーマンスは
ヒップホップの歴史の中でも特筆すべきというか、おそらく最高のもの。
ラマーの時代ですな、完全に。



変な処理をしていない映像が出ると、それと入れ替える予定。
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by zhimuqing | 2016-02-17 00:28 | On The Corner | Comments(0)

芸人魂がビシバシと!

中古で見つけたジャンゴ・ラインハルトのボックス、
ケースはボロボロだったけど、CDの盤面はきれいだし、
なによりも中身が素晴らしいし、価格も5枚で2000円以下。
文句のつけようがありませんね。
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発売はイギリスのJSPから。
SAVOYやDIALでのマスター全曲入り、なのに3000円ちょい!の
チャーリー・パーカーのボックスで名を馳せたJSPは
なんといっても音の良さが身上。
価格が安くたって、音が悪いとどうしようもないですからね。
ノイズを丁寧に取り除きつつ、音はペラペラにならず、
楽器それぞれの音がしっかりと聞き取れるのが嬉しいですね。
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私のお気に入りのこのパーカーのボックス
最高としか言いようがないです。
全盛期のパーカーなのでごくごく当たり前ですけどね。
スリム・ゲイラードとの録音まで入っているのが偉いっ!

ジャンゴ・ラインハルト、ひいてはマヌーシュ・ジャズについて
ほぼ素人な私ですが、私の好きなジャイブやジャンプに
相当似た匂いを感じるので、かねてから一度しっかりと
聴いてみたいものだと思っていたのですね。
猛烈にヒップなところなんかもそっくりだし。
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このボックスはJSPから出ているジャンゴ・シリーズ!の第1弾。
1934~39年のフランス・ホット・クラブ5重奏団時代の録音集。
つまり戦争でコンビ時代を解消するまでのステファン・グラッペリとのコンビで
ブイブイ言わせていた時代の音ですね。
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5枚組なので当然まだ聴きこめてはいないのですが、
流石に黄金時代と言われているだけのことはありますね。
縦横無尽にフレットの上を跳ねまわるジャンゴのギターは
高度な技を披露しているですが、その一方で人懐っこさを失わず、
ギターというか楽器の演奏に詳しくない人でも
グッと引き込んでしまうところや
喜怒哀楽の微妙な機微まで表現してしまうところには
芸人魂を猛烈に感じますね。
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グラッペリのヴァイオリンはフィドルと呼んだ方がしっくりきますね。
もっともこの違いもよく分からないわけですが、
ヴァイオリンは歌い、フィドルは踊るという先人の名言に沿えば、
なるほどこれはフィドルであると断言できそうな気がするではないですか?
(ハードコアなファンの方、怒らないでくださいな)

そういう意味では、フレージングは異なるけど、
例えばテディ・バン、例えばキャッツ&ザ・フィドルだったり、に
非常に近い空気感があり、満足感に浸れます。
ジャイブ勢のほうがもっとシニカルなお笑い感があり、
ジャンゴはもっと洒落のめしているという違いはありますけどね。

ジャンゴはかなりアメリカのジャズを研究していたようだし、
逆にジャイブ勢力も当然ジャンゴ・ラインハルトを聴いていただろうし
そういう相互に与えた影響なんかを考えると、
なかなか興奮してきますね。
これはやっぱり聴いてよかった、買ってよかった。
流石にまだ聴きこめていないので、JSPから出ている続編のボックスセットには
触手は動きませんが、そのうち買っていそうな自分が少し怖いです、はい。
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by zhimuqing | 2016-01-28 07:28 | On The Corner | Comments(2)

ジュリアナ!

私はドラマーではないですが、ちょっと人には教えたくない気持ちになる動画。
マーク・ジュリアナ(以前はギリアナとも書かれていましたね)。
音色がリズムの構造自体を変えていくというのが、
ここ3年ぐらいの流れだということを踏まえてみると
(別に踏まえなくてもいいけど)相当面白い。


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by zhimuqing | 2015-08-02 23:56 | On The Corner | Comments(0)

これはなかなかカッコイイ


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by zhimuqing | 2015-04-11 19:19 | On The Corner | Comments(2)

あっという間の100分

選挙割を活用しようと期日前投票に行ったのはいいんですが、
投票済証を貰い忘れ、結局フラッシュ・ディスク・ランチで
20%引きでレコードを大量購入する夢は断たれた訳ですが、
まあ、一番大切なことは投票ですので、最高裁の裁判官国民審査を含め
しっかりやったので、まあいいか!ということですね。

ということで、続けて下北沢の本多劇場にて観劇。
伊東四朗生誕?!77周年記念「吉良ですが、なにか?」ですね。
作:三谷幸喜
出演:伊東四朗、福田沙紀、馬渕英俚可、瀬戸カトリーヌ、駿河太郎、
伊東孝明、大竹浩一、阿南健治、ラサール石井、戸田恵子
となると、これは面白いことが確実な訳で、相当期待して行った訳ですが、
涙が出るほど、大笑いして帰ってきましたよ。
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忠臣蔵かと思わせておいて現代劇というのにも驚きましたが、
劇中での登場人物の絶妙な絡みはもの凄くて圧倒されるし、
次々に変化して入れ替わる関係の見せ方と構成力にも驚くしかないですね。
素人丸出しですが、素人だからいいのです。
私にもこんな集中力があったのか?という、あっという間の1時間40分。
本当に満喫しました。
6年前!に見た伊東四郎一座の舞台「俺たちに品格はない」よりも
100倍面白かったな。
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瀬戸カトリーヌはもちろん、馬渕英俚可と伊東孝明が面白かったが、
馬渕英俚可の長女役は戸田さんっぽいなぁと思っていたら、
元々戸田さんが長女役だったと聞いて納得ですね。
そのK子姐さんの演技は圧倒的でした。(いつものことですけど)
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こちらは帰りに入場者に配られていたタフマン。
昔、このタフマンの広告を満載した山手線が駅に入って来た時に
アメリカ人?がオーマイガッを連発して写真を撮っていたのが忘れられない。

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こちらは帰りにディスクユニオン店内でゲットしたCD。
どれも欲しかったけど買いそびれていたファニアの編集盤がセットに!
時代も60年代後半から70年代半ばまでの黄金時代。
こいつは末永く楽しめそう!来週の出張もこれでばっちりだ!
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ちなみにジャケのこの写真は私の近しい友人にクリソツなことでも有名です!
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by zhimuqing | 2014-12-13 00:28 | On The Corner | Comments(0)