カテゴリ:A Felicidade( 45 )

奇諜妙計五福星

先日BSで観た五福星、多分30年ぶりぐらいに観たのですが、面白かったです。
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ワイヤーアクション無しでのカンフー映画の良さを改めて見直しました。ドタバタ度の高さも最高だし、5人のキャラ立ちも良い。ジャッキー・チェンやユン・ピョウを無理矢理押し込まなくても良かったと思いますが、営業的に不可欠だったのは理解できるし、そういう押し込み感も往年の香港らしくて嫌いにはなれません。



そうそう、最後の挿入歌は元ネタはカリプソだと思うのですが、どうしても曲名が思いつかなくてモヤモヤしております。


それにしてもBSはここに来て謎の香港映画推し。謎が深まるばかりです。

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by zhimuqing | 2017-09-26 21:28 | A Felicidade | Comments(0)

なんちゅう若々しさ

御年83歳のジョアン・ドナートの新作は息子ドナチーニョとのコンビでのシンセなファンクというかブギー。若手バンドを引き連れ、アフロビートを見事に解釈した前作にもずいぶん驚きましたが、なんちゅう若々しさ。

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音自体は最近の流行に乗ったシンセ・ブギー、ザップだったりスレイブだったりと元ネタが透けて見えるものではありますが、そういう音作り自体が私のストライクゾーンなわけで、気持ちの良い音にただ身を任せるだけです。そうそう、曲自体の出来が良いのもポイントです。ドナチーニョによるトークボックスもヴォ―コーダーもかっこよいというか、ツボを見事にとらえたもの。センスいいです。
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つまり、一聴するとドナチーニョのソロ作にスペシャルゲストでジョアン・ドナートが参加しましたよ、と聞こえてしまうもの。なのですが、いえいえどうしてあの合気道の達人のような、重力を自在に操るような鍵盤のカッティングが結局は全てを握っているという、ドナート翁の威力がまたもや発揮されたアルバム。名盤すぎる前作≪DONATO ELETRICO≫を聴いた時にてっきりバックを務めているビシーガ70の功績かと思い、慌ててビシーガ70を聴いてみるとそんなに騒ぐほどのものではなく、改めてドナートの凄さを思い知らされたのを思い出しました。
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ドナートは数曲で歌も歌うし、あのメロウすぎるコード進行も聴かせてくれるわけで、個人的には当然大満足。ですが、せっかくなのでドナートがシンセ・ブギ―な曲でどんなメロディーを紡ぐか?とか、シンセ・ブギーなリズムにどんなコード進行を乗せるか?というところまで聴いてみたかった気もしますが、それは贅沢なのかもしれませんね。仲睦まじい二人の様子を見ると、ドナートはもしかするとドナチーニョの才能を世に知らしめたかったのかもしれないし。メロウサイドなドナートを味わってほしい向きには、なんと今年もう一枚ボッサなアルバムが出ているらしいので、そちらで楽しんでくれという事なのでしょう。ということで、LPは日本盤出てますけど、これは音も相当良いので、あるうちに入手して降りたほうが良いかもしれませんよってことで。
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ドナート翁、満面の笑み
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二人でモントルーでライブやったりしている模様
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by zhimuqing | 2017-09-17 16:06 | A Felicidade | Comments(0)

色々

機内で観たガーディアンズ・オブ・ギャラクシーの続編。前作の内容があやふやで、ガモーラ役のゾーイ・サルダーニャが可愛かったことしか覚えていないのですが、ガモーラの妹のネビュラが可愛かったことを思い出し、しかも再登場に喜ぶ私。どちらかと言えば、ネビュラの方がもっとかっこいいよね。
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しかし肩の凝らない続編として観たこの作品、家族の話がテーマに据えられていて、これがベタなんだけど意外に沁みました。でもね、こういうのはベタなほうがパンチの切れがあったりすることがあるのですね。更なる続編も観たい。でも、他のマーベルものと合流してほしくはないかな。それにしても、サルダーニャさん、ウーフラになったり、アバターになったり、ガモーラになったり。完全にエイリアン関係の俳優さんですな。とても良いと思います。
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でも、今日現在、ネビュラのほうに惹かれとります。

一方、評判の芳しくなかったゴースト・イン・ザ・シェル。
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私はアニメは見たことがなく、漫画でしか読んだことが無いのですが、超分かりやすい内容でびっくり。ホワイトウォッシュで騒がれましたが、スカーレット・ヨハンソンが少佐役なのは個人的には全く違和感なく、むしろ違和感ありまくりなのは北野武のセリフ回しのほう。日本語ネイティブでなければ、あれはクールに思えるのかな?攻殻機動隊を別に考えると、ごくごくまっとうなSF風味のサスペンスもの。物足りないというより、手堅すぎる印象の方が強いかも。もう少しぶっ飛んだほうが良かったのかもね。ヨハンソン嬢も何気にぶっ飛んだ役が多いのね。LUCYとか最後の方はすごかったもんね。
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個人的にはゲイシャロボットで満足してしまったので、点数は甘めかも。

さて、帰国して一気にまとめてみた≪シャーロック≫のシーズン4。
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このドラマは群を抜けて素晴らしいのですが、シーズン4はまた格別かと。1話目でホームズとワトスンの関係に異物感を生じさせていたメアリーを上手に退場させ、その流れでの二人の関係の仕切り直しの一幕があり、ジミ・サヴィルをモデルとした犯人を無事片付けて一息ついたと思わせておいて、まさかのホームズ兄弟に妹の存在が明らかになる第2話。この2話の後半の流れに盛り上がり、期待を最大値まで振り切った私の期待を上回る第3話。完璧でした。兄二人を上回る頭脳を誇るユーラスに翻弄される中で、ホームズ(とマイクロフト)が徐々に人間性を取り戻していき、ユーラスに爆破されたベーカー街221Bが修復されていく最後のシーンでカンバーバッジがはじめて見せる屈託のない笑顔。この素晴らしすぎるシリーズがこれで大団円に至ったことが明示されていて寂しくなるのですが、いやでもこの見事な流れに感服しかありません。
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ドイルの数々の小ネタを見事に散りばめたこのシリーズ。ユーラスが幽閉されているシェリンフォードはドイルが作品の中でホームズ兄弟の上の兄として出していた名前。シーズン1でマイクロフトが出ただけでも興奮していた私ですが、ここまで盛り上げてくれたキャストとスタッフに本当に感謝です。やはりDVDは買うしかないのか!
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ユーラスとモリアーティの邂逅シーン。モリアーティ登場の時にかかるのはQueenの“I Want To Break Free”。私の中では多分過去最高のQueenの使い方。痺れました。
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あえて言うと、アイリーン・アドラーの再登板に期待していたのですがね。ま、贅沢は言いますまい。
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by zhimuqing | 2017-08-13 00:28 | A Felicidade | Comments(0)

ああ、ローガン

タイへ向かう深夜便にて「ローガン」。
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Xメンシリーズというよりマーヴェルものの中でも最高かなと思います。クールでスタイリッシュ(かどうかは意見分かれそうだけど)なXメンの姿はなく、老いて能力が失われつつあるウルヴァリンとプロフェッサーXの生身の姿が描かれているのだが、そうなるとイギリスの誇る名優パトリック・スチュワートの演技が光りまくるわけで、もう見ている方は苦しくなってじっと画面を見つめるのが辛くなってしまうほど。以前では考えられないアクションシーンの痛々しさもそうだが、ふとした所作に老いと向き合うウルヴァリンというかローガンの姿を映し出すヒュー・ジャックマンもまた泣かせます。作中
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に導入される「シェーン」やコミック版Xメンの使い方、エグゼビア、ローガンそしてローラの疑似家族の空気感もそう、私の世代を泣かせる映画ですね。ローラを演じたダフネ・キーンの存在感ももの凄い。あのスチュワート、しかも本気の演技、と同じ画面で演技ができる12歳、末恐ろしい。
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この映画でジャックマンとスチュワートはシリーズ最終作となるのだが、きちんとこういう形で終わらせてくれたことに感謝したいですね。確かに猛烈に寂しいのですが、ヒュー・ジャックマン以外にウルヴァリンはあり得ないし、パトリック・スチュワート以外にプロフェッサーXもありえない。というか、Xメンのシリーズもこれで終わりでいいかな。ローラを中心とした新セクを期待する声もあるようですが、良い意味で私にはこの作品で十分。これ以上は望みません。それにしてもパトリック・スチュワートの演技、物凄いですね。スタートレックが猛烈に観かえしたくなるのは私だけ?
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by zhimuqing | 2017-06-05 07:28 | A Felicidade | Comments(0)

これは大当たり!

なんだかんだ言って結局翻弄されてしまうレコード・ストア・デイ、今回はソウルやファンクでは飛び上がって興奮するようなブツはなかったのですが、やはり目玉になるものがないはずもないわけで。
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ということで、アルトゥール・ヴェロカイの72年1stアルバム。某所でのオリジナル盤買い取り価格は35万円とも40万円とも言われるこのアルバム、もちろんレアグルーヴの観点でもブラジルものという観点でも名高いわけで、過去に再発されたLPですら、高値安定だったりするのですね。私は過去にペナペナした海賊盤で聴かせてもらったことがあるだけだし、今回のRSD再発盤は超高音質盤!とりあえずこれは買っておくか!的な軽いノリで購入しましたのですが、これが大正解。

なんでもアビーロードスタジオにて半分のスピードでマスターされ直したものらしく、ちょっとびっくりするぐらい音が良い。冒頭の“Caboclo”の途中でドラムが入ってくるときのふくよかなシンバル、バックで鳴るアコギの生々しい響き。それぞれの曲で印象的な楽器の音が見事に鳴ってて、以前聴いたことがあるのがペナペナした海賊盤だったのを差し置いても、その音質の差は歴然としすぎていますね。
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帯(が付いている!)にもその辺の謳い文句が事細かに書かれております!
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ブックレットには本人へのインタビューもあり!

全体的にドラムとベースの音が文句なしの素晴らしさですが、特に印象に残るのは、“Pelas Sombras ”での星屑のきらめきのようなエレピ、声の吹きこみ具合が水墨画のような“Sylvia”のフルート、あまりの生々しさにびびった“Presente Grego”のファンキーなワウギター。特にみんな大好きな“Presente Grego”はリズム隊とホーン、すべての楽器隊の音の重なり具合が心地よいという奇跡のようなバランス。
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昔聴いた時は70年代のマルコス・ヴァーリと似た感触のややサイケなMPBという印象だったのですが、改めてじっくり聴いてみると全盛期のチャールズ・ステップニーにも負けないオーケストレーションの妙に痺れます。もともとギタリストのヴェロカイのこだわりか、随所におそらく本人のものであろうアコギでの刻みを入れていて、これがまたじわじわと効いてくる。テリー・キャリアーの声を乗せたくなりますね。
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ミックスでの各楽器の出し入れがまた悪魔的に魅力的。A面ラストの “Dedicada A Ela”のパーカッションと生ピアノ中心で始め、ストリングスに合わせてダンディーなサックスが熱を帯びてくると、合わせてリズム隊に焦点が合っていき、気が付くとフニフニクニクニと浮遊するシンセとギターでラストに向かうこの展開なんかはまさにその好サンプル。聴けば聴くほど、魅力されてしまいます。
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B面(盤面にはFace 2とある)も依然として素晴らしい流れ。“Serida”はブラジルらしい女性ボーカル曲だが、カッコいいのはドラムですね。フィルインのタカスコと叩くフィルインが猛烈に私の好み。それに合わせてズドンと落とすベース。リズム隊の起伏に合わせて咆哮するブラスセクション。続く“Na Boca Do Sol”はボーカルにレスをつけるフルートがファンキー、ここでのドラムも快調。後半前面に出てくる絶妙な濁りを残した滴るようなエレピがまた絶品。こっそりバックでうねっているシンセもいい。

ブラスセクションが麗しい“Velho Parente”も緩急の付け方がいいですね。やはり中盤から出てくるエレピの美しさが溜まらないけど、エレピのソロの盛り上がりに合わせてこっそり鳴るギロやブラスの入れ方がカッコいい。ガットギターが切るリズムを核に添えて進む“O Mapa”は生ピアノと生ストリングスを入れて優美に決めつつ、熱くなりすぎない煤けたサックスのソロ、抑えに抑えると思わせておいたドラムが少しずつ熱を帯びてくるところが目下私が盛り上がっているところ。(サックスソロが終わって歌が入るところね)
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ラストはロック風味のジャズファンクというか、私なんかはザッパの≪Hot Rats≫を思い出す感じ。ペナペナしたギター、ブロウするサックスと続いて出てくるトロンボーンがカッコいい。歯切れの悪さと破裂音というトロンボーンの良いところだけを使っているというソロは文句なし。バックでズシズシやるドラムも小物パーカションもいい感じ。

それにしても、これだけの名演を聞かせるプレイヤーの名前がよく分からないのがクレジット好きな私には残念なところでありますね。LPに名前があるのは、ヴォーカル陣とサックス、フルート、ギターのみ。しかも一部の曲だけ。肝心のリズム隊は記載なし。いろいろ調べてみると、ドラムはPascoal MeirellesとRobertinho Silva、ベースはLuis Alves、いずれも聴いたことがない名前かな。アコギはヴェロカイ本人、一番印象に残るエレピはAloisio Milanez Aguilarということは70年代のカエターノやガル・コスタで名前を見る人かな。それにしてもブラジル人の名前はなかなか覚えられません。
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裏ジャケには少しだけ記載がありますけどね。

というわけで、幻の激レア名盤に名盤なしというのが私の持論ですが、確かにこれはなかなか良いアルバム。“I could listen to the album everyday for the rest of my life”とはマッドリブの言葉ですが、それも頷ける出来。長く楽しめるアルバムになりそうです。さすがに毎日は聴かないでしょうけどね。
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by zhimuqing | 2017-05-01 00:28 | A Felicidade | Comments(0)

チアルートに尽きますね

遅ればせながらようやく見ましたよ、ローグ・ワン。
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これまでスターウォーズではほとんど描かれてこなかった選ばれし者でない人々の戦いと犠牲。短い時間で思い入れが深くなるキャラクター。期待していたよりもずっと面白かったですね。

ストーリーはスターウォーズの本編とは違い、かなり凄惨。みんなハッピーで大団円を迎える、と言う話を期待していたわけではないのですが、一人また一人と倒れていく姿は流石になかなかつらいです。特にチアルート、そしてK-2SOの場面。終盤の流れは撮影後に大幅に変更したとのことで、この辺の流れがそうなのかなと思いますが、でもこういう展開、ありだなとは思います。
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主役のジンはレイアやレイと比べるとやや魅力が薄い感もありますが、選ばれし者でないメンツの陰での戦いという部分では凄く的確な感じ。でも、どうしてもメリージェーンって感じは否めませんが。そういえば、選ばれし者でないメンツを主役とした場合の、反乱軍の頼りなさが際立ってしまう様子に、昨今の社会情勢が描写されているように感じてしまうのはなぜでしょう?
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なんといっても、甄子丹と姜文、ドニー・イェンとチアン・ウェンのアジア人コンビでしょう。アジア人がほとんど画面に登場してこなかったスターウォーズでは画期的なこと。ビーディー・ウィリアムズを裏切り者の役をさせられたり、ジャージャー・ビンクスの描写でも揉めたりと、ジョージ・ルーカスのキャスティングと演出には?が付くことが多かったことを考えると、これはディズニー資本というのが功を成したといってもいいでしょう。メイス・ウィドウぐらいじゃないのかな、文句なしにかっこいいのは。中国の俳優二人の活躍ぶりにまたぞろネトウヨの皆さんは文句をつけそうな気もしますが、そんなの気にしない。だって、かっこいいじゃない?
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私にとって魅力の半分はチアルート。ジェダイとはまた違う強さで、スターウォーズらしくないと言えばそうなのですが、私の好みで痺れます。これでライトセーバー使えるとさらに良いのですが、それだと違う映画になってしまいますな。今後のシリーズで似たキャラが出てきてほしいと思うけど、無理かな?

ラストのベイダーから逃げるシーン、その直後にエピソードⅣに繋がるシーンはSWファンだと誰でも盛り上がる。やはりベイダー卿の重みはカイロ・レンとは違いますね。ま、それもこれからの描写次第なんでしょうけど。
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目の前にベイダー卿が現れると、そりゃ泣いちゃいますよ。
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目下、最大の問題はムスメと観に行くべきか?という一点に尽きるわけですが、どっちがいいのかな?救いのない話ではないけど、やっぱり悲惨すぎるような気もする。悩むところです、はい。
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by zhimuqing | 2017-01-18 00:28 | A Felicidade | Comments(0)

82年積み重ねた煌めきと揺らめきと

ジョアン・ドナートが今年出したアルバム“Donato Elétrico”は
今年屈指の名作ですね。
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ドナートの過去のアルバムはほぼ外れ無し、というより
ほぼ全て名作の誉れが高いアルバムだし、
70年代末に雲隠れするまでのドナートが参加したアルバムは
それだけでも全て買いと言っても間違いない訳ですが、
98年頃に復活してマルセロD2等とライブやったりしていましたが、
このアルバムはさらに突き抜けている感あります。

1934年8月17日生まれのドナートは御年82歳ですよ!
デビュー67年!、 1stアルバムの“Cha Dançante”から60年!!
想像を絶しますね。
歳をとればとるほど、格好良くなる人が多いブラジルとはいえ、
これは驚異的というしかないでしょう。
生まれがアマゾン最深部、アクレ州というのが関係しているのか?
(関係していると思いたい!)

バックバンドを務めるが私が密かに注目しているビシーガ・セタンタ。
アフロビートを中心に、ラテンやファンクなどをごちゃ混ぜにした音。
こう書くと、今世紀に入って(=フェラ・クティの死後)に
山ほど出てきたバンドの音に近いように思えるかもしれませんが、
そこで、主役のドナートの鍵盤裁きが光るわけです。

揺らめきの達人として有名なのはダニー・ハザウェイですが、
ドナートの鍵盤の煌めきと揺らめきはちょっと他にはないタイプ。
ソロももちろんですが、個人的にはリズムを切っている時が
真価を発揮すると思うのですね。(というか分かりやすい)
最初期の演奏を聴いても他のブラジル人とも違う揺らぎがあり、
50年早かったヒップホップの始祖というか、
Jディラの祖先というか、そんな感じも受けますね。
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見よ!この名盤の数々!

ボサノヴァの最初期に関わっていただけでなく、
その後アメリカに渡り、ラテン界に突撃。
それもティト・プエンテ楽団やモンゴ・サンタマリア楽団!
モンゴのアルバムではピアノを担当していますが、
プエンテ62年の名盤“Vaya Puente”にもクレジットされていますが、
なんと担当はトロンボーン。
実はあまり知られていないのだが、
ドナートはトロンボーンの名手でもありますね。
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プエンテのこのアルバムはやはり傑作だなと
最近改めて感じております。
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この時期のモンゴに外れ無し。

この辺の経験がオリジナリティーの育成につながったのでしょうが、
凄いと思うのは、その揺らぎを82歳になった今でもしっかりと
キープ出来ていること。
アフロビートをベースにラテンやファンク、ヒップヒップを
ごちゃ混ぜにしたビシーガ70をバックにしても
飄々と自分の世界に巻き込んでしまう様は
カンフー映画に出てくる伝説の達人のお爺さんのごとし。
ドナートの重なる鍵盤の気持ちよさに身を委ねるのみ。
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アフロビート系の新進バンドの曲は本質的に淡泊なことが多く
どうしても濃厚な声が欲しくなることが多いのですが、
そんな不満は当然のように皆無。
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ジャケの色合いも好みです、はい。

曲調のバラエティの多さも特筆すべき点です。
純正アフロビートから始まり、同じDNAを持つ世界を巡る旅路。
アイデアはビシーガ70から来た可能性が高いですが、
それもドナートの存在あってこそ。
それにしても驚異の82歳ですね。
なんとか元気なうちにもう1回日本に来てほしいものです。
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by zhimuqing | 2016-10-25 19:41 | A Felicidade | Comments(0)

Você e Violão

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11年ぶりのカエターノ。
東京でのフェスに出るものの、単独公演はなぜか大阪だけ。
がしかし、私の今の仕事は結構この辺の調整が出来るのが
ありがたいところ。

前回のカエターノも大阪。
そういえば結婚する半年ぐらい前の事ですね。
行きしなにバイクに乗った小太りのアンチャンに絡まれた
苦い思い出もありますね。
ブチ切れそうになるも、ここでキれてしまうと
カエターノのライブに間に合わない、という人生最大のジレンマ。
人生最大級の自制心にてカエターノのライブを向かったものの、
結局気分良くライブを見ることが出来なかったという、
なんとも言えない思い出も。
ま、ヨメにはよく我慢したと褒められたのですが、
あれほど気持ちを抑えたのは人生でもほとんどありません。

ま、それはさておき、前回は滅茶苦茶いい席だったのですが、
今回はイープラスの先行で取ったのですが、席はいま二つ三つ。
ま、生のカエターノを味わうとうだけで十二分なのですが。

で、客席の年齢層は高めではあるのですが、
オシャレで魅力的な人の比率が圧倒的に高め。
遠方、特に東京から遠征している人も多い模様。
なぜか私の周りは単独行動のお兄さん~オッサンが
固まっていましたが。

カエターノがオープニングでいきなり出てきて、
オープニング・アクトのテレーザ・クリスチアーナを紹介。
7弦ギターの達人を従え、サンバを歌うのですが、
ん、知っとるぞ、この曲というのが連続。
2曲目でおお、これはカルトーラ!と気づく私。
結局全曲カルトーラ、カルトーラの波状攻撃。
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テレーザの歌は媚びることがない毅然とした歌唱。
と同時に、生長点で細胞が分裂しまくるような瑞々しさに溢れていて
ああ、これは本当にいいものを聴いているなと幸せな気分に。
7弦ギターを弾くカルリーニョス・セッチ・コルダスは
テクニカルなんだけど、甘みと悲しみとほんの少しの苦みを混ぜた
絶妙な演奏で歌を盛り立てるというよりは、歌と全く対等な感触。

名曲しかないカルトーラの曲がさらに素晴らしいことに。
歌い手、弾き手の深い解釈のおかげともいえるし、
深い解釈を許すだけの懐の深い曲のおかげとも言えますね。
カエターノの奥方がマネジメントしている人らしいですが、
なるほどと思わせるだけの才能。
早速CDを買いに行かねば、これは。
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待望のカエターノに関しては、弾き語りでのライブ。
前座のコルダスのギターが音色を含め素晴らしかっただけに
始まった当初はギターの音がペナペナなチープな音に聞こえましたが、
数曲歌ううちに全く気にならなくなる。
そりゃカエターノですからね。
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カエターノ本人の声はもちろん『リーブロ』の頃と比べると、
もちろんハリや艶が薄れてきている気もしますが、
74歳という歳を考えると驚異的としか思えなくなるレベル。
しかもブラジルの歌手の場合は歳をとればとるほど
味わいが深くなるケースが多いので、その部分でも今後が楽しみです。

アンコールを含め2時間近く、25曲を歌うカエターノ。
ギター1本での歌唱でも全く飽きることがない。
次々と飛び出す名曲の数々。
ブラジルやラテンの曲はどうも曲名が覚えられないのですが、
ギターを弾き始めた瞬間にそれと分かる名曲の嵐。
個人的には『プレンダ・ミーニャ』の曲が多かったのが嬉しい。
あと、『ビーショ』の曲が多かった気もします。
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全国からカエターノフリークが集まっているせいか、
場内からひしひしと感じる集中力も凄い。
“Terra”では客席からコーラスも起こるほど、ですからね。
ちなみにこの"Terra"~"Sampa"へと続く『Muito』な流れが
今回のライブのハイライトでしょう。
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ステージの照明も素晴らしかった。
演奏のイマジネーションを柔らかく広げるような、
でも演奏以上の主張はない照明。
遠目には緑色に染まったカエターノは
オリオンシンジケートの一員のようにも見えましたが、
ま、それはどうでも良い、というかほとんどの人が分からないですね。
会場の音も上々で微妙な発声を的確にとらえる。
聴いている観客だけでなく、開催する側のカエターノに対する敬意が
随所に感じられる良いライブだったですね。
(もう一つ付け加えると、演奏する側の聴き手に対する敬意もビシビシと)
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個人的に大満足なんで、文句なしのライブ。
ただ、どうしても一つだけ注文を付けるとしたら、
次回、バンドを連れてきてね、ということですね。
バイーアの豊潤なリズム、バックグラウンドを巧みに融かしこむ
その音楽性こそがカエターノの最大の魅力と考えている私としては、
アフロなパーカッション部隊を引き連れて、
ゆらゆらと滑らかに歌うカエターノが観たいのですよ。
あと、74歳ですからね、無理はいけませんが、
出来る限り早く戻ってきてほしいものです。
日本は遠いですけどね。

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by zhimuqing | 2016-10-08 00:28 | A Felicidade | Comments(0)

機内で観る映画の満足度は高めです

先日の出張はいつもと違って往復とも昼の便だったので、
しっかりと映画を楽しみました。
機内で観る映画はあまり期待していないのが功を奏するのか、
少し面白ければ、大いに満足するのでお得な感じはあります。

見逃していたXメンの「アポカリプス」。
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何気にこれまでの作品とうまく繋げているし、
期待を裏切りませんね、Xメン。
ピカードじゃなかったプロフェッサーXの髪が無くなる理由も
しっかり描かれてますしね。

一つだけ注文を付けるとするとアポカリプス、
外でのロケでの姿がややしょぼくて、特撮ヒーローものに見えてしまう。
スケール感が一気に小さくなってしまい、あれではもったいない。
もっとガタイがいい演者を選んで、もっと薄暗いところで演じさせた方が
良かったんじゃないかな?
あとは、ちょっと皆さん、能力高すぎるよね。
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コミックの方がやっぱいいかもね。

でも、古代エジプトだとかラーとかああいうのが出てくると、
私なんかはもう盛り上がってしまい、見終わった後にまた
オープニングのシーンを繰り返してしまうのでありました。
それにしても、パトリック・スチュワートの演じる役は
いつも肝心な時にもう一つだな、とここまで書いて気が付いたのですが、
今回はスチュワートじゃなかったね。すまんすまん。
そうそう、モヒカンなストームはなかなか良い!
ちなみに前作のようなトレッキー感涙ネタは見つかりませんでした。

シヴィル・ウォーはなかなか。
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マーヴェルのアイアンマンとかキャプテン・アメリカのシリーズは
きちんと見たことがなく、順番に観てみようと思っていたのですが、
機会を逃したまま、最新作を見てしまうという一番勿体ない展開に。
とはいえ、能力や背景を掴んでいない私にも楽しめる内容。
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絵的にかっこ悪いと思っていたキャプテン・アメリカが
意外にかっこいいのに驚いたり(衣装、変わってるよね)、
ドン・チードルが出演していてびっくりしたり、
スカーレット・ヨハンソンはやっぱりいいなぁとか。
日本よ、これが映画だ!のキャッチコピーはやはり好きではないですが、
一度アイアンマンから見てみることにしましょう。

バットマンvsスーパーマンは予想よりはひどくなかったかな。
奇しくも強大な力を持つヒーローへの危惧という設定は
シヴィル・ウォーとそっくり同じ。
というか、アメコミのヒーローものはそうせざるを得ないですよね。
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マーヴェルと同じようにDCのヒーロー揃踏みという構図なのですが、
バットマンとスーパーマンは基本スペックがあまりに違いすぎるので、
マーヴェルのようにスムーズに盛り上がらない。
アヴェンジャーズのようにはなかなかいかないかな、と。
主人公二人が無口過ぎるのが盛り上がらない原因!とはプリマクさん。
確かにその通りかもしれません。
ワンダーウーマンとかの登場の流れが唐突すぎるのも気になるかな。
最後の最後は一瞬目の錯覚かと思ったのですが、
このような場合、巻き戻せる機内での映画はいいですね。
DCものだと、来年公開予定のワンダーウーマンの方が面白そう。
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でもなぜか女性は露出が高くなる。
もっと肌は覆っていたほうが戦闘には良いと思うのだが。

ということで、アメコミもの3本、まとめて観ての感想は

① 一番かっこいいのはマグニート、僅差でミスティーク
② ストームが可愛ければ、基本私は満足
③ マーベル・シネマティック・ユニバースは順番に観てみよう
④ 全能のスーパーマン が、しかし生え際が気になってしようがない


もう一つ、これも全く期待していなかった「ペレ」。
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この写真はかなり好き!

アメコミものが無くなったので観てみたのですが、
ブラジルのサッカーの個人技がジンガというキーワードで
まさかのカンドンブレと繋がる、この流れはかなり私好みではないですか!
しかもセウ・ジョルジが全編出ているしで、
結末は分かっているのに、盛り上がる私。
こういう時は単純な自分で良かったなと思いますね。
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でも、セウ・ジョルジ登場の時以上に盛り上がったのは
ワールドカップ決勝の相手スウェーデンチームとの記者会見のシーン。
なんとコルム・ミーニイakaチョーフ・オブライエンではないですか!!
これで喜びそうなのはプリマク氏とうちのヨメサンしかいませんが、
でもまあいいのでないでしょうか?
(がしかし、チーフ・オブライエンの写真は見つからない)

まさかのペレ本人登場のシーンもありますが、
後頭部が映った瞬間に本人と分かるのは流石だな、と。
私の父とのツーショット写真がどこかにあるはず。
探してみないとね。
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続編?でジンガvsカンフーというのはどうでしょう?
もはやペレ本人とは全く関係ありませんけど。
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by zhimuqing | 2016-09-23 00:28 | A Felicidade | Comments(0)

祝!カエターノ来日!

祝 カエターノ来日!
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10月とのこと!
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東京も大阪も行くぞ!
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by zhimuqing | 2016-08-03 17:54 | A Felicidade | Comments(0)