カテゴリ:La Sombra Del Viento( 86 )

流石の先見性

有川浩の図書館戦争シリーズ6冊を一気読み。
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45のオッサンが限りなくライトノベル濃度の高いこのシリーズを読むのは少し気恥しくもあるし、読んでいるところを知人に見つかりたくない作品でもあります。とはいえ、このシリーズ、自称ライブ型の作家、有川浩の先見性が見事に発揮されたもので、このシリーズの設定「メディア良化法」はちょうど今この瞬間国会で無理やり審議されている共謀罪の話と見事にリンクしていて、読んでいて恐ろしくなってしまう。自分は関係ないと知らんぷりしてしまう市民とか、世間に忖度!した結果、自分の首が締まっていることに気が付くマスコミや作家とか、原発に加えられるテロとか、その辺の千里眼は実に見事。図書館の防衛隊が武装するという展開はこの話を進めるうえで必須の設定なのだが、実際のところヤツラはそんなに甘くは無かろうというのがやはり悩ましいところ。というか、今の体たらくを見ていると、何の理屈もつけず強行突破してくることが予想されてしまうのも恐ろしいというか悲しい。
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肩の凝らないスタイルでうまく題材をさばいた小説で、登場人物も魅力的だし、やはり面白いシリーズだと。とはいえ、男性陣はかっこよすぎるし、ベタベタの恋愛ものになるともうこちらが恥ずかしくなってしまうので、やはり大っぴらに読むのは恥ずかしいですな。特に5冊目、外伝1はね。ちなみに映画版は観ていません、はい。
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by zhimuqing | 2017-05-07 00:28 | La Sombra Del Viento | Comments(0)

音楽本2冊

都内某DUで音楽本2冊購入。

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「失点・イン・ザ・パーク」はラッパーECDの半自伝的なエッセイ。レコード会社との契約がなくなり、恋人ともうまくいかなくなり、アルコールに溺れ、最後にアル中になり入院していく様子が淡々と描かれているのに、なぜか読後感が温かいのがとても不思議。中島らものアル中物ともまた違う肌ざわり。ECDの音楽自体はほとんど聴いたことがないが、ECDの本はもう少しいろいろ読んでみたいなと思わせる出来。と、ここまで書いて思い出したのだが、ECDのライブ観たことありますね、私。90年春(ということはなんと今から27年前!)、福岡にKRS-ONEが来た時の前座で。スティービー・ワンダーの瞳に乾杯、とシャウトしていたけど、当時の私にはピンとこなかった記憶が。今聴くとまた違うかもね。
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昔のミュージクマガジンでのECDの論評は鋭かったですね。特に、泉山真奈美やバブルガムブラザーズに対する的確な批評なんかね。

もう一冊は鷺巣詩郎のBMRでの連載をまとめた「執筆録 其の一」。立ち読みしていて、止まらなくなり、購入してしまう。BMRに連載されていた時は流し読みしていたのだが、連載から15年以上経ち、機材の事も多少、いや違うな微小だな、聞きかじり、バンドでレコーディングなんかもやってみた今読んでみると、これが相当面白い。ちなみに今回の本を買うまでずっと鷲巣詩郎と思い込んでいたのは秘密。
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スタジオでの作業での経験や所感がイキイキとした筆致で描かれている。当時の音源制作の記録としても一級品だと思うし、プロ中のプロが語る内容は文句なしに勉強にもなるが、なにより音楽への愛情が随所で文章から零れ落ちるのがいい。時間がたっているので、欄外につけている注釈もよい。問題は鷺巣詩郎の作ってきた音楽をほとんど聴いたことがない、いや聴いているのだろうけど、どれか分からないことでしょうか。続編もすぐ出るそうなので、これも相当楽しみです。というか、BMRの連載を単行本化する試み、願わくはJAMこと細田日出夫のあの濃厚な連載こそを!
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by zhimuqing | 2017-05-04 00:28 | La Sombra Del Viento | Comments(0)

ソロモンの偽証

本当に遅ればせながら「ソロモンの偽証」を読了。
(古本屋で格安になるのを狙っていたのだ)
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出張先のタイでの仕事が終わった先週金曜の夜から
読み始めたのですね。
読み始めると止まらなくなってしまい、
仕事に支障が出るのは分かりきっていたのでね。
結果、貪るように読みました。
分量が分量なので平日に持ち越した結果、
案の定、今週の前半は寝不足に。

名作だと確信していたけど、やはり引き込まれますね。
過去様々な形で描いてきた現代社会の影を集大成したような大作。
最近の小説同様、純粋なミステリーではありません。
というより、もう宮部みゆきは謎解きをストレートに書く気はないはず。
もちろん謎解きとして読んでも楽しめますけどね。
文庫本6冊、正確には5.5冊ですが、の分量を使って
人の心の奥に潜む影、それに向き合わざるを得ない人々の葛藤、
そして、その影を突き抜ける人の温かさと優しさを描いたもの。
更には少年たちの成長も合わせて描くと。
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この心の葛藤や強さを描こうとしていたと思うので、
ちょっと荒唐無稽な感のある中学生による裁判という形を
取ったのだろうな、と。
どうやら後半の裁判の描写、賛否両論のようですが、
私はここでのやり取りに痺れました。
やはりこの人は性善説を信じたい人だな、と。
ケストナーの飛ぶ小説からの引用を見たときは!!と思ったのですが、
解説にも書かれてあって、なぜか残念な気持ちにも。

そうそう、この本の事前の情報をあえてシャットダウンしていたので、
文庫本の最後に後日談的な短編が2本入っているのに驚きましたが、
が、これはやや中途半端かな。
流石に本編と比べるのは無理もあるのですけどね。
ということで、大満足の1冊というか6冊です。
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ちなみに私が読みふけっているのを見て、
娘が面白そうと言って、現在1巻目を読んでいる模様。
面白いか?と聞くと、面白いと答える。
きちんと確認していないけど、藤野涼子が気にいっている模様。
どこまでこの小説の機微が分かるかどうかは分からないし、
小学4年生には少しハードかなと思いつつも、
ま、やっぱり子供と共有できるのは嬉しいですね、はい。
(裁判の場面、頑張って読めるかな?)
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by zhimuqing | 2016-11-17 17:39 | La Sombra Del Viento | Comments(0)

思わず小躍り!

大阪に行っている間は家に来る新聞をためてもらい、
帰ってきてからまとめて読むのですが、
東京新聞の水曜の夕刊をみて、小躍りしましたよ。

宮部みゆきさん作
三島屋変調百物語 あやかし草紙
連載開始に寄せて


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こ、これは名作ばかりの宮部みゆきの江戸ものでも
1,2を争う大傑作シリーズ。
おちかの三島屋シリーズは井筒平四郎のぼんくらシリーズと
双璧をなす私の大好きな名作シリーズですよ!
それが日々の夕刊の連載で読める幸せ。
おちかとおしまとお勝と青野先生と新太の活躍が
毎日のように楽しめるとは!
嬉しすぎます!

このシリーズ、なんといっても2作目の大傑作「あんじゅう」に
とどめを刺しますが、今回のあやかし草紙は記事を読むと
シリーズ第5作目だそう。
4作目の「迷いの旅籠」はまだ書籍化されていない、とのこと。

ン、待てよ、ということは3作目は書籍化されているということ?
調べてみたら「泣き童子」、文庫化されていますね。
明日朝いちばんで買いに行きます!
それにしても連載、楽しみすぎます!
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by zhimuqing | 2016-11-04 00:08 | La Sombra Del Viento | Comments(0)

これはいっとき困らない

向田邦子、分かっていたけど、なかなか凄い。

何せ私が小学生3、4年の時に亡くなっているので、
これまで全く接点がなかったのですが
今年のベスト・ドラマの “トットてれび”での
ミムラによる名演を見て興味が沸いていたのですね。
とはいえ、たまたま本屋で文庫本が目に付くまで
あえて読んでみようと思わなかったのですが。
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名演揃いのトットてれびですが、ミムラの演技はとても素晴らしかった。

とりあえず読んでみたのがエッセイ集の「父の詫び状」。
これが初めてのエッセイ集らしいのですが、驚きました。
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強く握りしめてしまうと壊れてしまうであろう過去の思い出を
絶妙な握力でつかみ取るそのバランス感覚、
淡々とした筆致なのに実に鮮明な描写、随所に滲み出るユーモア、
バラバラなようでいて最終的に題に見事に結びつく展開、
他ではあまり味わうことが出来ない名人芸ですね。

これはもの凄いものを見つけた(今更なんでしょうが)と
これまた古本屋で長編小説「あ、うん」を。
残念ながらこれが最初で最後の長編小説。
といっても、連続ドラマの脚本のようでもあります。
(実際にドラマに何度もなっているようですが)
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随筆で感じた名人芸がここでは更に多様に展開。
水田と門倉とたみとの3人の絶妙なバランス。
そうですね、向田邦子の特徴の一つはこの塩梅でしょうね。
ラジオやテレビの世界で鍛えられたものなのかもしれませんが、
やはりこの人の素質としてあったものだと思いますね。
事故によって中断されてしまったのは返す返すも残念ですね。
短編小説やエッセイ集はまだほかにもあるので、
しばらくは読むものに困らないとは思いつつも、
こちらは登場人物に思い入れが出てきていますからねぇ。

そんな訳で、突如向田邦子に目覚めてしまった私、
エッセイや短編を古本屋で山盛り買い込んだのですが、
100円で転がっている古本、読まれた形跡が全くない、というか、ほぼ新品。
おそらく不良在庫を処分したのでしょうが、
私の懐には優しいけど、何とも勿体ないというか、
世の中の物の価値というのはなかなか難しいものだなと思うのです。
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by zhimuqing | 2016-09-29 23:28 | La Sombra Del Viento | Comments(0)

新・ファンクの聖典

勢いあまって買ってしまった漫画。
「ゴジラ 漫画コレクション1954-58」
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東宝の依頼により小説家・香山滋が書き下ろしたストーリーによる
5本の漫画、少年クラブなどに掲載されたもののよう。
私も当然初めて読んだのですが、
勢いあまって購入してしまったこの漫画、
中身も勢いが有り余っている感じ。

ゴジラの勢いをそのまま忠実に漫画に落とし込んでみたかのように
その破壊力はただものではありません。

巻頭の読み物もなかなか味わう深いものですが、
やはり見どころは漫画。
特に「ゴジラ」と「大あばれゴジラ」の二作品に尽きますね。

「ゴジラ」では山根博士のヘリに乗り込む少年たちが
なんと知らずにゴジラの頭の上に着陸し、
「なるほど ゴジ公のあたまか」といいつつ、
ゴジラの頭にピストルを撃ちこむ雄姿が楽しめます。
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少年たちのセリフもいい感じに響きます。
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挙句の果てに、ゴジラまでしゃべります。
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俺は世界一つよいんだぞう
もうじゅうぶんにわかったよう


更にオキシジェン・デストロイヤーをくらったゴジラは
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よくもへんなまねをしたなっ
ううむ おれはひじょうにざんねんだあ


無念なゴジラの気持ちがひしひしと伝わり、
涙を禁じえません。

しかし映画のゴジラと同じように、当時の社会の中にある
人間や文明への不信感と言っては言い過ぎかもしれませんが、
慎重にならざるを得ない、一歩引いた観点は
このような子供向けのこの作品にもしっかりと息づいていますね。
(子供向けだからこそ、見えてくる部分もあるような無いような)

が、しかし「大あばれゴジラ」まで行くと、
そのような逡巡は感じられなくなりますね。
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おれはいそがしいんだ きょうのところはかんべんしてやらあ
じつはこれからにっぽんへおとうとのふくしゅうをしにいくんだ

なんという味わい深い表情。
スクリーンに出ている時と素の時の表情はやはり誰しも違うものです。

アッパーカットもすれば、空手チョップもします。
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てんですごいや!という言い回しを自在に使える大人になりたい!
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この空手チョップするゴジラは弱い者いじめにしかみえず、
ゴジラの心の影の部分を感じますね。
いじめを行う怪獣はガバラしかいないと思っていましたよ。
ま、この後、仲間を率いて寄ってたかって宇宙から来た怪獣を
いじめて死に追いやるゴジラの姿を思い浮かべると
なるほどな、とも思うわけですが。

追いかけてきたアンギラスに対して、ゴジラは

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やいおまえらにすけだちなんかたのまないぞ かえれ

やかましい おれたちはスポーツのつもりであばれているんだぞ!


最終的に薬を飲まされて大人しく見世物になるゴジラ達、
私の知らないゴジラの歴史、そして大人達の思惑がありますな。
世の中、やはり知らないことだらけです。

それにしてもこの二つの作品の間の時間が5年ぐらい離れていたら、
この間の経済成長に伴いウンヌンカンヌンと能書きが書けるのですが、
「ゴジラ」が55年3月号、「大あばれ」が55年6月号。
3か月しか間が空いていないことに脱力します。
まあそんな大人の後付けのへっぽこ論理なんか吹き飛ばすのが
ゴジラなので、まあ問題ないかな。

ということで勢いあまって購入したこの漫画は
あと数十年経つと、ファンクの聖典として捉えるむきが出てきても
おかしくないかも。
日本公演でのインタビューで、お土産に買って帰りたいものは
ゴジラだよゴジラ!と言ったD・UのショックGのような人もいましたしね。
とはいえ、この貴重な本を私の手元に置いていても持て余すだけ。
昭和サブカルに造詣の深いミスターPに進呈することにしましょう。
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by zhimuqing | 2016-09-25 23:40 | La Sombra Del Viento | Comments(0)

仕事ができる二人とそうでもない一人

私が現在所属している会社は小さな会社。
業務を拡大していることもあり、
最近、といっても私が入社したのもついこの前なのだが、
新しい人が結構入ってきているのですね。
で、東京の事務所にも女性が二名入社したのですが、
この二人はなかなか仕事も出来るうえ、人柄もよいという、
なかなか得難い人材なのですね。

で、その女性2名がですね、雑談していたわけですよ。
いわく、自己啓発本を熱心に読む人がいるが、
そんな本読んでも役に立たないのでは?とか、
面白い小説を読んだほうがずっとためになる、とか。
私も全く同意見だということで、耳を傾けていると、
そうそう、宮部みゆきを読んだほうがずっと勉強になる!等と。

宮部みゆきと聞くと、私ももう黙って聞いてはいられない。
早速話に割り込み、宮部みゆきの中では何がいい?と聞くと、
口をそろえて「火車」かな、「理由」もいいけど、と。
しかも一人は「ペテロの葬列」の結末が最悪だというし、
もう一人は宮部みゆきは大好きだけど、ファンタジー物は苦手だという。
仕事のできる人は読む本も違う‼ もう100点ですね。
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せやねんせやねん、ペテロの葬列はタイのホテルに捨ててきてん、
ファンタジー物はずっと避けてんねん、と鼻を膨らませながら
語ったわけですが、そうそうあれも好きなのですよ、
お財布が主人公のミステリー、本の名前は何だっけ?
そうそう「長い長い殺人」、そうそうあの本も面白いですよね、と言われるも、
わたしゃそんな本は知りまへん、さっそく帰りに古本屋で買ってみようと。
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さっそく帰りに購入して読み始めたわけですが、
初期の作品で脂がのる前ではありますが、
脂がのる前だからこその若鮎のようなピチピチした文体が
実にリズミカル。
模倣犯の元となったような題材ですが、それもまた新鮮。
翌朝は始発の新幹線で出張だというのに、
延々と読みふけってしまい、翌朝死にそうな思いで
電車に乗り込むのでありました。
もしかしたら、宮部みゆき、まだ読んでいない名作が隠れているのかな?
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by zhimuqing | 2016-06-28 00:28 | La Sombra Del Viento | Comments(0)

諸々の結びつきに興奮

立野 淳也『ヴードゥー教の世界―ハイチの歴史と神々』を読了。
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音楽評論家(というか研究家、探究者?)の深沢美樹さん曰く、
「入門用にも本格派にもお薦め」とのことで購入。
ハイチの歴史や昔のベナンであるダホメ王国の宗教等が
非常に分かりやすくまとめられていて、とても面白い。
もちろん知っていることも多いのですが、
文化としてのヴードゥーの中にある諸々が私の好きな他のことに
おそらく無意識にだろうけど結びついていることに気づかされて、
なかなか興奮しました。
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ダホメ王国の国旗には燃えますね。
歴史は血の色に染まっていますけど。

面白い内容ばかりなので読んでもらったほうが早いのだけど、
例えばロア(精霊)に憑依された信者は「ロアそのもの」なので
偉い役人を馬鹿にしても問題にならない、どころか
権威を積極的に馬鹿にしているフシもあるというのは、
カリプソのピコンそのものだし、もっというと、
スライとかジョージ・クリントンとかのシニカルな視線や
ヒップホップのライムにそのまま直結するものだな、とか。
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最も有名なヴードゥー・クイーンのマリー・ラヴォーが
仕草や呪文で自分を逮捕しに来た警官を玄関先でクルクル回らせたり、
眠らさせたりと、自由自在に操ったという伝説を読むと
フォースを使うジェダイを思い出さずにいられないし、
蛇に象徴される世界創世に関わるロアであるダンバラーは
その皮膚の下に永遠の生命の泉を持っているというのは、
エンデの果てしない物語のアウリンの描写とそっくりでもありますね。
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ああ、アウリンが欲しい!
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ああ、フォースが使えるようになりたい!

人は善とともに悪からも出来ており、このどちらでもなくなることは
ゾンビになることを意味しているというのは、
ゲド戦記に通じるテーマであるとともに、
簡単に善悪に物事を単純化してしまう昨今の社会について
警鐘を鳴らしているようにも思えますね。

もちろんこれらが全て直接ヴードゥーに繋がっているとは思いませんが、
大昔から今に至るまで、人が自由に想像したり空想したりする中に
知らず知らず繋がっている地下水脈のようなものを感じさせて
興味が大きく広がっていくところであります。

そうかそうか、ゾンビになって踊っているアメリカ人に
心を持っていかれたのもそういう理由か?と、
ここで話は一気に矮小化してしまうのですが、
まあそういうわけで折に触れ読み返してみたい本であるとともに、
もっとこの辺りの話は掘り下げてみる必要があるな、と
思うのであります。
まずは深沢美樹さんレコメンの本を色々漁ってみることにしましょう。
でも、先にニューオリンズのフードゥーのグリグリ関連の詳細を
知りたいのですけどね。
どこかにないのか、その系統の本!
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ま、グリグリというとこの本ですけどね。
ああ、グリグリが使える人になりたいものだ。
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by zhimuqing | 2016-06-02 19:28 | La Sombra Del Viento | Comments(0)

名人どうしのめぐりあわせに感謝!

翻訳家の村上博基が亡くなったらしい。

名翻訳家として名高い人。
一番有名なのはC.W.ニコルの「勇魚」だが、
私としてはやっぱりル・カレの作品でしょう。
このブログで何度も触れていますが、ル・カレの大傑作スマイリー三部作、
あの作品群のここまで大きな評価は
この人の名翻訳でなければ、得られなかったのではないかと。
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卵の殻の上を歩くようなル・カレの絶妙な筆致を
見事に日本語で表現して貰えたお陰で、
我々は気軽にスマイリー三部作を楽しむ事が出来るということを考えると、
村上博基に感謝しすぎることはないかと思いますね。
(私は原文でスマイリーものを読んではいませんが、
あの内容を英語の原文で読もうという気になる人はそんなにいないはず。)

思えば、ル・カレの表現との相性が良かったこともあるのでしょうが、
そんな巡り合わせは世の中にほとんどないことを思えば、
読者たる我々も幸運だったと思いますが、
本人に取ってもまた幸せな翻訳家人生だったのかとも思いますね。
ありがとうございました!
今夜からの出張にまたスマイリー関連を携えていくことにしましょう。
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by zhimuqing | 2016-05-08 23:43 | La Sombra Del Viento | Comments(0)

迂闊にも入手できず

流通センターまで文学フリマ東京なる催しへ。
目的はあれですよ、虚報タイムスの縮刷版の入手。

ですが、さすがは虚報タイムス、人気ですね。
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昼過ぎには社会版、政治経済版、文化スポーツ科学版、
全て完売ということで、入手できたのは号外のみ。
これは迂闊でした。

こちらが号外ですね。
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号外を読みながら会場を歩く小学4年生女子も目撃されました。
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詳細はこちら
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by zhimuqing | 2016-05-01 23:28 | La Sombra Del Viento | Comments(0)