勝手にハードル上げただけなのですが

私が現役のベーシストで一番好きなのはここで何度も触れているようにラファエル・サディーク。最近は以前よりも活動のペースが活発でないですが、それでも基本フットワークが軽い人なので、要注意なのです。
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ということで、最近発見した仕事がなんとエルトン・ジョンの近作《The Diving Board》。アルバム全編にベースで参加、ライブ音源もあるよ!という、サディーク好きにはたまらないクレジットを発見。他にも耳寄りなクレジットがあるのがミソ。タンバリンに元ファンクブラザーズのジャック・アシュフォード!更には、バックコーラスにアルヴィン・チアとルイス・プライスの名前も。

アルヴィン・チアはテイク6のベース・ヴォーカル、テイク6ともずいぶん離れた生活を送っておりますが、私には決して忘れられない名ベース・ヴォーカル。笑顔と人柄(多分)も素晴らしい人。ルイス・プライスは元テンプスのリード。アトランティックでの2枚のアルバムでリードを取り、91年になかなかの力作ソロアルバムも出していた人。この二人はアルバムのプロデューサーのTボーン・バーネット絡みでの起用でしょう。ここまでクレジットが揃うと触手も伸びてしまうてなもんです。
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ルイス・プライスは当然相当な実力派なのに無名。ま、ラフィン,デニス、アリオリと、テンプス歴代のリードの人々はみんなキャラが立ちすぎているので埋もれてしまうのは仕方ないのですけどね。

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エルトン・ジョンの普段のバンドメンバーを使わないアルバムのようですが、冒頭からエルトン姐さんがピアノを弾きまくり、雄大に歌いまくるという壮大?なアルバム。私にとってもエルトン・ジョンは80年代後半で止まっておりますが、ファンにはたまらない展開かもしれません。が、私は70年代初期の簡素なエルトンが好きなもんで、ちょっとあれですね。

で、肝心要のサディークですが、もうね、何というかサー・エルトンともなると贅沢な使い方をするというか、もったいない使い方をするというか,譜面通りにきちんと弾きましたという体で、サディークである必要性を全く感じさせないもの。違った意味で驚きました。別に派手な演奏を期待していた訳ではなく、あの絶妙な音価で音を置いていくあのサディーク印が欲しかっただけなのですけど。
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もう一つの売りのバックコーラスも分厚いのだけど、ホーリーゴーストが舞い降りてくることもなく、これまた勿体ない。流石にプライスの声もチアの声が聞きわけられるわけもなく、これは近い将来、我が家から家出してしまいそうなアルバム決定かもしれません。私が勝手に期待を膨らませてハードルを上げただけですが、なんとも残念。やはり現在準備中のサディークの新作、これを待つしか無いのでしょうね。


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# by zhimuqing | 2017-11-21 00:28 | Funkentelechy | Comments(0)

Keep on Jammin'

無事に新宿JAMでのライブ終了。
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前日に家族の体調不良でワチャワチャしたり、さあPさん全曲代わりに歌ってもらおうか?とムチャブリしたり、このライブに向けて練習してきた曲を急遽ボツにしたりと、いつもながらにバタバタした展開だったわけですが、アットホームな空気感では新宿JAMは東京随一ですし、そもそもお客さんがアットホームというか、ホームそのものだったりで、無事終了。
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それにしても新宿JAM。歌舞伎町のはずれにいつでも店長の石塚さんとJAMがあるという安心感、これが無くなってしまうのは寂しい限りです。JAMの長い歴史の中で我々がお世話になったことなんて、ほんの一瞬のそのまた一瞬なのですが、楽屋に入ったり、ステージに立ったりしてみると、なかなか感慨深いものがありますな。私は残念ながら福岡にあったライブハウスJA-JAとはお別れ出来ず終いでしたが、JAMにはきちんとお別れの挨拶が出来たのはとてもありがたいことです。これも全て店長の石塚さんが各方面に調整していただいたおかげ、いくら感謝しても感謝しきれない私です。スタッフの皆様も色々とお世話になりました。スケジュールを無理矢理空けていただいた前後の時間帯のバンドの皆様にも感謝しかありません。皆様、大変ありがとうございました。
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というわけで、今年のライブはこれにて終了。アイデアだけは色々と膨らんでいて、さてこれを実現するにはどうしたらよいのか、思案が続く日々ですが、はてさて。

新宿JAM 2017年11月18日 (土)
Keep on Jammin’ ~ Farewell 新宿JAM

VOODOO LOTUS

Kendrix - Lead Vox
Mr. P the Chef - Hypeman, MC, Dancer, Percussions, BG Vox
Preacher – Guitar
Dr. Sandee –Keyborad, Melodica, Rhyming, BG Vox
Ladies Love Cool Bon - Drums, BG Vox
Magonosheen - Bass, BG Vox
Masheeno - Spiritual Forces

1. Intro Jam ~ Here Comes Voodoo Lotus
2. 草いきれ
3. 蛹の間
4. いまさら
5. 光る糸
6. Here Comes Voodoo Lotus Reprise


おまけ

ステージでくつろぐ親娘、いい感じ
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本日の髪型
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# by zhimuqing | 2017-11-19 23:40 | U GOTTA FRIEND | Comments(0)

タイは奥が深い

タイ出張中。明後日はライブですが、何とかなるのでしょうか?

タイのセブンイレブンで見つけた漫画。15バーツ。
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新宿の名物スイーパーもタイに来るともっこりの度合が変わってくるのか?ちなみに中身は全く違う漫画。

借りているアパートの近くにオープンするレストラン。サイコ度が高い。
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これは出張に行く前に観たニュース。
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タイは華僑が多いことがこの写真一つでよく分かる。素行の悪い係累を持つラーメンマンも大変だ。ま、もともとラーメンマンは残虐超人だしね。
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# by zhimuqing | 2017-11-16 23:49 | Mickey's Monkey Job | Comments(0)

ライブのお知らせ

今週の土曜日、新宿JAMでライブやります。
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JAMは私が関東に引っ越してきて初めてライブをやった思い出のライブハウスだし、今のバンドの初ライブの場所でもあるのですが、なんと新宿の再開発で来年1月にビル自体が取り壊し(建て壊しって言葉は方言のようですね、先日知りました)になってしまうそう。ラストに向けて結構大御所のバンドが色々ライブをやる予定らしいのですが、びっしり詰まったスケジュール帳をめくる店長Iさんに無理を言いまくって、ゲリラ的にライブを入れてもらったのです。ちなみにVoodoo Lotus、今後のライブの予定も現時点では決まっていませんし、今回のライブも短い時間になりますが、お暇な方は是非とも。
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バンド初ライブの時の看板。なんと5年半前。
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こちらはJAMでの初ライブの写真。これはちょうど5年前ぐらいか。

11月18日(土) 新宿JAM
OPEN:15:00  START:15:15頃
Charge:Free (入口でワンドリンク代をお願いします)


VOODOO LOTUS are

Kendrix - Lead Vox, Flute, Trombone
Mr. P the Chef - Hypeman, MC, Dancer,Percussions, BG Vox
Preacher – Guitar
Dr. Sandee – Rhymin’, Keyboards, Melodica
Ladies Love Cool Bon - Drums, BG Vox
Magonosheen - Bass, BG Vox
Masheeno - Atmosphere


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まだ幼稚園の頃のムスメ。
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# by zhimuqing | 2017-11-14 00:28 | Funkentelechy | Comments(0)

満州国演技

船戸与一「満州国演技」を読了。怒涛の9巻。船戸与一の終着点。船戸与一が文字に刻み込んできた世界最後にたどり着いた境地に圧倒されました。
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私が熱心に船戸与一を読んでいたのは学生の頃。「砂のクロニクル」がちょうど文庫化されたタイミングで、それまで読んだことがない世界に大興奮し、古本屋でひたすらそれ以前の文庫本を漁って読み耽る日々。学業をおろそかにして読書に没頭する私に対して、叱責するどころか出版されたばかりの「蝦夷地別件」をプレゼントしてくれた当時の担当教官K先生はやはり素晴らしい度量の持ち主だったと今でも感謝しています。

それはさておき「満州国演技」。今年の夏にNHKで放送されたドキュメンタリー、インパール作戦や731部隊、樺太地上戦を取り上げて話題になったので観た人も多いと思いますが、あの映像でいやというほど見せられる無様な状況やそこに至るまでの軍や官僚そして一般大衆の空気や言動が腑に落ちるような、そういう気分にさせてくれる作品です、「満州国演技」。NHKのドキュメンタリーはたしか近々再放送されるはず(されたのかな?)なので、見逃した方は是非とも。(大きな声では言えませんが、ネットにも転がっています)

戦争のような極限状況では人は簡単に理性を失う、とよく言われますが、本の中で書かれているのは、別段極限状況に陥らなくても人間、簡単に流されてしまうということ、これを船戸与一は残された命の中でしっかりと描きたかったのではないかと。官僚、関東軍、一兵卒から軍の上層部、政治家、会社員、一般人、それぞれの立場で一見もっともらしく、その実とんでもなく欺瞞に満ちた言動。世間(これも実体がなく漠然としたもの)に徐々に流されていく様子。明治維新以降、綿々と重ねられていった思惑や事件が最終的に破滅に繋がっていくその流れを船戸与一は冷徹に描いていくのですが、これは返す刀で昨今の日本(だけでもないと思いますが)の現状に警鐘を鳴らしていることもまた明らか。またお前らはしたり顔でそのまま押し流されていっていいのか?という。

本編のラストに押し迫ったあたりで生身の痛みが強烈に表出してきます。私見では、これは船戸与一があえて使わないようにしていた禁じ手の一種だと思うのですね。常に弱者の側に立って物語を紡いできた船戸与一ですが、踏みにじまれた生身の人の生身の痛みを表現するのはあえて避けていたように思うのですね。その船戸与一がここでどうしても描かざるを得なかったというのも、後に残される私達への強烈な遺言かと。

それにしても、今思えば「蝦夷地別件」を書いた時点で船戸与一の視界には「満州国演技」が入っていたに違いないことが分かって、その視野の広さと遠さに驚きます。私は後期船戸与一の熱心な読者ではありませんでしたが、この作品を読んだ目で後期のアジアを舞台にした作品を読み直すと、新たな発見がありそうだと思います。まだ読んでいない作品は6作品。楽しみです。

宗主国のトップの娘を接待するためにレストランの前で出待ちする従属国某国の高官。
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この後、57億を献上。泣けせる!いや、泣けてくるぜ!
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# by zhimuqing | 2017-11-12 23:23 | Make Me Wanna Holler | Comments(0)

Open your mind, open your world

ハイネケンのCM動画、今年見聞きした中で、一番素晴らしいと思う。





もちろん、価値観の相違がこれですべて解決するわけはないのだけど。互いに尊重しあうこと、相手の価値観をしっかりと聞き、相手の価値観をむやみに否定しないこと、そういったものの大切さを説串性は大事だと思いますね。難しいのは分かっているけれども、無視してしまうのも勿体ないよね、と。
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# by zhimuqing | 2017-11-08 01:24 | Change! | Comments(0)

山脈が呼んでいる

体が突然フランク・ザッパを欲している気がしたので、棚からザッパのCDを一通り引っ張り出して聴いてみたのですが、私のとってのザッパはやはり≪Hot Rats≫と≪One Size Fits All≫に尽きます。初めて聴いた(買った)ザッパが≪Hot Rats≫、2枚目が≪One Size Fits All≫で、当時ファンカデリックを熱心に聴いていた私にとっては新たな鉱脈を見つけた気持ちになったものです。その後も折に触れて購入していたのですが、この2枚を超えるものに出会うことが出来ず、気が付くと私のザッパ山脈攻略はフェイドアウトしてしまったわけなのです。

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ちなみにその2枚については、私の中で本当に甲乙つけがたく、どちらが良いか?と聞かれると、その時の気分で答えが変わってしまうというものですが、今この瞬間ですと≪Hot Rats≫に軍配を上げたくなりますね。
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何といってもファンキーなのが良いですね。全部聴いていないので断言はしませんが、私が聴いた中ではザッパの他のアルバムに同じ感触のものはありません。ま、これはザッパの2枚目のソロ名義でのアルバム。バンドとしてではなく、LAの周りの名人を集めての音だからということなのでしょう。

それにしてもリズム隊いいよね!という事で、ライナーを読んでみる。その昔は日本語ライナーしか読んでいないかったのですが、ライナーを書いているのが岸野さんだったことにも軽く驚きます。各曲の参加メンバーがなかなか興味深い。名曲”Peaches En Regalia”の唸るベースを弾いているのはシュギー・オーティス!残りの5曲でベースを弾いているのはレッキング・クルーのマックス・ベネイ。クルセイダーズの名ライブ盤≪Scratch≫でベース弾いている人でもありますね。

で、一番驚いたのは “Son of Mr. Green Genes”“The Gumbo Variations”2曲でドラム叩いているのがポール・ハンフリーだということ。ハンフリーにベネイのコンビ、そりゃファンキーにもなりますよね。まあハンフリーは当時ロスのファーストコールなドラマーだったわけで、ザッパが参加を要請したのも頷けるわけですが、こういう繋がりがあったとは知らなかった私にはもの凄く新鮮に感じます。

他の2曲でドラムを叩くジョン・ゲリンは普通のエイトを刻んでいても、ハイハットの響きがヒップホップっぽくてなかなか良いし、ドン・シュガーケイン・ハリスのフィドルも最高。初期マザーズ、後にクインシーとも仕事をするイアン・アンダーウッド(We are the worldでも演奏してますからね)もお見事。鍵盤も最高ですが、ここでの白眉はサックスやフルートだと思いますね。

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それにしてもドン&デューイのハリスを招いてみたり、ホーンにローランド・カーク的なアレンジをホーンに凝らしてみたり(音色もそう)、ハンフリーに叩かせたり、何よりもアルバム全曲の作曲とアレンジ能力、この辺はやはり流石フランク・ザッパ。まさに天才だけが可能な技かと思いますね。69年の時点でこのレベル。ローランド・カークのVolunteered Slaveryが並び立つぐらい、ジミヘンよりも少し前に、マイルスよりもかなり先に行っていたと思うのですが、どうでしょう?やはりもう一回きちんとザッパ、聴かないといかんと思うのであります。
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# by zhimuqing | 2017-11-01 20:21 | Blues 4 Terapin | Comments(2)

今週の言葉

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この言葉を考え続けたこの1週間


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# by zhimuqing | 2017-10-28 23:42 | Funkentelechy | Comments(0)