También adoramos la música

永らく「予告された」アルバムだったクァンティックの声、ニディア・ゴンゴーラの待望のソロ・アルバム。
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艶やかな佇まいと美しい歌で私を存分に魅了したあの嵐の中の来日公演から3年、随分と待たされたものです。結局クァンティックとの双頭名義となっており、ニディア・ゴンゴーラの完全なソロ名義のほうが嬉しかったのにとも思ったのですが、よく考えてみるとクァンティックの名前がはっきりと入っている方が売り上げもずっと良いだろうし、これはウィル・ホランドの配慮なのでしょうね。
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アルバム発売と同時に3月に唐突に発表された”Que Me Duele”はリズムが打ち込みメインで、ここ最近のクァンティックのその手の音にしっくり来ていない私はどうかな?と心配していたのですが、これは完全に杞憂でした。Ondatropicaの2枚目もそうですが、クァンティック、6,7年前の勢いが戻ってきた感じがあります。
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ひたすら心地よい音はミニマルなダンスミュージックへ接近しているようで、ニディアの声も素材的に使われているように聞こえますが、アルバムを通して何度も聴いているうちに違った味わいが染み出てくることに気づかされます。端的にいうと、ニディアの声に豊富に含まれるアフロ成分の抽出、ですね。ヴードゥー(コロンビア東岸ですので、カンドンブレとサンテリアが半々か)のマンボ(祭司、男性の場合はウンガンですね)として、精霊を自在に呼び寄せるニディアの声の魅力に焦点を当てたものように感じています。
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ニディアの歌は分かりやすく超絶技巧を凝らしたものではありませんが、曲の展開に合わせて旨味成分の濃度をめまぐるしく変化させることが出来るのが最大の強み。もちろんある程度意識的に歌い方を変えているとは思うのですが、意識せずに細胞が勝手に反応してしまう体質であると信じたいところです。あの嵐の中の来日公演なんかは特にその体質が表出したものだったと思うのですね。ステージに現れるだけで色彩が増えて、ぎゅっと空気の密度が濃縮してしまう感じ。で、
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ニディアのソロ・アルバムを作ろうとする時に、普段からその体質を目の当たりにしているであろうウィル・ホランドがオリシャを呼び出すマンボ体質を前面に押し出したくなるのは当然かなと。ただそこにクァンティック流の優美なアフロカリビアンな生バンドではなく、もう少しポップ寄りに寄せた音、しかも声を活かしきるためにクァンティックの周囲の達人をさりげなく配置させたところが挑戦でもあり、流石の目配りでもあり、このアルバムの成功の要因でもあると思います。
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特に効いているのはオンダトロピカにも登場しているエステバン・コペートのマリンバと来日公演にも同行していたSylvester Onyejiakaのフルート。特にアフロ成分をまき散らすコペートのマリンバはニディアの声との相性が抜群でタフな哀感をどんどん引き出していて、この人が参加した5曲はやっぱりアルバムの肝かなと。プリンスの最後のアルバムにも参加していたSly5thAveことシルベスター・オニーエイジアカ(読み方が正しいのかどうかは未だに分からないのだ)のフルートも幽玄かつファンキーで、私がファンキーなフルート好きであることを差し引いてもカッコいいことこの上なし。パーカッションの常連、フレディー・コロラドもいますね。あとはホランド印がしっかりと刻み込まれたギターの刻みの良さは言うまでもありません。
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実はアルバムの最大の肝は4曲入っているフィールドレコーディングらしきトラディッション。ニディア・ゴンゴーラの出自というか、根っこがどこに繋がっているかをこれ以上ない形で証明しています。通すべき筋を通したと言っても良い。個人的な希望ではフィジカルでなくてよいので、全曲このスタイルで録音したものを出してほしいぐらい。

ということで、本年屈指のアルバムであることは確定したこの≪Curao≫、ニディア・ゴンゴーラ本人にその旨伝えたところ、本人からいただいたお返事は“Muchas gracias , espero les guste mucho y lo disfrute”。ええ全曲好きですし、ええ楽しんでおりますとも!
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# by zhimuqing | 2017-05-27 23:28 | Rumba DE Manbo! | Comments(0)

悪魔の四つ角

狂犬病のワクチンは日本式だと6回打つ必要がありますが、ワクチン接種を中止することが出来るケースが1件あるのですね。噛んだ犬が特定でき、その犬が2週間以上生きていた場合は、噛まれた時にその犬が狂犬病に感染していなかったことになるらしいのですね。

ということで事件から1カ月経った今回、当該の犬を探しに夜更けに悪魔と取引(というか一方的だったけど)をした現場を再訪。
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人っ子一人、犬も一匹たりともいません。いるのは音もなく大量に舞っているコウモリのみ。ちなみにコウモリに噛まれた場合も狂犬病になる恐れがあるようですね。(私の推測では、東欧のドラキュラ伝説はコウモリ由来の狂犬病がその由来かな、と)
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ここがまさに現場。全く犬の気配がありませんが、濡れている地面の模様は確かに犬に見えないことはない。果たしてあの私に嚙みついた黒くて短足な犬は今もこの世に存在するのか?はたまた、あれは犬だったのか?いずれが真相かは分かりませんが、最後の1回のワクチン接種も行わないとダメなことは確定したようですな。
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ちなみに夜の散歩、飼い犬か野良犬か分かりませんが、犬がわんさか歩いており、狂犬病という観点から見るとなかなかデンジャラスな状況ですが、今の私はタイでのワクチンを含めると、すでに6回ワクチンを打った抗体が体内でブイブイ言わせている状態。なので、犬に噛まれても問題ありません。
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人の気配があるところに戻ってくると、この世に戻ってきた感じがしますね。猫がいたので接写して帰るのであります。
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# by zhimuqing | 2017-05-25 00:28 | Mickey's Monkey Job | Comments(0)

プライバシーの権利に関する特別報告者指令

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共謀罪法案について安倍内閣総理大臣宛の書簡全体の翻訳
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# by zhimuqing | 2017-05-24 00:28 | Make Me Wanna Holler | Comments(0)

お金はやはり回さなきゃ

某日いつも行くスタジオの近くの某DUにて不要なCD、72枚を一気に買い取ってもらう。閉店直前に持ち込んだので、買い取り査定価格は後日、とのこと。ま、いいところ1枚50円程度と予想して、3500円前後か、中古のレコードをうまく買って3枚かと皮算用をはじいていたのですが、タイの出張から帰ってきて確認に行くと、なんと驚きの12,780円!
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正直、これはなかなか嬉しい!しばし沈思黙考を繰り返した結果、街の小売店も根強く応援しなくてはならない、やはりこの棚から牡丹餅のお金はレコードで循環させざるを得ない、政府の発表とは裏腹に一向に良くならない日本経済のためだ!という結論に到達する私。ということで、いろいろ調べた結果、千葉県某市、特に名を秘すが天才イケメンの某サンD氏とか、バンド関係で知り合った長身イケメンT氏のホームタウン、自称東の渋谷、はたまたプチ渋谷とも自称しているらしいK市に出撃。
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これはなかなかの収穫。
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資金をすべて使い切ってしまったのか?という話もありますが、今の日本経済の問題点はお金が社会に循環していないこと。日本経済のためにしっかり使いましたよ!ということで、家に帰り慌ててオーディオキャプチャーでパソコンに取り込んで、そのまま深夜便にてタイに出張に来て、仕事をしてようやく家じゃなかった借りているアパートに戻ったのであります。
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# by zhimuqing | 2017-05-22 19:28 | Funkentelechy | Comments(0)

土曜日は運動会

ということで、続けて子供の運動会。
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早いものでムスメの小学校5回目の運動会だが、5年生ともなると色々と違いが出てくるもので、まずは吹奏楽部の部員としての演奏があるのです。
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砂埃の舞う中、果敢に演奏!というと、なんというかテキサスあたりの土臭いファンクとかブルース、といえばゲイトマウス!等と思いは遥か彼方に馳せるのですが、小学生の女子中心の演奏にオッサンの妄想を重ねるのは失礼というものです。
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5年生の徒競走は障害物走。生まれと育ちが良いレイはなりふり構わず障害を押しのけていくこともせず、最後の直線で追い込みをかけるも追いつけず。でもまあいいじゃないか。なお、一緒に走っていた娘の友人Mちゃんがハードルに引っかかってこけてベソをかいており、娘からヘルプを頼まれる。歩ける?おんぶしてあげようか?と聞くも、泣きながら大丈夫と拒絶される。(そりゃそうだ)
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高学年になると女子の体格に差が凄い!

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高学年はそれぞれ係があり、ムスメは競技用の白線係。
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それにしてもポジションを色々変えるムスメを追いかけて右往左往する45歳のオッサン。(事前に聞いていた情報と少し違うのだ)これは見方を変えると完全にストーカー的な行動そのもののような気もするが気にしないのだ。
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組体操は少し昔ほど大掛かりなものでなく安心ですが、これまたグランドの半周を走ってもポジション移動。
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途中で完全に見失う私。が、最後の方で無事に発見できてよかった。
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なお、部活の新しい先生が超絶美人との噂が子供達より流されており、大いに楽しみにしていたのですが、先生は日差しを完全シャットアウトしているのか何なのかよく分からないのですが、近くで見てもよく分からず。ま、これは次回以降のお楽しみですな。
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そうそう、競技中にビートルズのHelp!がかかったのですが、こういう出会い頭というのはなかなか破壊力があり、もちろん曲の良さもありますが、随所に凝らされた仕掛けの素晴らしさに感動しました。もう一度しっかり聴いてみないといかんと思う事しばし。
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# by zhimuqing | 2017-05-21 00:28 | Dawn 'n' Shine | Comments(0)

2017年京大入学式式辞

さすがに山極壽一は素晴らしい。本物だ!
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さて、では常識にとらわれない自由な発想とはどういうことを言うのでしょうか。私が高校生だった1960年代に流行った歌があります。昨年ノーベル文学賞を受賞したボブディランの、

“How many roads must a man walk down
Before you call him a man? 

人間として認められるのに、人はいったいどれだけ歩めばいいの?”
という問いで始まる歌です。そして、

“How many ears must one man have 
Before he can hear people cry? 

人々の悲しみを聞くために、人はいったいどれだけの耳をもたねばならないの?

How many deaths will it take till he knows
That too many people have died? 

あまりにも多くの人が死んだと気づくまで、どれだけの死が必要なの?”
と続きます。それは、

“The answer, my friend, is blowin’ in the wind 
The answer is blowin’ in the wind 

友よ、答えは風に吹かれている”
という言葉で終わるのです。

これはボブディランが21歳のときに作った歌で、「答えは風に吹かれている」というのは、「答えは本にも載っていないし、テレビの知識人の討論でも得られない。風の中にあって、それが地上に落ちてきても、誰もつかもうとしないから、また飛んでいってしまう」という気持ちを表したものなのです。彼はこうも歌います。

“How many times can a man turn his head
And pretend that he just doesn’t see?” 

 
そう、この歌は、誤りを知っていながら、その誤りから目をそらす人を強く非難しているのです。これは、1960年代に起こったアメリカの公民権運動の賛歌で、日本でも多くの若者が口ずさんだものです。

大学には、答えのまだない問いが満ちています。しかし、その問いに気づくためには、利己的な考えを脱ぎ捨てて、この世界を新しい目でながめる必要があります。常識にとらわれない発想とは、これまで当たり前と思われてきた考えに疑いを抱いたとき、それに目をそらさず、真実を追究しようとする態度から生まれます。どんな反発があろうと、とっぴな考えと嘲笑されようと、風に舞う答えを、勇気を出してつかみとらねばならないのです

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# by zhimuqing | 2017-05-20 00:08 | Change! | Comments(0)

Ostrich head in sand

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# by zhimuqing | 2017-05-19 19:18 | Make Me Wanna Holler | Comments(0)

先づ彼等を叩き倒せ


あの乱暴な法律案が、絶対多数の政府党によつてあのまま無事に通過するとする。誰れが、どんな馬鹿者が、そんな法律に衷心から賛成しよう。で、政府はきつと、民主主義とも云はれてゐる謂はゆる進歩思想の人々の持ち出すだらう修正案を、喜んで受けいれるに違ひない。彼等でさへ賛成したのだからと云ふ事が、一般世間を瞞すのに一番いい方法だからである

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大杉栄「先づ彼等を叩き倒せ」1922年2月
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# by zhimuqing | 2017-05-19 09:35 | Comments(0)