ベスト20 ~1980年代~

来月号のミュージックマガジンの特集は1990~2009年までの
ベスト100を発表する、ということで、ライターがそれぞれ
ベスト20を選んで、その集計をすることになると思うので、
対抗して選んでみようと、思い立ったわけです。

で、やってみると、20年で20枚選ぶのは非常に難しく、
なかなか選ぶことが出来ない。
以前1979年までのソウル・ファンクのベスト20を選んでみましたが、
この辺の音楽は全て後追いで聴いたものなので、
素直に今の自分の基準で選ぶことが出来るのだけど、
80年代後半以降は全てリアルタイムで聞いていただけに、
思い入れタップリで、盤を選ぶのに本当に四苦八苦。

なかなか20枚選べないので、10年区切りで選んでみることにしましたよ。
ということで、先ず手始めは1980~1989年。
同じアーティストの重複は避けています。
実際は1~20位、どれも同じように大事なんで、
1位が20位より優れている、という気持ちは一切無いです。
(なんだか一時期の琴錦の結婚問題のコメントみたいだな)

まずは、輝ける1位~5位まで!

①MICHAEL JACKSON:Bad
②PRINCE:Sign O' The Times
③ZAPP:Ⅱ
④CAMEO:Cameosis
⑤PUBLIC ENEMY:Yo! Bum Rush The Show

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これが私の原点で、全ての始まりなので、はずせないのだ。
改めて聞くと、マイコーのリズム感の素晴らしさに耳が釘付けだ。
スリラーもそうだが、マイケルのアルバムは有名曲以外にも聞きどころが多く、
Speed demon とか Just good friend なんかは今こそ評価するべきでしょう。
それにしても、あの頃から20年以上経っているとは!?

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プリンスが一番輝いていた時代の最高のパフォーマンスが詰められた大傑作。
ボトムが軽すぎると言う声もあるが、だからこそここまでの名作になったのだ。
宅録っぽいダウナーな雰囲気から、『暴動』プリンス版と言われますが、
スライの暴動にはなかった『救い』成分も多く含まれていているし、
ああ、プリンス流のゴスペルの集大成やったんや、と遅まきながら気づきました。

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ザップの1st~3rd、ロジャーの1st、どれを選んでも問題ないですね。
1曲を!と言われれば、I wanna be your man か More Bounce です。
ロジャー亡き後、世界中でトークボクサーが現れてきましたが、
心を震わせるあの歌のレベルに誰も到達できていない。
ああ、ロジャーにまた会いたいなぁ。(涙)

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別にFeel Me でも Knight Table でも問題ないです。
この切れ味の鋭さ、当時のライブ映像/音源が見たいものだ。
スローな曲に限らず、歌とコーラスのなんとソウルフルなことか!
ラリー・ブラックモンは声の使い方を本当に分かっていたと思う。
デジタル化以降では、Real Men Wear The Black(90年)が一番好き。

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1曲選べと言われると、文句なしにFight the power だけど、
アルバムトータルだと、1stが一番良い気がする。
チャックDとフレイバー・フレイブは音楽史上に残る名コンビだし、
そこにグリフとターミネーターXが加わる布陣は当時最強だったのだ。
あの幻となった92年公演、ロンマクと徹夜して並んだあの日が懐かしい。

続いて6位~10位まで。

⑥TERENCE TRENT D'ARBY:Neither Fish Nor Fresh
⑦ALEXANDER O'NEAL:Hearsay
⑧GEORGE CLINTON:Computer Games
⑨ALYSON WILLIAMS:Raw
⑩DeBARGE:All This Love

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テレンスの大傑作にして問題作ですが、内容は極上だと思う。
ペットサウンズの魔法が効きすぎて、全く売れなかったらしい。
この路線を広げると、素晴らしい世界が待っていたはずなのに。
「考えすぎ」とはプリマク氏の評だが、そこも含めて愛おしい。

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ジャム&ルイスが手がけた80年代のアルバムでは、これが一番好き。
アレックスと初期ジャム&ルイス、両者の勢いがシンクロしてて、
サッパリしたデジタル音に濃厚な声が乗った、この時期ならではの味わい。
聞き終わると、他のジャム&ルイス作品が聞きたくなる困った名盤です。

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人気の無い80年代のクリントンだが、良く聞くとかなり面白い。
はっきり言って、70年代後半よりもずっと面白いものが多いし、
ブラックバードやアンプフィドラーの活躍ぶりをもっと評価するべきだ。
そろそろこの辺の感じが再評価されて欲しいものだ。

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ディープな歌とストリート感覚が無理なく同居している。
特にスローなナムバーに宿る『生』のスピリットが素晴らしい。
この時期のOBRの音作りが90年代のネオソウルに繋がったと信じたい。
2006年に来日公演を見ることが出来て、本当に感激した。

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エル・デバージの本当の魅力に気づくのに随分かかったものだ。
グループとして進めていたポップなダンサーよりも、
メロウにやるせなく迫るナムバーが良い。
R・ケリーやキース・スウェットとの共同作業が見てみたいものだ。

疲れてきたので、11位~20位はまとめてコメント。

⑪PAUL SIMON:Graceland
⑫ANITA BAKER:Rapture
⑬THE TEMPTATIONS:Truly For You
⑭BOBBY WOMACK:Poet
⑮MAZE featuring FRANKIE BEVERLY:Live In New Orleans
⑯GERALD ALSTON:Gerald Alston
⑰LAKESIDE:Fantastic Voyage
⑱LUTHER VANDROSS:Forever, For Always, For Love
⑲TEASE:Remenber…
⑳MIDNIGHT STAR:No Parking on the Dance Floor

アリ・オリの華麗な歌、エッセンスが凝縮されたウーマック、
誠実なメイズ、シルキーなルーサー、包容力のオールストン。
いずれも暗黒?だった80年代の一番粋な部分でしょう。
その昔、凄く大人の音楽と思ってたアニタ・ベイカーは改めて聞くと、
ボトムがファンキーで、実は若々しい音楽だったのね。
レイクサイド、ミッドナイトスター、ライブではまだまだ現役なので、
ここらで一発良いアルバムを製作して欲しい。
サイモンのグレイスランドは色々批判されたけど、私は大好きです。
そのうち細かく分析してみたいです。

ということで、やってみると大変でした。
見事に83年~86年前半ぐらいが抜けてますね。
実は私の一番詳しくない時代だったりします。
90年代、00年代のベスト20、作ってみるのが面倒になってきましたが、
ミュージックマガジン発売までに頑張ってみよう、と思うのであった。
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by zhimuqing | 2009-03-06 23:58 | Funkentelechy | Comments(1)
Commented by zhimuqing at 2009-03-06 17:53
マイケルがロンドンで復活公演をやるとのことですが、
その会見写真を見ると、とても辛くなります、はい。
私と同じ気持ちの人は世界中にたくさんいることでしょう、嗚呼。
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