奇跡で伝説の男と動的平衡の件

今月から月1回出張で行くことになった工場なんですが、
私を応対してくれる面々がなかなか凄かですばい。

2歳の時に右手を大火傷したF氏は、小学校に上がって初めて
気合で鉛筆が持てるようになった努力の人で、
体験談を聞いているだけで、こちらも気合が入るのですが、
その上を行く凄まじい人が工場長!

なんとこの人、気合でガンを克服しています。
しかもステージⅢの②まで進行した肺ガンを克服した男、
まさに奇跡と気合の人!

今回初めてその話を聞いたわけですが、
大きな障害を乗り越えた人の話は説得力が全く違う。
「病は気から」と言うありふれた言葉も、
この人の口から出ると意味合いが違って聞こえますよ。

片方の肺に4センチの腫瘍が出来て、リンパにも転移したガンを
化学療法で克服した男からの本日の格言!!
「自分の体が作ったものは自分で治せる」

そんなこんなで非常にありがたい話を聞いて盛り上がっていたのですが、
空港で時間が余ったので、購入してみた本がこれまた良かった。
福岡伸一の「もう牛は食べても安心か?」。
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といっても、04年のベストセラーらしい。私が知らなかっただけです、はい。

NHKの爆笑問題の番組とかにも出ている有名な学者さんですが、
なんとなく空港の本屋さんで手に取って読んでみると
これがもう止まらなくなってしまって、一気に読んじゃいましたよ。

安い、面白い、読みやすいの三拍子が揃ったナイスな本!
新書なのに、濃厚な内容が3つも含まれていますよ。

・狂牛病の解説と検査体制の問題点
・分子生物学による動的平衡の説明
・動的平衡を哲学的に考察した生命論

こうやって書いてみると、『難解』感満載ですが、そんなことはない!
分子生物学、はっきり言って私はまったく門外漢なのですが、
自分の頭が良くなった錯覚が起きるぐらい、文章が非常に分かりやすい。
内容の検証が出来る程の科学的な知識は持ち合わせてないので、
これが100%正しいとは断言は出来ないのですけどね。

狂牛病に関しては、そのメカニズム(まだ未解明ですけど)が
話の流れ上、非常に分かりやすくて勉強になる。
検査体制の話なんかは仕事柄大体理解していた内容でした。
でも本が書かれたのが04年なので、内容が少し古いのが残念。

それにしても肉骨粉に対するイギリス政府の対応も最悪ですが、
日本政府の対応はもっとひどいね。
コスト云々で全頭検査反対する人が多いけど、
やっぱり検査しないとやばいでしょ。
まあ、大丈夫と思う人は勝手に食べればいいんですけどね。

でも、この本の面白いところは、狂牛病の話ではなくて
やはり分子生物学的な部分です。
シェーンハイマーの動的平衡の話は非常に刺激的でファンキー。

「肉体は分子のゆるい『淀み』でしかない」とか、
分子レベルでは肉体は「数日のうちに入れ替わっている」ので
「そこに『実体』と呼べるものはない」とか、話は哲学の領域に達します。
(この内容自体は問題ないけど、悪用しそうな宗教屋が出てきそうでもあります。)
この本、もし高校生の頃に読んでたら、当時の私のことですから
のぼせ上がって、そっち方面に進む!と宣言してた可能性高いですね。
(で、そのあと苦労したことでしょう。)

様々な角度から生命を考えさせられた一日でしたよ。
一日一日を大事にせんといかん、と強く感じましたね。
明日からまた出張なのが、大変ダルい感じですけどね。
なんとかならんとかいな。

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先日プリマクさんに連れて行ってもらった福岡の中華お粥屋。
とりあえず何でも美味いお店である。
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キノコのお粥、大変美味そうである。(これは私のオーダーではないのだ。)
福岡教授によれば、体内でアミノ酸に分解されるのだが、
分子単位でどんどん体の組織と入れ替わっているらしい。
今日と1週間前の貴方を構成している分子は別のものなのだそうだ。
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このフワフワした片栗粉の衣で覆われた豚肉もアミノ酸に分解され、
体中の組織や細胞のアミノ酸と交換されるのだ。
まさに内なる宇宙!
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by zhimuqing | 2008-10-22 23:35 | Mickey's Monkey Job | Comments(0)
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