ということで、誕生日に期待して観にいきましたよ、最後のジェダイ。
賛否両論とは聞いていましたが、たしかに。観ている時は楽しいのですね。息を突かせない展開、きれいな映像、かっちょいい殺陣。標準のレベルは軽くクリアーしているとは思うのです。ローグワン以降の新しい味わいも加えてあるし。でも、ね。家に帰って余韻に浸っていると違和感が結構出てくるのですよね。
細かい話を上げると、たくさんありますよ。レイの活躍が足りない、ルークとの修業はそれでよかったのか?レジスタンスの謎のインパール並みの無策ぶり、フィンのパートの必要性。でもね、肝はそこではないですね。
映画の中で仄めかされた感じだと、これは大きな転換ですよね。スカイウォーカーの血を巡る神話を描いていたのがこれまでのスターウォーズ。レイの位置づけは相変わらず曖昧なままですが、もしあの仄めかされた設定が活かされるのであれば、ですけどね。カイロ・レンが、ルークが途中で言うように。ただ、その逸脱はどうなんでしょう?サーガの本筋を欠いたシリーズに未来はあるのかな。超優良コンテンツをゲットしたディズニーの次作以降の展開を踏まえた戦略かな、と考えてしまうのは穿った見方かな?どうなんでしょう。
カイロ・レンの描写は良いと思うんですがね。でも、もしかしたらそこに焦点を当てすぎているのかもしれないですね。ルークとレンだけでなくレイをどう繋ぐかも7‐9のなかでは重要な筋だったと思うのですが、そこが不十分かな。ま、まだ9作目があるし、どうとでも繋がる部分はあるので修正は効くと思うんですが、さてどうなるのでしょう。