やはり感動しかない

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実は相当迷ったのですが、やはり六本木のBで4万3000円はどうしても出せないと判断して(当たり前だ)、エリカ・バドゥの3回目のライブはSoul Campのみで我慢することに。前回がたしか14年の夏だったので、3年ぶりですか?その前が8年前か。


新作も出ていないし、ネットでも頻繁に新しい映像をチェックしているのに、エリカ・バドゥが登場しただけで全身の産毛どころか剛毛まで全てそそり立つのはなぜでしょう。デビュー20周年、この3年強で正直かなりふくよかになったバドゥですが、そのパフォーマンスには一点の曇りなし。いきなり、あの小柄な体から飛び出してくる、張り裂けるようなシャウトを喰らってしまうと、我々観衆は一発でノックアウト。
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バンドの編成はここ最近と同じもの。ドラム、ベース(なんとブレイロン・レーシー‼)、鍵盤、パーカッション、ラップトップ、DJにコーラス3人。コーラスは男性が二人なのが新しいかな。フルートがいなくなったのはちょっともったいない。エリカ・バドゥのハンドサインで自在に演奏のペースを変える鍛え抜かれたバンドなのも変わらず。中心のただ一点、つまり真ん中で歌い踊るバドゥへのバンドの集中力は凄まじい。

曲目やステージの全体的な展開は大きく変わってはいないのですが、バドゥから出るサインで細かい部分がかなり変わっていくのが刺激的。指先、爪の先まで意識を集中しているバドゥのステージパフォーマンス、バンドの勢いを一気に堰き止めてからのクネクネと変化する絹の糸のようなヴォーカル・コントロール(これこそがこの人の醍醐味ですよね)、ホーリーゴーストを呼び込むコーラス隊との駆け引き。後ろのモニターに映し出される映像。溜息しか出ない場面がたくさんあったなぁと溜息をつきながら昔書いたブログを読むとほぼほぼ同じようなことが書いてあり、我ながら少し面白く感じたのですが、それほどエリカ・バドゥ以外のステージではなかなか味わえない旨味だということなのでしょう。

No more HATE、No More War。シンプルな言葉で観ている我々を鼓舞するMCも相変わらず素晴らしい。話している言葉が分からなくても必ず分かりあえるという言葉も。と、コンシャスな姿勢を見せつつ、服をめくって下着をチラ見せしたり(2回もやった!)、投げ込み素振りを見せていたタオルでXXXをぬぐった挙句、客席に投げ込んで、ええ臭いやろ(意訳です)とスラックネスに軽々走るその振れ幅も美しい。完璧なファンクマスターにして、現役最高のヴードゥー司祭だな、と感激させられたのもいつもの通り。
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少しふくよかになってクリンゴン的にもなってきていますが、慣れるとそんなことも気にならず、やはり凛とした自己を持つ横顔は大変美しい。プーマちゃんはイイ感じに育ってきているようですが、やはり別次元、圧倒的に突き抜けている様は変わらない。もっともっといけます!新作を早く!


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by zhimuqing | 2017-10-08 00:39 | Funkentelechy | Comments(0)
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