君はTetanusを知っているか?

先週の木曜日の晩御飯でトムヤムプーを食べたときに、あまりの美味さに興奮してガツガツ食べていた私はカニの甲羅の先を左手の小指に刺してしまったのです。ま、がっついてしまうのは子供の頃から変わりませんのでね。

その時は別にどうという事はなかったのですが、土曜の夜から少しずつ腫れてきて、日曜にはベースの弦を押さえるのがしんどくなり、月曜から薬を飲みはじめたものの、本日(木曜)にはなんだか痛みというか痺れが指の付け根まで来ているような気が。周りのタイの人からは、おおっ結構腫れている、病院に行ったほうが良い、とまあ、そんな感じにあーだこーだ言われると症状がどんどん悪化してくるような気がするのはいつもの通り。で、満を持して?病院へ。
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何とも立派な病院。

総合受付を探して、付き添いのタイ人P氏(同い年)と一緒に院内を歩き回るもなかなか見つからない。ようやく見つかった受付で症状をタイ語で説明してもらっていると、私の横によれよれの服を着た妙齢のおばあ様が立っていて、一緒に説明をフンフン聞いていて、いやいや姉さんこれはあなたの話ではないよと思いきや、この人も看護師だった模様で、向こうの椅子で待っているように言われる。

海外の病院は保険がないとめっちゃ高いと聞いていたので、高いと思うのだけど、いくらかかると思う?とP氏に聞くと、間違いなく高いです、1000バーツは超えると思うけど、2000バーツ(6500円)あればおつりが十分来ます、というので、財布の中身を確認して、まずは一安心する。とはいえ、やはり怪我を治すというか痛みが取れるとなると少し高くてもお金払っちゃうよね的な会話を交わす。

さて待合室の椅子に待っているものの、いつまでたっても名前を呼ばれず、遅いねえ、遅すぎます等とP氏と言っていると、どうやら私の名前がうまく発音できていなかったらしく、怪我して待っている日本人はどこ?と大声で言われて初めてP氏が気付く。まずは看護師の問診。血圧を測られながら、超片言の英語でYour Weakナントカカントカカップ?と聞かれ、これはおそらく薬のアレルギーの事かと聞かれていると思いつつ、弱点はきれいな女性です、実はお金にも弱いです、私もそうなのです、そうそうオツムも弱っています、それは私も前から気が付いていましたよ等とP氏と二人でふざけていたところ、付き添いのP氏、看護師さんに怒られ注意され、少しシュンとなる45歳おっさん2名。(というか、タイ人が一緒にいるので初めからタイ語で話せばいいのに!と思ったのですが、外国人の私とコミュニケーションを取ろうと頑張っていたのですね、反省してます、ごめんなさい)

さて、傷が膿んだといっても、まあ実際には大したケガではないわけで、ピピッとメスで切開しましょうという話になり、奥さんがドクターなのに血を見るのが怖いというP氏は退席、したのですが、ドクターがジェスチャーで肩のところを指差し、点滴のようなポーズを取り、やったことがあるのか?と英語で聞いてきたので、オーイエス、でも点滴は日本じゃここだよと腕を指さしたのですが(でも点滴という英単語は知らない)、いや違う違う英語でなんだったかな、そうだそうだTetanus、T-E-T-A-N-U-Sだよ、あんたはTetanus toxoidやったことはあるのかな?という話になるも、肝心のTetanusが分からないわけで、P氏再登板するも当然日本語は分からないわけで、一同困ったなぁと思っていると、ドクターがパソコンで検索してくれて破傷風の予防接種であることが無事判明。ていうか、誰か気づけよ、パソコンのことを(自分のことを棚に上げますが)。

で、メスでの切開になるわけですが、机の上で指先を切られるのか、痛いのぉ痛いのは嫌だねぇと思っていたら、別室に連れていかれ、なぜか満面の笑みの看護師さんが見守る中、ベッドに寝かされ、まず麻酔を打ちます(その頃にはドクターも手際よくスマホで「麻酔」という日本語を見せてくれる)、その後に切開しますということで、指の先に麻酔の注射を打たれ、イテテテテテ、あれ痛くない的な感じで、無事終了。いいか、絶対に水につけるなよ、水に濡らしたらだめだぞ!とダチョウ倶楽部的ともグレムリン的ともいえる注意を散々聞かされて終了。

会計に並んで待つこと5分、さてお会計の金額は6044バーツ(2万弱)なり!ということで、同行のP氏が悶絶!治療終了後なのに、一生懸命会計の人へ色々交渉している模様。声のトーンは低めですが、明らかにトラブル感を醸し出していて他の皆様の注目というか白い目を浴びる中、私の方はといえば先ほどの麻酔の効果が速攻で切れてきて指先に激痛が走っており、Pさん、いいからお金を払って薬を貰おうよ、と言って、(持ち合わせが足りないので)カードで支払い、早々に退散。

薬を貰って車に乗りこむも痛み止めを飲む水がなく、工場に戻るまでとりあえず我慢しようということに。でもまあ治療して痛みもなくなり良かったですねえ、とP氏は言うものの、切開する前の痛みを2ぐらいとすると麻酔が切れたそのタイミングで私が感じる痛みは12いや18ぐらいになっているわけで、反論しようかと思ったものの、せっかく病院に付き合ってくれたP氏に悪いので特に反論はせず。

明日、傷口を見せにまた病院ですよ、と言うので、Pさんは仕事が忙しいだろうし、傷口を見るだけなので明日は軽く英語が喋れる人を付けてくれたらいいよ、仕事が大事だからね、まだあまり重要な仕事をしていない若い女性なんかが都合良いよね?看護師さんに負けないセクシー系がいいなあ、念のために補助で5、6人つけてもらった方が私も安心かもしれない等と言うも、いや全然大丈夫です、私は暇ですからと一蹴される。
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工場に戻ると、包帯の分厚さのせいか、小指を詰めた人のように見える、やはりジャパニーズヤクザだったのですねと言われ、そうです、インテリヤクザなのですと答える。ま、とりあえずTetanusという単語を覚えることが出来たのが、最大の収穫だったのでしょう。ということで、皆さんもご飯を食べる時には気を付けましょうねというお話でした。
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by zhimuqing | 2017-04-06 23:28 | Mickey's Monkey Job | Comments(0)
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