惚れました

過去にライブでやったことがある曲は一曲だけ、しかもお客様は皆様、近藤房之助を見に来ているという圧倒的なアウェー感かと思いきや、お客さんは皆さん温かく、58 Specialなんとか無事にライブ終了。AC/DCなんか今回のライブのために初めて聴きましたよ。

当日の興奮がものすごく、二夜明けた今日も何だかふわふわとしております。もっともこれは自分たちのライブが良かったとかそういうのではないのが残念なところ。近藤房之助、私も房さんって呼んでいいのかな?のカッコよさは2年前のすみジャズで存分に味わったはずなのに、またもその色気にやられてしまいました。
e0147206_13222599.jpg
当日は房さんご一行が会場入りする前にスタンバイしていた我々、もうね、立ち姿からして超かっこいいんですね。セッティングの前におもむろにケースからギターを取り出し、ギターを慈しむようにやさしく磨いている姿、あれほど絵になる人はなかなかいません。その姿に見惚れながら、自分の楽器の扱いを思って大いに反省しましたよ、私は。
e0147206_13235384.jpg
以前見た時は野外のステージだったので、近藤房之助の世界をしっかりと味わって聴くのは初めて。歌の良さは分かっていたつもりですが、やはりもの凄いね。前日まで風邪で寝込んでいたというのが信じられない。で、前回も感じたのですが、ギターがこれまたすごい。Pさんと話していたのですが、あの凄い歌と同じように(もしかしたらそれ以上に)歌うギター。ギタリストのソロではなく、歌い手ならではの琴線に触れるソロ。あと、何気ないフレーズやピアノのバッキングなんかでのカッティングから滴り落ちる漆黒の艶。ブルースだけでなく、黒人音楽の粋の部分を鷲掴みしていることがよく分かります。見ているこちらは口があんぐりになるどころか、顎が床に落ちてタップを踏みまくるような、といったほうが分かりやすいかな。
e0147206_13241035.jpg
ライブ終了後に、ゆっくり話を聞かせてもらえたのもまた良かったですね。また話が滅茶苦茶面白い。男女の機微をショウサイフグに譬えるかと思うと、雑草の生態について語る。かと思いきや、今の時代はもはや戦前の時代としか思えない、安保法案の次は徴兵制だぞ、戦争というのは馬鹿馬鹿しくてやってられないねとの話も。リスペクトするのはその人の音楽的技量でなく、その人そのものでなければダメだと諭された(ボビー・ブランドに‼)という話も大変面白かったのですが、そういう意味では音楽と会話を通してひたすら魅了され続けた私はもう房さんへのリスペクトしかないわけで、いやあ、心底惚れました。尊敬しかありません、はい。
e0147206_13243374.jpg
スミエ姐さんのこんな表情も初めて見た(笑)

そうそう、肝心のライブはといえば、下手な感想休むに似たりてなもんで、一回見て感じてもらうしかないと思うのですが、もうブルースのスタンダードをそのアレンジで!と驚かされる場面が多々あったのですが、そのアレンジがまた絶妙。ベースの江口さんは凄腕過ぎるわけですが、絶対にディアンジェロとかその辺までしっかり聴きこんでいる演奏でもの凄い。エレナさんの鍵盤は跳ね回っても良し、メロウに空間を敷き詰めても良し、一音だけでも必殺のこれまたもの凄い演奏。そこに必殺の声とギターが重なるという至福。ああ、なんたる理想郷。




e0147206_1327397.jpg
声とうんこは出ないんじゃない、出すもんだ!とのお言葉に聞き入る我々。(初対面の方、多数なのですが)私は膝を抱えて余裕ぶちかましているように見えますが、実は結構舞い上がっておりました。
[PR]
by zhimuqing | 2017-03-07 18:28 | Blues 4 Terapin | Comments(0)
<< 胸糞悪い 初の定演 >>