レコーディングの話ですっかり頭がいっぱいになっていたのですが、その前に観たOKI x 沼澤尚x 内田直之はやっぱり凄かった。
トンコリの演奏を生で聴くのは初めてだったのですが、ミニマムな演奏にはコラのような感触がたしかにあり、しかも沼澤尚の無駄な力みがないリズムと相まってアフロ成分が濃厚で涎が滴り落ちてしまうような音。(実際に涎が垂れてはいなかったと思いますが)
そこに重なるのが日本が世界に誇る名手、内田直之の生なダブミックス。その辺の練習スタジオにあるものよりもずっと安そうなPA卓で構築してしまう音像。やろうと思えば、宇宙の果てまで飛んでいけそうなのですが、演者の世界を壊すことはなく、演奏に含まれる世界というかイマジネーションを更に押し広げるミックス。より鮮やかな色彩として提示する。もうセンスの塊としか感じられない神業。本当に良いものを見せてもらいました。
内田直之さんと。あまりの美しすぎるセンスにガンマ宇宙域の近くまで行ってしまった私。
写真は58兄さん!いろいろとありがとうございました!