やはり人徳か

キース・スウェットの新作"Dress to Impress"はかなりの名作。
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ジャケットも替わりませんが、
冒頭に1音鳴らしただけで、誰が聞いてもスウェットの音。
それが「焼き直し」でなく、変わらない「いつものスウェット節」と
捉えられるのはもう人徳と言えますね。
微修正を加えながらもぶれない美学に基づきながら、
ソロデビューから30年、オリジナルアルバム12枚に
ライブ盤2枚、クリスマスアルバム1枚を重ねてきた説得力は
やはり大したものです。

基本、常に良質なアルバムを作り続けてきた人だが、
今回のアルバムは96年の大傑作“Keith Sweat”以来の傑作かと。

勝因としては、

・下手に流行り物に色目を使わず、得意技のみでまとめた。
・その結果、いい曲が多数出来た。
・複数ゲストによる効果的な声の重なり
・90年代のメロウなソウルジャム中心
・でも70年代のスウィートソウルな空気もたっぷりと
・結果、当時スウェットがやらなかったあの頃のネオソウルな空気感が横溢
・そこはかとないケリス師匠やジャム&ルイスなコード感も


ま、メロウ大王が本気になったということですね。
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平坦なように思わせておいて、実は起伏がある展開。
ゲストの使い方は本当に上手い。
シルクやドゥルー・ヒルがピリリと辛味を加え、
スウェット好みのタキヤ・メイスンとの絶妙なマッチング、
4作目以降の得意のトークボックスものでは
何とバイロン・チェンバースを引っ張りだし、
ラストは故ジェラルド・リヴァートとのデュエットで締める。

それにしても、キース・スウェットは仁義があるというか、
義理堅いというか、昔からの仲間を大事にしますね。
シルクとの付き合いも長いし、最近でこそ名前を見なくなったが、
カット・クロースのアテナ・ケージもずいぶん長い間呼んでいたし。
その最たるものが今回のラストを飾るリヴァートの関係かな、と。
この辺の義理堅さはやはりこの人が信用出来る証左かな、と。
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さて、そろそろ日本公演、どうでしょう?
前回はジョニー・ギルとの来日だったのですが、
確か仕事の都合で泣く泣くパス。
もちろんジョニー・ギルとの来日でもいいですが、
希望はやはりソロでの来日。(もしくはシルクと)

ちなみにスウェットは元々NYのバンド、Jamilahでデビュー。
Jamilahということはジャミラ?
あの棲星怪獣ジャミラ、全ウルトラマンでも屈指の名作の?
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と思ったのですが、たぶん違いますね。
ま、普通に女性の名前かと。
もしかすると、アルジェリア独立の英雄のジャミラ・ブーパシャ?
そうだったら、それもまた凄いのですけどね。
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by zhimuqing | 2016-11-16 08:28 | Funkentelechy | Comments(0)
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