これは8月が楽しみになるばかり

マックスウェルの作品はいつもなかなかしぶとくて、
ある程度聴きこまないと、本当の良さが分かりにくいのですが、
7年ぶりの新作“blackSUMMER’Snight”も例外でないですね。
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マックスウェルのベスト作である“BLACKsummer’snight”には
さすがに及ばないでしょうか。
作曲、歌唱、演奏、様々な面でギリギリのバランスが高いレベルで
取れていた前作をそう簡単に乗り越えられるはずはないわけで、
それを嘆いても仕方がない。
前作に及ばない部分としては、キャッチ―なフックが不足していること、
喉が少し荒れているというか、シャウト気味な歌が多く、
マックスウェル最大の持ち味の繊細な響きが不十分なことでしょうか。
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が、しかしそれは1曲1曲を前作と比べた場合、のことであり、
トータルアルバムとしてみた場合にはもちろん相当なレベルであり、
聴けば聴くほど新しい発見がありそうな予感もするのですね。
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全面的にクリス・デイヴを起用した前作の流れを汲んで、
今作の前半はクリス・デイヴ以降(と言っていいですよね)の細分化した
ドラム(打ち込みも人力もあり)を散りばめている。
マックスウェルの起用するドラマーはみんな凄腕ですが、
ここでもロバート・グラスパーのとこのコレンバーグとか、
ジャーメイン・パリッシュが実にいいドラミングを聴かせます。
(が、これを再現するのは大変難しそうでもあります)
この辺は前作以降、積極的にライブをやってきたことで掴んだ
ステージングと絡んでいそうだな、と思います。
3曲目のワン・トゥー・スリー、アウッ!というのは
何を目指したのかよく分からないけれども、
これはまあ暖かい目で見守ろうではないか!
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あと、個人的にはこの辺の細分化したドラムに対するベースの合わせ方に
非常に興味を覚えましたね。
ドラムの細かい符割を巧みに乗りこなすベース、
地味ですがこれは相当難易度が高いかと。
長年の相棒のフッド・デイヴィッドが結構弾いているようですが、
RSGのデリック・ホッジもさすがにかっこいい演奏ですし、
トラヴィス・サイラスのフレージングも流石。
マックスウェルは完璧主義者なので、この辺のアンサンブルを
更に高めてライブに挑んでくることは間違いないわけで、
もう来月のライブが楽しみでならないのですね。
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オープニングからのリズム・オリエンテッドな曲を続けて、
滑らかに滑空する先行シングルの4曲目“Lake by the Ocean”、
ロバート・グラスパー組が登場する5,6曲目を経て
おそらくアルバムベストの1曲“1990x”へと続く流れは
マックスウェルでしか作ることが出来ないのではないか、と。
前作から続く好調なホーンのアレンジも◎。
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もうここまで来ればもうペースはマックスウェルに。
ブルージーな重めな“Lost”はスチュワート・マシューマン作。
シャーデー・アデュではなかなか難しい曲。
やや古い感じかな。
もっと徹底的にクラシックな感じに攻めたほうが良かったかも。
マシューマンの曲だとラストの“Listen Here”のほうが
みんなが求めるマックスウェル像に近くて良いかも。

ということで、8月のライブ、間違いなく最高のはずですが、
メンツはどうなるのかな?
当然のベシでギターは盟友フッド・デイヴィッドだとして、
ベースとドラムは誰なんでしょう?
希望としては、ベースにデレック・ホッジが来てくれると嬉しいなぁ。
あとね、一部で噂のあの別嬪コーラス(名前が分からない)には
実は大きく期待しているところなのであります、はい。
本当に楽しみだ!
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by zhimuqing | 2016-07-24 19:20 | Funkentelechy | Comments(0)
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