鷲掴みと言うか、鷲掴まれと言うか

それにしてもトゥーツ&ザ・メイタルズ。
目下、私の心は完全に鷲掴みされております。

特に初期のメイタルズ名義時代、スカからアーリーレゲエの時代は
もう何といいましょうか、愛おしいという言葉がふさわしい。
ジャメイカで産まれた音楽が完成というか完熟に至るまでの盛り上がりと
トゥーツ、ラリーとジェリーの声の勢いがうまくマッチしたという、
そういう時代とジャメイカという島が生んだ奇跡の一つなのでしょう。
このプリンス・バスターの元で録音した12曲は本当に魅力的ですね。
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見よ!この粗削りはジャケを!

スカの時代、スタジオ・ワンでのやや不遇な状況の後、
メイタルズはバスターやバイロン・リーの元で録音していますが、
どちらかというと丁寧な職人技が光るリー録音に比べると、
このバスター録音は粗削りというか剛球ど真ん中しかないような音で、
原石の魅力、ただし滅茶苦茶デカくて運べない、という感じです。
生命が躍動する様が音盤に極太で刻まれていますね。
この荒ぶる魂、猪突猛進力はもちろんメイタルズの個性ですが、
バスターとの相性もあったのかな?と思いますね。
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とはいえリーとの録音集も最高であることは間違いない!
というか、ジャケの作りにも両者の違いがくっきりと。

はっきり言うと、色々粗がないわけではないのですね。
演奏陣は曲の展開を把握していない曲があったり、
コードを付け間違えているとしか思えない曲もある。
音質だっていいわけでもない(私のレコードの盤質かもしれないが)
がしかし、そんなものは些細なことに過ぎないと言いたげな、
チリチリプチプチしたノイズもものともしない、
多少破綻していても勢いを重視するという
上手いよりも美味いもの、という制作陣の姿勢が
大変美しいものでありますね。
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こうなると、バスターとの録音が全部聴きたくなるのですが、
この時代のシングルを集めるとなると、
お金がいくらあっても足りないわけですが、
ちょっと前に廉価版で出た英Blue Beatレーベルのシングル集、
これを入手するとなんとかなるのかな?
うーん、ちょっと調べてみることにしましょう。
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どう考えても底なし沼だなぁ。
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by zhimuqing | 2016-05-17 20:28 | Funkentelechy | Comments(0)
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