レタスのようにシャキシャキした

モヤーン氏が打ち合わせのために上京。
秘密の儀式!?で7年ぶりにマクンヴァ・アーケストラ復活で
打ち合わせというか、音合わせというか、
まあ、そんな感じでプリマクさんと3人でスタジオへ。
以前よりアフロ成分溢れたドラミングに興奮するも、
私の調子が今一つで、ジャストフィットなフレーズが
宇宙から降りてこず、意外に苦労する羽目に。
ま、そういうのを含めて非常に楽しめたのですね。
e0147206_23393124.jpg
スタジオに行く前にペダルを使った遊びを開発した二人。
精神年齢が近いのかもしれない。肉体年齢の差は言わずが華。

で、練習後、深夜に部屋で眠気をこらえつつ、
色々な音楽を散々聴くのも、学生の時から変わらない流れ。
プエンテ、カマシ・ワシントン、古いカリプソ、パラゴンズ、
カエターノ、リーボウ、JB、マンチャ、カーク、オーガスタス・パブロ。
もう見事なまでのごった煮ですが、これもまたいつもの通り。
こういう話が出来る人は本当に貴重です。

さて、翌日は二人でスタジオで練習しようか?と言っていたが、
水族館に行きたいとのことで、急遽ヨウと3人!で葛西まで。
人は少なくて良かったのですが、ま、あれですな、
子供を間に挟んで3人で手をつないで葛西臨海公園を歩く図は、
ある意味、最先端のカップル的に見えないこともなく、
妻子ある身の私、しかも相手はもうすぐ新郎になるオッサン。
しかもドラム&ベースのコンビということで、
なんだか複雑な関係のようで、おう、これは傍から見ると
結構面白いのではないか?と思ったのですが、
今考えると、別に何にも面白くないのが不思議です。

3人で水族館を観た後、空港まで車で送ったのですが、
車中で盛り上がったのがウィルソン・ヴィヴェロスのドラミング。
一昨年のクァンティックの来日公演で素晴らしいスティック捌きで、
見た人全員の心を鷲掴みにしたヴィヴェロス師匠。
e0147206_2345660.jpg
おそらく元々はティンバレスの人だと思うのですが、
クァンティックのアルバムで見せるドラミングは
なかなかの絶品なのですね。
あまり話題にならなかったクァンティックの最新作でも
アメリカの古き良きフォーマルな音楽を演っているのに
ヴィヴェロス師匠の太鼓にどこかストレンジな空気感が出ていて、
これがアルバムの面白さの中心になっていたのですね。

勉強不足なので、ヴィヴェロスは過去所属してグループ、
Los TupamarosとかGuayacán Orquestaなんかを聴いておらず、
Youtube等で見ても、いなたいという面白みは感じますが、
肝心の音にもう一つ面白みを感じなかったりするのですが、
その辺は私のアンテナがまだ十分に育ちきっていないのでしょう。
今のところ、ヴィヴェロスさんが面白いのは
クァンティックとの諸作に尽きるというのが
現時点での所感でございます。
e0147206_23473795.jpg
さて、そんな中でも圧倒的に面白いのは、
クァンティックとアリス・ラッセルとのコラボ作。
思えば大豊作だった2012年の中でも屈指の1枚ですが、
このアルバムの半分でドラムを担当しているのがヴィヴェロス師匠。
どれも名演と呼ぶにふさわしい出来ですが、
破壊力でももっとも痺れるのが“Here Again”。

ティンバレスのマエストロであるヴィヴェロスが叩くドラムは
ティンバレスのスティック捌きが発展したものであるようで、
フィルインの間合いやタイミング等を聴くと
ああ、この人はティンバレーロだなと強く感じさせるもの。
e0147206_23532456.jpg
もちろん、そこに私なんかは痺れるわけですが、
ヴィヴェロスのドラミングにはもう一つ別の魅力もありますね。
べとつかない、しゃきっとした、採れたてのレタスのような、
いやそれはちょっと違うか、まあ、シャキシャキしたリズムが
非常に気持ちいいのですね。音の分離も抜群。
ぱらっとした強火で炒めた炒飯のようなスネアの音の感じは
私が愛してやまないポール・ハンフリーのよう。

やはりその辺のチョイスの目を持っているクァンティックは
流石に名の通ったキュレーターというか、ディガーですね。
その目というか耳をもったミュージシャンがコロンビアに
しっかり根を下ろして音楽活動を行った結果であるとも言えますね。
e0147206_235519100.jpg
その良さが分かっていたからこその新作での起用なのでしょうが、
やはりね、それでもクァンティックには、もう少しコロンビアを
掘り下げてほしいのですよね。
オンダトロピカ(第2弾はいつなのか?)もそうだし、
ニディア・ゴンゴーラとのコラボ(一体いつ出るのだ?)もそうだし、
フラワリング・インフェルノでのダブの追及もある。
まだまだカリにやり残したものがたくさんあるよ、と伝えたいなぁ。
私が今一番聴きたいのは、インフェルノでのダブな音像の中で
ヴィヴェロスが叩くドラミングがどんな感じか?ということなんですけどね。
e0147206_23493199.jpg
なにはともあれ、オンダトロピカでの来日を激しき希望!
[PR]
by zhimuqing | 2016-01-19 23:28 | Rumba DE Manbo! | Comments(0)
<< 糖分過多ではないよ マルーン >>