私にとってのオーティスはクレイ。

オーティス・クレイが亡くなったそうだ。
シカゴが産んだ偉大なソウルマン。
私にとってのオーティスはクレイ。
レディングでもなく、ウィリアムズでもなく。
本当に寂しいですね。
名シンガーが山ほど居るサザン・ソウル界でも
Jブラックフットと並んで私の思い入れの深い大歌手。
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私は10代後半でサザンソウルを聴くという、
まったくモテそうにない(実際モテた記憶もありませんが)青春を
送ってきていましたが、シンプルかつアーシーなスタックスよりも、
ほどよく甘みがあってファンキーなハイ・サウンドのほうが
分かりやすかったためか、O.V.やアル・グリーンやドン・ブライアント、
そしてオーティス・クレイのほうを贔屓にしていたのですね。
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ちょうどイギリスのDemonでのハイ関連の復刻が相次いでいて、
しかもその2年後ぐらいにはソニーから怒涛の再発があったこともあり、
ますますその道にどっぷり漬かり、ますますモテない路線を
突き進んでいくわけですね。
別に聴く音楽が何であろうと、モテる人はモテるし、
モテないやつはモテないという真理を持ち出す野暮な人は
ここにはいないことを願いつつ、駄文をつづっているわけですが。
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なかでもお気に入りだったのが、オーティス・クレイの大傑作、
“Trying to live without you”。
当時Demonでの再発時には次作の“I can’t take it”と2 in 1になっていて、
大変お買い得な一枚だったわけですね。
(その後日本盤に買いなおしましたけどね)

強靭な喉の持ち主ですが、押し相撲に固執するわけでなく、
華麗なハンドルさばき(喉さばきというべきか)を見せるわけでもない。
絶妙なタメと緩急でひとつの歌を丁寧に歌いこむスタイルが、
ハイ・リズム、特にリロイ・ホッジスのベースと
ハワード・グライムズのドラム(最高過ぎる!)と
絶妙な調和を見せていて、サザンソウルのひとつの見事な到達点、
いや金字塔として、ハイでの2枚、特に“Trying・・・”は
ソウル界に輝いているのですね。
この辺は断固として異論を認めません。
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が、しかし、クレイのすごさはハイ時代に限るわけでなく、
それ以前のシカゴ時代も忘れてはいけないのですね。
円熟味を増したハイ時代にはないガッツ溢れた歌いっぷりを見せる
ワンダーフル時代、ここもあってのクレイ様。
重いほうのシカゴのリズムに乗って荒々しく歌う姿は
はちきれんばかりの勢いに溢れていてこれまた最高なはずですが、
今日はダメみたいです。ものすごく寂しくなってしまいます。
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オーティス・クレイのライブは一度だけ観る事ができました。
1999年7月29日木曜日 福岡クロッシングホール
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同好の士、福岡在住のソウルシンガーM田さんが
当日会場前に並んでいてくれたおかげで、私の整理番号は2番。
圧巻のライブで目から汗が出る内容だったのですが、
終演後、どさくさにまぎれて楽屋に侵入し、
本人と少し話をしてサインも貰ったのは最高の思い出です。
あれから16年半も経ってしまったわけですね。

私にとってもオーティスとはオーティス・クレイ。
寂しいですね。
汗だくで歌っているところがもう一度観てみたかった。
さようなら。またどこかで会えるといいね。
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by zhimuqing | 2016-01-10 23:28 | Make Me Wanna Holler | Comments(2)
Commented by M.A. at 2016-01-12 22:45 x
ご無沙汰しております。
私もむかーし一度だけ、一ツ橋大の学園祭でこのオーティスのライブを観たことがあります。
ユーチューブで検索してみたらなんとビデオが上がってました。
客席にキヨシローも来てたそうです。
しんみりしてるところにボウイの訃報。
淋しくなりますね。

Commented by zhimuqing at 2016-01-12 23:19
>> M.A,様

おお、ご無沙汰しております!
こういう訃報の時に登場されると、なんだか親戚のようです、はい。

それにしても、最近は基本的に良いニュースが全くなく、
この手の知らせがさらにダウナーになるといいますか、
なんとも、です。
バーニーも心配だし。

ボウイについては、実は一曲も聴いたことがないですが、
パーラメントのPファンクの宇宙通信?で名前が呼ばれるぐらいですから、
相当ヒップだったのだろうと思っとります。

ということで、嫌なこと続きの昨今、そろそろいいことないかな、と、
祈るような気持ちです、はい。

うーどうしても暗くなりますが、まあ今日がそういう気分だということで。
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