まさに正鵠

実はラテンについては、70年代以降のサルサ等はあまり好物ではなく、
一番好きなのは50年代のマンボだとかその周辺の音なのですね。
やはりあの頃のプエンテやコルティーホの華麗な音こそが
一番燃えるのですな。

で、60年代のブーガルーは一瞬で姿を消した過渡期のラテン。
時代の徒花的な存在ではあるのですが、
ソウルやロックを取り入れたとされるその音は、
それまで/それ以降の音に比べると、直線的というか、分かりやすく、
二級品的な扱いを受けることも多いのですが、
いやいやどうして、街のアンチャン的なタフな空気感は
これはもう私の非常に好むところのものでありますな。
ちなみに、8ビートを取り入れたとも言われますが、
そこにあるのはロックというよりソウルの高揚感だと思います、はい。
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で、このニッティ・グリッティ・セクステットですが、
今年再発されたラテン関連でもっとも気に入っている一枚ですね。
まずメンバーが凄いのですね。
プエンテ、チャーリー・パルミエリ、ボビー・ロドリゲス、ルイ・ラミレス、
ジョー・キューバ、リカルド・レイ・・・。
そうそうたるメンツが集まったスタジオ録音全10曲。

ラテン界はなぜかこういうオールスターでのセッションが多く、
なんとかオールスターズ的な録音が多々ありますね。
しかもそういうセッションではスターの意地と意地がぶつかり合う、
意地の張り合い的な、マディvsウルフ的に殺気立たず、
かといって馴れ合ったようなベタベタすることもない。
かっこいい音をきっちりと組み上げていこうというようなスタンスが
多いのはいったい何故なのでしょうか?
この業界が比較的狭いこと、音楽的にそれぞれの重ね方が重要なこと、
あと特定のパート、ヴォーカルとかギターとか、ではなく、
それぞれの楽器のマエストロがバンドの顔になることが出来ること、
色々な要素があるように思うのですが、
今のところはよく分かりませんな。
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検索すると、簡単にレジェンド集合写真?が出てきますよね。

さて、このアルバムはそんなレジェンドやマエストロが集まって
がっちりとブーガルーをやったというだけでも価値があるのですが、
これだけの名うての面々ですから、若い衆の青臭さ等はなく、
良い意味でゴージャスな演奏ですね。
まさにニッティ・グリッティ!
ラミレスのヴァイヴも相当効いていますが、やはりこのリズムですから
パルミエーリのオルガンがかっこいいですな。
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コロも相当に練られていて、実にいい感じだし、
プエンテのティンバレスとキューバのコンガの組み合わせも
最高だとしか言いようがない。
(当たり前といえばこれ以上当たり前もないわけですが)
あと、ロドリゲスのベースはやはりモダンですね。
次の世代へと続いていく、新しいセンスをビシバシと感じます。

ということで、そろそろ中古も結構見当たるようになったし、
見かけたときには是非とも。
あと、セッションが10曲だけで終わったとは思わないので、
第2弾にも期待してます。(なんの根拠もない話ですけどね)
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by zhimuqing | 2015-12-13 08:28 | Rumba DE Manbo! | Comments(0)
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