求む、拡大版

ユニバーサルから出ているチェスの1000円シリーズ、
ブルースの気分でない今の私にはなかなか手が出にくいのですが、
ブラック・コーカス・コンサート、これは全く別物ですね。
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黒人議員連盟を支援する目的のコンサートの実況アルバム、
クール&ザ・ギャング、ウォー、ジミー・ウィザースプーン、
そしてカーティスとグラディス・ナイトの5組による5曲。
5曲で1000円と思うと割高感もありますが、
が、しかし、74年のカーティスのライブが入っているとなると、
これは6分20秒でも買うだけの価値がありますね。
しかもグラディス・ナイトも入っているともなれば。

新作≪Sweat Exorcist≫が発売されたばかりと
場内でアナウンスされているカーティスですが、
≪Super Fly≫の人気曲“Give me your love”。
メロメロなスタジオ録音に比べ、ここでの演奏は随分ラフでタフ。
2本のギターの絡みがよりワイルドになって、
これは最近のDに直結する音ですね。
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この時期のカーティスはバンドメンバーのクレジットが無く、
もう一つ不明なのが残念。
カーティスのドラム問題、タイロンなのかクイントンなのか、は
スタジオとは違うライブでの演奏でさらに分かりにくいです
ゴーストの入れ方なんかを聴くと、タイロンだと思いますが
ツアー用の全然違うドラマーの可能性もあり、
詳細はすでに竜の吐く霧の向こうでありますね。
ヘイリー・ギブソン不在をカバーするかのごとく
イントロから歌が入るまで叩きまくりですが、
嫌味な感じがなく、素直にかっこいいといえるでしょう。
同年の≪Got To Find A Way≫に直結するリズムでもありますね。
もっとワイルドですが。

ギターがクレイグかどうかは、とりあえず不明ですね。
ギタリスト目線で聴くと判別可能な気がしますが、
私にはそこまでの耳がないので分からない。
というか、カーティスと混然一体になっていて、
聴き分けることが出来ない状態ですね。
まあ、ベースは絶対ラッキー・スコットでしょう。
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これは貴重なバックステージの写真。
ギターはクレイグですね。

あと、オルガンが相当効いていますね。
クレジットはないけど、リッチ・トゥーホ(テュホ)でしょう。
同時期にアレンジに関わっているので。
傍若無人な白玉とこまめに刻むときの落差が魅力です。
カーティスのギターに近い趣もありますが、
ある種、スライが弾くギターっぽくもあるかも。
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グラディスは、これまたカーティスに手になる名曲“On And On”。
実は実力派なのに控えめなピップスの声もしっかりと聞こえますね。
この時期のグラディス・ナイト&ザ・ピップスは
たしかライブ盤を残していないので、これまた貴重。
この時期(に限らず、どの時期も、ですが)のグラディスの歌は
当たり前ですが、絶好調。
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歪んでブイブイいってるベースの音が意外といえば意外。
ファズとかオクターブ・ディヴァイダーをぶちかましていたのか、
それともアンプがいかれていたのか?分かりませんが、
ラリー・グレアム以降の音とも言えますが、
カーティスが2枚目のソロで試していた音のほうが
近いかな。
それにしてもバシッと決まったホーンといい、
間違いなく当時屈指のパフォーマンス。
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ということで、完璧な2組の演奏だけど、
それにしてもだ、1曲のみというのは欲求不満になりますね
LPの趣旨から1アーティスト1曲というのは理解できますが、
カーティスにしろ、グラディスにしろ、1曲だけのステージというのは
ありえないわけで、最低でも30分、もしかすると1時間ぐらいは
演奏していると思うのですね。
ここはですね、拡大版出してほしいなぁ。
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そうそう、他のグループ忘れていたわけではないのですが、
クール&ザ・ギャングは演奏のうまさはよく分かるけど、
カーティスとグラディスに比べると、旨味と面白みに欠けますね。
もっとファンクでぐりぐり攻めてもらいたかったな。
ウォーはさらに中途半端かな。
演奏はやっぱりうまいんだけどね。
ウィザースプーンは特に印象なし。
やっぱりカーティスとグラディスの拡大版だな、私が聴きたいのは。
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by zhimuqing | 2015-10-29 23:28 | Funkentelechy | Comments(0)
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