スライ

ドキュメンタリー映画『スライ・ストーン』。
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映画は二つのパートから出来ていて前半がざっくりとしたスライの歩み、
後半が現在のスライとの邂逅を描いたもの。




前半の部分はあまり目新しいネタはないかな。
写真を含め、ジェフ・カリスの伝記本でほとんど網羅されている感じ。
なもんで、目玉は随所に挿入されるライブの映像に尽きるかな。

70年代半ばのシド・ペイジなんかがいる時代のライブは
海賊版で見たことがあるとはいえ、大画面大音量で見ると相当なかっこよさ。
グレアムやエリコ等のオリジナルでの編成時代のライブは言うまでも無い。
まさに悶絶級で鼻血が出るかと思いました。
ウィンチェスター・カテドラル(ですよね)でのブレイク前の映像(フォートップスの、やってる)は
かなり貴重なのでは。
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ライブの映像はそれだけで大コーフンなのですが、
編集の都合か?かなりブツ切りの細切れで紹介されるので、
見ている方は不完全燃焼感じがどうしても残ってしまう。。
トータルで80分弱の尺なので、もっとガツンとライブの映像入れて長くした方が
世界各国のファンカティアーには喜ばれたはずだと思うのですけどね。
予算が少ないドキュメンタリーなので、余計にそう思うかな。
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後半はなんと本人が降臨する展開になり、まあそれだけで嬉しいのも事実。
かなり猫背が激しくなった仙人のような現在のスライの姿は
全盛期の姿とのギャップが激しく、色々複雑な気持ちになりますが、
監督とオタク丸出しの双子に熱意にほだされるスライ、
ヨーロッパの大観衆に温かく迎え入れられるスライ、
そういう姿を見ると、やっぱりグッと来る私。
ジミに対するコメントも面白い。
一緒にセッションしたか?とか、ジミの音楽をどう思うか?とか
その辺のことを本人の口から聞いてみたいのですが。
それにしても、リズム・キングをプレゼントにするという作戦は
かなりいい線を突いてますね。

スライ周辺の人もたくさん出てきますが、
ラリー・グレアムが出てきたのは驚き。
決別以来、私の知っている限りでは同席はもちろんのこと、
スライに対するコメントもほとんどしていないはず。
流石にこの映画でもスライ本人に対するコメントはないですけどね。
同じ映画の中で出てくること自体が私にはサプライズ。
そういう意味では、せっかくみんなバラバラとはいえ出演しているのだから、
フレディーやロージーのコメントも欲しかったな。
(グレコやシンシア、ジェリーのコメントはたくさんあります)
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復活(輪廻転生)後のスライは残念ながら今のところ、
かつての魔法のほとんどは解けてしまっていますが、
映画の中で紹介される80年代の未発表曲や
懐かしのジェシ・ジョンスンとの曲は今も耳で聴くと結構カッコいいし、
何よりも本人のコメントにはまだまだ冴えとキレを感じる。
全盛期のようなアッパーな曲は難しいかもしれないが、
ダウナーでメロウな曲は周囲のミュージシャン次第で
まだまだイケそうな気がしますね。
昔はウーマックのような面倒見の良い人でも苦労したわけですが、
今だったらもう少し状況は好転するんじゃないかな。
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それにしても、人にやってもらいたいことを、皆がそれぞれやれば、
世界が平和になる、という言葉は色々染み入りますね。
有象無象の取り巻きに利用され続けてきた一人の天才が
それでもなお人のポジティブな面に光を感じ続けているということに。
逆に言うと、だからこそ、という気もしないわけでもないですけどね。
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ということで、色々複雑な気持ちが入り乱れる映画ですが、
私はやっぱりスライのことが好きなのだと強く再認識。
ライブシーンを大幅に増量したリマスター版の制作を強く希望しますが、
まあ、その前にあれですよね、7月に発売される4枚組のライブ、
これに尽きますね。
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あの全盛期の音が4ステージ分まとめて聴くことが出来るというのは、
これはもう世界的な事件なわけですね。
それにしても、今年のソウルやファンクの再発・発掘は物凄いっすね。
果たして私の財布は持つのか?
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とりあえずLP2枚組はパスしたが、今猛烈に聴きたいことに変わりはないっすね。
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by zhimuqing | 2015-06-03 00:28 | Funkentelechy | Comments(0)
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