JBの言葉は全て濁点付きだ! by QB

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公開直前のJBの映画を前に、公開記念スペシャルトークショー。
なんとオオサカ=モノレールの中田亮vs丸屋九兵衛!
これは当然の助動詞べしだろうということで、吉祥寺まで。
遂にQ兵衛さんと邂逅ですよ。

集まっているお客さんの属性(©Q師)が様々なので、
JBの話等も割と噛み砕いたものが多く
初めて聞いた!的な逸話はあまりなかったのですが、
アラン・リードの名前がビシバシ出てくるトークショーというのも
かなり珍しいのではないですかね。
JB研究家としては国内最強の中田さんの話は大変タメになりますね。
JBとバンドメンバーに対する敬愛の念がビシビシと。
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JBの楽屋に入ったというだけではなく(それだけでも物凄いけど)、
マーヴァ・ホイットニーやジャボ、バード、ヴィッキーから
アラン・リーズに至るまで直に聞いた(感じた)貴重な実体験が
バシバシと出てくるというのは、他では味わえませんよね。
しかもこの人は優れたミュージシャン。
研究の成果をバンド・リーダーとして世界中で実践している人ですからね、
そこらの音楽評論家とは説得力が違います。

JBのバンドメンバーだった人達がJBをどのように捉えていたか、
どのようにシンガーとバンドメンバーとの一線を画していたか、
そういった話を本人たちから聞いているというのはすごいですね、やっぱり。
ドラムパターンやJBの歌を説明するときの口真似などは
もうそれだけで一つの立派な芸になっていて、凄いな、と。
JB研究者としてバンドメンバーの構成や変遷は当然大事なポイント。
アラン・リーズにこの演奏はダレソレでないのか?と
直接確認したりしているというのも、これまた凄い。

個人的に特に面白かったのが、ステージでJBが出すブロックサイン。
2,3人いるドラマ―が交代させる時にどのようなサインを出しているか、
なかなか判別できす、現在も研究中だとのこと。
やはり細部にまで徹底してこだわる姿勢が大事だと改めて教わりました。

大スターになるためにJBは悪魔に魂を売った、というくだりがあり、
そこですかさずロバート・ジョンソンを引っ張り出すのがQ兵衛さん。
だてに卒論でヴードゥーを取り上げていない。
ブーツィーから聞いた話として、Lickin’ Stickのベースを弾いているのは
実はブーツィーという秘話が披露。これは完全に初耳。
でも、やっぱりブーツィーではなくティム・ドラモンドに聴こえるかなぁ。

それにしてもこの二人の話となると、いちいち激しく脱線するわけで、
予定時間1時間を軽く過ぎてしまうのも仕方がない。
もっと聞きたいな、Doin’ it to deathでやってほしいぞ。
アメリカのショービジネスの慣習を変革したJBの話も面白かったが、
最後に南部の奇妙な果実に話をつなげる九兵衛さんの見識にも
改めて感心しました。
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ホワイトボードを使い、気合を入れて解説する中田さん。

が、しかし、トークショーの後でお二人といろいろ話が出来たのが
めちゃくちゃ楽しかった。
その辺は個別に書くと長くなりすぎるので、以下箇条書きにて。

中田さんとはJBネタを中心に。

Foundation…に収録されていたCold Sweatの別テイクを基に
一拍目の重要性(ザ・ワン)を説明していたのはその通りなんですが、
一方でクラーベのリズムについても触れても良かったのでは?
(この辺、中田さんに直接聞けばよかった。失敗しました)

中田さんはアポロの2枚目のベースはドラモンドと思っているそう。
私はやっぱりバーナード・オダムだと思う。

スウィート・チャールズは今一つだと思うと言うと、
でもGive it up or turn it a looseのフレーズを
一番初めに弾いた人やで、と諭され、思わず納得する。


その他、バンドのこと等を色々聞いたのですが、それはここでは割愛。

Q兵衛師との対話は実に濃厚、相当楽しかった。

指輪物語を意識した服を着てきたとのことだったので、
白=偉い、黒=悪い、という図式はどうなのか聞くと、
たしかにそうだけど、アラゴルンは比較的黒いような気がする、と。
確かに当日の恰好はアラゴルンっぽいと指摘すると、やや照れていた様子。
その点、ゲド戦記はそういう部分で良くできているのに、
映像化するときにその作者の思いが届いていないのが残念だとも。

クリントン自伝、初めは自分で訳そうかと思ったが、
分量が多いので悩んでいた時に、押尾素子のことを思い出したとのこと。
このコンビはベスト・チョイスだと思っていることを伝える。

ジョージ・P・ペレケーノスは音楽が分かっている、とお互い確認。
ハヤカワ・ミステリの依頼でペレケーノスについて書いたこともあるそうで、
そのあたりは流石です。

私からは、得意技の「愚か者の誇り 原題:King Suckerman」ネタを披露。
ソウルについてあまり詳しくない訳者が、メイシオをマセオ、
シャイライツとチリテスと書いていて残念!という、いつものネタ。
するとQ師は対抗して、キース・リチャーズのソロ作には、
マケオとブッチー参加と書かれているとの小ネタを披露。
小ネタの引き出し具合、やはり面白い。

サム・クックが自分のバンドを鍛えようとJBに預けた時に
反抗的だったボビー・ウーマックがJBにどつかれた話をしたところ、
私のギターを持つ身振りが右利きだから、それは利き手が違うと即座に訂正。

ヴードゥーについて書いた大学の卒論を世に出さないのか?と聞くと、
むしろ、ブーツィーに出した作文を世に出したいとも。
なんでも、ファンタジー的なものらしい。


なんというか、ほぼJBと関係ない話をしていたのだが、
ワープ10で全方位からぶつかることが出来て、気分は最高ですね。
家に帰り、Q兵衛さんのツイッターを見ると、
こんな書き込みがあり、単純な私は更に盛り上がってしまいましたよ。

【今日の『ジェームス・ブラウン』トークショーにて】
凄いお客さんがいた。「僕もスター・トレックやファンタジーが好きです。でも、『指輪物語』の世界だと、白=善ですよね?」とワシに語りかけてきた。おまけに、ジョージ・P・ペレケーノス愛読者だと! 何者だったんだろう?

何者?って、貴方と同じトレッキーなファンカティアーですがなマイアス。

7月には下北沢で単独のトークショーがあるとのことで、
これは是が非でも駆けつけなければ。
でも結構出張に出る予定があるんだよね。
万難を排して何とかしたいっすね。
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ちなみにQさん、どちらかというと京都弁でコワモテのイメージがありますが、
実際にお会いして話すとキュートなお人でしたマイアス。
ますます惚れてしまうぜマイアス。
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by zhimuqing | 2015-05-29 00:28 | Funkentelechy | Comments(0)
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