必殺技があるのは強いですね

4月なのに雪が降るとなると、プリンスの名曲ですね。
プリンスの数多い曲の中でも屈指の歌詞を誇る名曲。
もっとも今日の朝の雪はほぼみぞれ状だったので、
プリンスの曲のイメージとはずいぶんかけ離れたものだったんですけどね。

さて、4月に関係する曲はまだまだ他にもありますが、
プリンス繋がりで4月繋がりということで
ラサーン・パタースンの“April Kiss”なんかはどうでしょう?
(と、無理やりこじつけましたが、実は単に最近気に入っているだけ)
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大傑作の誉れ高いラサーン・パタースンの3枚目"After Hours"は
随所に色々な仕掛けがあって、何度聞いても新しい発見があるのですが、
ジュブ・スミスによるこの曲が狙っているのは往年のマイアミ・ソウル。
ベティ・ライトなんかのTKな音をラサーン色で仕立て直した感じ。

ラサーンの歌唱の素晴らしさはいうまでもありません。
ダニー・ハザウェイ節を中心に組み立てる前半、
中盤からはどんどんファンクネス濃度を濃くして、
ラストのファンク・ジャムに持って行く緩急自在の歌いっぷり、
様々な角度からすり抜けて来るコーラスの組み立て、
全てにおいて完璧、というより天才。
本当にいい歌手というよりだと、改めて感じるわけですが、
ここで注目したいのはバックの演奏ですね。

特に、ジュブ・スミスのギターとベイス!絶品です。
メロウに切れるギターのカッティングはリトル・ビーヴァーの技を踏襲、
重すぎない程度に粘るベイスは難しいフレーズではないですが、
音価のコントロールが絶妙で、ヴォーカルとのバランスが最高。
いずれも相当な技だとしかいいようがありません。
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良か写真がなかなか見つからんばい。

それにしてもジュブ・スミスの仕事の範囲は広いですね。
色々調べてみると、我が家のCDでは今のところ、見つかっただけでも25枚。
トニーズ関連、アリシア・キーズからグラディス・ナイトまで、
ジュブ・スミスの名前があると外れがない感じ。
近年はクレジットで名前を見かけることはないのは、
たぶんメイズに加入して、フランキー爺の面倒を見ているためでしょう。
(もしかして、数年前の来日公演のメンバーにもいたのか?)

実は最近気が付いたのですが、トニーズの必殺の名曲"Anniversary"での
印象的なギターを弾いているのはジュブ・スミスだし、
≪Sons of Soul≫の音作りに影響が大きかったと思うショマリの
ラファエルがプロデュースした曲でも印象的なギターとベースを弾いている。
90年代前半の時点で若きラファエル・サディークに与えた影響、
特にギターの演奏における影響力はスパンキーと並べても遜色ないはず。
となれば、トニーズ以降の黒い音楽全般へもその影響範囲は広がるわけで、
ああもう、この人に足を向けて寝ることは出来ないレベルとも言えるのですね。
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この名盤の数々、すべてジュブ・スミス参加作!

それを踏まえて、ジュブ師匠の入ったCDが他に家に無いか探すところから
始めないといけないのですけどね。
ということで、ジュブ師匠の現時点での極私的ベスト10はこんな感じかな。
どの曲も必殺技がふんだんに!
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Angie Stone:U-haul
Blu:Young doctor feel good
Eric Benet:Chocolate legs
Gladys Knight:Grandma's Hands
Kelly Price:Can't run away
Ledisi:Upside down
Ledisi feat. Rahsaan Patterson:We are one
Lucy Pearl:Everyday
Rahsaan Patterson:April kiss
Rahsaan Patterson:I always find myself
Tony Toni Toné:Anniversary
Tony Toni Toné:Leavin'
Tweet:Smoking cigarettes


なんか数が多い気がするけど、気にしない。
どの曲もカッコいい。もう少し増やして1枚にまとめてみることにしよう!

気軽に映像を見ることが出来るのも嬉しい!
カーティスの名曲なんて、お手のもの。



こちらは手元のドアップ。風の音が入らなければ、最高なのだが。


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by zhimuqing | 2015-04-08 23:28 | Funkentelechy | Comments(2)
Commented by sawa at 2015-04-09 23:07 x
どーも.毎度です.

John "Jubu" Smith,今は Maze のメンバーなんですか?
知らなかったー.へぇぇ.
って言うか,完全に裏方(と思っている)の John "Jubu" Smith についてこんなに熱く語っている人(記事)を初めて目にしました.さすがです.お姿も初めて拝見しましたよ.
ワタシも Tonyies が大好きだったので,彼の名はどうしても気になっていました.

Art'N Soul も Blu もお持ちなんですね.さすがです.どちらもいいですよねぇ.
ワタシも先日ギターマガジンの記事で目にした Sam Bostic を超遅ればせながらゲット(持ってると思っていたら,持っていなかった)し,レビューでも書こうと思いながら,このところはビンボー暇無しな状態で…

それにしても,今は Maze にいるんだぁ.へぇ.
大好きだった Robert Brookins が,気がついたらいつの間にか EWF のメンバーだった,に似た驚きです.
情報ありがとうございます.
Commented by zhimuqing at 2015-04-10 12:30
>> sawaさん、こんにちは!

この辺の裏方さんというか職人さんについて長々と書いて、
一体誰に向けて書いているんだ?というセルフ突っ込みをしつつ、
でも、クレジットが気になってしまう性分なので、
備忘録として書いておかないと、という感じですね。

トニーズは同時代なので大好物ですね。
トニーズは3枚目が大好きなのですが、最近聴き直すと4枚目も凄いですね。
集合写真にドュウェインのジャケットを入れなかったのは
棚から見つけ出せなかっただけで他意はありません。
というか、エイマー・カリルもどこに行ったか、見つけ出せません。
サム・ボスティックは結構良かった記憶が。聴き直してみます!

Jubu師匠ですが、私も最近Youtubeで映像を見つけたのですが、
結構いっぱいアップされてて、その流れでメイズにいることが
判明したわけです、はい。
映像では結構モロのブルースとかゴスペルが多く、
やっぱり基本が大事なのだなと痛感します。
メイズの来日公演やその前のサディーク抜きのトニーズの公演で
もしかしたら目撃していたかと思うと、悔しいです。

サディークとギタリストの関係というと、ロブ・ベーコンや
スパンキーがよく話題になりますが(いや、なってないかも)、
ギターの演奏のスタイルだけで見ると、ジュブ・スミスのほうが
影響力でかいと思いますね。
まあ、この辺は一回ギタリストに確認してみなきゃいかんですね。
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