基本のキ

新年1発目というのは何にしろ重要な気がするのですが、
やはり、ここは基本のキに戻るというのが正しいあり方か、と。

ということで、私の場合、格好付けずに基本に戻るとなると、
マイケルかスティーヴィーになるわけですね。
ちなみに本日スティーヴィーのミュージック・エイリアムを車で聴いていたのですが、
このCD、ふと気が付くと、私が人生で初めて買った輸入盤のCDなんですね。
場所は、忘れもしない福岡にあったタワーレコードKBC(という名前だったのです)。
恐ろしいことに、買ったのは高校1年生の時だったので、
25年、つまり四半世紀以上も昔ということになるのか!?と愕然としますけど。
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家に帰ってCDの封を破ると、歌詞が4曲分しか付いていなくて、
随分とがっかりした思い出もありますね。
(新曲4曲を収録したベスト盤ということも知らずに買ったのだ)
緑とピンク、まあどちらも凄い(というか凄すぎる)わけですが、
この辺の音楽は歳月?を経ても、全く古びることが無くて、
まったくいいものです。

それはさておき、同時期に主として聴いていたのはマイケルの2枚ですが、
皆さん、スリラーといえば、どの曲が好きですか?ということなのですね。
最近の巷での人気曲というのはどれか良く知りませんが、
当時から私がひそかに好きだったのが、可愛い"P.Y.T.(Pretty Young Thing)”、
そして、これまたA面の大物曲の間に埋もれている"Baby Be Mine”なのですね。
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P.Y.T.はスリラー25周年盤なんかでリミックスも出ていたし、
結構今では大人気なのかもしれませんが、
当時私は可愛いコーラス(ジャネットとラトーヤ入り)が気に入っていたのですが、
改めてクレジットをみてみると、発見が多くて面白いですね。
コーラスでジェイムズ・イングラム!とハーワード・ヒューイット!!の
80年代を代表する男性ソウル・シンガー二人が入っているのにはびっくり。
イングラムのほうはクインシーの秘蔵っ子だとは言え、曲自体の作曲者でもあるし。
この辺にもきっちり隅々まで手間隙がかけられた仕事ぶりを感じて驚きます。

で、個人的に最近お気に入り度が高いのが、もう一曲の"Baby Be Mine”ですね。
マイルスとマイケルの両方でドラムを叩いた男、チャンスラーの鬼タイトなドラムも
切れ味とうねり具合のブレンドが絶妙でたまりません。
伊達に名前がシンコペーションしている訳ではないですな。
これだけで朝までドンストップでダンスって感じですが、
クレジットが3人分あり、誰が弾いているか分からないシンセ・ベースが
これまた最高!としか言いようがない!
グレッグ・フィリンゲインズかデイヴィッド・ペイチか?
個人的にはフィリンゲインズ説をプッシュしたいかな。
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エレキ・ベースのツボを本物のベーシストよりも理解しているとしか思えない演奏。
シンセ・ベース界にはスティーヴィーとバーニーという二大巨頭がいますが、
その巨頭とはまた違ったアプローチで、マイケル関連ではルーファスのボビー・ワトスンの
ベースの演奏に近いかな。勉強になります。

とはいえ、そういう音に対して完璧なノリで魅せるマイケルの歌あってこそ。
ここでのリズムへのたたみかけたり、後ろから乗っかったりする歌唱は
完全にモータウンというか、ノーザンソウルのノリそのもので、
自分のルーツをもろに出しているなぁと改めて感服させられるものですね。
デトロイトものを集中的に聴いてきた今だとはっきり分かります。
(まあ、歌のリズムが凄いことは、誰にだって分かることですけどね)
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昨年の話題作だった≪Xscape≫で不足していたのも、ここなんですよね。
バックの音はカッコいいし、マイケルの歌ももちろん悪くない。
でも、マイケルはバックの音に対する異次元的なリズムでの対応能力、
ここにこそ最大の持ち味(のひとつ)があったと思うので、
後付けでバックトラックをくっ付けても、やっぱり違うんだな、と。
歌の吹き込みは同時もしくは最後でないと、あの抜群のリズム感が
存分に弾けないのです。
まあ、そんなこんなはどうでもいいので、黙って名曲群を
存分に味わえばいいのですけどねね。
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こちらはチャンスラーさん。

ということで、スリラー、名盤扱いされて、じっくり聞かれていない気もしますが、
やっぱり一流のプロが手間と暇をかけて作った音楽は凄いです。
改めて言うまでも無く。
甘ったるくて昔は正直舐めていたマッカートニーとの"The Girl Is Mine”での
ルイス・ジョンスンの針の目を通すようなコントロールを見よ!
PYTやビリージーンでのンドゥグー・チャンスラーのドラムの
どこまでもフレッシュな味わい!
ジェフ・ポーカロのドラムもやっぱり物凄い!
そして何よりヴォーカル・アレンジを含めたマイケルの歌。
やっぱり最高だ!
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by zhimuqing | 2015-01-03 23:28 | Funkentelechy | Comments(0)
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