長寿と繁栄を!

そんなこんなであっという間に過ぎた2014年、
年々時が経つのが早くなるのは生物の性とはいえ
今年はことに早かった感じもありますね。
政治的には最悪だったこの一年ですが、
でもまあ、私生活は充実していたかもしれません。
ブログを書く量も例年より少なくなってしまったかも。

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ということで、まずは毎年恒例の音楽年間ベスト10からですね。
もったいぶってもアレなんで、頭から発表!
もちろん全て14年発売の新譜から。

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①D'ANGELO AND THE VANGUARD ≪BLACK MESSIAH≫

これはもう決まりですね。皆さんの予想通りです。
VOODOOを超えている超えていないの論争はありますが、
個人的にはあの大傑作と完全に並び立つ名盤だと思います。
言っていれば、ウェイラーズの"Catch A Fire″と"Burnin'”ぐらい、
あるいはプエンテの"Dance Mania”と"Cuban Carnival”ぐらいの差しかない、と。
歌やリズムのかっこよさ、ギターのかっとび具合、曲の並び、ジャケ写から
音色の深さ、Dからのメッセージ、発売のタイミングに至るまで全方位的に大傑作。
来年2月のLPも楽しみですが、ここに触発された音が
世界各地からどのように出てくるか、そこが最大の楽しみでしょう。
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②坂本慎太郎 ≪ナマで踊ろう≫
Dさんの新譜が突然出るまで年間1位が確定していたアルバム。
音とメッセージに完全に打ちのめされて、過去のアルバムも色々漁りましたが、
この人は最新作が最高傑作なんですね。
普段音楽を聴かない職場のS氏まで魅了する音楽性、
残念ながら今の世情に一致してしまう歌詞。
捻りのこめ方とストレートな切り口のバランス感覚も見事。
ロボットのシングルも愛聴しました。新作はいつになるのかな?
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③GILBERTO GIL ≪GILBERTOS SAMBA≫
一音一音に込められた魂の密度では上の2作に勝るとも劣らない
ジルベルト・ジルの最新作にも心躍らされました。
限りなく深みと含みがある音楽。
実はシンプルなバックに色々な仕掛けがあるのだ。
ブラジルのミュージシャンは歳を取れば取るほど、
無敵に近づいていくのは一体どういう秘密があるのでしょう。
年末に出たライブ盤(DVDとCD)はまだ購入できていませんが、
まずはマストなブツであることは間違いないでしょう。
それにしても円安のせいで異様に高くなったブラジル盤(泣)。
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④KEM ≪PROMISE TO LOVE≫
感動の来日公演から1年半を経て遂に出た4枚目にて10年殺しの名作。
安定の4枚目ですが、この歌と演奏が実はどれだけ凄いかは
なかなかプレイヤーでも分からないのではないでしょうか?
発売直後の向こうとこちらの盛り上がり度合いの落差も安定ですが、
なんとか日本でもう一度見たいので、みんな買ってね。
来年は他のベテランのプロデュースにも期待しています。
でもデラックス版のあの曲は正直不要だったので、通常盤で問題なし。
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⑤PHARREL WILLIAMS ≪GIRL≫
ブログでは触れなかったアルバム。今年の大ヒット作ですね。
今年のシングルということでは、個人的にトップ3に入る"HAPPY”は
なんといってもPVが楽しくて何回も観てしまいました。
他の曲も微妙に小技が利かせてあって、発見が多いアルバムですね。
この音で全盛期のマイケルが歌っていればという思いも無きにしも非ずですが、
無いものねだりしてもしようがない。
裏ジャケのGIRLSが微妙に可愛くないのにも何故か好感を持つ私。
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⑥SEUN KUTI + EGYPT80 ≪A LONG WAY TO THE BEGINNING≫
父の作ったアフロビートを伝承しつつ、それを更に拡張していこうという意思が
ロバート・グラスパーとの邂逅を経て、今後更に広がって行きそうな予感を。
ディアンジェロの新作を聞いて、この人がどういう反応するか?が目下の楽しみ。
まだまだ伸びしろがあるし、やけくそなパワーがあるのもいい!
次はグラスパーつながりでンデゲオチェロとの共闘を期待したいんだけど、
難しいですかね?
あの素晴らしかったライブ、また観たいなぁ。
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⑦ORLANDO JULIUS WITH THE HELIOCENTRICS ≪JAIYEDE AFRO≫
内容的には、シェウン・クティと甲乙付けがたいオーランド・ジュリウス。
音色や空気感ではこちらのほうが好みかもしれない。
Dの新作を聞いていなければ、もっと上位に食い込んだかも。
改めて聴きなおすと、ややかっちりしすぎている感もあるけど、
それでも1年に1枚出るか出ないかというアルバムであるますね。
JBのカバーにも燃えました!
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⑧QUANTIC ≪MAGNETICA≫
14年度のライブで最高だったのはクァンティックですね。
アルバム自体はウィル・ホランドの頭の音をストレートに出していて、
あまりにも素晴らしかった近作4枚に比べると、
バンドでのグルーヴに欠けている感もありますが、
ライブで観て、なるほどと思った曲も多く、改めて見直している次第。
それにしても、ニディア・ゴンゴーラ!
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⑨FLYING LOTUS ≪YOU'RE DEAD≫
音の密度や勢いでは圧倒的、サンダーキャットも弾きまくり、
今聴かずにいつ聴くのだ?というアルバム。
各方面から絶賛の嵐もよく理解できる旬な音。
再来年も聞いているかというと、疑問符も残りますが。
ケンドリック・ラマーやスヌープをフューチャーした曲には燃えました。
歌モノに特化したアルバムが聴いてみたいぞ!
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⑩SMOKEY ROBINSON ≪SMOKEY & FRIENDS≫
カバー曲集、全曲有名ゲストとのデュエットのアルバムを選ぶのもどうかと思うけど、
スモーキーの歌唱の凄み、ゲストの力を引き出す、そしてゲストを選ばない曲の良さ、
そういった様々なものを魅せたアルバムであったと思いますね。
でも、スモーキーはまだまだ現役なんで、まだまだいい曲書けるはずだし、
まだまだ期待していまっせ!
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なんだか、世間一般のベストとあまり変わり映えしないリストですが、
それだけスバ抜けているものがあったということなのでしょう。
14年発売のものでまだ聴いていない(というか、間に合わなかった)ものでは、
ファンカデリックの3枚組、フェイス・エヴァンス、アール・ヴォイキンスですね。
いずれも安く買おうとして、手元に届いていないもの。
この辺は多分ベスト5を脅かすことは無いにしても、10枚には入ってきそうかな。

CDが売れない中、ゲリノミクスのせいで輸入CDの単価まで上がり、
アマゾンやHMV等の通販屋の在庫数も少なくなったのか品切れになることが多く、
一旦品切れになると、なかなか入荷しないし、
また発売日前に予約しても発売日に発送されないものも多く、
音楽を聴く環境はどんどん悪化しているように思いますね。

そんな中、ディアンジェロや坂本慎太郎のように、内容を伴ったものが話題になり、
世間一般まで浸透はしていないにしろ、しっかり売れているのは頼もしい限りで、
来年も話題性と内容が伴ったものが発売されることを期待したいところです。

個人的には、LPをしっかり聞ける環境を整えたのが大きいかったかな。
片面に納められている曲というか時間が限られているので、
しっかり音に向き合えたような気がします。
またデトロイトものを中心に60年代ノーザンソウルの泥沼に踏み込んで、
シングルを買い集める代わりに、編集盤のCDをかなり聴きました
多分一番良く聴いたのはスティーヴ・マンチャですけどね。
来年はシカゴの軽みのある音ももう少し聴き込んでいきたいっす。
あとは、エリントンかな、一生懸命聴きこんでみたいのは。

映像に関しては、特に自分で買い集めることはありませんでしたが、
友人諸兄にお借りした映像に燃えるものが多かった。
火炎放射器のようなカークに火をつけられ、ファイブ・ハートビーツに涙し、
スウェットのホテルに納得し、ヴォーグの美しさに魅せられ、
79年のPファンクの凄みに圧倒されました。

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ライブでは台風の中、感動の初来日公演を決行したクァンティックが一番。
特にニディア・ゴンゴーラのオーラ、ヴィヴェロース叔父貴のラテン体質に感動。
短かったが素晴らしかったエリカ・バドゥは早く新作を出してほしい。
新作がもう一つだったのが残念だったべネイは、しかしステージでは
ソウルマナーをトコトン見せ付けてくれて素晴らしかったです。バンドも良かったし。
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本に関しては、やはりカズオ・イシグロを発見したのが圧倒的ですね。
サル化する人間等の科学系の本も面白かったし、
マスターキートンの復活にも感涙しました。
宮部みゆきの素晴らしさも例年通り。
スペースシャワーブックスにも感謝。
JBの評論集も良かったですが、特に押野素子の禁断の英語塾に尽きます。
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舞台はWASABEATSに尽きますね。
満身創痍の中、ブラザGは良く頑張った。不肖の兄には過ぎた弟だ。
来年の舞台も楽しみにしています。
あとは腹がよじれるほど笑った「吉良ですけど何か」でしょうか。
美術展関係にはほとんど行けていませんが、漫☆個展とティム・バートン展かな。
似ても似つかない両者だけど、パッションの度合いとしてはそう離れていない。
どちらにもものすごく刺激を受けました。
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ボビー・ウーマックの残してくれた音楽はソロはもちろん、
共演や裏方関連も含め、世界の遺産として残るもの。
ガルシア・マルケスの作品は本を読む人類にとっての福音。
年末のキューバとアメリカの接近の話を聞くと、どう思ったのだろうか?
菅原文太の最後の年月の生き様も素晴らしさ。
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悲しいことも正直あった個人的な生活ですが、
もちろん周りの皆様の支えのおかげで助かりました。

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Voodoo Lotusの面々、あんたらはみんな最高です!
特にわざわざ上京してきたミスターPにはどれだけ感謝しても足りないですね。
来年はいきなり初っ端からフルスロットルなのだ!

私を待たせ続ける人々へ。
モヤーン氏、ディアンジェロも14年経って復活したのだし、
貴殿もそろそろ復活するころではないでしょうか?
ノヴードゥー氏、そろそろ戻ってきましょうよ?
ロンマク氏、四の五の言わず、早くギターを買いましょう。

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58 Special の皆さん、今年も楽しかったです。
万全でないことが多かったとはいえ、それも醍醐味だということで。
新橋軍団の皆さん、色々な意味で共闘?が成功です。
来年もよろしくお願いします。

hide兄さん、色々お世話になりました。来年は遊びに来てください。
Dさん、職場転勤で疎遠になりましたが、ネタ掘り勝負、来年こそ勝ちます。
森田さん、来年こそは何か形にしたいっすね。

ブラザGにはこちらから注文するようなことは何もないな。期待してます。
大きな声ではいえないが、鶉雛さんは資料をナントカしよう。
その傍らに佇む人は持ち前の楽観主義を強化すること。
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レイとヨウは私の心の支え。ありがとう。
ヨメさんは温かく見守ってくれてありがとう。

来年早々にでも今の政権がつぶれて再起不能になりますように。
カーティスやザッパやレノンやアレサやディランやディアンジェロやマイルスや
カークや清志郎やスティーヴィーやマーリーやフェラやカエターノを聴く人だったら、
誰もが分かってくれるはず。

あと、ここに書ききれなかった人々も皆さん、ありがとうございました。
今年は例年に増して大変お世話になりました。
来年もよろしくお願いいたします!
それでは良いお年を!長寿と繁栄を!
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by zhimuqing | 2014-12-31 00:28 | U GOTTA FRIEND | Comments(2)
Commented by hide at 2014-12-31 19:11 x
昨日、梅田でボニーレイットのgive it upのアナログを買い求めてたおじ様にとっさに話しかけてしまい、お茶までご馳走になりました(笑)また、D氏の新譜と同日にディアトラヒックスの 2ndが届きパティのif only you knewの悶絶カバーに骨抜きにされ。その昔、たいして洋楽好きでもない友人のCD棚にディアトラのファーストを見つけニヤけた私。…と、今年もこちらのブログにはホントお世話になりました。過去の記事を見直してみたいと思います。
Commented by zhimuqing at 2014-12-31 21:50
>> hide兄さま

今年も大変お世話になりました!
っっっっっっって、何ぃぃぃぃ!ディアトラ・ヒックスのセカンドですと?
聞いてないっすよ!
年の瀬、このタイミングでは既に入手は不可能。
また一本やられました。

来年もよろしくお願いいたします。
そうそう、我が家に遊びに来てくださいね。
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